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狂いの女神との戦い
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「私の名前は、女神ノルン。この世界を救ってください」
俺は突然の事で戸惑っていた。「俺には無理だ」
目の前にいる女は、俺に微笑みながら話しかけてきた。本来なら、このデスゲームを終らせる為に彼女を殺さないといけないのだが自分や人間に対して協力的でいるので、取り敢えず様子を見ていき彼女が最後の一体になったら考えようと思った。「あなたが、この世界を救うのです。あなたにしかできないことなのです」
「俺が、この世界を救うだと? 俺にはそんな事はできない。そもそも、この世界に来る前は普通の学生だったんだぞ!」
「大丈夫ですよ。あなたの能力は、とても素晴らしい能力です。きっとうまくいきますよ」ただし俺の能力は逃げるためのもであるし女神を攻撃したり防いだりする能力ではないのだ。「分かった。君を信じてみるよ」
俺はそう言い、女神と会話を続けた。
女神ノルンは、このデスゲームを終わらせるためには、女神を倒さなければならないと言った。
だが、女神を倒すといっても、どうやって倒すか分からない。
それに女神を殺すなんて、できるわけがない。
そう思いながら攻撃できる能力者を捜し女神の弱点をみつけるしかない。女神を攻撃できるのは、この世界に来ている能力者の中で俺以外しかいないだろう。
だからといって、女神のいる場所もわからないし、どこにいるかもわからない。
そもそも、どこにいるのかさえわからない。
俺は女神に質問した。「なぁ、女神はこの世界に来て、どのくらい経つんだ」「私は、もう1年程になります。この世界では、時間の流れが少し違うみたいですね」
ということは、女神は少なくとも1年以上は生きていることになる。
女神は、見た目は20歳前後で人間でいうと大学生ぐらいに見える。
女神は、人間のように年齢を重ねるわけではないらしい。彼女の話では女神達には、それぞれの弱点があり、そこを攻撃しないと死なないらしい。もちろん自身以外の弱点は知らないし、彼女の弱点を聞く気にはなれなかった。俺は、この世界で生き残るには、まずは仲間を集める必要があると考え、能力者の集まる場所に向った。
そこには、数十人の能力者がいて、皆がこちらに視線を向けていた。
俺は、能力者の人達に挨拶をした。
すると一人の女性が手をあげ発言した。「私は狂える女神の位置を見出す千里眼の能力がある。」彼女は、自分の能力について説明を始めた。
彼女は、女神の位置を確認することができるという。
また、彼女自身も見抜かれてしまうので注意が必要だと言っていた。
俺は、その能力者の言葉を聞いて、すぐにでも彼女と一緒に行動したかったが、まずは能力者全員でお互いの能力で、どのように行動し作戦を立てていくか話し合った。まずは、この街から出る必要がある。
なぜなら、街の外にも街の中にも狂いの女神がいるからだ。
俺たちは、街の外に出るために移動を開始した。
街の出口に向かって歩いている途中で、女神ノルンが俺に話しかけてきた。
「あなたに、お願いしたいことがあります。私の話を聞いてもらえますか?」そう言うとノルンは「私が最後の女神になったら、あなた自身で私の弱点を攻撃して殺してもらいたいのです」と頼んできた。
俺は、驚きながら答えた。「なぜ、俺なんだ? 俺は自分の能力でさえまともに使えないんだぞ! それに君の弱点がどこにあるのかすら、俺には分からない」
「私には、分かります。あなたにしかできないのです。あなたがこの世界を救う勇者になる為に必要な条件なのです。私は他の女神と違って無闇に人を殺したりしない」
「このデスゲームを仕掛けた大いなる神には逆らえない。けど人間を殺したりも出来ない。異形の存在である自分も最終的には消えなければならいのです」
「君は、本当にそれでいいのか?」
俺は、彼女に問いかけたが、俺がどうこう言っても仕方がないので、俺は他の能力者たちと話し合うことにした。
まず最初に、このデスゲームの成り立ちから話す必要がありそうだ。ある能力者は、この世界ではない別の世界の神話や歴史を調べたことがあると言う。
その世界の歴史は、女神達が狂いの女神によって滅ぼされる所から始まる。
その世界には、3つの国が存在していて、それぞれ女神達の加護を受けている。
そして、それぞれの国は、女神の力を悪用しお互いに身を滅ぼしあった。女神達は、その事を知り嘆き悲しみ人間を滅ぼそうとしたが、人間も自分達の身を守るために戦いを始め、最後は人間側が勝った。
だが、人間側も全ての人が生き残れたわけではなく、多くの命が失われた。
生き残った人々は、女神の力を封印して、新たな世界を作った。それが、その世界での神話であった。色々な世界で、このデスゲームが仕掛けられていき人間側の勝利もあり女神たちの勝利もあったそうである。そもそもデスゲームを仕掛ける存在が問題なのだが、それぞれの世界で関与し、過去未来に渡って暗躍するので手の打ちようがない。俺は、女神に質問した。「女神たちは、どうしてデスゲームを始めたんだ?」
「それは、この世界に危機が訪れたときに、大いなる神の意志により、この世界を救わなければならないからです」
「どういうことなんだ? 詳しく教えてくれないか?」
ノルンはこう答えた。「その世界での人間の行いが、大いなる神によって咎められたらデスゲームが行われるのです。女神側が勝利すれば人間の文明が終わりを迎えます。人間側が勝利すれば女神を撃退しても大勢の犠牲が出、文明が一時停滞します」
「それじゃあ、この世界もそうなってしまうのか? 俺がこの世界にいる意味ってなんなんだよ!」
俺は怒りを覚えて、女神に問いただした。
「あなたのいる理由は、この世界の平和を維持する為にあなたが必要なんです」
「この世界を救うには、女神を倒すだけでなく、その後の平和を導く役目もあります」「つまり、この世界に生きるすべての人間が、生き抜くために戦うことが必要なんだろ?」
「はい、そうですね」
俺は、今まで読んだ小説を思い出していた。
確かに、この世界では魔王が現れ人々を苦しめている。
俺は小説でしか、そんな話を聞いたことがない。現実に起きても、ただ殺されるだけで何もできずに死ぬだけかもしれない。
「俺にできる事は限られているけど、できるだけ頑張ってみるよ」
「ありがとうございます。それと私のことはノルンと呼んでください」
「分かった。よろしくなノルン」
「まずは仲間を集めないといけないな」俺は、仲間を集めることにした。まずは能力者のいる場所に向かうことにした。
能力者のいる場所は、俺が住んでいる街だった。
俺は、街の入口まで行くと能力者達が集まっていた。
どうやら能力者は、街の外に行くようだ。俺は、彼らの会話を聞いてみることにした。
「俺は狂える女神が出現してから、能力が開花した」
