夢追人と時の審判者!(四沙門果の修行者、八度の転生からの〜聖者の末路・浄土はどこ〜)

一竿満月

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堅塞個塁

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 吾輩は今もなおご主人と高麗に居るが……毛利秀元軍から離れて小早川秀秋の釜山城に戻っていたが、日本の諸軍は、明・高麗軍を破って全羅道・忠清道に進撃し、全羅道・忠清道を制圧することを達成した後は守備担当の武将を定め、帰国予定の武将を中心として築城することが命じられていたため、次の任務である築城を開始するために高麗南岸域に帰還した。
 釜山周辺には、既に文禄期から倭城群が築かれていたが、新たに築かれる城はその外縁部に位置し、東から、蔚山城、梁山城、昌原(馬山)城、唐島瀬戸口(見乃梁)城、固城城、泗川城、南海城、順天城の八城であった。
 これら倭城群の最東端にあたる蔚山の地(隣接拠点西生浦倭城の北約四里)には、加藤清正自らが縄張りを行い、十一月から、毛利秀元・浅野幸長・加藤清正の軍勢を中心として、久留の計(拠点戦)をめざし本格的に蔚山倭城の築城を始めた。
 城地に選ばれた島山は蔚山湾の最奥で、南には太和江が流れていて、海のすぐ近くに位置しており、城下には兵船を着岸させることができた。
 築城を急ぐ日本軍に対し、十一月になると明・高麗では、加藤清正を日本軍中で最強の武将とみなし、蔚山を攻めて清正を捕らえたなら日本全軍の士気をくじくことができると考え、十二月三日に日本軍が沿岸部まで後退したことを受け、漢城から高麗の権慄が出陣、明将楊鎬・麻貴らに率いられた明軍および、都元帥権慄率いる高麗軍、合わせて約五万七千(うち高麗軍一万二千人)の兵を建設中の蔚山倭城に進軍した。
 蔚山倭城に向かった明・高麗軍 計五万七千
 左軍 一万二千(馬・歩兵)李如梅(副総兵)
       四千(高麗軍) 李時言(忠清兵使)
 中軍 一万二千(馬・歩兵)高策 (副総兵)
      四千(高麗軍) 成允門(慶尚右兵使)
 右軍 一万二千(馬・歩兵)李芳春(副総兵)
       四千(高麗軍) 鄭起龍(慶尚左兵使)
 本軍    九千(兵)   楊鎬(経略)、麻貴(総兵)
 経略と提督:豊臣秀吉の朝鮮出兵など有事の際の臨時職。
 軍事NO.1「経略」は六部の兵部または都察院から、軍事NO.2「提督」は五軍都督府から任命。
 明は文官統制(シビリアン‐コントロール)であり、行政六部と監察の都察院は、軍事の五軍都督府より上位であった。

■■■■…………

 城を最速で落とす方法は何か? それは買収等の裏工作である。

 戦争開始前に事前に重要拠点の責任者を寝返らせておくのである。城主に脈がなさそうならば兵糧責任者・武器管理責任者・そして門番など重要部分を守っている人間を裏切らせるだけで攻略はかなり楽になる。
 門番を裏切らせる時は飴と鞭を用いたという。飴は裏切りと報酬を表わし、鞭は親族の人質を用いた。
 更に直接的な裏切り工作ではないが、買収によって攻城戦を有利に進める方法としては兵糧の買い取りという方法を用いた。目的の城下で相場の何倍かの価格で兵糧を購入するのだ。
 
 これで買い取れるのは《城の外の食糧》なので城の中に豊富に蓄えられている場合には追加の兵糧の搬入を防ぐぐらいの役に立たない。ただし、寝返らせていた城の兵士が食糧庫から物資を運び出し市場で売却した場合にはその限りではない。



 防御側の対抗策として物資の管理をしっかり行い監視することだ。
 防衛側はそのような事が生じないように常日頃から部下を監督し裏切りを事前に察知できるようにしなければならない。下部の連中に対しては密告の推奨などでやんわり締め付けることも忘れてはならない。
 余談ではあるが有名なコンスタンティノープルの陥落原因は不幸なことにブラケルナエ地区のケルコポルタ門の通用口は施錠されていなかった。これを発見した敵軍は城内に侵入し、防衛軍はたちまち大混乱に陥って敗走したという、うっかりミスによる裏口の閉め忘れであったそうだ。

