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第185話:戦国オープン護龍斧(ゴルフ) IN 大和 後編
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一番ホールが続いている。スコアは私がボギーで上がったのはいいが、他の連中が酷過ぎた。
「なんなのよ・・・これって!!」
パットが上手くいかない美佳。
「真っ直ぐ飛ばねえんだよォォォ!!」
何故かスライスしまくる五右衛門。
「ダメだ・・・集中できん・・・」
美佳のミニスカが気になってパットの加減ができない細川藤孝。
「アナタモネ、アーメンッテイエバテンゴクイケルヨ。ゴクラクジョウドトイッショヨ。」
ギャラリーの朝倉家、六角家関係者に布教を始めるルイス・フロイス。
「・・・ハアハア・・・疲れた。」
「足が動かないでござる。」
論外の朝倉義景、六角義定と摂津晴門。
「殿・・・話になりませんぞ。これではいつになったら終わるのやら・・・」
明智秀満が言うのもごもっともな話だ。
何せ、まだ一番ホールが終わらない。以前、秀吉さんたちを接待したときはあっという間に覚えてくれた。
それと比べて・・・
「入ったぁ♪」
「美佳姫様・・・十二オーバーです。」
「やった!!」
秀満の言葉の意味がわかっていない美佳。酷いスコアだぞ。ただパットが上手けりゃバーディだったところにセンスはあるだろう。
「やっとか・・・」
続いて藤孝が+15で上がった。
その後に五右衛門が+18、六角義定+27、朝倉義景+28、摂津晴門+28、ルイス・フロイスはウザいので失格にした。
「ヒドイヨ・・・ダイスケサン・・・」
「知るか!!」
これでは埒が明かない・・・仕方がないか・・・
「次の2番ホールを最終にします。ここでの結果のみですよ。それで私は参加しません。賞金は全員に渡りますが、最初に上がった人が一番もらえますので頑張ってください。」
「!?」
私の言葉に眼の色が変わる美佳たち。
この後で私は後悔することになる。賞金に目がくらんだ愚かな人間の業の深さを知るということで・・・
「では・・・最終穴・・・パー五です。」
秀満は終わりが見えてホッとした顔を見せていた。
「さあいくわよ・・・。リャン・ぺー・コー!!」
美佳の1番ウッドが唸りを上げた。
「セベ・バレステロス・・・まさしく女版セベ・バレステロスだ・・・」
あまりの飛距離と美しい弾道に私は心奪われてしまった。
なんということだ・・・美佳は天才だったのだ。
幼き頃、親父がテレビで観て絶賛していたゴルフ界のレジェンドと被ってしまう程の。
「さすがだな・・・美佳姫。次は俺だ。」
五右衛門がティーグラウンドに入った。印を構え、集中力を高めているその姿は真剣そのもの。
何より五右衛門は大泥棒になる予定であり、金が大好きなのである。
「どこまでも飛んで行け・・・ファン・バス・テン・・・んん!?」
クラブを振りかざした五右衛門の視線の脇で美佳が胸元を広げて前かがみになっている。
谷間アタック・・・辛うじて作ったわよ・・・
「ぐぬおお・・・しまったァ!?」
五右衛門の打球は大きく右にスライスして森の中へと消えていった。
「美佳姫・・・アンタは俺の性癖を・・・」
「知っているわ。真紅さんから聞いているもん。ちっぱい好きでしょ。」
美佳は悔しがる五右衛門に対しドSな顔で挑発する。
このお金はあたしが貰うわ。そう簡単に、しかも家臣の五右衛門に渡すなんてさせないわ。
てめえ・・・俺を舐めるなよ・・・
火花を散らす二人を横目に摂津晴門はクラブを構えた。
美佳姫様・・・わたしにはどのような妨害をされるのじゃ・・・ワクワク・・・
しかし、美佳はスルーした。晴門の打球はボテボテのゴロでほんの十数メートルで止まる。
なんでじゃ・・・
涙目の晴門を横目に美佳の表情が険しくなる。
コイツが一番の強敵だ・・・細川藤孝・・・
美佳姫・・・もう私は惑わされませんぞ・・・虎穴に入らざれば虎子を得ずじゃ!!
