夢追人と時の審判者!(四沙門果の修行者、八度の転生からの〜聖者の末路・浄土はどこ〜)

一竿満月

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圉霊師三

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 秀吉は羽柴秀長と共に大坂城へと帰還。秀長を城代としてその補佐を富田一白が任された。
大坂に戻った二人はまず毛利との交渉を本格化した。

 来る四国、九州への遠征には毛利との連携が不可欠であり、密に打ち合わせる必要があった。
 毛利との交渉は主に秀長が行い、一白はその他の懸念事項を片付ける仕事にかかる。
(この仕事が多いんだよな、また……)
 
 まず、家康と組んで大坂を脅かす気配を見せていた雑賀衆。元々、雑賀衆は独立独歩の気風が強い。
信長の時ですら、その下風に立つ事を良しとしなかった。
 秀吉は、交渉は無駄とみて、大坂に残している六万の兵の半数を雑賀衆へと差し向ける。
総大将に堀秀政を指名し、雑賀衆の抑えに配していた中村一氏、藤堂高虎と共に討伐を命じた。

 雑賀衆の中で恭順の意を示した者は所領安堵の上、官職を与えて遇するが、あくまで独立独歩を望む勢力は全て各個撃破し、攻め潰した。
 堀秀政は小牧・長久手の戦いでは、自軍を三手に分け、余勢を駆った家康方の大須賀康高や榊原康政らを待ち伏せし、富田高定率いる精鋭隊と挟撃して敗走させた。勝機を読む名人久太郎と呼ばれたほどの戦の名手は与えられた兵力を存分に活用し一月ほどで雑賀衆平定に成功した。

 これにより秀吉の本拠地である大坂は南からの圧力を完全に排除した。雑賀衆と並ぶ鉄砲集団である根来衆は懐柔した。

 彼らは雑賀衆ほど独立気風が強いわけではない。
 秀吉は根来衆に対して使者を立て、抵抗を辞めれば寺領を安堵し、今後は鉄砲隊として継続して雇う事を通達した。

「兄者、雑賀衆と同じように平定しないのか」

 そう秀長に聞かれたが、秀吉は明確に答えた。
「雑賀衆は独立独歩の気風が強すぎる。それでも、こちらについたほうが利があると恭順する者もいるが、大多数は逆らい続けるであろう、兵力を見せて平定するしか方法はない。
 しかし、根来衆はより純粋な僧兵集団故に利を示せばこっちに付く。今後の戦では鉄砲の数はさらに重要となり、その専門家たちを纏めて雇っておく事は、他の勢力に彼らを使われないという利点がある」

 その答えを聞いた秀長は深く頷いて、「ではその件はお任せ致す」と言って自分の仕事に戻って行った。

 あ~~ぁ、面倒だ。手元には二万ほど兵力が残ってるけど、これを動かして討伐ってなると……他の報告に目を通しながら考える秀吉。

■■■■…………

「海には、美味しいお魚さんがいるんだ! それと、自前の塩!」

 いい加減、薄い塩味の食事には飽きていた。せめてもう少し味の濃い食事を。この小屋の森を飛び越えれば、島の周りには大量の塩が眠っているのだ……でなくて、含んでいるのだと。

「高速移動! 全速力で! いざ、海へと!」

 久しぶりに燃えて来た僕は、多くの霊力を燃やして土霊の圉霊で森を超高速で移動する。

 そして二分後、僕は無事に海へと到着していた。
「やった~~~ぁ! 海だ~ぁ!」
 そこは、全く人の手が入っていない綺麗な砂浜と透明度の高い海水でのみ構成された海であった。
 しかも、この海岸と海は戦場から外れているので探知を使っても危険な存在は察知できなかった。
 海中に大型の魚類らしき反応、多分これは鮫か何かであろう。
 だが、浅瀬で遊んでいる限りは、僕に害を成す存在ではなかった。

「まずは、飯だな~ぁ」
 僕は、急いで自作の釣り道具を作成し、砂浜近くにある岩場でゴカイを見つけて餌にして釣りを始める。するとここの魚は擦れていないらしく、釣り経験の少ない僕でも簡単に釣り上げる事に成功していた。

 前世で自炊をしていたせいで一応魚も捌けたので、すぐに真鯖に似たこの魚を火で焼いて食べてみる事にする。

 味付けは海水だけであったが、久しぶりの海の焼き魚に僕は舌鼓を打っていた。

「あとは、貝とか海老に蟹だ~なぁ」

 岩場では他にも、牡蠣・栄螺や鮑に似た貝や、食べられる大型の海老や蟹などが簡単に獲れていた。
 それらも串に刺してから火で焼くと、懐かしくて美味しい匂いが漂ってくる。

