5 / 17
第5話:骨まで愛してくれるのは結構です
しおりを挟む
タマツクリの塔3階にて・・・
「ウオォォン!!」
俺の青銅の剣の前に戦士が倒れた。
そう、俺はタマツクリの塔にいる。
カスミ湖のほとりに立つ7階建ての塔だ。
この塔には風のマントなる宝物があるらしいので冒険者たちがよく訪れるのだ。
平均してLV10ほどのヤツらがよく訪れる。
おかげで俺もスケルトンLV18までレベルが上がった。
ただ・・・勇者候補とは戦ってはいない。
塔の中を彷徨っていると色々なモンスターと出会う。
そして大体が顔なじみになったりもする。
そんな中で最も会いたくないのが1匹いる。
「オイ、ユウキ!! ショバ代だせや!!」
サイクロプスのアビコだ。
人間だった頃から村一番の暴れん坊で手がつけられなかった。
鶏小屋の鶏の卵の中にアヒルの卵を混ぜたり・・・
よく他人の家に侵入してはスープに大量の片栗粉を投入したり・・・
最低な奴だ・・・全部あんかけになっちまうじゃねえか。
俺も小さい頃、よく大事なおもちゃを取り上げられては泣いていたもんだ。
ガンタンクのプラモを取り上げられてやっと返してもらえたと思ったら特捜機兵ドルバックのタルカスのプラモになっていたり・・・。
「都に行ってデケー男になって帰ってくる。」
と言ってアビコが村を出たあの日から今回のモンスタ-の襲来まで村は平穏になっていた。
それなのに・・・
まさか本当にデカい男になって帰ってくるとは・・・。
しかも一つ目の巨人になって帰ってくるとはスケールデカすぎ!!
そんなサイクロプスLV22のアビコがタマツクリの塔のボスみたいなポジションになっていた。
いつも俺が冒険者たちから回収したアイテムを徴収していく。
そんなある日のことだった。
塔の中を徘徊していると
「グゲッ!!」「ギャパン!!」
なんかモンスタ-たちの断末魔が響き渡っているんですけど。
「大変だ!! 戦士LV38が現れたぞ!!」
下っ端魔法使いのメイジが逃げてきた。
「ギャッ!!」
そして俺の目の前で真っ二つになった。
「みぃ~つけた♪」
巨大な戦斧を持った女戦士が立っていた。
筋肉ムキムキで目が血走っている・・・怖いです。
あ・・・ダメだ・・・確実に詰んだよ。
俺は剣と盾を置いて座り込む。
「会いたかったわ・・・ユウキくん♥」
その女戦士は抱きついてきた。
「ギャ-!!」
俺は悲鳴を上げた。
骨まで粉々に砕けるような馬鹿力だ。
青銅の鎧が砕けたんですけど・・・。
「骨になってもアタイはわかるのよ♥」
どちら様ですか?
あの・・・骨にヒビが入ってきたんですが・・・
「覚えてないの? ニイザよ・・・覚えてないの。」
思い出した・・・ニイザか・・・。
俺をストーキングした結果、夜這いをかけようとして村の衛兵に捕縛されたニイザさんですね?
