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第23話 とっておきのキマイラ♡ ②
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さて、いざキマイラに攻撃を仕掛けるもののどこを攻めるべきか、そもそもこの太刀で斬る事が出来るのかが勝敗を大きく左右する。
キマイラで一番脆そうな場所はやはり!
俺はニョロニョロと蠢いている複数の蛇みたいな生物に狙いを定めた。
「うりゃー」
思わず鬨の声をあげてしまう。
どうか斬れますように。
蛇頭も黄色い液体を口から吐いて攻撃をしてくる。
だが太刀を持ってる時の動きは俊敏だ。
恐らく、メリル経由で貰った名刀【正宗】何かしらの恩恵が持ち主に付与されていると確信するには充分な身動き動態をしてくれる。
恐らく獣なら尻尾に当たる部分に生えている蛇もどき。
吐き出される蛇の体液もするりとかわすと軽く跳躍して刃の切先を蛇頭に合わせて斬る。
「シュパーン」
軽快な音が耳に入り、視線の中には蛇頭がニョロニョロ蠢く細長い胴体から切り離され吹きとんでるのが見えた。
「おっしゃー! ぶった斬ってやったわ」
「ウギャーーな、なんで切れたのだ。も、もしかしてその剣はオリハルコンで出来てるのか!?」
どうやらキマイラに手傷を負わせる事が叶ったようだ。
それが証拠にキマイラからジーク卿が悲鳴みたいな声を上げているからな。
頭部を失いのたうち回りながら切り口から体液を撒き散らすキマイラの下部位は見た目が気持ち悪い反面、俺自身は手応えありで気持ち良い。
もしかして、この太刀があればキマイラなんか楽勝かと思っていたら。
「なんちゃって。剣で俺様の、身体が切られたのは驚きだが再生出来てしまうから、そんなの関係ない。復活させちゃうからね。故に究極生物なのだよ小童の剣士さんよ」
見る見るうちにほんの数十秒前に斬った蛇頭が切り口からまた現れた。
「うぐぐ」
今度はこっちが悲鳴を上げてしまう。
そんなの聞いてないよ!
と言いたいところだがスキルで確認していた超再生とはこの事だな。メリルが言ってた事とも付随する。
太刀で斬れた時には勝機の片鱗が見えたが、これだと斬っても斬っても再生されたらきりがない。持久戦になれば明らかにこちらが不利なのは計算高く生きてきた俺には刹那的に理解出来るってもんだ。
「おやおや、小童剣士さんよ。超再生能力には絶望したようだな。だって顔色悪いからさ。じゃ、次は死にそうな顔してもらおうかな。こんなんも出来ますから……」
「喰らえ属性変化ブレス!!」
キマイラは素早く体を代えると獅子のような顔をこちらに向け口から炎を吐いた。
隙をつかれたので少し吐き出された炎が身体にかすってしまった。
メリルによってかけられたプロテクトの色が緑色から危険を示す赤に近い色変化を見せる。メリルの魔法は分かりやすいな。要するにこのプロテクトはあと一回くらうと消失するって事だろう。
とにかく、こんなのじゃ身体が幾つあっても足りない気がする。
とりあえず、またメリルにプロテクトの魔法をかけてもらおう。
俺は跳躍しながら後方に退くことにした。
意外にキマイラのブレスは射程が長く直線上に火炎を吐き出す。
だから避けるのはだいたい予測出来るからまだいい方だと思えた。
それはあくまで太刀を持ったものだけの恩恵でしかないのだったが……。
ちょうどブレスを避ける為に後方移動していた時。ブレスの直線上にいたアレクサンドリア兵が火炎の直撃をくらってしまった。
瞬く間に火だるまになってしまうアレクサンドリアの騎士。
一瞬にして灰にするジーク卿の必殺技インフェルノファイアよりは火力は落ちるもののブレスの色が赤から白色に変わったと思うと火だるまの騎士は今度は氷ついてしまう。