「私は女神から殺されそうになって能力が出て来たの」
「僕は、女神が現れたとき、恐怖で気を失って目覚めた時には、周りの人間は殺されていたんだ」
「女神は、人間に擬態することができるんだぜ」
「女神は、どこにでも現れるらしいわね」
「女神が現れると、周りの空気が変わるのよね」
この話を聞くとノルンも人間に擬態して本体は化け物ではないかという思いが脳裏を横切った。俺は、能力者と一緒に行動することに決めた。
俺の能力も把握しなければならない。
街を出るとすぐに女神ノルンの姿が見えた。今から自分で狂いの女神の模擬戦をしようと言う事になった。
俺は、能力者と一緒に女神ノルンに向かって攻撃を仕掛けた。
しかし、俺の攻撃は全て避けられてしまった。
「私には、あなた達の考えが手に取るようにわかる。誰かが陽動し、他が攻撃のチャンスをうかがい、それを守るために防御に徹するひとが必要です」「くそっ!何で俺の考えていることがバレてるんだ」
「私は、女神なので、心の声が聞こえます」
「なんて卑怯な奴だ!」
「私は、卑怯ではありません。戦いにおいて戦略を立てるのが当たり前なのです。私たちを惑わすには、それなりの計画が必用なのです」「そんなこと言っても、心の声が聞こえるなら、お前には勝てないじゃないか!」
俺は、怒りに任せて攻撃をしたが、全てかわされてしまった。
「もう終わりですか?もっと工夫を凝らす必要があります。それに女神の弱点を探す必要があります」
「じゃあ、俺が相手になるぞ!」俺は、わざと挑発してみた。するとノルンは、俺を追いかけてきた。俺は必死に逃げたが捕まってしまった。そして、何度も殴られた。
「痛いっ!やめてくれー!!」
「あなたには、痛みが足りないようですね」
「うぅ・・」
「あなたが陽動役に徹すれば、他が攻撃できるチャンスが出てきます。それが瞬間移動の目的として使えます」
「わかったよ」俺は、しぶしぶ了承した。
「人間に擬態しているときは、本来の力を出すことができません」
「それは、本当なのか?」
「はい、今も私は人間に擬態しています。本来の姿は半神半獣のような女神の姿をしています」
「それで、このデスゲームはいつまで続くんだ?」
「それは分かりません。この世界にいる能力者が全員死ぬか、あるいは、人間側が勝つまで戦いは続きます」
「そんなの嫌だよ」
「それなら、早く強くなってください。女神を倒せるのは能力者だけなんですから」「俺にもできるかなぁ」
「できますよ。みんなも頑張っています」
俺は、女神の言葉を信じて、強くなることを誓った。
「それでは、訓練を再開しましょう!」
俺は、ノルンの猛攻を避け続けていた。
「俺には、今は無理かもしれないがお前の動きが少しわかってきた気がする」「その調子で頑張りなさい」
「ああ、やってやるさ」
「それと、あなたには、まだ力が眠っているはずです。あなたは、特別な存在です。あなたが覚醒すれば、どんな敵も倒すことができるでしょう」
「そうなのか?」
「はい。女神側を倒してきた人間達の中から特別の力を持つ者が現れてきます。それは大いなる神による人間側のボーナスみたいなものです。過去の色々な世界での戦いで自分の記憶がそう申し上げています」「そうなのか、ありがとう」
俺は、ノルンに感謝した。そして、仲間を集めて次の目的地に向かうことにした。
「それでは、頑張ってくださいね!」
俺は、能力者達と別れて街に戻っていった。
そして、これから起きるであろう戦いについて考えていた。女神と戦えば、必ず死ぬかもしれない。俺は、生き残る為にどうしたらいいのか考えた。
まずは、仲間を集めることにした。俺は、街の酒場に行って仲間を集めることにした。
俺は、仲間集めの為に、街の酒場で情報収集することにした。
まずは、情報を集める為に能力者の集まる場所に行くことにした。
酒場では何人かの酔客や一人で飲んでいるものが見られた。俺は、カウンターで酒を注文してマスターに話しかけた。
俺は、マスターに質問をした。
マスターは、答えてくれた。
能力者の居場所を知っているものはいないらしい。
しかし、噂で聞いたことがあるらしい。
この街の外れに教会があり、そこには神父がいるらしい。
そこに行けば知っているかもしれいと。俺は、早速向かう事にした。
俺は、教会の扉を開けた。
中に入ると一人の男が立っていた。
「あなたは誰ですか?ここは、関係者以外立ち入り禁止ですよ」
「俺は、旅をしている者だ」
「旅人さんですか。こんな所で何をしているのですか、それともあれと戦う役目を持っている者ですか?」「そんなことは、ない。ただの旅の者だ」
「そうなのですか。でも、気をつけて下さいね。最近、この辺りで女神が現れているという情報がありますから」「女神ってあの狂える女神の事か?」
「はい、そうです。女神は、人間を見れば見境なく殺戮を行い人がいなくなれば、どこかに消えてしまうと聞いています」「俺の仲間が女神と戦っていたんだが、負けてしまった。仲間が死んでいる可能性もあるんだ」と嘘を付いて、相手の出方を待つ。
「そうだったのですか。女神を倒すには、我々能力者が力を合わせて戦うしかないのです。私は、ここで能力者を育成しているのです」
「実は俺は能力者だ。女神と戦いたいと思っているんだ。俺や仲間たちを訓練してくれ。お願いだ!」俺は、頭を下げて頼んでみた。
「わかりました。あなたには素質があるようですね。私の名前は、神父のイリスと言います。よろしくおねがいします」
「俺の名は、カケルだ」
「それでは、私の訓練所に行きましょう」
俺はついて行った。訓練所に着くと、訓練生らしき人達が数人見えた。
「君たちは、もう女神を倒したのか?」
「いえ、私達は、女神と戦ったことは一度もありません。女神と戦う為には、この世界の各地に散らばっている能力者を集めなければなりません」
「じゃあ、俺と一緒に訓練して戦いにいこう。仲間がいれば俺の能力は生かせると思う」俺は、仲間の大切さを実感していた。そして、仲間を増やすためにも一緒に訓練を受けることにした。
「じゃあ、今から特訓を始めます。まずは、基礎訓練をしてください」
俺らは、ひたすら訓練した。1日ほど動くと、俺は疲れ果てていた。
そして訓練は1か月は続き俺も強くなってきたような気がする。俺は、イリスに質問した。
「なぁ、あんたが持っている武器は何なんだ?」
イリスは、銃を持っていた。
「これは、私が能力で作ったものです。この世界には能力者が作ったものが数多く存在します。それは、能力者が武器を具現化することで強力な物を作ることが出来るのです」俺にもそれ相応の武器が欲しいなと思い「俺にも武器が作れないのか?」
「それは可能ですが、まずは、自分の能力を理解して使うことが先決です。それが出来ないと、あなたが死ぬことになりますよ」
俺は、自分の能力について考え始めた。
俺は、自分の能力について考えていた。自分の能力を理解していないと使えないからだ。
