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第152話:伝説と真実と因果
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「義兄上、大丈夫か?」
「任せろ。私はこの点ではプロだからな。」
心配そうな義輝を下がらせると私は鬼と化した五右衛門を牽制した。
「ぐおおッ!?」
鬼に投げ飛ばされた榊原康政だが身をひるがえして着地した。
「刀が効かぬ・・・!?」
「違う、我らは人。人故に力が足りぬだけじゃ・・・」
本田平八郎も鬼の攻撃に押されていた。
「何してんだ!! 三河の侍らしくねえぞ!!」
目の前で鬼たちと殴り合いを始めている慶次。
「なるほどな!! 武器が効かぬならぶん殴ればよいか!! ガハハハ!!」
小島弥太郎も真似して鬼たちを殴り飛ばす。
いやいや・・・そんな真似ができるのはごく一部の特殊な方々だけですぞ・・・
周囲の者達はただ呆気にとられるだけであった。
「父上はワシを斬るつもりか・・・」
鬼と化した五右衛門はニタニタと笑いながら間合いを詰めてくる。
私が五右衛門の父親? 訳がわからん・・・惑わされるな私!!
しかし思わず後ずさりしてしまう。
五右衛門と戦って勝てる可能性はゼロ。それだけは断言できるのだ。
「ワシは父上を斬れるけどなァ!!」
五右衛門はまるで宙を舞う様に刀を振るって襲いかかってくる。
「ふんぬゥ・・・・」
無意識に私はその一撃を”騒速”で防ぐ。
そこからの連続攻撃も全て捌ききえてしまう自分に驚くばかり。
「次は私のターンだ・・・ゆくぞ五右衛門!!」
私は自分でも信じられないような剣技を放っていく。
「ぬう・・・これだけ時代を経ても衰えを知らぬとはさすが父上じゃ!!」
今度は五右衛門が受けに回った。
それにしても先程からずっと私のことを父上と呼ぶのが気になる。
「義兄上、助太刀するぞ。」
義輝が霞丸を連れて戻ってきた。
「拙者は霞丸。真の名は最上義光と申します。出羽国最上家の者でございます。」
霞丸=最上義光は正体を明かす。その手には名刀鬼切丸。
「俺の童子切と義光の鬼切丸は役に立つ。最早、この姿は鬼であり五右衛門ではないだろう。」
義輝と霞丸はそれぞれに刀を構える。
「待て・・・殺す気か?」
「仕方ないだろう。」
「ダメだ。それだけは許さん。」
私は義輝を遮ると刀を向けた。
「義兄上・・・」
「オレならば五右衛門の因果を断ち切ることができる。任せろ・・・お前たちは他の者共に加勢しろ!!」
私の口調に驚く義輝であったが、
「こうなっては義兄上の言うことを聞かざるを得まい・・・わかり申した。ゆくぞ、義光。」
「はッ!!」
笑顔を残して鬼の群れへと義光を伴い斬り込んでいった。
「さて五右衛門・・・」
そのとき私の身体の中で何かが蠢いた。
もう一人の自分が現れて入れ替わるのがよくわかった。
「大嶽丸・・・貴様の呪いか・・・」
「おほーッ・・・思い出したか将軍様。俺様は死なぬとな・・・死なぬと言っておっただろうがァ!!」
五右衛門は姿を更に変化させると鎧をまとった鬼へと変貌を遂げた。
忘れるわけはないだろう・・・大嶽丸よ。
さあ・・・娘を返してもらうぞ。
時は平安京に遷都した頃。
私=坂上田村麻呂は鈴鹿の山に巣食う鬼共の噂を聞いて討伐の旅に出た。
そこで鬼の姫である鈴鹿御前と恋に落ちた。
妻もあり子もある身でありながら人外の者と結ばれたのだ。
そして人の世の征夷大将軍と鬼の姫は手を取り合い民衆を苦しめる鬼の神大嶽丸の討伐を果たす。
大嶽丸は鈴鹿御前を恋慕していた。
死の間際にヤツが残した言葉・・・
「貴様と鈴鹿御前の子には未来永劫幸せなど訪れん。そして滅びもせん・・・永遠に苦しめ・・・常世がある限りな・・・」
私に首を斬り落とされたままそう言い残すとその首は骸と化した。
「待たせてごめんなさい・・・あなた。」
記憶が鮮明に蘇った私に馴染みのある声が呼びかけてくる。
真紅が空から舞い降りてきた。
「真紅・・・いや・・・鈴鹿御前か・・・」
「やっと気づいたのね・・・」
真紅=鈴鹿御前はそう言うと私の手から”騒速”を奪い取った。
「久しぶりだな・・・共に戦うのは。」
私も黒漆剣を抜くと大嶽丸へと切っ先を向ける。
今度こそは必ず・・・必ず終わらせる・・・この因果を断ち切ってみせる!!
