完結 転生転移秀吉 異世界行っても天下取る!!

カトラス

文字の大きさ
23 / 50

第23話 とっておきのキマイラ♡ ②

しおりを挟む
 さて、いざキマイラに攻撃を仕掛けるもののどこを攻めるべきか、そもそもこの太刀で斬る事が出来るのかが勝敗を大きく左右する。

 キマイラで一番脆そうな場所はやはり!

 俺はニョロニョロと蠢いている複数の蛇みたいな生物に狙いを定めた。

「うりゃー」

 思わず鬨の声をあげてしまう。

 どうか斬れますように。

 蛇頭も黄色い液体を口から吐いて攻撃をしてくる。

 だが太刀を持ってる時の動きは俊敏だ。

 恐らく、メリル経由で貰った名刀【正宗】何かしらの恩恵が持ち主に付与されていると確信するには充分な身動き動態をしてくれる。

 恐らく獣なら尻尾に当たる部分に生えている蛇もどき。

 吐き出される蛇の体液もするりとかわすと軽く跳躍して刃の切先を蛇頭に合わせて斬る。

「シュパーン」

 軽快な音が耳に入り、視線の中には蛇頭がニョロニョロ蠢く細長い胴体から切り離され吹きとんでるのが見えた。

「おっしゃー! ぶった斬ってやったわ」

「ウギャーーな、なんで切れたのだ。も、もしかしてその剣はオリハルコンで出来てるのか!?」

 どうやらキマイラに手傷を負わせる事が叶ったようだ。

 それが証拠にキマイラからジーク卿が悲鳴みたいな声を上げているからな。

 頭部を失いのたうち回りながら切り口から体液を撒き散らすキマイラの下部位は見た目が気持ち悪い反面、俺自身は手応えありで気持ち良い。

 もしかして、この太刀があればキマイラなんか楽勝かと思っていたら。

「なんちゃって。剣で俺様の、身体が切られたのは驚きだが再生出来てしまうから、そんなの関係ない。復活させちゃうからね。故に究極生物なのだよ小童の剣士さんよ」

 見る見るうちにほんの数十秒前に斬った蛇頭が切り口からまた現れた。

「うぐぐ」

 今度はこっちが悲鳴を上げてしまう。

 そんなの聞いてないよ!

 と言いたいところだがスキルで確認していた超再生とはこの事だな。メリルが言ってた事とも付随する。

 太刀で斬れた時には勝機の片鱗が見えたが、これだと斬っても斬っても再生されたらきりがない。持久戦になれば明らかにこちらが不利なのは計算高く生きてきた俺には刹那的に理解出来るってもんだ。

「おやおや、小童剣士さんよ。超再生能力には絶望したようだな。だって顔色悪いからさ。じゃ、次は死にそうな顔してもらおうかな。こんなんも出来ますから……」

「喰らえ属性変化ブレス!!」

 キマイラは素早く体を代えると獅子のような顔をこちらに向け口から炎を吐いた。

 隙をつかれたので少し吐き出された炎が身体にかすってしまった。

 メリルによってかけられたプロテクトの色が緑色から危険を示す赤に近い色変化を見せる。メリルの魔法は分かりやすいな。要するにこのプロテクトはあと一回くらうと消失するって事だろう。

 とにかく、こんなのじゃ身体が幾つあっても足りない気がする。

 とりあえず、またメリルにプロテクトの魔法をかけてもらおう。

 俺は跳躍しながら後方に退くことにした。

 意外にキマイラのブレスは射程が長く直線上に火炎を吐き出す。

 だから避けるのはだいたい予測出来るからまだいい方だと思えた。

 それはあくまで太刀を持ったものだけの恩恵でしかないのだったが……。

 ちょうどブレスを避ける為に後方移動していた時。ブレスの直線上にいたアレクサンドリア兵が火炎の直撃をくらってしまった。

 瞬く間に火だるまになってしまうアレクサンドリアの騎士。

 一瞬にして灰にするジーク卿の必殺技インフェルノファイアよりは火力は落ちるもののブレスの色が赤から白色に変わったと思うと火だるまの騎士は今度は氷ついてしまう。

 そして温度差に耐えられなかったのかその場で粉々に砕け散ってしまう。

 これがジーク卿、いやキマイラの属性変化ブレスと言うことのようだ。



「今の見ただろう。耐熱耐火耐爆耐性のメリルでも炎から氷に属性変化されて氷結凍結攻撃には耐えられないのとあ違うか」

「はい、ヒデヨシ様。例え私が炎の化身イフリートの申し子だったとしても永久氷土に生きる聖獣フェンリルの権現じゃありませんから」

 難しい言い方してるけど、正味のところ氷のブレスは効いちゃうって事だよな。

 意外と危機じゃないのかよ。

「メリル、赤色だこらプロテクトかけ直してくれ」

「ヒデヨシ様、申し訳ございません。もう重ねがけ出来るほどの魔力が残ってません」

 ガーン一気にめちゃくちゃ危険な状況ではないか。

「ですから、これが最後のプロテクトです」

 メリルは双子を近くに呼ぶと前面にプロテクトをかけた。

「ヒデヨシ様にかけたものより防御は高いプロテクトですが、それでもブレスを何度も浴びると数回で消失します。それまでにキメイラを倒さないと……全員死にます」

 ガーン、そんな酷い状況だったとは……。

「でも、なんか策はあるのでしょうメリルさん?」

「ないです。あ、せめてジーク卿が姿を出していれば……」

「ふむふむ、もっと詳しく手短に」

「先ほどから私達を煽るようにどこからか話してますよね。きっとキマイラのどこかにジーク卿がいるはずなんです。あの声の出処は見えてない部分じゃないかと。それで究極生物とはいえ時間的に融合して間もないので、もしかしたらジーク卿自体は再生しないのじゃないかと思ってます。あくまで仮定の話ですが……」



 なるほどメリルの推察は一理あるよな。

 俺はキメイラの全身をもう一度確認した。見れば見るほど気持ちの悪い生物で様々な有機体を強引にくっつけたような感じだ。

 見回したがジーク卿は表面には姿が見えない。

 となると残すは胴体の下側ご怪しいのだが、キメイラは四足獣だから足が地面に張り付いているから腹側は見えない。

 なんとか仰け反らせて腹側を見せてくれたらな。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~

津ヶ谷
ファンタジー
 綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。 ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。  目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。 その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。  その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。  そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。  これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。

【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う

こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
 異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。  億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。  彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。  四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?  道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!  気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?    ※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。

久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。 事故は、予想外に起こる。 そして、異世界転移? 転生も。 気がつけば、見たことのない森。 「おーい」 と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。 その時どう行動するのか。 また、その先は……。 初期は、サバイバル。 その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。 有名になって、王都へ。 日本人の常識で突き進む。 そんな感じで、進みます。 ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。 異世界側では、少し非常識かもしれない。 面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

処理中です...