俺は、今まで逃げたり、消えたりして場を凌いできた。それだったら、遠距離用の武器が相応しいのではないか。 俺は、弓を能力で作ることにしてみようと思いついた。
俺は、矢を作り出すことに成功した。
俺は、その弓矢を持って森に入っていった。
森の中には、猪がいた。
俺は、その猪に向かって狙いを定めて放った。すると、見事に急所に命中し猪は絶命した。
「やったぞ! これで、攻撃が出来る!」しかし、相手は狂える女神、弱点に当たらなければ意味がない。俺は、練習を重ねた。
そして、何日もかけてようやく完成した。
俺は、女神を倒す為に旅をすることを決めた。
俺は、旅の準備を始めた。
まずは、食料の確保と水を確保することにした。
近くの川に行って魚を取ることにした。
俺は、魚の居場所を突き止めようとすると急に周囲の雰囲気が変わり、物々しい感じがした。そう女神がここにやって来たのだ。俺は、急いでその場を離れた。
しばらく歩いていると、女神が現れた。
俺は、すぐに隠れた。
女神の姿を見ると、やはり美しかった。だが、擬態しているのだ。本来は化け物である。
女神は、人間を殺す為に歩いていた。
俺は、息を殺しながらチャンスを伺っていたが、一人では心ともない。
女神は、俺の存在に気づかずにそのまま通りすがり彷徨っていた。俺は、女神に気付かれず安堵した。
俺は、少し安心して次の目的地に行く事にした。
次は、食料を調達することにした。
近くに村があったのでそこで食糧を分けてもらうことにした。
俺は、村の村長に話しかけた。
「こんにちは」
「旅人さん、近くの村が狂える女神に襲われて全滅しました。いずれ、私たちも同じ運命を迎える事でしょう」
「俺は、旅をしている能力者だ。狂える女神を倒してみせる」
「本当ですか?ありがとうございます」と村長は答えた。
「俺の名前は、カケルだ」
俺は、準備を整えて出発をした。だが出発する時に突然、この村に狂える女神が出現してしまった。俺が戦わねば、この村は全滅してしまう。
俺は、女神の前に姿を現した。
「お前が狂える女神か?」
「そうだ」
「なぜ、この村を襲った?」
「私は、人間を殺す為に襲っただけだ」
「俺は、この村を救ってみせる」
俺は、この村の安全を考え戦いの場を全滅した村に瞬間移動し、女神が現れるのをまった。暫くすると女神は現れた。俺は、女神に向かって矢を放った。
女神はそれをかわす為に身を翻した。
俺は、女神の動きを予想して矢を放つ。
女神は、それをまた避けようとしたその時、俺の能力が発動し、矢が分裂し、四方八方から襲いかかる。しかし、こいつの弱点が分からない限り攻撃しても無意味だ。俺は、一度退却する事にし一旦、教会に戻った。
俺は、作戦を考えることにした。
俺は、イリスに相談することにした。
「俺は、どうすればいいんだ?」
「あなたは、自分の能力を理解出来ていますか?」
「俺は、まだ完全には使いこなせいが仲間いれば、能力を使いこなす事が出来る」俺は神父に向かって言った。「あなたには仲間が必要なようですね」
「仲間ならいますよ」
「どこに?」
「ここにです」
「えっ?」
「私が仲間になると言ったんです」「俺と一緒にこの世界を救う為に一緒に来てくれ」
「もちろんですとも」
俺は、神父と一緒に女神を倒しに向かうことにした。
俺は、女神と戦うための準備をしていた。
俺は、矢を具現化出来るようになった。
俺らは、女神がいると思われる場所に向かっていた。
「これから戦いは仲間が多ければ多いほど女神との戦いに有利になる」「私も戦いますから、大船に乗ったつもりでいてください」
「頼りにしているよ」
俺らは、森の中に入った。
しばらく散策すると、狂える女神に出会った。
「また会ったな」俺は答えた。
「おまえは何者だ?」
「俺の名はカケルだ」そう答えると女神の意表を突く形で後ろに瞬間移動し、背後の神父が攻撃をする計画だった。しかし、それは失敗に終わった。女神は俺の行動を読んでいたかのようにこちらを振り向き攻撃を仕掛けてきた。俺は、咄嵯に能力を発動させ、女神の攻撃を防いだ。
そして、俺は攻撃に転じる為に女神に近づいていった。
俺は、能力を使って女神を追い詰めていった。
しかし、女神は、俺の攻撃を避け、神父の攻撃を受け止めていた。「なかなかやるようだな。だが、私の勝ちだ。」
俺は、女神の隙を突いて矢を放ち、その矢は女神の心臓を貫いていた。
「やったぞ! これで、女神を倒したぞ!」
しかし、女神は生きていた。
「お前は、人間にしてはよくやった。唯、こんな攻撃では私は倒せないし弱点を見つけていないからな。」「そんなはずはない!」
俺は、女神に矢を撃ち続けた。
「無駄よ。そんな攻撃では」
俺は、女神を倒す為に能力で矢を作り出し、放ち続けていくが一向に効かない。
俺は、自分の能力が通用しないと思い、絶望しかけたその時、女神の背後から女が現れこう言い放った。
「今、こいつの弱点を示すわ。そこを撃って」
俺は、女の言われた通りに矢を放った。
矢は女神の弱点である心臓の近くを射抜き、女神は絶命した。
「ありがとう。君のおかげで倒すことが出来た」
「ところで君は一体誰なんだ?」
「私の名前はミナだ。能力者で女神の弱点を探る能力がある」「俺はカケル。よろしく頼む」
こうして、俺たちは仲間になった。
俺とミナと神父は旅を続けていた。
俺は、あることに悩んでいた。
俺の能力が暴走するからだ。
俺の能力が暴走してしまえば、俺自身も危険だし、仲間を巻き込んでしまうかもしれない。
しかし、暴走を抑え込みコントロール出来れば新しい自分に成長していけるのではないか。前、ノルンが言っていた、大いなる神のボーナスによる大きな力が。俺は、新たな決意をした。
俺は、仲間たちに話を切り出した。
「俺の能力が暴走してしまったら、俺を止めて欲しい」
「分かりました」
「分かったわ」
「ありがとう」
俺は、仲間がいてくれる事に感謝し、これからの戦いの厳しさを感じ取っていた。俺らは、次の目的地に向けて歩いていた。
俺は、次の目的地について考えていた。
次の目的地は、狂える女神が支配している土地だ。
そこには、触手の塊の狂える女神がいるとと言われている。
その狂える女神は、初めから化け物の姿をしていると言われている。触手が何本もあり、捕まえられたら貪り食われるという。狂える女神の恐ろしさは、それだけではない。狂える女神には、人間を殺した人数が多いほど女神の力がさらに強大になるという。その為、化け物形態を維持しているそうだ。
俺は、その女神を見るために、ひっそりと町を偵察をしていた。すると、突然、狂える女神が姿を現した。
俺は、仲間に合図を送り、狂える女神を仕留める事にした。
俺らは、狂える女神に攻撃を仕掛けた。
しかし、狂える女神は、俺らの攻撃を全てかわし、触手で反撃してきた。俺らは、必死に抵抗したが、女神に一撃を与えることが出来ず時間が過ぎていった。
その時、突然神父のイリスが触手に捕われ無残にも頭から食い千切られた。俺はショックを受け、その死体を見て呆然としたが、すぐに怒りが頂点に達し、俺は我を忘れて怒りに任せたまま攻撃をし続けた。しかし、俺が放った攻撃は全て避けられてしまい、俺も捕らえられてしまった。