俺の会いたくないランキング2位なんですけど。
そのとき俺とニイザの背後にアビコが現れた。
巨大な棍棒で不意打ちをけようとしている。
「・・・邪魔すんなァァァ!! 雑魚が!!」
ニイザは振り返りざま飛び上がって戦斧を一閃・・・
「ほげッ!?」
アビコの首が飛んで行ったんですけど・・・
一撃でアビコを仕留めてしまった。
「さあ・・・骨まで愛してア・ゲ・ル♥」
ニイザは戦斧を置くと鎧を脱ぎだす。
あの・・・俺・・・骨なんで何もできないんっスけど。
「やっとやっと・・・ハアハア・・・♥」
やめてください~。
「この前、死にかけたアナタを助けたのアタイなのよ♪」
助けてくれたのは嬉しいですけど・・・ああ~~。
「骨になってもアタイには見えるの♥ ユウキくんの全てがね・・・」
怖い~!!! ああ~身体が粉砕されかけているんですけど~。
こうして悪夢のような時間が過ぎていくのだった。
「ウオォォン!!」
俺の青銅の剣の前に戦士が倒れた。
そう、俺はタマツクリの塔にいる。
カスミ湖のほとりに立つ7階建ての塔だ。
この塔には風のマントなる宝物があるらしいので冒険者たちがよく訪れるのだ。
平均してLV10ほどのヤツらがよく訪れる。
おかげで俺もスケルトンLV18までレベルが上がった。
ただ・・・勇者候補とは戦ってはいない。
塔の中を彷徨っていると色々なモンスターと出会う。
そして大体が顔なじみになったりもする。
そんな中で最も会いたくないのが1匹いる。
「オイ、ユウキ!! ショバ代だせや!!」
サイクロプスのアビコだ。
人間だった頃から村一番の暴れん坊で手がつけられなかった。
鶏小屋の鶏の卵の中にアヒルの卵を混ぜたり・・・
よく他人の家に侵入してはスープに大量の片栗粉を投入したり・・・
最低な奴だ・・・全部あんかけになっちまうじゃねえか。
俺も小さい頃、よく大事なおもちゃを取り上げられては泣いていたもんだ。
ガンタンクのプラモを取り上げられてやっと返してもらえたと思ったら特捜機兵ドルバックのタルカスのプラモになっていたり・・・。
「都に行ってデケー男になって帰ってくる。」
と言ってアビコが村を出たあの日から今回のモンスタ-の襲来まで村は平穏になっていた。
それなのに・・・
まさか本当にデカい男になって帰ってくるとは・・・。
しかも一つ目の巨人になって帰ってくるとはスケールデカすぎ!!
そんなサイクロプスLV22のアビコがタマツクリの塔のボスみたいなポジションになっていた。
いつも俺が冒険者たちから回収したアイテムを徴収していく。
そんなある日のことだった。
塔の中を徘徊していると
「グゲッ!!」「ギャパン!!」
なんかモンスタ-たちの断末魔が響き渡っているんですけど。
「大変だ!! 戦士LV38が現れたぞ!!」
下っ端魔法使いのメイジが逃げてきた。
「ギャッ!!」
そして俺の目の前で真っ二つになった。
「みぃ~つけた♪」
巨大な戦斧を持った女戦士が立っていた。
筋肉ムキムキで目が血走っている・・・怖いです。
あ・・・ダメだ・・・確実に詰んだよ。
俺は剣と盾を置いて座り込む。
「会いたかったわ・・・ユウキくん♥」
その女戦士は抱きついてきた。
「ギャ-!!」
俺は悲鳴を上げた。
骨まで粉々に砕けるような馬鹿力だ。
青銅の鎧が砕けたんですけど・・・。
「骨になってもアタイはわかるのよ♥」
どちら様ですか?
あの・・・骨にヒビが入ってきたんですが・・・
「覚えてないの? ニイザよ・・・覚えてないの。」
思い出した・・・ニイザか・・・。
俺をストーキングした結果、夜這いをかけようとして村の衛兵に捕縛されたニイザさんですね?
俺の会いたくないランキング2位なんですけど。
そのとき俺とニイザの背後にアビコが現れた。
巨大な棍棒で不意打ちをけようとしている。
「・・・邪魔すんなァァァ!! 雑魚が!!」
ニイザは振り返りざま飛び上がって戦斧を一閃・・・
「ほげッ!?」
アビコの首が飛んで行ったんですけど・・・
一撃でアビコを仕留めてしまった。
「さあ・・・骨まで愛してア・ゲ・ル♥」
ニイザは戦斧を置くと鎧を脱ぎだす。
あの・・・俺・・・骨なんで何もできないんっスけど。
「やっとやっと・・・ハアハア・・・♥」
やめてください~。
「この前、死にかけたアナタを助けたのアタイなのよ♪」
助けてくれたのは嬉しいですけど・・・ああ~~。
「骨になってもアタイには見えるの♥ ユウキくんの全てがね・・・」
怖い~!!! ああ~身体が粉砕されかけているんですけど~。
こうして悪夢のような時間が過ぎていくのだった。
0
あなたにおすすめの小説
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
猫になったのでスローライフを送りたい(リメイク版)
紫くらげ
ファンタジー
死んだはずが何故か猫になっていた
「でも猫になれば人間より楽できるし、面倒なこと起きないんじゃないの…?」
そうして私のゆったりとしたスローライフが…始まらなかった
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る
ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。
異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。
一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。
娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。
そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。
異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。
娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。
そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。
3人と1匹の冒険が、今始まる。
※小説家になろうでも投稿しています
※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!
よろしくお願いします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる