ボーンネル 〜辺境からの英雄譚〜

ふーみ

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英雄奪還編 後編

七章 第六十三話 一人のために

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 トキワは意識を失ったジンを丁寧に抱きかかえ癒す者ヒーリングズのいる救護所へと向かっていた。同時にボルはジンの持っていた支配権を行使しモンドの地形を変える。トキワも然りボルも冷静さを欠いていた。救護所へ向かう一直線の道を形成するボルの視界に他の者など映っていない。周りに衝撃波が広がるほどの速度で移動していた。

(デュラン!! ジンが倒れた。救護室で休ませるだけでいいのか!? ジンの身体、氷みてぇに冷たくなってるぞ!)

(トキワかッ、分かった。すぐに向かう。身体を温めさせるんだ。それとこれからジンの魔力が急激に減少する。魔力が一度に枯渇しないように一定の魔力を流し込むんだ。治癒魔法で構わない)

(了解。できるだけ早く頼む)

「お二人ともッ! どういうことですか———ッ!!」

 救護所の前についた二人はセグトスと合流した。目を血走らせ問いかけるゼグトス。しかし今は火急の事態。二人はゼグトスに一瞬目を向け救護室へと走っていった。

(リエル、ルースッ! 頼む来てくれ!!)

 救護室には粛清に参加していた帝王をはじめとし他国の兵が溢れかえっていた。入り口に差し掛かりトキワは全体に魔力波を飛ばす。トキワの尋常ではない焦る様子にリエルとルースは奥の部屋から飛び出してきた。混乱が起きないようボルは布を使いジンの姿を隠す。一斉に扉へと視線が集まる中、トキワ達はリエルとルースと共に奥の部屋へと入っていった。

「トキワ様さん、一体何が······」

 ジンをベッドに寝かせトキワは二人に説明をした。リエルとルースが合同で治癒魔法を使用しジンへの魔力の供給に加え体温を低下させないように治癒魔法に熱を付与する。二人共、治癒魔法のレベルは全軍の中でもトップにある。出来うる最大限の的確な処置。しかし二人の表情に安心の色はない。

「魔力の減少速度が早過ぎますッ」

「それに体温の低下も······熱が足りません」

「熱は俺の武器で何とかする。ただ魔力は······」

「ジン様の魔力量は常人の比ではありません。今は既存の魔力量がありますがいずれは供給が間に合わなくなります」

「ボクも魔力量は足りナイ······」

 するとその時、勢いよく扉が開きルランが中へと入ってきた。

「今はどういう状況だ」

「体温はどうにかなりそうだが魔力が足りねえ。このままいけば危険な状態になる」

「分かった。俺はこのままジンの様子を見ている。リエル、ルースそしてトキワは今のまま続けてくれ。ボル、魔力波でモンド内にいる味方をかき集めてくれ。とにかくありったけの魔力が必要だ。ゼグトス、ジンがさっきまで戦っていた場所は分かるな。お前はそこに落ちているアルマイト鉱石を集めてここに持ってきてくれ」

「ルランさん····あなた一体何故それを」

「聞くのは後だ。頼むぞ」

「········」

 ゼグトスは意識を集中させ転移魔法を使用する。対象はアルマイト鉱石。目標地点の座標を救護所の前に設定し転移させる。そしてすぐさま外からは地響きが聞こえた。

「アルマイト鉱石に魔力を溜めるということですね。かしこまりました」

「ルラン、クレースはドコ」

「クレースならもう少しで帰ってくる。安心しろ、きっと助けられる。ボル、頼むぞ」

 部屋を後にしたボルは支配権を行使しレウスによって改変され歪んだ地形を元に戻していく。並行して事前にサーベラを持たせた者と魔力波で通信しモンド内の状況を視覚的に判断した。ボルにとって、ジンの命はこの世の何よりも重たいものである。故に失敗は許されない。その重圧によりボルは冷静さを欠いていた。

(どうすればイイ。全員にこの場所を·······全員の座標を把握して転移魔法を展開なんてボクにはできナイ。ゼグトスを呼んでクル。駄目ダ。呼び戻してる時間は····)