 包囲戦の戦闘期間だが包囲側が補給を受けられるか否かで大きく違う。内陸の都市包囲戦はだいたい一~二か月で決着がついている。しかし包囲側も飢餓に苦しんだものが多い。

 防御側はそこにある飯を食べればよい、しかし攻撃側は敵地で飯を食べるには略奪するか味方の兵糧倉庫から輸送部隊を組織して運搬しなければならない。

 これは普通の砦でも相手が城でも同じである。城では食料消費も多いので食料運搬を絶てばすぐに降伏するだろうというのは安易な考えであった。根本的に攻撃側の方が包囲側より必要な人員が多いため食料面で優位に立てないのだ。
 それに農民は包囲戦のお荷物と言うのも間違いである。防御側は豊富な人員を使い損傷した城壁の修理、陣地の構築などを行えるからである。

 それに、守備側が港を有する場合には数年~十年という数字が出てくる、信長の石山本願寺の包囲も約十年も行われてた。包囲すれば《はい勝利》だなどと考えるのは無理だと……。

 また、包囲戦で攻略するには包囲軍を喰わすだけの兵站輸送を整備しなければならない。鉄道発明以前の最良の食糧輸送方法は船である。船は馬車と違い飯を食べる必要もなければ輸送量も大違いで、この高麗出兵も川や水路沿いに戦争をしていると感じるほど兵糧輸送を船に依存していた。

 ちなみに人間は一日二千キロカロリー、二斤半の食糧を必要とする。これは食料だけの計算であって、場所によっては水の補給も必要となるし武器の輸送は必須であった。

 次に重要なことだが、この兵站輸送を警護しなければならなかった。でなければ少人数の遊撃隊によって容易く焼き討ちにされてしまい朝昼晩すべて霞を食べるはめになる。

 それがどれだけ士気に影響するか言うまでもないだろう。

 外地の軍隊は士気が自国防衛に比べると絶望的に低いので簡単に脱走する。やたらと外地の軍隊の規模が巨大になるのはこれも要因のひとつであった。
 これらを踏まえた補給戦の結論。それは《食料を馬車で運ぶぐらいなら現地で調達した方がまし》である。
 かつて権慄は戦争は機動力が命であると説いていた。何が軍団の足を遅くするか? それは輜重隊である!兵糧など村々を襲えば良いし、敵の陣地にいくらでもあるではないか! 
 一見、御粗末な戦略だが明軍および、権慄率いる高麗軍ではそれが常識であったのだ。

 この戦略の良いところは兵士の逃亡を防げることである。「さんざん略奪しまくって現地の人間に受け入れられると思ってんの?」と言えば兵士は前進せざるを得ない。勝ち続ける限りこの無理は通るのである。
 逆にこの戦略の弱点は《焦土作戦》にまったく無力であることだ。奪う食料がなければすぐに軍団は瓦解するしかなくなる。
 そして、攻城戦用の攻城梯子(城壁に立てかけ登るためのはしごである。もっとも古くから存在し現在においても使われる、安価で数を揃えることができ小回りが一番利く攻城兵器である。安価な分やはり簡単に無力化される。梯子ごと落とされたり登っている最中に攻撃されるとほとんど無防備など問題は多いがないよりましである)すら用意していなかった。

 とはいえ簡易砦などの攻城戦では大掛かりな攻城兵器は使われず。塹壕を掘って接近し坑道作戦か梯子で攻撃するのが高麗軍ではそれが常識であったのだ。

 大盾は城からの弓矢や投石を防ぐ攻城兵器である。大きな板を上に掲げたり地面に設置していると考えるとわかりやすいだろうか? これ自体には何の攻撃性もないがこれに隠れることで弓兵が城壁に接近したり、工兵が作業をしやすくなる場を整えられた。

 破城槌は城門を破壊するための巨大な杭であり、古くから存在する攻城兵器のひとつだ。ひとつの材木を加工し複数人で持てるように加工したもの、大きな台車に材木をまとめて載せたもの、釣鐘を突く要領で巨大な杭を城門にぶつけるように杭が吊られているものなど様々な形状があるが、これも現地調達のもっとも安価な、そこらへんの森を切り倒して作る《丸太》を束ねただけの物であった。

 攻城塔または攻城櫓は防壁に接近する際、攻撃者やはしごを防御するための木造の移動式やぐらである。城壁に板を渡して兵士を乗り込ませる、また最上階に配置した射手により城壁上の敵を制圧するのが目的である。
 攻城塔は槍兵や剣兵、また弩兵や弓兵を収容した。その大きさから、攻城塔は籠城側から投石器で狙われたが塔の方にもバリスタや小型の投石器が装備されていた。明国ではロープを利用したエレベータ方式で兵士を送り込むものなどもあったが、最上階への登り方も中に設置された梯子を使う者や後ろ側が巨大なスロープになっているものなど様々あり、一部のものは一番下に破城槌を装備したものもあったが、基本的には現地で組み立てる兵器であった。