俺は、抵抗している最中、仲間の声を聞いた気がした。
「カケル! その女神の触手の中に弱点の目があるわ!」
俺は、仲間を信じ、その言葉を聞き逃さなかった。
俺は、仲間の言葉を信じ、触手に引き込まれる寸前、巨大な目が見えた。
俺は、自分の能力を制御し、目に矢を放った。
矢は目に命中した。
俺は自分の力を使い果たし倒れた。
その後、触手の塊は苦悶の声を上げ死んだ。俺は、自分の能力を使い果たし倒れていると、 仲間が俺のもとに駆け寄ってきた。
「大丈夫?」とミナ
「あぁ。なんとかな」
「それにしても、お前の能力はすごいな」
「それは、俺も同じ気持ちだ。ただ神父が殺られてしまった。この先の旅が苦しくなる」「確かに。でも、挫けない。仲間の仇を討つわ!」
「もちろんだ!」
俺たちは、再び旅を始めた。
旅の最中いつの間にかミナが行方不明になってしまった。
俺は、心配になり探し回っていたが、どこを探しても見つからず時間がたち、周りは暗くなっていった。俺は、ミナを探すのを諦め、野宿をすることにした。
俺は、夜空を見上げながら、ミナの事を考えていた。
ミナは一体どこに行ってしまったのか? なぜ急にいなくなってしまったのだろうか? 考えれば考える程、謎は深まるばかりだった。
俺は、これまでの狂いの女神達との戦いの記憶を思い起こしていた。俺は、これまでの戦いで何度も仲間に助けられてきた。
もし、俺が死んでしまったら、仲間はどうなるのだろう。
俺は、死ぬ訳にはいかないと思った。
そんなことを考えていた時だった。
「カケル!」
「ミナ! 無事だったんだな!」
「そうよ」と返答した瞬間、ミナが、俺に襲いかかってきた。
咄嗟に、身を翻しミナの攻撃を躱した。
彼女はミナではない!狂いの女神だ!その顔がミナの顔から、狂いの女神に相応しい冷酷で残忍な美しい女の貌に変わった。
「あなたは、もう用済みよ」
「どういうことだ?」
「彼女の能力のことは、前の戦いを見て気づいていたのよ。私達の弱点を見出す能力が。だから、隙を見て殺して入れ替わったのよ」
「なんだって!?」
「残念ね。あなたとはもう少し遊びたかったけど、さよならだわ!」
「クソ!ミナの仇だ!」俺は叫び、怒りで熱くなるも武器を身構え女神と対峙した。女神と俺の戦いが始まった。
俺は、必死になって戦った。しかし、女神の強さは圧倒的であり、追い詰められていく一方であった。それでも、諦めずに戦い続けた。
その時、ミナが言っていた言葉を思い出した。
「私の目をよく見て!」
その言葉を思い出した俺は、女神の弱点が朧気に見えはじめていた。(いったい、この状態は何なんだ!奴の弱点が解るぞ!)俺は、女神の攻撃をギリギリまで引き付け避けた後、素早く動き回り、狙いを定めて矢を撃ち続け女の顔を掠めていった。
「貴方には私の弱点が見えているの? なぜ?」今までの女神の態度から余裕がなくなっていた。「お前の目は、本当の目じゃないな。その目を潰せばお前を倒せる」俺は、女神の弱点を狙い攻撃を続けた。
「くっ!ここまで成長するなんて想定外だわ!……お前が上位者になったとでもいうの!」「何! 上位者とは何だ!?」
「私が人間に負けることなどありえないわ!」俺の質問には答えなかった。
「お前は、俺を舐めすぎたんだよ。それがお前の慢心だ」俺は挑発した。
「ふざけないで!」そう言うと女神の身体が怒りで震え始めた。
身体のあちこちから、鱗が生え始め見た目が化け物に近くなっていった。
「……身体が熱い……身体のあちこちから力がみなぎってくる!」女神は既に以前の動きとは、まるで違っている。
あっという間に、俺の前まで来ると、その力で押し倒されてしまった。
そして、鱗が生えたその異形の手で俺の喉を貫こうとしたその時、「危なかったな!」異形の女神の後ろに、男が現れた。男は女神の弱点である目に後頭部から剣を突き刺していた。女神の顔から眼前に向けて刀身が伸びている様に見えていた。
「もう少しで異形化するところだったな」男が言う。
女神は息も絶え絶えで言った。
「なぜ……負けたの?……なぜ上位者が私のところに……」と言うと息絶えた。
「ありがとう……命拾いした」俺は立ち上がりながら答えた。「あんたのおかげで助かったよ。ところで、名前は?」
「俺の名はアインだ」男は答えた。
「そうか。俺は、カケルだ。よろしく。」「こちらこそ、宜しく頼む」
男の風貌は若く、さわやかな顔をしていた。よく見ると他にも男が2人いた。
「ああ。この2人は俺の仲間だ。俺も2人も上位者だ」アインは答えた。
2人のうち、ごつい体格で筋肉質な体をした厳つい風貌の大男と、手足が通常より長い、目がギョロっとした顔の小男だった。
「紹介しよう。大きい方がゴーレム、小さい方がガーゴイルという名だ。もちろん、通称だが」
「お前たちも紹介しろよ」とアインが2人を見る。
「……名前は……ゴーレムだ……」「私は、ガーゴイル。以後お見知りおきを」大男の方は寡黙のようだ。
「あぁ。こちらこそ、カケルだ」
「さて、カケルよ。お前に話がある」アインが言う。
「なんだ?」
「狂いの女神は人を殺戮すればするほど強くなっていく。さっきの女神もほっとくと、異形化し上位体になってただろう」
アインの話から人間形態の女神と異形化した女神の違いは下位と上位の違いであるという。
下位の女神は異形化できなく人の形態で襲ってくる。上位は異形化し化け物みたいな姿形をとり多彩な攻撃、能力を持っている。
俺は昔、化け物のような姿をした狂いの女神から襲われたのを思い出していた。ノルンも以前、人の姿以外の本来の姿があると言っていた。
じゃあ、ノルンも上位体の女神なのか?俺は、疑問に思ったことをアインに質問してみた。
「上位体は心の声が聞こえるのか?」「ある程度、聞こえている。だから、単純にはいかないわけよ」
「そいつは厄介だな」
「まぁ、俺達には勝てないだろうけどね。これまでにも、上位体を数対倒してきている」
「そういえば、どうしてそんなに強くなったんだ?」
俺は気になっていたことを聞いてみる。「俺達も最初は下位の能力者だった。その後、下位体の狂いの女神を斃してきて、色々な能力を使えるようになっていたのさ」
アインが言うには、能力者も女神を斃し続けていると強力な力が、身に着いてくるのだという。
「今の俺は剣の能力だけでなく身体強化、弱点探査等の能力を持っている」
「ゴーレムは肉体強化、防御強化を持ちガーゴイルは飛翔能力、索敵能力を持っている」
「もう一度言っておくが、俺達は上位者と呼ばれる存在だ」
「上位者とは、能力者の頂点に君臨する力を持つ者のことだ」
「お前も俺達の仲間になれば良。」
「俺達に力を貸してくれないか? 一緒に狂いの女神達を滅ぼそう」アインが真剣な眼差しで言ってきた。
「分かった」俺は頷いた。今は仲間が必要であると分っていたからだ。