「····ル······ボル!」

「ッ———ゴール」

 ボルの気づかぬ内に隣に立っていたゴールは怪訝そうにボルの顔を覗き込んでいた。

「焦るなボル。お前まさか、あの子の生死が自分一人にかかっているなんて思ってないだろうな」

「ソレハ······」

「向こうの世界を通じて、私はお前達のことをずっと見てきた。一人じゃないはずだ。それにこの場所はお前が作ったんだろう。お前ならできるはずだ、ボル」

「····勿論ダ」

 モンドはボルの干渉により更に形を変える。すると救護所の前には無数の扉が出現した。並行してボルはモンド内の味方全員に魔力波を繋げた。レウスの敗北に従い完全に戦意を喪失した機人族。それにより戦いを終えた多くの者達はボルの魔力波に応えることができた。

(全員の状態を確認しタイ。動ける者でかつ魔力が余っている者は救護所で協力して欲しいことがアル。最優先でタノム。動ける者は扉の前に立ってクレ。時間制限はあるけど全ての扉の行き先を救護所の前に繋ゲタ)

(ボル殿、こちらダイハード。巨帝軍は全軍協力可能だ。何があった)

(ジンが倒れたンダ。魔力が急激に減少して、このままだと意識が戻らナイ)

(ッ————)

 そう伝えると、ボルが全員へ繋げていていた魔力波は突然途切れた。

「······僕の力ではここまでが限界ダ。全員がここに来られるかは······」

「悲観的になるなボル。昔からあの子のことになると冷静さを失うのがお前の悪いところだぞ」

「あとは····信じて待つしかナイ」

 悔しそうに俯き拳を握り締めるボル。そんなボルの背中をゴールは強く叩いた。

「しっかしろボル。ジンが困っているヤツを助けるように多くの者がジンを助けたいと思ってるんだ····さあ、来るぞ」

「———?」

 ゴールの言葉と共に二人だけの静まり返ったその空間に地響きが鳴り始める。

「これは····一体どうイウ」

 ボルの出現させた扉は壊れるほどの勢いで一斉に開いた。

「ジンッ———!!」

「ジン様ッ!!!」

 叫び声と共に中からは流れ込むようにして大勢の者達駆け込んで来る。モンドにいる全帝王、祖龍。身体中傷だらけの者でさえ地を這いずり扉の中から現れ始めた。

 出現した扉の全てが開き救護所の前は即座に大勢で埋め尽くされる。現れたのは総勢数十万人。それでもまだ尚、扉からは多くの者が現れ続ける。加えてエルバトロスを筆頭に龍人族そしてモンド内の全機械兵がその場に飛来していた。瞬く間にモンド内の人口は一箇所に集約したのだ。

「皆さん、目の前の鉱石に魔力を。時間がありませんッ——」

 ゼグトスは戦闘で砕け散った大量のアルマイト鉱石を瞬く間に合成させ巨大な塊を作り上げた。その言葉と共にアルマイト鉱石には一斉に魔力が注ぎ込まれる。

(デュランッ! 居るなら返事しろ!——ワシとゴールの魔力でも足りんかッ!!)

(ゼフか——賄えるがあくまで一時的だ。今するべきなのは魔力の減少速度をできる限り小さくすること。問題なのは呪いが一度にジンの魔力を喰らい尽くすことだ。そうなれば身体への負荷は計り知れない。だが魔力が急激に減少しなければ後遺症も残らず無事に目を覚ます。ゆっくりと魔力量をゼロに近づけるんだ)

(了解した。ゴール、意思にも呼び掛けるんじゃ)

(黙れジジィ。分かってる)

(協力してくれているミンナ。今はルランの指示に従ってクレ。そうすればジンはきっと助カル)

 ボルの呼び掛けに続きルランはその場に現れた全ての者に魔力波を接続する。既に百万を超える援軍にルランの声が響いた。

(よく聞いてくれ。鉱石に蓄積された魔力が一定数溜まれば、次はジンの身体をアルマイト鉱石の中に埋め込む。直接魔力を供給するんだ。その間、ジンの魔力がゼロになるまで今のように魔力を流し続けてくれ。そして魔力がゼロになれば鉱石からジンの身体を取り出す)

