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2章 誘拐・融解事件
87話 環境
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「何故、そう思う」
「ブレーメンに会いに行った日があるでしょう。彼は私がアンデットを地下水路に逃がした話をしてきた。あれは、ジュリエさんが攫われたと判明した日の朝、私から提案して当日に私自身が決行している。それをその日の夜に話題として振ってきました。合同調査に混じっていたんだ。そうでなければ、情報の仕入れがあまりにも早すぎる」
ヴォルグの能力のスキルの事も知っていた。それ以外にも、捜査状況の内情を詳しく知っていた。
そして和葉自身も、何で内情を知っているのか疑問に思った。
でも合同調査に混じっていることには気づかなかった。
教会からトラッドを救出するため、情報収集を兼ねてその場に居たのだろう。ヨートゥンの情報を知っていてもおかしくない。
「冒険者に紛れていた可能性は」
「メンバーを洗い直してみるが……可能性は限りなく低いでしょう。今回参加したメンバーはみんな、シーラさんが冒険者ギルドを運営するに当たって彼女についてきた初期メンバーばかりだ。それ以外の数人は当たってみます」
「……軍人に紛れていた可能性はどうでしょうか、アシュレイ様」
「いや、可能性は低い。あの時点の軍人参入率は極僅かだ。だから、学園だ。あっちには山のように人間がいた」
アシュレイは言う。
「学園内にも奴に熱心な奴がいる。まぁ、ブレーメンにほだされた軍人がいる可能性も否定しないが」
(それ言ったら、冒険者ギルドにも熱心な人がいそうなんだが……)
「そうだ、トラッドさん。彼はブレーメンの仲間と接触している。他の仲間とも接触している可能性はないか? 具体的な年代比率を聞き出せないだろうか……」
「ダニエル」とアシュレイは一言で名前を呼んだ。
ダニエルは「分かりました」とだけ言って、腰に下げていたポーチを取り外すと逆さにして振った。
どすん、と鈍い音がする。
「?! トラッドさん!?」
視線をダニエルの手に持っているポーチへ這わす。よく見たら、この前までトラッドが人を入れて持ち運んでいた腰ベルトタイプの違法マジックバッグと形が同じだった。
和葉は驚きのあまり、アシュレイを凝視する。
「お前が警戒しろと言ったんだろう。第一、帝国の牢屋はブレーメンに逃げられている上、タイダスからもトラッドは連れ出されている。脱獄事件まで起こされて、その上何人もの凶悪犯が放たれてるんだ。それならば、俺の手元にいた方がまだ確実だ。助けに来たなら、仲間は殺せばいい」
アシュレイが鼻で笑った。
和葉の斜め上をいって狂暴な王子様だった。
「…………犯罪者であろうとも、命を粗雑に扱う行為は賛同しない」
「それはお前の意見だ。それで被害が出たら対処は誰がする? 軍人達で、お前じゃない」
「否定はしません。それでも貴方の意見には難がある。更生の余地すらないのは狭量だ」
「構うかそんなもの。帝国が存続するならば、それで構わない」
「犯罪者を駆逐したところで存続は永劫になり得ても永遠ではない。その永劫の夢も一石投じれば瓦解する。ブレーメンの仲間も、私も、何も変わらない人間です。違ったのは環境だけ。ブレーメンの口車に乗せられて犯罪に手を染めることこそ正義だと教えたならば、そうではないと教える環境と人がいなければ人は変われはしない。気づきもしなければ学びも得られない」
「何より」と和葉は続ける。
「ラザニアを食べれない」
「は?」
アシュレイの視線に、和葉は心の中で何を言ってんだろうと、ぎゅっと口をへの字に折り曲げた。
(いや、待って。何でこんな言葉が出てきたんだ……)
「私もかつては酷い父親に育てられたもので、彼らのように犯罪者として片足を突っ込まずに済んだ理由は、臆病だったことと、自分が死んだ方が良い人間だと思っていたことと、誰にも期待しなかったこと、そして文字が読めたことです。私は父親以外の人間から学ぶ環境が整っていました。学び舎にいた教師やクラスメイト、出会う人々、書物という形で『人』を学べたからこそ、私はまだ人間としてまともに見えるだけでしかありません。あと、ラザニアのレシピが乗ってる本が無料で読めました」
「そんな国、あったか……?」
「でも、私の国では常識でした。私がその証明です。実際に私は作っているし、貴方は食べている」
それも国から義務教育として文字を学び、計算を教えてもらい、生活の保護も約束してもらえていた。人々には平等に生きる権利があると法律も制定されていた。だが、エルヴァニア帝国と日本を比べれば雲泥の差がある。はっきり言えば、日本よりも犯罪者が生まれる条件と環境は揃っている。
「この国にいる犯罪者の多くに、環境次第で犯罪者にならずに済んだ人が必ずいたことを、貴方にこそ忘れないでいただきたい。私がすすり泣けば『死ね』『やかましい』『育ててもらってるだけ感謝しろ』と怒鳴り散らして酒瓶で殴ってきた父親は、現在刑務所の中にいる。でも私は、そんな父親の下で育っても犯罪者にはならなかった。これが何を意味するか、よく考えていただきたい」