そして、強力な力を持つ女神の噂を聞き付けながら、その地に向かうのだった。俺たち4人は、女神を倒すために旅を続けていた。
俺は突然の事で戸惑っていた。「俺には無理だ」
目の前にいる女は、俺に微笑みながら話しかけてきた。本来なら、このデスゲームを終らせる為に彼女を殺さないといけないのだが自分や人間に対して協力的でいるので、取り敢えず様子を見ていき彼女が最後の一体になったら考えようと思った。「あなたが、この世界を救うのです。あなたにしかできないことなのです」
「俺が、この世界を救うだと? 俺にはそんな事はできない。そもそも、この世界に来る前は普通の学生だったんだぞ!」
「大丈夫ですよ。あなたの能力は、とても素晴らしい能力です。きっとうまくいきますよ」ただし俺の能力は逃げるためのもであるし女神を攻撃したり防いだりする能力ではないのだ。「分かった。君を信じてみるよ」
俺はそう言い、女神と会話を続けた。
女神ノルンは、このデスゲームを終わらせるためには、女神を倒さなければならないと言った。
だが、女神を倒すといっても、どうやって倒すか分からない。
それに女神を殺すなんて、できるわけがない。
そう思いながら攻撃できる能力者を捜し女神の弱点をみつけるしかない。女神を攻撃できるのは、この世界に来ている能力者の中で俺以外しかいないだろう。
だからといって、女神のいる場所もわからないし、どこにいるかもわからない。
そもそも、どこにいるのかさえわからない。
俺は女神に質問した。「なぁ、女神はこの世界に来て、どのくらい経つんだ」「私は、もう1年程になります。この世界では、時間の流れが少し違うみたいですね」
ということは、女神は少なくとも1年以上は生きていることになる。
女神は、見た目は20歳前後で人間でいうと大学生ぐらいに見える。
女神は、人間のように年齢を重ねるわけではないらしい。彼女の話では女神達には、それぞれの弱点があり、そこを攻撃しないと死なないらしい。もちろん自身以外の弱点は知らないし、彼女の弱点を聞く気にはなれなかった。俺は、この世界で生き残るには、まずは仲間を集める必要があると考え、能力者の集まる場所に向った。
そこには、数十人の能力者がいて、皆がこちらに視線を向けていた。
俺は、能力者の人達に挨拶をした。
すると一人の女性が手をあげ発言した。「私は狂える女神の位置を見出す千里眼の能力がある。」彼女は、自分の能力について説明を始めた。
彼女は、女神の位置を確認することができるという。
また、彼女自身も見抜かれてしまうので注意が必要だと言っていた。
俺は、その能力者の言葉を聞いて、すぐにでも彼女と一緒に行動したかったが、まずは能力者全員でお互いの能力で、どのように行動し作戦を立てていくか話し合った。まずは、この街から出る必要がある。
なぜなら、街の外にも街の中にも狂いの女神がいるからだ。
俺たちは、街の外に出るために移動を開始した。
街の出口に向かって歩いている途中で、女神ノルンが俺に話しかけてきた。
「あなたに、お願いしたいことがあります。私の話を聞いてもらえますか?」そう言うとノルンは「私が最後の女神になったら、あなた自身で私の弱点を攻撃して殺してもらいたいのです」と頼んできた。
俺は、驚きながら答えた。「なぜ、俺なんだ? 俺は自分の能力でさえまともに使えないんだぞ! それに君の弱点がどこにあるのかすら、俺には分からない」
「私には、分かります。あなたにしかできないのです。あなたがこの世界を救う勇者になる為に必要な条件なのです。私は他の女神と違って無闇に人を殺したりしない」
「このデスゲームを仕掛けた大いなる神には逆らえない。けど人間を殺したりも出来ない。異形の存在である自分も最終的には消えなければならいのです」
「君は、本当にそれでいいのか?」
俺は、彼女に問いかけたが、俺がどうこう言っても仕方がないので、俺は他の能力者たちと話し合うことにした。
まず最初に、このデスゲームの成り立ちから話す必要がありそうだ。ある能力者は、この世界ではない別の世界の神話や歴史を調べたことがあると言う。
その世界の歴史は、女神達が狂いの女神によって滅ぼされる所から始まる。
その世界には、3つの国が存在していて、それぞれ女神達の加護を受けている。
そして、それぞれの国は、女神の力を悪用しお互いに身を滅ぼしあった。女神達は、その事を知り嘆き悲しみ人間を滅ぼそうとしたが、人間も自分達の身を守るために戦いを始め、最後は人間側が勝った。
だが、人間側も全ての人が生き残れたわけではなく、多くの命が失われた。
生き残った人々は、女神の力を封印して、新たな世界を作った。それが、その世界での神話であった。色々な世界で、このデスゲームが仕掛けられていき人間側の勝利もあり女神たちの勝利もあったそうである。そもそもデスゲームを仕掛ける存在が問題なのだが、それぞれの世界で関与し、過去未来に渡って暗躍するので手の打ちようがない。俺は、女神に質問した。「女神たちは、どうしてデスゲームを始めたんだ?」
「それは、この世界に危機が訪れたときに、大いなる神の意志により、この世界を救わなければならないからです」
「どういうことなんだ? 詳しく教えてくれないか?」
ノルンはこう答えた。「その世界での人間の行いが、大いなる神によって咎められたらデスゲームが行われるのです。女神側が勝利すれば人間の文明が終わりを迎えます。人間側が勝利すれば女神を撃退しても大勢の犠牲が出、文明が一時停滞します」
「それじゃあ、この世界もそうなってしまうのか? 俺がこの世界にいる意味ってなんなんだよ!」
俺は怒りを覚えて、女神に問いただした。
「あなたのいる理由は、この世界の平和を維持する為にあなたが必要なんです」
「この世界を救うには、女神を倒すだけでなく、その後の平和を導く役目もあります」「つまり、この世界に生きるすべての人間が、生き抜くために戦うことが必要なんだろ?」
「はい、そうですね」
俺は、今まで読んだ小説を思い出していた。
確かに、この世界では魔王が現れ人々を苦しめている。
俺は小説でしか、そんな話を聞いたことがない。現実に起きても、ただ殺されるだけで何もできずに死ぬだけかもしれない。
「俺にできる事は限られているけど、できるだけ頑張ってみるよ」
「ありがとうございます。それと私のことはノルンと呼んでください」
「分かった。よろしくなノルン」
「まずは仲間を集めないといけないな」俺は、仲間を集めることにした。まずは能力者のいる場所に向かうことにした。
能力者のいる場所は、俺が住んでいる街だった。
俺は、街の入口まで行くと能力者達が集まっていた。
どうやら能力者は、街の外に行くようだ。俺は、彼らの会話を聞いてみることにした。
「俺は狂える女神が出現してから、能力が開花した」
「私は女神から殺されそうになって能力が出て来たの」
「僕は、女神が現れたとき、恐怖で気を失って目覚めた時には、周りの人間は殺されていたんだ」
「女神は、人間に擬態することができるんだぜ」
