Maria

エターナル★

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アフロディーテに風の愛を

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マ「アフロディーテ?」
ア「何でしょうか。」

赤い高級感の少しあるソファに寝転び、
マリアは自分の爪とぎをする
彼女に話しかけた。

マ「最近、夫とは上手くいってる?」
ア「………はい。」

アフロディーテの夫、
つまりヘルメスの事だ。

マ「昨夜彼何か言ってた?」
ア「あぁ、マリア様を
  満足させられなかったと
  言っていました。」
マ「あら、そんな風にとったのね。」
ア「え?」

昨夜、
というのも
実はマリアは
夜伽ぎの相手の内の
ヘルメスだけは
何もさせず即座に家へ帰らせたのだ。
相手はアレースだけ。
まぁ、イイ夜だった。

マ「貴方は私の行為をどう思う?」
ア「マリア様の行為に
  私はどうこう言う気はありません。
  しかし、
  性行為に御感心のある貴方様が
  何故性行為の相手を1人
  追い出したかが
  少し気になります。」
マ「追い出したんじゃないわ。
  気を使ったのよ。」
ア「?」
マ「ヘルメスはアフロディーテの夫。
  つまりは家族を持っている。
  私は家族持ちの男で
  仲の良い相手は
  性行為の対象にはしないわ。
  それはお嫁さんが可哀想だから。
  昨夜の場合、
  私は貴方ともヘルメスとも
  仲が良かった。
  だから、
  貴方とヘルメスに気を使って
  彼を部屋から出したの。
  アレースは知らないみたいだけど。」

マリアのその言葉を聞いた
アフロディーテは、
普通なら彼女を凝視するところを
嬉しそうに微笑みながら言った。

ア「やはり、
  本当の貴方様の慈悲深さに
  叶う者はおりません。
  普通の娼婦と呼ばれる者達は
  性行為前にそんな事しませんもの。」
マ「あら♪
  ヘルメスにもそう言っておいて。
  自信を無くしては可哀想だもの。」
ア「はい♪」

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