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Ⅳ
始まる
しおりを挟むそれから数ヶ月経ったある日。
***********
デ「?」
キリシャの大広間へ
朝イチでやって来たデメテルは
いつもと違うその光景に息を飲んだ。
デ「マリア……様?」
そこには、
黒の体に密着するゴム製のズボンに
黒の水着を着るマリアが
キリストの玉座に座って
目を瞑っていた。
右耳にメイクであろう、
紫の蝶が描かれている。
頭には黒の冠が……
デ「マリア様?
どうしたのですか?
そこはキリスト様の玉座ですよ?」
すると、
マリアが狂気のような瞳で
デメテルに笑いかけた。
マ「はははは………はははははっ
ははははははははははははは!!!」
デ「っ?!」
おかしい。
それはいつものマリアとは
比べ物にならないほど恐ろしく、
そして狂っていた。
マ「我が名はマリア。
この世界を、
この国を、
この組織を……
手に入れた者だ。」
呆気に取られて何も出来ないデメテル。
穏やかに昇る太陽。
マリアの高笑いで目覚め始める組織内。
起こってしまったのだ。
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