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第1部 オカルトマニアな探偵部員
第3話 初めての部活動
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──シャミside──
おかしい、これはおかしい、あのバカ兄貴がいつも楽しそうにオカルトスポットへ行くとき決まって「部活だから」とかいって出かけていたからこんな何でも屋みたいなものだとは思ってもみなかった。しかもいきなり校庭に出て落とし物探しなんて……
「よし、じゃあ2人とも迷子になるなよ。できるだけ俺から離れずに、入れ歯のストラップを探すんだ」
「はいっ!」
馬鹿にしているのかこいつ、そして頷く盛斗もだ。そしてなんで入れ歯なのだ。もっと大切なもの感でるものを依頼すべきではないだろうか
「あの……探す範囲とか決めないんですか?」
「チッチッチ いいか?俺達は何部員だ?」
うざい 何どや顔してんだこいつ
「依頼用紙の筆跡から推測するに依頼主は2年の山岡だ。たしか吹奏楽部に所属していたはずだ。そして春休み中にストラップを落とすとしたら……?」
筆跡から特定とか変態染みているが通報するべきか……いや、きっとこの依頼主は常連なのだろう。だからもう筆跡だけでも分かるのを大げさに言っているのだと思われる。
「校門から校舎に入るまでですね!」
ん?これだとある程度前提が必要じゃ……と思ったので口を挟んでおく
「ちょっと、まって。勝手に校舎外に落としたことになってるけど普通廊下とか部活中に行進の練習とかで……ってこともあるんじゃない?」
「それはない。今日は掃除が久し振りだからか強化清掃の日だった。だから学校中掃除されたはずだ。そしてもし落とし物があったらすぐに【落とし物一覧】に入れられている。もちろん一覧はここに来る途中に見てきた。」
……なんかむかつく
「じゃあ校門付近ですね!」
「いや多分それもない。」
ガクッとなった。いや絶対今の流れは校門って言わせるための意図的ミスリードでしょ。我が兄貴ながら性格悪い
「恐らくあそこだ。」
そう言ってどや顔でバカ兄貴が指さした場所は……なんて言うんだろう。校舎と体育館を繋ぐ通路にあるらしい。
「体育館?吹奏楽部ですよね?」
「たしかに校門付近と考えるのは分かる。しかしお前、今朝教室に入るまで何かされなかったか?」
「えっと…………」
あーイライラする。早く部室に戻って雑誌の続きが読みたい。もう答え言っても……いいよね?
「案内されなかった?ってことよ」
「ああ!されました!生徒会の案内」
「もし校門付近に落とし物があってもあいつらがいたらちゃんと職員室に届けてるだろうさ。」
ちょっと強引すぎるのではないだろうか。生徒会を悪く言うつもりはないが、名前が欲しくてやる連中だっているし、割と腹黒くて気付かないフリとかするかもしれないだろうし……
「と、いうわけで校舎内でも校門付近でもない場所となる。」
「でも体育館は……」
「この用紙は春休み中に入れられたと確定していない。今日なくして今日箱に入れた可能性も十分ある。というかここまでの推理が正しければ今日落としたんだろう。」
「なるほど、今日の全校集会の移動中に落としたということですね。」
「そういうことだ。よし、推理タイム終了。探しに行くか」
──10分後──
「見つかった……本当に当たっていた……」
「だろう? 後は俺が職員室に届けておくよ。」
やっぱりなんかむかつくんで水を差してみる
「ねぇ、体育館に落ちてたらどうしてたの?」
「そしたら城崎が発見して持ってきてくれるさ」
へー、結構信用してるんだ。
「へー、かなり信頼してるんですね」
「ま、我がオカルト探偵部員だからな」
「そのオカルト要素はどっから来てるのよ」
「たしかに……」
ちょっと期待しながら質問してみたら盛斗も便乗してきて少し嬉しい。
「えっと~……まだ時間はあるな。よし、じゃあ部室に戻って本編開始……じゃなくてオカルト要素を取り戻すか」