そんな田村麻呂の意識の裏側で私は色々なことを整理していた。
私と五右衛門が波長が合ったのは本をただせば同じ血であるということか。
父母を知らぬ五右衛門。百地丹波殿が孤児の五右衛門を拾ったのが鈴鹿山。
田村麻呂と鈴鹿御前の間に生まれたのは女子。
そのまま鬼の子の血縁を長い歳月の中で残していったということ。
大嶽丸の呪いで人々から忌み嫌われながらも・・・
それが今の五右衛門。
そして真紅が鈴鹿御前。
私は朋美を愛している。妻であり大切な存在だ。
しかし、何故か真紅は自然にわたしの中に入り込んでいった。
本能寺で致命傷となる刀傷を受けながら、河童の治療もあったとはいえ、回復が驚くほど早かったことも思い出した。
こんなしがない冴えないオッサンを心底慕ってくるのはずっと不思議だった。
嫉妬深いサイコな面もある朋美でさえも側室として認めさせる度量。
何より出生のことを語らない・・・それもおかしな話。
皆、五右衛門にばかり気を取られていたが十分に真紅も謎だったのだ。
私が坂上田村麻呂の転生した姿ならば真紅は鈴鹿御前が転生した姿か・・・
「鈴鹿御前・・・いや・・・真紅。」
私は真紅に声をかけた。
「なあに?」
「鬼退治が終わったら抱いてやる。」
「・・・嬉しい・・・」
「てめえら、俺様の前でイチャついてんじゃねえぞォォォ!!」
大嶽丸が”大通連”を振りかざすと雷撃が俺と真紅を包み込む。
「うおおお・・・出でよ、俺の友達”鵺”!!」
電気ショックに苦しみながら私は黒漆剣を天に掲げた。
「いただきます♪」
そんな声と共にその雷撃を飲み込んでしまう一匹の妖怪が現れた。
虎のような姿に蛇の尾を持つ異形ぶりに真紅はへたり込んでしまう。
「こ・・・怖い・・・妖怪・・・いや・・・」
「鈴鹿御前様。あなたの部下みたいなもんですぞ、私は。」
その妖怪”鵺”はそう言うと空高く舞い上がって落雷をひたすら喰らい続ける。
その光景はさすがの英傑、名将、猛将たちも驚きを隠せなかった。
「妖怪・・・魑魅魍魎・・・我が心に迷いありかァァァ!!」
上杉輝虎は天を仰ぐと絶叫した。完全に取り乱している。
「・・・」
武田信玄は座ったまま気を失っていた。
最早、信じられないことばかりに意識が飛んでしまったようだ。
「面白い・・・山田大輔殿、面白いぞ・・・」
家康は興奮している。
そして永きにわたった因果を断つための戦いもクライマックスを迎えるのであった。
「任せろ。私はこの点ではプロだからな。」
心配そうな義輝を下がらせると私は鬼と化した五右衛門を牽制した。
「ぐおおッ!?」
鬼に投げ飛ばされた榊原康政だが身をひるがえして着地した。
「刀が効かぬ・・・!?」
「違う、我らは人。人故に力が足りぬだけじゃ・・・」
本田平八郎も鬼の攻撃に押されていた。
「何してんだ!! 三河の侍らしくねえぞ!!」
目の前で鬼たちと殴り合いを始めている慶次。
「なるほどな!! 武器が効かぬならぶん殴ればよいか!! ガハハハ!!」
小島弥太郎も真似して鬼たちを殴り飛ばす。
いやいや・・・そんな真似ができるのはごく一部の特殊な方々だけですぞ・・・
周囲の者達はただ呆気にとられるだけであった。
「父上はワシを斬るつもりか・・・」
鬼と化した五右衛門はニタニタと笑いながら間合いを詰めてくる。
私が五右衛門の父親? 訳がわからん・・・惑わされるな私!!