そして温度差に耐えられなかったのかその場で粉々に砕け散ってしまう。
これがジーク卿、いやキマイラの属性変化ブレスと言うことのようだ。
「今の見ただろう。耐熱耐火耐爆耐性のメリルでも炎から氷に属性変化されて氷結凍結攻撃には耐えられないのとあ違うか」
「はい、ヒデヨシ様。例え私が炎の化身イフリートの申し子だったとしても永久氷土に生きる聖獣フェンリルの権現じゃありませんから」
難しい言い方してるけど、正味のところ氷のブレスは効いちゃうって事だよな。
意外と危機じゃないのかよ。
「メリル、赤色だこらプロテクトかけ直してくれ」
「ヒデヨシ様、申し訳ございません。もう重ねがけ出来るほどの魔力が残ってません」
ガーン一気にめちゃくちゃ危険な状況ではないか。
「ですから、これが最後のプロテクトです」
メリルは双子を近くに呼ぶと前面にプロテクトをかけた。
「ヒデヨシ様にかけたものより防御は高いプロテクトですが、それでもブレスを何度も浴びると数回で消失します。それまでにキメイラを倒さないと……全員死にます」
ガーン、そんな酷い状況だったとは……。
「でも、なんか策はあるのでしょうメリルさん?」
「ないです。あ、せめてジーク卿が姿を出していれば……」
「ふむふむ、もっと詳しく手短に」
「先ほどから私達を煽るようにどこからか話してますよね。きっとキマイラのどこかにジーク卿がいるはずなんです。あの声の出処は見えてない部分じゃないかと。それで究極生物とはいえ時間的に融合して間もないので、もしかしたらジーク卿自体は再生しないのじゃないかと思ってます。あくまで仮定の話ですが……」
なるほどメリルの推察は一理あるよな。
俺はキメイラの全身をもう一度確認した。見れば見るほど気持ちの悪い生物で様々な有機体を強引にくっつけたような感じだ。
見回したがジーク卿は表面には姿が見えない。
となると残すは胴体の下側ご怪しいのだが、キメイラは四足獣だから足が地面に張り付いているから腹側は見えない。
なんとか仰け反らせて腹側を見せてくれたらな。
キマイラで一番脆そうな場所はやはり!
俺はニョロニョロと蠢いている複数の蛇みたいな生物に狙いを定めた。
「うりゃー」
思わず鬨の声をあげてしまう。
どうか斬れますように。
蛇頭も黄色い液体を口から吐いて攻撃をしてくる。
だが太刀を持ってる時の動きは俊敏だ。
恐らく、メリル経由で貰った名刀【正宗】何かしらの恩恵が持ち主に付与されていると確信するには充分な身動き動態をしてくれる。
恐らく獣なら尻尾に当たる部分に生えている蛇もどき。
吐き出される蛇の体液もするりとかわすと軽く跳躍して刃の切先を蛇頭に合わせて斬る。
「シュパーン」
軽快な音が耳に入り、視線の中には蛇頭がニョロニョロ蠢く細長い胴体から切り離され吹きとんでるのが見えた。
「おっしゃー! ぶった斬ってやったわ」
「ウギャーーな、なんで切れたのだ。も、もしかしてその剣はオリハルコンで出来てるのか!?」
どうやらキマイラに手傷を負わせる事が叶ったようだ。
それが証拠にキマイラからジーク卿が悲鳴みたいな声を上げているからな。
頭部を失いのたうち回りながら切り口から体液を撒き散らすキマイラの下部位は見た目が気持ち悪い反面、俺自身は手応えありで気持ち良い。
もしかして、この太刀があればキマイラなんか楽勝かと思っていたら。
「なんちゃって。剣で俺様の、身体が切られたのは驚きだが再生出来てしまうから、そんなの関係ない。復活させちゃうからね。故に究極生物なのだよ小童の剣士さんよ」
見る見るうちにほんの数十秒前に斬った蛇頭が切り口からまた現れた。
「うぐぐ」
今度はこっちが悲鳴を上げてしまう。
そんなの聞いてないよ!