(ルランさん。こちらゼグトスです。まだ足りませんがジン様の状況を考えるにすぐにでも移動させるべきかと)

(了解。ゴール、鉱石の内部にジンが入るための空間を切り出してくれ。ゼグトス、その中にジンの身体を転移させてくれ。タイミングは俺が指示する)

「トキワ、リエル、ルース。俺の言うタイミングに合わせて魔力を止めてくれ」

「はい」

「了解」

 ジンの魔力は急降下したままであるが三人の治癒によりかろうじて回復の方向へと向かっていた。しかしリエルとルースの魔力は限界を迎えようとしていた。即座にゴールは鉱石の中心部分のみを切り出しゼグトスはその中に転移魔法を展開させる。

「今だッ!」

 呼びかけに合わせ、ジンの身体はアルマイト鉱石の内部に転移された。無色透明のアルマイト鉱石には透けてその身体が見えている状況。脱力したまま身体はピクリともせず意識が元に戻る様子はなかった。

 その様子を見て愕然とする一同にさらに追い討ちをかけるような事態が起こる。

 アルマイト鉱石に蓄積されていた魔力は一瞬で消費され呪いの力により鉱石には内側からヒビが入り始めたのだ。鉱石が壊れジンの身体が外に出れば安全に魔力を供給することが困難になる。呪いの魔力消費を抑える程の魔力が供給できていなかったのだ。

(まだ足りていない。このままだと····)

「あぁ———ッ!! 持ってくれ俺の魔力!!!」

「全員絞り出せッ!!! 恩を返すんだッ!! 助けてもらっただろ!!!」

「頑張れジンッ!!」

「頑張れジン様ッ!!」

(間に合ってくれ····はやくッ頼む)

 そんな中、ルランはある人物の到着を待っていた。多くの者の魔力が尽きる中、一向に終わりは見えない。シリスを始めとした帝王の魔力は常人の比にはならないとはいえ既に半分以上を消費し切り限界は近い状況。この最悪の状況を打破するにはルランの待つ人物の到着が必要不可欠であった。

(··········ルランさん、この魔力は)

(来たかッ———ネフティス)

 そして待ち人は現れる。転移魔法陣と共に現れたネフティスは右手に巨大な魔力を有していた。ただそれはネフティスの魔力とは異質な物。その魔力量は減少するジンの魔力量を裕に補う程であった。ネフティスはゆっくりとアルマイト鉱石へ向かって歩きその魔力の塊を近づけた。

「安心せい、これで十分じゃ」

 ネフティスの付与した魔力により呪いによる魔力消費がゼロに漸近し始める。ジンの身体から放たれていた呪いの波動は徐々に弱まり鉱石に入っていたヒビは塞がっていった。そして訪れた静寂。歓声はなく全員の視線が目を閉じたままのジンに集まった。

「ネフティス! どうなんだ! ジンは、ジンはどうなったんだ!?」

「落ち着けシリス。すぐには目覚めぬがひとまずは無事じゃ」

 ネフテイスの言葉を聞き、シリスは安堵の声と共に大きな尻もちをついた。

「ゼグトス、ジンの身体を取り出してくれ」

「かしこまりました」

(みんな助かった。ジンは無事だ。ボル、後のことは頼む)

(了解シタ)

「バゥ!!」

「もう大丈夫だぞガル。ジンを自室まで運んでくれ」

 ジンを背中に乗せてガルはゆっくりと歩き出した。その様子を見つめルランはようやく一息をつく。ボルは支配権を行使してモンドを元の形へと戻しその場にいた怪我人にはすぐさま治療が施された。

「助かったネフティス」

「フンッ、この魔力量が一瞬で消費されるとはな。じゃが呪いの反応は全く消えておらんようじゃ」

「ああ、ここからが本番だ」

 ひとまず成功したことに安心しつつも、ルランにとっては未だ気の抜けない状況であった。この先、起こり得る未来を一度経験したルランにとって、これが一つの通過点に過ぎないのだ。
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