 しかし攻城塔には根本的な弱点がある。それは段差や傾斜に弱いといった問題である。そのため山城では役に立たず、堀などがあると横付けすることができないため用意はしていない。

 蔚山倭城では、約四十日の突貫工事で完成が目前になると、築城が担当であった毛利秀元は兵糧・武具類を釜山に輸送し蔚山を退去して帰国の準備に取り掛かっていた。
 また加藤清正は西生浦に出陣中で蔚山にはおらず、浅野幸長・太田一吉らが城外の仮営に駐屯していた。そこへ十二月二十二日、明軍の先発隊の軽騎兵千に急襲され、毛利家家臣の冷泉元満・阿曽沼元秀・都野家頼が討ち死に、仮営は焼き払われた。

 当初は浅野幸長らは仮営からの銃声を狩りをしていると思い込んでいたために救援に遅れることになった。敵の襲来の報が入り浅野幸長・太田一吉が反撃に移るが、先発隊の隊長が偽装退却で浅野勢をおびき寄せ、楊登山・李如梅らが三方から合撃したので浅野隊は苦戦に陥った。五百弱の戦死者を出し太田一吉も負傷するほどの激戦の後、蔚山城惣構内に撤退して籠城戦が始まった。
 城の防御手段は鉄砲以外のでもっとも普及した最強の防御手段はなにか、それは油である。
 煮えたぎった粘性の液体。城の中に大きな巨釜を用意しそこで相手にぶっかける液体を高温で熱する。熱するものは油・糞尿・お粥など様々だ。共通点は水より高温になり粘性があるという点である。

 水より高温になる利点というのはそのまま相手に対する殺傷力、射程距離の延長に役立つと理解できるが、より粘性が高いと何が良いのか、それは相手にこびりつき確実に殺傷するためである。
 油のなどの高温液体の何が強いか? それは鎧を着こんだ重装歩兵でも容易く素揚げにできることである。
 液体はわずかな隙間からでも入り込み確実に相手を殺傷する。防御壁や覆いで守った破城槌でも操作している敵兵は火傷するのである。

 兵たちよ火をくべよ! 油を焚いて旗を掲げよ! 声を出せ檄を飛ばせ! 燃えてしまえ燃やしてしまえ!

「援軍のない籠城は絶対に負ける」というものはあまり適切ではない。
 城の目的とは何か、それは、時間を稼ぐことである。時間を稼ぐことで「援軍が敵を撃破するまで持ちこたえる」だけでなく、「味方の準備が整うまで時間を稼ぐ・敵が攻略を断念する状況になるまで待つ」このことが出来れば、十分に籠城側の勝利と言えた。

 そしてこれは実は包囲側にも言えた。なぜ包囲戦を選択するか、それは単純に自軍の損害を嫌って時間と金のかかる方法を選択しているのかもしれない。しかしそこまで重要でない場所に対しても包囲戦を行い時間をかけて攻略している攻城戦もあった。

 その目的は敵国の主力を引きずり出し、自軍に有利な条件で決戦を実施することであった。籠城している見方を見殺しにすることは味方の士気に大きく影響するし、状況が不利だと感じた諸侯が裏切りを画策するかもしれない。そういった判断から非合理的な選択をすることがあった。

 更には究極的な損害強要のための攻城戦も存在する。陥落など出来ないとわかっているが敵に損害を強要することで講和への道を築こうというものであった。

 蔚山城が襲撃を受けたとの報を西生浦で聞いた加藤清正は即座に兵船に座乗して蔚山に帰還し、城内に入った。これより籠城する日本軍は加藤清正の指揮の指揮下に入った。
 二十三日に未完成であった城の惣構を明・高麗軍が突破し、七百弱の戦死者を出した日本軍は内城に後退、日暮れまでに明・高麗軍を撃退した。


蔚山倭城内の配置
 本丸東側 太田一吉
 本丸南側 浅野幸長
 本丸西側 加藤軍(加藤安政)
 二の丸  加藤清正、毛利軍(宍戸元続・桂孫六)
 三の丸  加藤軍(加藤与左衛門・近藤四郎右衛門)、
      毛利軍(口羽元良・和知元盛・日野元重・吉見広行)
 二の丸と三の丸の中間 加藤軍(美濃部金太夫・九鬼広隆)
 二十四日早朝に明・高麗軍は四面から蔚山内城を攻撃したが、城を守る日本軍から無数の銃弾を浴び、多数の死傷者を出して退却した。その頃、兵糧・武具類を釜山に輸送し蔚山を退去して帰国の準備に取り掛かっていた毛利秀元は急遽小早川・黒田隊と合流して蔚山へ出立した。
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