しかし思わず後ずさりしてしまう。
五右衛門と戦って勝てる可能性はゼロ。それだけは断言できるのだ。
「ワシは父上を斬れるけどなァ!!」
五右衛門はまるで宙を舞う様に刀を振るって襲いかかってくる。
「ふんぬゥ・・・・」
無意識に私はその一撃を”騒速”で防ぐ。
そこからの連続攻撃も全て捌ききえてしまう自分に驚くばかり。
「次は私のターンだ・・・ゆくぞ五右衛門!!」
私は自分でも信じられないような剣技を放っていく。
「ぬう・・・これだけ時代を経ても衰えを知らぬとはさすが父上じゃ!!」
今度は五右衛門が受けに回った。
それにしても先程からずっと私のことを父上と呼ぶのが気になる。
「義兄上、助太刀するぞ。」
義輝が霞丸を連れて戻ってきた。
「拙者は霞丸。真の名は最上義光と申します。出羽国最上家の者でございます。」
霞丸=最上義光は正体を明かす。その手には名刀鬼切丸。
「俺の童子切と義光の鬼切丸は役に立つ。最早、この姿は鬼であり五右衛門ではないだろう。」
義輝と霞丸はそれぞれに刀を構える。
「待て・・・殺す気か?」
「仕方ないだろう。」
「ダメだ。それだけは許さん。」
私は義輝を遮ると刀を向けた。
「義兄上・・・」
「オレならば五右衛門の因果を断ち切ることができる。任せろ・・・お前たちは他の者共に加勢しろ!!」
私の口調に驚く義輝であったが、
「こうなっては義兄上の言うことを聞かざるを得まい・・・わかり申した。ゆくぞ、義光。」
「はッ!!」
笑顔を残して鬼の群れへと義光を伴い斬り込んでいった。
「さて五右衛門・・・」
そのとき私の身体の中で何かが蠢いた。
もう一人の自分が現れて入れ替わるのがよくわかった。
「大嶽丸・・・貴様の呪いか・・・」
「おほーッ・・・思い出したか将軍様。俺様は死なぬとな・・・死なぬと言っておっただろうがァ!!」
五右衛門は姿を更に変化させると鎧をまとった鬼へと変貌を遂げた。
忘れるわけはないだろう・・・大嶽丸よ。
さあ・・・娘を返してもらうぞ。
時は平安京に遷都した頃。
私=坂上田村麻呂は鈴鹿の山に巣食う鬼共の噂を聞いて討伐の旅に出た。
そこで鬼の姫である鈴鹿御前と恋に落ちた。
妻もあり子もある身でありながら人外の者と結ばれたのだ。
そして人の世の征夷大将軍と鬼の姫は手を取り合い民衆を苦しめる鬼の神大嶽丸の討伐を果たす。
大嶽丸は鈴鹿御前を恋慕していた。
死の間際にヤツが残した言葉・・・
「貴様と鈴鹿御前の子には未来永劫幸せなど訪れん。そして滅びもせん・・・永遠に苦しめ・・・常世がある限りな・・・」
私に首を斬り落とされたままそう言い残すとその首は骸と化した。
「待たせてごめんなさい・・・あなた。」
記憶が鮮明に蘇った私に馴染みのある声が呼びかけてくる。
真紅が空から舞い降りてきた。
「真紅・・・いや・・・鈴鹿御前か・・・」
「やっと気づいたのね・・・」
真紅=鈴鹿御前はそう言うと私の手から”騒速”を奪い取った。
「久しぶりだな・・・共に戦うのは。」
私も黒漆剣を抜くと大嶽丸へと切っ先を向ける。
今度こそは必ず・・・必ず終わらせる・・・この因果を断ち切ってみせる!!
そんな田村麻呂の意識の裏側で私は色々なことを整理していた。
私と五右衛門が波長が合ったのは本をただせば同じ血であるということか。
父母を知らぬ五右衛門。百地丹波殿が孤児の五右衛門を拾ったのが鈴鹿山。
田村麻呂と鈴鹿御前の間に生まれたのは女子。
そのまま鬼の子の血縁を長い歳月の中で残していったということ。
大嶽丸の呪いで人々から忌み嫌われながらも・・・
それが今の五右衛門。
そして真紅が鈴鹿御前。
私は朋美を愛している。妻であり大切な存在だ。
しかし、何故か真紅は自然にわたしの中に入り込んでいった。
本能寺で致命傷となる刀傷を受けながら、河童の治療もあったとはいえ、回復が驚くほど早かったことも思い出した。
こんなしがない冴えないオッサンを心底慕ってくるのはずっと不思議だった。
嫉妬深いサイコな面もある朋美でさえも側室として認めさせる度量。
何より出生のことを語らない・・・それもおかしな話。
皆、五右衛門にばかり気を取られていたが十分に真紅も謎だったのだ。
私が坂上田村麻呂の転生した姿ならば真紅は鈴鹿御前が転生した姿か・・・
「鈴鹿御前・・・いや・・・真紅。」
私は真紅に声をかけた。
「なあに?」
「鬼退治が終わったら抱いてやる。」
「・・・嬉しい・・・」
「てめえら、俺様の前でイチャついてんじゃねえぞォォォ!!」
大嶽丸が”大通連”を振りかざすと雷撃が俺と真紅を包み込む。
「うおおお・・・出でよ、俺の友達”鵺”!!」
電気ショックに苦しみながら私は黒漆剣を天に掲げた。
「いただきます♪」
そんな声と共にその雷撃を飲み込んでしまう一匹の妖怪が現れた。
虎のような姿に蛇の尾を持つ異形ぶりに真紅はへたり込んでしまう。
「こ・・・怖い・・・妖怪・・・いや・・・」
「鈴鹿御前様。あなたの部下みたいなもんですぞ、私は。」
その妖怪”鵺”はそう言うと空高く舞い上がって落雷をひたすら喰らい続ける。
その光景はさすがの英傑、名将、猛将たちも驚きを隠せなかった。
「妖怪・・・魑魅魍魎・・・我が心に迷いありかァァァ!!」
上杉輝虎は天を仰ぐと絶叫した。完全に取り乱している。
「・・・」
武田信玄は座ったまま気を失っていた。
最早、信じられないことばかりに意識が飛んでしまったようだ。
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