「美味えぇ~!」

 それを頬張りながら、久しぶりの海を幸を心から堪能するのであった。 
『……何か忘れたような』

「あ~~ぁ。師匠に港にいる与五郎君を呼びに行ってくれないか言われてた~ぁ」

 慌てて、港に行って与五郎を連れて小屋へ戻った。与五郎と戻ると飯の支度が出来ていてお客さんと師匠の話も終わり、師匠はニッコリ笑って僕たちを待っていた。
 

◇◇◇◇
 数日後、僕は海岸で新たな取り組みを開始していた。別に師匠に罰として言われたためではないのだが、そして海岸でわざわざ行う必要もないのだが、ここだと人目は皆無で、何より自由に海の幸が食べられるのが良いのでここへ来た。

「ここは、塩も大量にあるからな」
 僕が今挑戦しているのは、土霊のオリジナル圉霊であった。まずは、いくらでも好きに使える大量の海水を材料に、圉霊で塩を作る実験を行うのだ。ただ、この圉霊は師匠が書いた書物にも書かれている。
 除霊師が塩を切らした時に、土や岩塊、動植物に果ては人の死骸まで。そこに僅かに含まれる塩を、圉霊で精製して得る事はあるらしい。
 人間とは不思議な物で、まだ食料が十分にあっても、それに塩味が付いていないだけで食欲を亡くしてしまう事があるそうだ。
 特にカレーで塩が入ってないとスパイスだけで味は決まらない、人にとって塩はそれほど重要な物なのだ。話を戻すが、師匠からの書物に書かれていた圉霊のコツによって、僕は無事に素早く大量の高純度の塩を得る事に成功していた。
 白くてサラサラした塩は、屋敷にある少し黄色がかった塩や岩塩とはまったく違うものだ。

「というか、塩の販売で生きていけるかも……」

 などと考えてしまう僕であったが、ここで満足をしてはいけない。この塩を材料に、調味料の生産を企んでいるのだから。

「まずは、味噌と醤油からだ」

 うちの領内どころか、この日本では大豆はポピュラーな作物だ。味噌が現在の味噌汁のような形になって、庶民の食事に組み込まれるようになったのは室町時代からで、なぜ、味噌汁が普及し始めたかというと、大豆・稗・粟の栽培奨励策が出され、そのために大豆の生産が増加したからで。今では普通に豆腐に納豆、味噌・醤油にしたり、味噌汁に入れて煮込んだり、雑穀として麦粥に入れたりして食べられている。

 値段も安いので、僕はここに来る前に兵庫城の近くで畑を耕している農民から麻袋一袋分を購入する事に成功していた。代金は、自分で獲った兎と塩である。

 さて、あとはこの大豆と塩を材料に味噌を作るだけだ。自家製味噌の配合は、「大豆と麹を一対一」。ここに二割の塩を加えて作れば、塩気と甘さのバランスが良い味噌に仕上がる。仕込んだら完成まで半年から一年ほどかかるが、幸いにして僕には圉霊が使える師匠が身近にいる。

 圉霊使いの師匠は、自分で準備した葡萄を材料に一瞬にして葡萄酒を造ってしまうことができる。
 そして、葡萄酒からブランデーとグラッパ。他にも、麦を材料に麦酒とウイスキー。米を材料に日本酒と米焼酎。砂糖キビを材料にラム酒、蜂蜜で蜂蜜酒なども作れるそうだ。
 この糖質がアルコールに変化する仕組みは知られていたが、色々な物を材料に酒を造る圉霊師は酒好きの師匠以外に存在していない。
 普通なら長期間かかる醸造の行程を、圉霊で一瞬にして行うのだと言う。真面目に酒を作っている醸造元からすれば遣る瀬無いのかと思えば、実はそうでもないらしい。

 なぜなら、味わいはやはり酒蔵の方が上で、味にうるさい師匠が酒を圉霊で造ると量が伴わない。
とはいえ、普通に飲める酒の醸造が僅かな時間で出来るのだ。

 ならば、味噌の醸造だって可能なはずだ。
「まずは味噌だ。そこから、味噌溜りに進み、最後に醤油の醸造も圉霊で……夢が膨らむな~ぁ」

 僕は、早速味噌の作成を始めるのであった。

「はははっ……。まさか、こんなに苦戦するとは……」

 僕は、ようやく完成した味噌と醤油を前に、圉霊なら気軽に作れるはず。そんなに量も必要ではないし、僕の分だけあれば良いんだからと。
 もし過去に戻れるのなら、そんなお気軽な発言をした僕に注意したくなるほどであった。