「女神は、どこにでも現れるらしいわね」
「女神が現れると、周りの空気が変わるのよね」
この話を聞くとノルンも人間に擬態して本体は化け物ではないかという思いが脳裏を横切った。俺は、能力者と一緒に行動することに決めた。
俺の能力も把握しなければならない。
街を出るとすぐに女神ノルンの姿が見えた。今から自分で狂いの女神の模擬戦をしようと言う事になった。
俺は、能力者と一緒に女神ノルンに向かって攻撃を仕掛けた。
しかし、俺の攻撃は全て避けられてしまった。
「私には、あなた達の考えが手に取るようにわかる。誰かが陽動し、他が攻撃のチャンスをうかがい、それを守るために防御に徹するひとが必要です」「くそっ!何で俺の考えていることがバレてるんだ」
「私は、女神なので、心の声が聞こえます」
「なんて卑怯な奴だ!」
「私は、卑怯ではありません。戦いにおいて戦略を立てるのが当たり前なのです。私たちを惑わすには、それなりの計画が必用なのです」「そんなこと言っても、心の声が聞こえるなら、お前には勝てないじゃないか!」
俺は、怒りに任せて攻撃をしたが、全てかわされてしまった。
「もう終わりですか?もっと工夫を凝らす必要があります。それに女神の弱点を探す必要があります」
「じゃあ、俺が相手になるぞ!」俺は、わざと挑発してみた。するとノルンは、俺を追いかけてきた。俺は必死に逃げたが捕まってしまった。そして、何度も殴られた。
「痛いっ!やめてくれー!!」
「あなたには、痛みが足りないようですね」
「うぅ・・」
「あなたが陽動役に徹すれば、他が攻撃できるチャンスが出てきます。それが瞬間移動の目的として使えます」
「わかったよ」俺は、しぶしぶ了承した。
「人間に擬態しているときは、本来の力を出すことができません」
「それは、本当なのか?」
「はい、今も私は人間に擬態しています。本来の姿は半神半獣のような女神の姿をしています」
「それで、このデスゲームはいつまで続くんだ?」
「それは分かりません。この世界にいる能力者が全員死ぬか、あるいは、人間側が勝つまで戦いは続きます」
「そんなの嫌だよ」
「それなら、早く強くなってください。女神を倒せるのは能力者だけなんですから」「俺にもできるかなぁ」
「できますよ。みんなも頑張っています」
俺は、女神の言葉を信じて、強くなることを誓った。
「それでは、訓練を再開しましょう!」
俺は、ノルンの猛攻を避け続けていた。
「俺には、今は無理かもしれないがお前の動きが少しわかってきた気がする」「その調子で頑張りなさい」
「ああ、やってやるさ」
「それと、あなたには、まだ力が眠っているはずです。あなたは、特別な存在です。あなたが覚醒すれば、どんな敵も倒すことができるでしょう」
「そうなのか?」
「はい。女神側を倒してきた人間達の中から特別の力を持つ者が現れてきます。それは大いなる神による人間側のボーナスみたいなものです。過去の色々な世界での戦いで自分の記憶がそう申し上げています」「そうなのか、ありがとう」
俺は、ノルンに感謝した。そして、仲間を集めて次の目的地に向かうことにした。
「それでは、頑張ってくださいね!」
俺は、能力者達と別れて街に戻っていった。
そして、これから起きるであろう戦いについて考えていた。女神と戦えば、必ず死ぬかもしれない。俺は、生き残る為にどうしたらいいのか考えた。
まずは、仲間を集めることにした。俺は、街の酒場に行って仲間を集めることにした。
俺は、仲間集めの為に、街の酒場で情報収集することにした。
まずは、情報を集める為に能力者の集まる場所に行くことにした。
酒場では何人かの酔客や一人で飲んでいるものが見られた。俺は、カウンターで酒を注文してマスターに話しかけた。
俺は、マスターに質問をした。
マスターは、答えてくれた。
能力者の居場所を知っているものはいないらしい。
しかし、噂で聞いたことがあるらしい。
この街の外れに教会があり、そこには神父がいるらしい。
そこに行けば知っているかもしれいと。俺は、早速向かう事にした。
俺は、教会の扉を開けた。
中に入ると一人の男が立っていた。
「あなたは誰ですか?ここは、関係者以外立ち入り禁止ですよ」
「俺は、旅をしている者だ」
「旅人さんですか。こんな所で何をしているのですか、それともあれと戦う役目を持っている者ですか?」「そんなことは、ない。ただの旅の者だ」
「そうなのですか。でも、気をつけて下さいね。最近、この辺りで女神が現れているという情報がありますから」「女神ってあの狂える女神の事か?」
「はい、そうです。女神は、人間を見れば見境なく殺戮を行い人がいなくなれば、どこかに消えてしまうと聞いています」「俺の仲間が女神と戦っていたんだが、負けてしまった。仲間が死んでいる可能性もあるんだ」と嘘を付いて、相手の出方を待つ。
「そうだったのですか。女神を倒すには、我々能力者が力を合わせて戦うしかないのです。私は、ここで能力者を育成しているのです」
「実は俺は能力者だ。女神と戦いたいと思っているんだ。俺や仲間たちを訓練してくれ。お願いだ!」俺は、頭を下げて頼んでみた。
「わかりました。あなたには素質があるようですね。私の名前は、神父のイリスと言います。よろしくおねがいします」
「俺の名は、カケルだ」
「それでは、私の訓練所に行きましょう」
俺はついて行った。訓練所に着くと、訓練生らしき人達が数人見えた。
「君たちは、もう女神を倒したのか?」
「いえ、私達は、女神と戦ったことは一度もありません。女神と戦う為には、この世界の各地に散らばっている能力者を集めなければなりません」
「じゃあ、俺と一緒に訓練して戦いにいこう。仲間がいれば俺の能力は生かせると思う」俺は、仲間の大切さを実感していた。そして、仲間を増やすためにも一緒に訓練を受けることにした。
「じゃあ、今から特訓を始めます。まずは、基礎訓練をしてください」
俺らは、ひたすら訓練した。1日ほど動くと、俺は疲れ果てていた。
そして訓練は1か月は続き俺も強くなってきたような気がする。俺は、イリスに質問した。
「なぁ、あんたが持っている武器は何なんだ?」
イリスは、銃を持っていた。
「これは、私が能力で作ったものです。この世界には能力者が作ったものが数多く存在します。それは、能力者が武器を具現化することで強力な物を作ることが出来るのです」俺にもそれ相応の武器が欲しいなと思い「俺にも武器が作れないのか?」
「それは可能ですが、まずは、自分の能力を理解して使うことが先決です。それが出来ないと、あなたが死ぬことになりますよ」
俺は、自分の能力について考え始めた。
俺は、自分の能力について考えていた。自分の能力を理解していないと使えないからだ。
俺は、今まで逃げたり、消えたりして場を凌いできた。それだったら、遠距離用の武器が相応しいのではないか。 俺は、弓を能力で作ることにしてみようと思いついた。
俺は、矢を作り出すことに成功した。
俺は、その弓矢を持って森に入っていった。
森の中には、猪がいた。
