完結 転生転移秀吉 異世界行っても天下取る!!

カトラス

文字の大きさ
30 / 50

第30話 城下町での買い物 ③

しおりを挟む
 ギルドで偶然のフレドとの再会。

 荷物運びを探す手間も省けたし、フレドにもなんとなく義理立てが出来たようで気分は上々だった。

 

 再び賑やかな目抜き通りに出ると旅支度を始める。

 買うものは、ほぼ食料品で何か予期せぬ事が起こった時の野営用。

 だから、最低で二、三日分の食料があれば事足りるのだが、なにせ俺達と聖騎士団を入れると大人七名、子供二名だからなかなかの大所帯になる。

 通りには両側に沢山のお店がならび、まずはジャガイモや玉ねぎに人参など店先に山積みにされてる食材を見ては買う。

 それに、この世界での主食となるパンも沢山必要だ。

 こちらに来て初めて食べたシチュー。

 シチューにパンをは浸しながら食べるのが好きだ。

 メリルの手作りシチューは絶品の味で聖騎士団にも機会があれば食べて欲しい。

 味付けに使う香辛料やバターにチーズも忘れてはいけない。

 こちらの世界では牛やは羊といった家畜の乳を加工した食品もあり、かなり食文化は進んでいる。

 俺のいた世界では、牛や羊などの家畜は稲作の手伝いはしたが食べるって習慣はないから驚きだった。せいぜい、肉類はイノシシやキジなど鷹狩りの獲物を食する程度。

 そういった訳で最初に出された時は口に入れるのを迷ったが、食すると腹も膨れるし、疲れもすぐに飛ぶ。

 それに何より美味い。

 だから、元の世界に戻れたら寧々やおっかあ、小一郎。それに家来達皆に食べさせてやるつもりだ。



「ヒデヨシ様、野菜類はだいたい買い出し終わりましたね。本当にフレドさん達には助かります」



 メリルが喜ぶのには、食材が買い終わると遠目に見ているフレドの弟達が走って飛んできて店員から受け取るとすぐに屋敷に運んでくれるからだ。

 

 手間賃を彈んで渡したってのもあるがフレドの弟達の動きは機敏で見ているこちらも気持ちよくなる働きぶり。



 それにしても俺達一行は買い物が進むに連れ、街の中では目立つ存在になっていた。

 理由は恐らく二つ。

 1つ目は服装かと思われた。

 アレクサンドリア城、正式にはアレクサンドリライト城というらしいが、王様に謁見した帰りでよそ行きの出で立ちをしていたから。

 つまり俺達一行は貴族丸出しで庶民とはかけ離れた身なりをしているからだ。

 しかも一般の人達の買い物とは違い荷物運びの人夫を何人も雇っている。

 フレドの弟達に荷物を渡す度に深々とお辞儀をして走り去っていく。

 この光景を垣間見た人は貴族がお忍びで買い物しているのだと好奇の眼差しを送るだろう。



 そして、もう一つ。

 これが一番の理由なのだろうが、俺はさておきメリルとトレマシーにドーラの三姉妹はとにかく眩しいくらいに美しい。

 透き通るように肌色が白く高貴な金色の髪に端正の取れた顔。

 目が三人とも大きくて見つめられると吸い込まれそうになると、買い物の合間、合間にフレドが嬉しそうに報告してくるから確かだった。

 店主が男の場合、たいていめちゃくちゃに値引きしてくれて、隣の女将さんにホッペタをつねられていたから、やはり美人には特別扱いしたくなるのが男の本性だとよく分かる。

 だいたい三姉妹が通ると世の男どもはポカーンと口を空けて鼻の下が伸びていた。



 フレドと弟達のお陰で買い物は予定していたより早く終わりそうだった。

「あとは、メリル何が必要?」

「そうですね。生鮮食品を買えば終わりですかね」

「ということは肉や魚だな」

 目抜き通り沿いのお店はどこも食材や商品を店先に並べて陳列してくれているので分かりやすくて買いやすい。



 肉や魚のあまり日持ちしないものは、買うとすぐにトレマシーが魔法をかけて凍らせた。

 氷属性魔法の平和的使い方だ。

 これにはフレドも弟達も目を丸くしている。



「フレドさん達のおかげて買い出しも出来て助かりましたわ。良ければ皆さん一緒に夕飯食べていかれませんか? 結構沢山買ってしまいましたから。良いでしょヒデヨシ様……いやヒデヨシ」



 メリルはフレド達に素敵な提案を申し出た。

 メリルの中の設定では俺は従者なので時々こんがらがるようだ。



 メリルはまじまじとフレドの顔を見つめている。

 返事を待つというよりか何か観察しているような感じだ。

 だが、メリルみたいな美人に顔を見つめられてフレドは視線を合わせられないようで目が泳ぎ出している。

「メリルさん、本当によろしいのでしょうか!」

 フレドが返事をしているのに、まだメリルはフレドの顔を見つめている。

「あの~メリルさん」

「あ、ごめんなさい。フレドさん是非是非、弟さん達とご一緒に。手伝っていただいたお礼ですから」

 こうして、メリルの提案で屋敷で一緒にフレドと夕飯を食べる事になったのだが……。



 しかし、珍しいな。

 メリルはこういう提案をしてくる種類の人なんだ。

 ある意味意外だと思っていたら頭の中で声がした。

「ヒデヨシ様、実は少し気になる事がありまして……」

「何が気になるんだ?」

「はい、城下町で買い物をしている時からおかしな色が見えるのです。ここに暮らす人々のほとんどから身体全体から嫌な感じがする色のオーラが見えました」

「オーラって?」



 メリルの話ではオーラとは人それぞれが持つ雰囲気や霊気だそうだ。

 俺の持つ【人たらし】のスキルで相手の特徴が色で見えたのもオーラ、つまり気を見れる派生的な能力の一つだそうだ。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~

津ヶ谷
ファンタジー
 綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。 ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。  目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。 その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。  その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。  そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。  これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。

【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う

こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
 異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。  億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。  彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。  四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?  道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!  気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?    ※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。

久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。 事故は、予想外に起こる。 そして、異世界転移? 転生も。 気がつけば、見たことのない森。 「おーい」 と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。 その時どう行動するのか。 また、その先は……。 初期は、サバイバル。 その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。 有名になって、王都へ。 日本人の常識で突き進む。 そんな感じで、進みます。 ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。 異世界側では、少し非常識かもしれない。 面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

処理中です...