と言いたいところだがスキルで確認していた超再生とはこの事だな。メリルが言ってた事とも付随する。
太刀で斬れた時には勝機の片鱗が見えたが、これだと斬っても斬っても再生されたらきりがない。持久戦になれば明らかにこちらが不利なのは計算高く生きてきた俺には刹那的に理解出来るってもんだ。
「おやおや、小童剣士さんよ。超再生能力には絶望したようだな。だって顔色悪いからさ。じゃ、次は死にそうな顔してもらおうかな。こんなんも出来ますから……」
「喰らえ属性変化ブレス!!」
キマイラは素早く体を代えると獅子のような顔をこちらに向け口から炎を吐いた。
隙をつかれたので少し吐き出された炎が身体にかすってしまった。
メリルによってかけられたプロテクトの色が緑色から危険を示す赤に近い色変化を見せる。メリルの魔法は分かりやすいな。要するにこのプロテクトはあと一回くらうと消失するって事だろう。
とにかく、こんなのじゃ身体が幾つあっても足りない気がする。
とりあえず、またメリルにプロテクトの魔法をかけてもらおう。
俺は跳躍しながら後方に退くことにした。
意外にキマイラのブレスは射程が長く直線上に火炎を吐き出す。
だから避けるのはだいたい予測出来るからまだいい方だと思えた。
それはあくまで太刀を持ったものだけの恩恵でしかないのだったが……。
ちょうどブレスを避ける為に後方移動していた時。ブレスの直線上にいたアレクサンドリア兵が火炎の直撃をくらってしまった。
瞬く間に火だるまになってしまうアレクサンドリアの騎士。
一瞬にして灰にするジーク卿の必殺技インフェルノファイアよりは火力は落ちるもののブレスの色が赤から白色に変わったと思うと火だるまの騎士は今度は氷ついてしまう。
そして温度差に耐えられなかったのかその場で粉々に砕け散ってしまう。
これがジーク卿、いやキマイラの属性変化ブレスと言うことのようだ。
「今の見ただろう。耐熱耐火耐爆耐性のメリルでも炎から氷に属性変化されて氷結凍結攻撃には耐えられないのとあ違うか」
「はい、ヒデヨシ様。例え私が炎の化身イフリートの申し子だったとしても永久氷土に生きる聖獣フェンリルの権現じゃありませんから」
難しい言い方してるけど、正味のところ氷のブレスは効いちゃうって事だよな。
意外と危機じゃないのかよ。
「メリル、赤色だこらプロテクトかけ直してくれ」
「ヒデヨシ様、申し訳ございません。もう重ねがけ出来るほどの魔力が残ってません」
ガーン一気にめちゃくちゃ危険な状況ではないか。
「ですから、これが最後のプロテクトです」
メリルは双子を近くに呼ぶと前面にプロテクトをかけた。
「ヒデヨシ様にかけたものより防御は高いプロテクトですが、それでもブレスを何度も浴びると数回で消失します。それまでにキメイラを倒さないと……全員死にます」
ガーン、そんな酷い状況だったとは……。
「でも、なんか策はあるのでしょうメリルさん?」
「ないです。あ、せめてジーク卿が姿を出していれば……」
「ふむふむ、もっと詳しく手短に」
「先ほどから私達を煽るようにどこからか話してますよね。きっとキマイラのどこかにジーク卿がいるはずなんです。あの声の出処は見えてない部分じゃないかと。それで究極生物とはいえ時間的に融合して間もないので、もしかしたらジーク卿自体は再生しないのじゃないかと思ってます。あくまで仮定の話ですが……」
なるほどメリルの推察は一理あるよな。
俺はキメイラの全身をもう一度確認した。見れば見るほど気持ちの悪い生物で様々な有機体を強引にくっつけたような感じだ。
見回したがジーク卿は表面には姿が見えない。
となると残すは胴体の下側ご怪しいのだが、キメイラは四足獣だから足が地面に張り付いているから腹側は見えない。
なんとか仰け反らせて腹側を見せてくれたらな。
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