俺は、その猪に向かって狙いを定めて放った。すると、見事に急所に命中し猪は絶命した。
「やったぞ! これで、攻撃が出来る!」しかし、相手は狂える女神、弱点に当たらなければ意味がない。俺は、練習を重ねた。
そして、何日もかけてようやく完成した。
俺は、女神を倒す為に旅をすることを決めた。
俺は、旅の準備を始めた。
まずは、食料の確保と水を確保することにした。
近くの川に行って魚を取ることにした。
俺は、魚の居場所を突き止めようとすると急に周囲の雰囲気が変わり、物々しい感じがした。そう女神がここにやって来たのだ。俺は、急いでその場を離れた。
しばらく歩いていると、女神が現れた。
俺は、すぐに隠れた。
女神の姿を見ると、やはり美しかった。だが、擬態しているのだ。本来は化け物である。
女神は、人間を殺す為に歩いていた。
俺は、息を殺しながらチャンスを伺っていたが、一人では心ともない。
女神は、俺の存在に気づかずにそのまま通りすがり彷徨っていた。俺は、女神に気付かれず安堵した。
俺は、少し安心して次の目的地に行く事にした。
次は、食料を調達することにした。
近くに村があったのでそこで食糧を分けてもらうことにした。
俺は、村の村長に話しかけた。
「こんにちは」
「旅人さん、近くの村が狂える女神に襲われて全滅しました。いずれ、私たちも同じ運命を迎える事でしょう」
「俺は、旅をしている能力者だ。狂える女神を倒してみせる」
「本当ですか?ありがとうございます」と村長は答えた。
「俺の名前は、カケルだ」
俺は、準備を整えて出発をした。だが出発する時に突然、この村に狂える女神が出現してしまった。俺が戦わねば、この村は全滅してしまう。
俺は、女神の前に姿を現した。
「お前が狂える女神か?」
「そうだ」
「なぜ、この村を襲った?」
「私は、人間を殺す為に襲っただけだ」
「俺は、この村を救ってみせる」
俺は、この村の安全を考え戦いの場を全滅した村に瞬間移動し、女神が現れるのをまった。暫くすると女神は現れた。俺は、女神に向かって矢を放った。
女神はそれをかわす為に身を翻した。
俺は、女神の動きを予想して矢を放つ。
女神は、それをまた避けようとしたその時、俺の能力が発動し、矢が分裂し、四方八方から襲いかかる。しかし、こいつの弱点が分からない限り攻撃しても無意味だ。俺は、一度退却する事にし一旦、教会に戻った。
俺は、作戦を考えることにした。
俺は、イリスに相談することにした。
「俺は、どうすればいいんだ?」
「あなたは、自分の能力を理解出来ていますか?」
「俺は、まだ完全には使いこなせいが仲間いれば、能力を使いこなす事が出来る」俺は神父に向かって言った。「あなたには仲間が必要なようですね」
「仲間ならいますよ」
「どこに?」
「ここにです」
「えっ?」
「私が仲間になると言ったんです」「俺と一緒にこの世界を救う為に一緒に来てくれ」
「もちろんですとも」
俺は、神父と一緒に女神を倒しに向かうことにした。
俺は、女神と戦うための準備をしていた。
俺は、矢を具現化出来るようになった。
俺らは、女神がいると思われる場所に向かっていた。
「これから戦いは仲間が多ければ多いほど女神との戦いに有利になる」「私も戦いますから、大船に乗ったつもりでいてください」
「頼りにしているよ」
俺らは、森の中に入った。
しばらく散策すると、狂える女神に出会った。
「また会ったな」俺は答えた。
「おまえは何者だ?」
「俺の名はカケルだ」そう答えると女神の意表を突く形で後ろに瞬間移動し、背後の神父が攻撃をする計画だった。しかし、それは失敗に終わった。女神は俺の行動を読んでいたかのようにこちらを振り向き攻撃を仕掛けてきた。俺は、咄嵯に能力を発動させ、女神の攻撃を防いだ。
そして、俺は攻撃に転じる為に女神に近づいていった。
俺は、能力を使って女神を追い詰めていった。
しかし、女神は、俺の攻撃を避け、神父の攻撃を受け止めていた。「なかなかやるようだな。だが、私の勝ちだ。」
俺は、女神の隙を突いて矢を放ち、その矢は女神の心臓を貫いていた。
「やったぞ! これで、女神を倒したぞ!」
しかし、女神は生きていた。
「お前は、人間にしてはよくやった。唯、こんな攻撃では私は倒せないし弱点を見つけていないからな。」「そんなはずはない!」
俺は、女神に矢を撃ち続けた。
「無駄よ。そんな攻撃では」
俺は、女神を倒す為に能力で矢を作り出し、放ち続けていくが一向に効かない。
俺は、自分の能力が通用しないと思い、絶望しかけたその時、女神の背後から女が現れこう言い放った。
「今、こいつの弱点を示すわ。そこを撃って」
俺は、女の言われた通りに矢を放った。
矢は女神の弱点である心臓の近くを射抜き、女神は絶命した。
「ありがとう。君のおかげで倒すことが出来た」
「ところで君は一体誰なんだ?」
「私の名前はミナだ。能力者で女神の弱点を探る能力がある」「俺はカケル。よろしく頼む」
こうして、俺たちは仲間になった。
俺とミナと神父は旅を続けていた。
俺は、あることに悩んでいた。
俺の能力が暴走するからだ。
俺の能力が暴走してしまえば、俺自身も危険だし、仲間を巻き込んでしまうかもしれない。
しかし、暴走を抑え込みコントロール出来れば新しい自分に成長していけるのではないか。前、ノルンが言っていた、大いなる神のボーナスによる大きな力が。俺は、新たな決意をした。
俺は、仲間たちに話を切り出した。
「俺の能力が暴走してしまったら、俺を止めて欲しい」
「分かりました」
「分かったわ」
「ありがとう」
俺は、仲間がいてくれる事に感謝し、これからの戦いの厳しさを感じ取っていた。俺らは、次の目的地に向けて歩いていた。
俺は、次の目的地について考えていた。
次の目的地は、狂える女神が支配している土地だ。
そこには、触手の塊の狂える女神がいるとと言われている。
その狂える女神は、初めから化け物の姿をしていると言われている。触手が何本もあり、捕まえられたら貪り食われるという。狂える女神の恐ろしさは、それだけではない。狂える女神には、人間を殺した人数が多いほど女神の力がさらに強大になるという。その為、化け物形態を維持しているそうだ。
俺は、その女神を見るために、ひっそりと町を偵察をしていた。すると、突然、狂える女神が姿を現した。
俺は、仲間に合図を送り、狂える女神を仕留める事にした。
俺らは、狂える女神に攻撃を仕掛けた。
しかし、狂える女神は、俺らの攻撃を全てかわし、触手で反撃してきた。俺らは、必死に抵抗したが、女神に一撃を与えることが出来ず時間が過ぎていった。
その時、突然神父のイリスが触手に捕われ無残にも頭から食い千切られた。俺はショックを受け、その死体を見て呆然としたが、すぐに怒りが頂点に達し、俺は我を忘れて怒りに任せたまま攻撃をし続けた。しかし、俺が放った攻撃は全て避けられてしまい、俺も捕らえられてしまった。
俺は、抵抗している最中、仲間の声を聞いた気がした。
