【完結】【やりちん】僕の青春グラフィティ。ノスタルジーな昭和チェリーボーイの卒業物語

カトラス

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性夜 当日



 12月24日、聖夜ならぬ性夜になるはずの当日。

 昨日の夜はクリスマス・イブのことを考えて興奮してしまい、いささか寝付きが悪かったものの、朝の九時前には激しい朝立ちとともに目覚めた。

 ジャージごしのズボンからもっこりとテントを張る我が分身正宗は逞しく、今宵起こるであろう出来事に大いに期待を膨らませているようである。

 朝から、今日の天気予報を確認してみる。
 天気予報によると、僕の住んでる地域は、晴れのち曇りであってして夕方から雨または雪が降るかもとイブにとっては絶好の予報であった。

 好みの天気予報のお姉ーさんが「今日は、ホワイトクリスマスになったらいいですね」と言ってくれていた。

 お姉さーんに「そうですね」とブラウン管に向かって相槌を打ったあと、再びベッドに戻って、さきほどの天気予報のお姉ーさんでムラムラしてしまった分身をなだめるために一戦を行った。

 男なら分かることなのだが、性欲の溜まってる時ってのは、どのようなものでもオカズになるのである。

 特に今日のような決戦の日には一回抜いておいた方が私の性欲のバランスが保たれる事に繋がり、昼から詩織に逢った際もガツガツした感情が抑制できて肝要なのである。

 コントロールしずらい性欲を吐き出した後に、僕はおさらいを含めてメンズボーイのおっさんの指南を再確認したり、雅博の家に電話して今日のデートの事を再確認したりして時間をつぶした。

 軽めの昼飯を食べた後に、いろいろな匂いの染み付いた万年ジャージを脱ぎ捨てて、この日のために雅博からレンタルした綿パンとジャケットを身に纏い、いざ出陣することにした。

 そうして僕は、詩織を迎えに待ち合わせ場所の自販機に行った。

 待ち合わせ場所を自販機にしたのは、詩織の家の呼ぶリンを押す根性がないからである。

 待つこと5分ぐらいで、詩織は、チェック柄のミニスカートに白色のタイツを着こなして現れた。寒空の中、随分と気合いが入ってる。

 上半身はニットのセーターに白色のダウンジャケットを羽織っていてお洒落でかわいかった。

「うわぁ、詩織むっちゃかわいいよ!」

 僕はお世辞ではなく本音でそう言った。


「祐一君、ありがとう。祐一君もなんだか、雑誌のモデルさんみたいな服装でかっこいいよ! ――詩織って白が似合うでしょう」

 やはり、恥を忍んで雅博に服を借りたのは正解であった。

 雅博は気前よく「もう、着ないから祐一にやるよ」と言ってくれたが、デートが終わったら、しっかりクリーニングに出して返さないと悪いってもんである。それと、詩織は僕に褒められて嬉しそうであった。

 「白が似合うでしょう」と詩織の言うように、ミニスカートから飛び出る白のタイツごしのムチムチした太ももはヨダレが出そうなくらい私の妄想をかきたてるものであった。

 詩織の手を握ると、雅博達との待ち合わせ場所のバス停に向かった。


「なんかぁ、詩織緊張してきた」

 
 バス停に歩きながら向かう道すがらに詩織は照れくさそうに話かけてきた。

 僕も詩織と同じ気持ちである。

 それは、雅博のことは知っていても、雅博の彼女のことは名前が朱美で私達より歳が二つ上ということ以外、全くといっていいほど知らないからである。

 いくら人見知りしない詩織といっても、やはり初対面の人とあうのは緊張しない方がおかしいといっていいものである。


「大丈夫だよ、俺も緊張しているから……」

 何が大丈夫なんだと自分で言っていてつっこみを入れたくなるような事しか言えない自分が哀れであった。


「雅博の彼女は朱美さんっていうんだ。俺達より二つ年上みたい」

 僕はフェラが上手いという情報を隠して、知ってることを詩織に言った。

 

 知ってる情報と言っても知らないと同じに近い内容のものである。

「へぇ、雅博君の彼女って年上なんだ! 雅博君らしいね」

 些細な情報であってしても、詩織にとっては特ダネだったみたいで目を輝かせて反応してくれる。

 しかし、どの辺が雅博らしいのか気になるところである。

 そのような会話をして、だいぶ詩織の緊張がほぐれてきた頃に私達は目指す待ち合わせ場所のバス停に到着した。待ち合わせ場所をバス停にしたのは、デート場所の映画館などがある繁華街に行くには交通手段がバスしかないからであった。

 僕達の住んでる地域は田舎ではないのだが、飲食店とか娯楽施設があるのは街の中心部に行くしかない環境なのである。
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