「時間ないからまた明日」とかほざいたらその腕時計の風防を叩き割ってやると思ったがちゃんとやってくれるなら……まぁよしとするか
おかしい、これはおかしい、あのバカ兄貴がいつも楽しそうにオカルトスポットへ行くとき決まって「部活だから」とかいって出かけていたからこんな何でも屋みたいなものだとは思ってもみなかった。しかもいきなり校庭に出て落とし物探しなんて……
「よし、じゃあ2人とも迷子になるなよ。できるだけ俺から離れずに、入れ歯のストラップを探すんだ」
「はいっ!」
馬鹿にしているのかこいつ、そして頷く盛斗もだ。そしてなんで入れ歯なのだ。もっと大切なもの感でるものを依頼すべきではないだろうか
「あの……探す範囲とか決めないんですか?」
「チッチッチ いいか?俺達は何部員だ?」
うざい 何どや顔してんだこいつ
「依頼用紙の筆跡から推測するに依頼主は2年の山岡だ。たしか吹奏楽部に所属していたはずだ。そして春休み中にストラップを落とすとしたら……?」
筆跡から特定とか変態染みているが通報するべきか……いや、きっとこの依頼主は常連なのだろう。だからもう筆跡だけでも分かるのを大げさに言っているのだと思われる。
「校門から校舎に入るまでですね!」
ん?これだとある程度前提が必要じゃ……と思ったので口を挟んでおく
「ちょっと、まって。勝手に校舎外に落としたことになってるけど普通廊下とか部活中に行進の練習とかで……ってこともあるんじゃない?」
「それはない。今日は掃除が久し振りだからか強化清掃の日だった。だから学校中掃除されたはずだ。そしてもし落とし物があったらすぐに【落とし物一覧】に入れられている。もちろん一覧はここに来る途中に見てきた。」
……なんかむかつく
「じゃあ校門付近ですね!」
「いや多分それもない。」
ガクッとなった。いや絶対今の流れは校門って言わせるための意図的ミスリードでしょ。我が兄貴ながら性格悪い
「恐らくあそこだ。」
そう言ってどや顔でバカ兄貴が指さした場所は……なんて言うんだろう。校舎と体育館を繋ぐ通路にあるらしい。
「体育館?吹奏楽部ですよね?」
「たしかに校門付近と考えるのは分かる。しかしお前、今朝教室に入るまで何かされなかったか?」
「えっと…………」
あーイライラする。早く部室に戻って雑誌の続きが読みたい。もう答え言っても……いいよね?
「案内されなかった?ってことよ」
「ああ!されました!生徒会の案内」
「もし校門付近に落とし物があってもあいつらがいたらちゃんと職員室に届けてるだろうさ。」
ちょっと強引すぎるのではないだろうか。生徒会を悪く言うつもりはないが、名前が欲しくてやる連中だっているし、割と腹黒くて気付かないフリとかするかもしれないだろうし……
「と、いうわけで校舎内でも校門付近でもない場所となる。」
「でも体育館は……」
「この用紙は春休み中に入れられたと確定していない。今日なくして今日箱に入れた可能性も十分ある。というかここまでの推理が正しければ今日落としたんだろう。」
「なるほど、今日の全校集会の移動中に落としたということですね。」
「そういうことだ。よし、推理タイム終了。探しに行くか」
──10分後──
「見つかった……本当に当たっていた……」
「だろう? 後は俺が職員室に届けておくよ。」
やっぱりなんかむかつくんで水を差してみる
「ねぇ、体育館に落ちてたらどうしてたの?」
「そしたら城崎が発見して持ってきてくれるさ」
へー、結構信用してるんだ。
「へー、かなり信頼してるんですね」
「ま、我がオカルト探偵部員だからな」
「そのオカルト要素はどっから来てるのよ」
「たしかに……」
ちょっと期待しながら質問してみたら盛斗も便乗してきて少し嬉しい。
「えっと~……まだ時間はあるな。よし、じゃあ部室に戻って本編開始……じゃなくてオカルト要素を取り戻すか」
「時間ないからまた明日」とかほざいたらその腕時計の風防を叩き割ってやると思ったがちゃんとやってくれるなら……まぁよしとするか
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