ノック音がする。
失礼します、と扉を隔ててくぐもったケイの声が聞こえてきた。
扉を開けて数秒、ケイは固まった。
「トラッド?!」
お盆に乗せたラザニアを持ってきたケイが、トラッドの姿を見て素っ頓狂な声を上げた。
「ブレーメンに会いに行った日があるでしょう。彼は私がアンデットを地下水路に逃がした話をしてきた。あれは、ジュリエさんが攫われたと判明した日の朝、私から提案して当日に私自身が決行している。それをその日の夜に話題として振ってきました。合同調査に混じっていたんだ。そうでなければ、情報の仕入れがあまりにも早すぎる」
ヴォルグの能力のスキルの事も知っていた。それ以外にも、捜査状況の内情を詳しく知っていた。
そして和葉自身も、何で内情を知っているのか疑問に思った。
でも合同調査に混じっていることには気づかなかった。
教会からトラッドを救出するため、情報収集を兼ねてその場に居たのだろう。ヨートゥンの情報を知っていてもおかしくない。
「冒険者に紛れていた可能性は」
「メンバーを洗い直してみるが……可能性は限りなく低いでしょう。今回参加したメンバーはみんな、シーラさんが冒険者ギルドを運営するに当たって彼女についてきた初期メンバーばかりだ。それ以外の数人は当たってみます」
「……軍人に紛れていた可能性はどうでしょうか、アシュレイ様」
「いや、可能性は低い。あの時点の軍人参入率は極僅かだ。だから、学園だ。あっちには山のように人間がいた」
アシュレイは言う。
「学園内にも奴に熱心な奴がいる。まぁ、ブレーメンにほだされた軍人がいる可能性も否定しないが」
(それ言ったら、冒険者ギルドにも熱心な人がいそうなんだが……)
「そうだ、トラッドさん。彼はブレーメンの仲間と接触している。他の仲間とも接触している可能性はないか? 具体的な年代比率を聞き出せないだろうか……」
「ダニエル」とアシュレイは一言で名前を呼んだ。
ダニエルは「分かりました」とだけ言って、腰に下げていたポーチを取り外すと逆さにして振った。
どすん、と鈍い音がする。
「?! トラッドさん!?」
視線をダニエルの手に持っているポーチへ這わす。よく見たら、この前までトラッドが人を入れて持ち運んでいた腰ベルトタイプの違法マジックバッグと形が同じだった。
和葉は驚きのあまり、アシュレイを凝視する。
「お前が警戒しろと言ったんだろう。第一、帝国の牢屋はブレーメンに逃げられている上、タイダスからもトラッドは連れ出されている。脱獄事件まで起こされて、その上何人もの凶悪犯が放たれてるんだ。それならば、俺の手元にいた方がまだ確実だ。助けに来たなら、仲間は殺せばいい」
アシュレイが鼻で笑った。
和葉の斜め上をいって狂暴な王子様だった。
「…………犯罪者であろうとも、命を粗雑に扱う行為は賛同しない」
「それはお前の意見だ。それで被害が出たら対処は誰がする? 軍人達で、お前じゃない」
「否定はしません。それでも貴方の意見には難がある。更生の余地すらないのは狭量だ」
「構うかそんなもの。帝国が存続するならば、それで構わない」
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「何より」と和葉は続ける。
「ラザニアを食べれない」
「は?」
アシュレイの視線に、和葉は心の中で何を言ってんだろうと、ぎゅっと口をへの字に折り曲げた。
(いや、待って。何でこんな言葉が出てきたんだ……)
「私もかつては酷い父親に育てられたもので、彼らのように犯罪者として片足を突っ込まずに済んだ理由は、臆病だったことと、自分が死んだ方が良い人間だと思っていたことと、誰にも期待しなかったこと、そして文字が読めたことです。私は父親以外の人間から学ぶ環境が整っていました。学び舎にいた教師やクラスメイト、出会う人々、書物という形で『人』を学べたからこそ、私はまだ人間としてまともに見えるだけでしかありません。あと、ラザニアのレシピが乗ってる本が無料で読めました」
「そんな国、あったか……?」
「でも、私の国では常識でした。私がその証明です。実際に私は作っているし、貴方は食べている」
それも国から義務教育として文字を学び、計算を教えてもらい、生活の保護も約束してもらえていた。人々には平等に生きる権利があると法律も制定されていた。だが、エルヴァニア帝国と日本を比べれば雲泥の差がある。はっきり言えば、日本よりも犯罪者が生まれる条件と環境は揃っている。
「この国にいる犯罪者の多くに、環境次第で犯罪者にならずに済んだ人が必ずいたことを、貴方にこそ忘れないでいただきたい。私がすすり泣けば『死ね』『やかましい』『育ててもらってるだけ感謝しろ』と怒鳴り散らして酒瓶で殴ってきた父親は、現在刑務所の中にいる。でも私は、そんな父親の下で育っても犯罪者にはならなかった。これが何を意味するか、よく考えていただきたい」
ノック音がする。
失礼します、と扉を隔ててくぐもったケイの声が聞こえてきた。
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