 味噌の造り方は、昔に田舎の祖母が自分で作っていたので行程くらいは知っていた。
何回か、実際に手伝った事もあったからだ。

 実際に大豆を煮るとかは大鍋を使って焚くだけなので、これは土霊に任せることなどしない。しなくても、豆を煮た状態に変化させる事は簡単だったからだ。それと次の材料の混ぜ合わせまでは良かったのだが、次の発酵で大きく躓く事となる。材料が、何回土霊の圉霊をかけても腐ってしまうのだ。
 こうして僕は、山ほどの大豆を無駄に腐敗させながら、狩ったウサギと大豆を毎日のように交換し、農民達から変な目で見られ続ける事となる。

 それでも、何十回もの失敗の後に大鍋の蓋の上に小さな半透明の物霊が現れた。
『あの~、多分何度土霊の圉霊を使っても大豆は腐ると思いますよ……』と小さく頭を下げて言った。
「どうゆう事かな~ぁ」
『う~ん、ど~ぅしようかな~』
「……」
『名前を付けてくれたら教えようかな~』
「名前?」
『私に名前を付けてくれたら教えてあげる……』
「え~いきなり言われても~ぉ。ん~じゃぁ、お鍋で……」
『あんた、私を馬鹿にしているの……』
 お鍋って言ったらなんかキレ気味だ。
 ……って言うか、なんでこいつに名前を付けないといけないの……、付き合ってるのが馬鹿らしくなってきた。
「ちょっと~ぉ、キレないで下さいよ~ぉ。じゃあお釜は?」
 そう言ったら物霊が更にキレそうになった。何だよこいつ結構わがままだな。
「じゃあ大豆のことを教えてもらうのだから、大豆ってのは?」

『う~~ん、大豆か、仕方ないかな。それでいいよ』

 何だよ偉そうに……と思うほど若くはない。こうして物霊の名前は大豆に決まった。
「えぇ~~ッと、ところで大豆を腐らせずに発酵させる方法を教えてくれるかな~ぁ」

『腐敗も発酵も同じことだけど土霊に手伝って貰うと腐敗するので、木霊に手伝ってもらうか、師匠の部屋に有る土圭の九十九霊に手伝って貰えば大豆を発酵してくれるよ。それと私に霊力を分けてくれたら鍋を火にかけなくても直ぐに大豆を美味しく焚くことが出来るよ』

「へ~~そうなんだ、それじゃあ大豆ちゃんお願いします~ぅ」

『は~い、任して頂戴』

 大豆ちゃんの言う通り、師匠の部屋にいる土圭の九十九霊に時ちゃんと名付けして手伝って貰うと味噌の製造に成功していた。そして、庶民では手の届かない高級品の醤油の製造も成功した。

 というか、師匠の書物ではかなり難しいとされる圉霊でも数回で一応は成功させてしまう僕なのに、他にも色々とオリジナル圉霊の開発を成功させているのに。
 まさか、味噌と醤油の製造で霊力の相性を学ぶことになるとは思わなかった。
 なお、なぜか酒の製造圉霊の方は師匠の書物に糞丁寧に書かれていて一発で上手くいった。
 まだ体が子供なので試飲は味見程度しか出来なかったが、なかなかに美味だったのでこれは圉霊で土から頑丈な甕を作り、そこに酒を入れて密封して圉霊の袋に仕舞っておく事にする。

 土から圉霊で焼き物の原料として最適な二酸化珪素、酸化アルミニウム、水を取り出して粘土状にし、甕の形に整形して、高温の釜で焼成を行った後の状態を目指して材質を変化させたのだ。

 火の圉霊で焼くという考えも一瞬浮かんだのだが、さすがに高温の火の圉霊を一週間出し続けるのは無理だと思って止めた。

 最初は、脆くてすぐに崩れたり、水漏れが酷い甕ばかりが完成して粘土を相当に無駄にしたが、数百回の試行錯誤の後に、酒や味噌や醤油の保存に相応しい甕が完成している。

 そんなわけで、この一週間は甕と味噌と醤油の製造に全力を傾けていたような気がする。話は長くなったが、何にせよこれでサバの味噌煮を作ったり、栄螺の壺焼きに醤油を垂らす事が可能になったわけだ。
 海と繋がっている河川では、鱒を養殖して、これでチャンャン焼きやイクラの醤油漬けなども作れるはずである。
 師匠が忙しい間、一人で圉霊の訓練をしたが、『師匠のように霊を飼って世話をする「圉人」ではなく』名前を付けて手伝って貰うようにすると物霊は数多く使役することが分った。
 師匠は伊賀から来た石川親子に祝福の儀式を執り行うため、この一週間、小屋の近くに祭壇を造り儀式を執り行った。
 そして儀式の後、石川五郎衛門さんは武士をやめ商人として再出発することになった。子供の与五郎は伊賀に戻り修行することとなった。
 ただ、儀式の最終日に巨大な渦潮が現れ、沢山の船が転覆したことは勿論儀式とは関係ない……たぶん。
 
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