「カケル! その女神の触手の中に弱点の目があるわ!」
俺は、仲間を信じ、その言葉を聞き逃さなかった。
俺は、仲間の言葉を信じ、触手に引き込まれる寸前、巨大な目が見えた。
俺は、自分の能力を制御し、目に矢を放った。
矢は目に命中した。
俺は自分の力を使い果たし倒れた。
その後、触手の塊は苦悶の声を上げ死んだ。俺は、自分の能力を使い果たし倒れていると、 仲間が俺のもとに駆け寄ってきた。
「大丈夫?」とミナ
「あぁ。なんとかな」
「それにしても、お前の能力はすごいな」
「それは、俺も同じ気持ちだ。ただ神父が殺られてしまった。この先の旅が苦しくなる」「確かに。でも、挫けない。仲間の仇を討つわ!」
「もちろんだ!」
俺たちは、再び旅を始めた。
旅の最中いつの間にかミナが行方不明になってしまった。
俺は、心配になり探し回っていたが、どこを探しても見つからず時間がたち、周りは暗くなっていった。俺は、ミナを探すのを諦め、野宿をすることにした。
俺は、夜空を見上げながら、ミナの事を考えていた。
ミナは一体どこに行ってしまったのか? なぜ急にいなくなってしまったのだろうか? 考えれば考える程、謎は深まるばかりだった。
俺は、これまでの狂いの女神達との戦いの記憶を思い起こしていた。俺は、これまでの戦いで何度も仲間に助けられてきた。
もし、俺が死んでしまったら、仲間はどうなるのだろう。
俺は、死ぬ訳にはいかないと思った。
そんなことを考えていた時だった。
「カケル!」
「ミナ! 無事だったんだな!」
「そうよ」と返答した瞬間、ミナが、俺に襲いかかってきた。
咄嗟に、身を翻しミナの攻撃を躱した。
彼女はミナではない!狂いの女神だ!その顔がミナの顔から、狂いの女神に相応しい冷酷で残忍な美しい女の貌に変わった。
「あなたは、もう用済みよ」
「どういうことだ?」
「彼女の能力のことは、前の戦いを見て気づいていたのよ。私達の弱点を見出す能力が。だから、隙を見て殺して入れ替わったのよ」
「なんだって!?」
「残念ね。あなたとはもう少し遊びたかったけど、さよならだわ!」
「クソ!ミナの仇だ!」俺は叫び、怒りで熱くなるも武器を身構え女神と対峙した。女神と俺の戦いが始まった。
俺は、必死になって戦った。しかし、女神の強さは圧倒的であり、追い詰められていく一方であった。それでも、諦めずに戦い続けた。
その時、ミナが言っていた言葉を思い出した。
「私の目をよく見て!」
その言葉を思い出した俺は、女神の弱点が朧気に見えはじめていた。(いったい、この状態は何なんだ!奴の弱点が解るぞ!)俺は、女神の攻撃をギリギリまで引き付け避けた後、素早く動き回り、狙いを定めて矢を撃ち続け女の顔を掠めていった。
「貴方には私の弱点が見えているの? なぜ?」今までの女神の態度から余裕がなくなっていた。「お前の目は、本当の目じゃないな。その目を潰せばお前を倒せる」俺は、女神の弱点を狙い攻撃を続けた。
「くっ!ここまで成長するなんて想定外だわ!……お前が上位者になったとでもいうの!」「何! 上位者とは何だ!?」
「私が人間に負けることなどありえないわ!」俺の質問には答えなかった。
「お前は、俺を舐めすぎたんだよ。それがお前の慢心だ」俺は挑発した。
「ふざけないで!」そう言うと女神の身体が怒りで震え始めた。
身体のあちこちから、鱗が生え始め見た目が化け物に近くなっていった。
「……身体が熱い……身体のあちこちから力がみなぎってくる!」女神は既に以前の動きとは、まるで違っている。
あっという間に、俺の前まで来ると、その力で押し倒されてしまった。
そして、鱗が生えたその異形の手で俺の喉を貫こうとしたその時、「危なかったな!」異形の女神の後ろに、男が現れた。男は女神の弱点である目に後頭部から剣を突き刺していた。女神の顔から眼前に向けて刀身が伸びている様に見えていた。
「もう少しで異形化するところだったな」男が言う。
女神は息も絶え絶えで言った。
「なぜ……負けたの?……なぜ上位者が私のところに……」と言うと息絶えた。
「ありがとう……命拾いした」俺は立ち上がりながら答えた。「あんたのおかげで助かったよ。ところで、名前は?」
「俺の名はアインだ」男は答えた。
「そうか。俺は、カケルだ。よろしく。」「こちらこそ、宜しく頼む」
男の風貌は若く、さわやかな顔をしていた。よく見ると他にも男が2人いた。
「ああ。この2人は俺の仲間だ。俺も2人も上位者だ」アインは答えた。
2人のうち、ごつい体格で筋肉質な体をした厳つい風貌の大男と、手足が通常より長い、目がギョロっとした顔の小男だった。
「紹介しよう。大きい方がゴーレム、小さい方がガーゴイルという名だ。もちろん、通称だが」
「お前たちも紹介しろよ」とアインが2人を見る。
「……名前は……ゴーレムだ……」「私は、ガーゴイル。以後お見知りおきを」大男の方は寡黙のようだ。
「あぁ。こちらこそ、カケルだ」
「さて、カケルよ。お前に話がある」アインが言う。
「なんだ?」
「狂いの女神は人を殺戮すればするほど強くなっていく。さっきの女神もほっとくと、異形化し上位体になってただろう」
アインの話から人間形態の女神と異形化した女神の違いは下位と上位の違いであるという。
下位の女神は異形化できなく人の形態で襲ってくる。上位は異形化し化け物みたいな姿形をとり多彩な攻撃、能力を持っている。
俺は昔、化け物のような姿をした狂いの女神から襲われたのを思い出していた。ノルンも以前、人の姿以外の本来の姿があると言っていた。
じゃあ、ノルンも上位体の女神なのか?俺は、疑問に思ったことをアインに質問してみた。
「上位体は心の声が聞こえるのか?」「ある程度、聞こえている。だから、単純にはいかないわけよ」
「そいつは厄介だな」
「まぁ、俺達には勝てないだろうけどね。これまでにも、上位体を数対倒してきている」
「そういえば、どうしてそんなに強くなったんだ?」
俺は気になっていたことを聞いてみる。「俺達も最初は下位の能力者だった。その後、下位体の狂いの女神を斃してきて、色々な能力を使えるようになっていたのさ」
アインが言うには、能力者も女神を斃し続けていると強力な力が、身に着いてくるのだという。
「今の俺は剣の能力だけでなく身体強化、弱点探査等の能力を持っている」
「ゴーレムは肉体強化、防御強化を持ちガーゴイルは飛翔能力、索敵能力を持っている」
「もう一度言っておくが、俺達は上位者と呼ばれる存在だ」
「上位者とは、能力者の頂点に君臨する力を持つ者のことだ」
「お前も俺達の仲間になれば良。」
「俺達に力を貸してくれないか? 一緒に狂いの女神達を滅ぼそう」アインが真剣な眼差しで言ってきた。
「分かった」俺は頷いた。今は仲間が必要であると分っていたからだ。
そして、強力な力を持つ女神の噂を聞き付けながら、その地に向かうのだった。俺たち4人は、女神を倒すために旅を続けていた。
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