美佳と藤孝の間にも火花が走る。
藤孝は美佳の絶対領域をガン見する。その血走った眼差しは美佳を戦慄させた。
何よ・・・何て視線なの・・・なんか恥ずかしくなってきた・・・
美佳は恥じらう様にしゃがみ込んでしまう。
「今だ!! チョウ・ユン・ファァァァ・・・ぐえッ!?」
大きくスイングをした細川藤孝は苦悶の表情で前かがみに倒れていった。
そう・・・確かに惑わされなかった。さすがは細川藤孝であったが、身体は正直だった。
大きくなったリトル藤孝がスイングの邪魔をしてからの自爆となったのである。
その後、朝倉義景、六角義定の両者も美佳の妨害を期待したがスルーされていた。
摂津晴門も含めてこの三名は脱落に等しい。
美佳の2打目。フェアウェイに美佳は立つ。
「これは2オンできればイーグルか・・・凄いな。美佳がパット上手くなったら、今度は本気で勝負してみたいものだな。」
「殿・・・少し思ったのですが・・・」
美佳の勇姿に満足げな私を見て秀満が声をかけてきた。
「山田家の次期当主を美佳姫にするのはいかがですが?」
「え?」
「これが若君への抑止力になるかもしれませぬ。それにあの人を惹きつける力は殿に匹敵するかと。」
いや・・・私にカリスマはないよ。ただ上に立つ人間のタイプがあまりに戦国時代にイレギュラーなだけです。そして美佳はカリスマというより釣りです。秀満さんも釣られているんです。
「勝利は目前ね・・・いくわよ・・・って何よォォォ!?」
2打目をスイングしようとした美佳の足元に何かがまとわりつく。
「いやあああ!?」
黒い影のような蛇が美佳の脚に絡まっていく。
またそれが非常にエロいため、ギャラリーは思わず息を飲んで凝視してしまう。
「美佳!!」「姫君!!」
私と秀満が助けるために駆け寄った。
しかしその蛇は実体がないために離れない。恐怖に泣き出す美佳。
その蛇の正体は・・・
「忍法影絵蛇。美佳姫にお仕置きだぜ!!」
印を構えた五右衛門が影を操って作りだした幻覚の蛇であった。
「頭領・・・何をされてますか?」
そんな五右衛門の後ろに現れたのはくのいちのすみれ。
美佳の親友であるため、少し離れた場所から見守っていたのだ。
「何をって?」
「天下の石川五右衛門様がそのような姑息な真似を・・・」
「すまぬ・・・」
すみれに説教された五右衛門は術を解くのであった。
こうして美佳は2オンできたが、パット地獄が始まった。
森の中にボールが入った五右衛門は、OBを拒否してひたすら森の中で打ち続ける。
細川藤孝は股間強打のダメージが大きくリタイアした。
「ダメじゃ・・・越えられん・・・」
摂津晴門は非力なため池を越えることショットを打つことができない。
「足が攣ったぞ・・・」
朝倉義景は日頃の不摂生が祟り、足が攣ってリタイア。
そんな中、地道に細かく打ち続けた六角義定が10打目でグリーンに乗せた。
そのときだった。
ドドーンという恐ろしい音と共に森の木々が倒れていく。
「これで視界良好だぜ・・・ハァハァ・・・手間かけさせやがって。」
砂煙が消えた後、五右衛門が刀を手にして立ち尽くしている。
なるほど・・・木々が邪魔だから切り落としたということね・・・
「石川殿失格。」
無情な秀満の声がゴルフ場にこだました。
そして決着も呆気ないものであった。
「やめて・・・六角のオジサマ♥」
「ぬお・・・しかし・・・揺るぎませぬ・・・」
美佳の誘惑を振り切った六角義定のパットが見事に決まった。
落胆する美佳だったが、すぐに顔を上げると笑顔を見せる。
「お見事ですわ・・・」
「美佳姫からのお言葉、誠に恐悦至極でございます。」
六角義定と美佳は共に笑顔で握手を交わした。
「殿!!」「よくぞ、よくぞ勝たれましたな!!」
六角家の従者たちは大喜びである。
優勝賞金として銀七十貫を得た六角義定は感涙している。
「まあこれで十分ね。」
美佳も銀三十貫を得て嬉しそうだ。
後の摂津晴門と朝倉義景もリタイアとなった。
しかし、失格者も含めて参加賞銀五貫である意味満足そうでもあった。
ともかくこうして第1回戦国オープン護龍斧は幕を閉じた。
夕暮れのゴルフ場は静けさに包まれている。
「そんなに脹れるなよ五右衛門。」
「脹れてねえぞ!!」
どう見ても不貞腐れている五右衛門をなだめながら、私は夕焼けを眺める。
「もうすぐ今年も終わるのよね・・・」
美佳がすみれを伴って隣にやってきた。
「ああ・・・とにかく激動の一年だったというしかない。というか戦国時代に来てから、あまりに慌ただしくて敵わないものだ。ゆっくりしたいな・・・そろそろ。」
「何言ってんの? 現代だったら定年までまだまだじゃん。やれるところまで頑張って。」
美佳はそう言うと私の手を握りしめた。
「後はさ・・・あたしも頑張ってみるから・・・」
そんな美佳の言葉に思わず涙ぐんでしまう私。
「兄上の言われたとおりだ。殿の後継者は美佳姫が相応しいと。」
秀満はそうつぶやいた。
1569年はこうして終わりを告げる。
躍進もあったが、気になるのは岳人の行動とその真意。
果たして1570年に待ち受けているものは・・・
愛娘の優しさに触れながらも、不安がよぎるばかりであった。
「なんなのよ・・・これって!!」
パットが上手くいかない美佳。
「真っ直ぐ飛ばねえんだよォォォ!!」
何故かスライスしまくる五右衛門。
「ダメだ・・・集中できん・・・」
美佳のミニスカが気になってパットの加減ができない細川藤孝。
「アナタモネ、アーメンッテイエバテンゴクイケルヨ。ゴクラクジョウドトイッショヨ。」
ギャラリーの朝倉家、六角家関係者に布教を始めるルイス・フロイス。
「・・・ハアハア・・・疲れた。」
「足が動かないでござる。」
論外の朝倉義景、六角義定と摂津晴門。
「殿・・・話になりませんぞ。これではいつになったら終わるのやら・・・」
明智秀満が言うのもごもっともな話だ。
何せ、まだ一番ホールが終わらない。以前、秀吉さんたちを接待したときはあっという間に覚えてくれた。
それと比べて・・・
「入ったぁ♪」
「美佳姫様・・・十二オーバーです。」
「やった!!」
秀満の言葉の意味がわかっていない美佳。酷いスコアだぞ。ただパットが上手けりゃバーディだったところにセンスはあるだろう。
「やっとか・・・」
続いて藤孝が+15で上がった。
その後に五右衛門が+18、六角義定+27、朝倉義景+28、摂津晴門+28、ルイス・フロイスはウザいので失格にした。
「ヒドイヨ・・・ダイスケサン・・・」
「知るか!!」
これでは埒が明かない・・・仕方がないか・・・
「次の2番ホールを最終にします。ここでの結果のみですよ。それで私は参加しません。賞金は全員に渡りますが、最初に上がった人が一番もらえますので頑張ってください。」
「!?」
私の言葉に眼の色が変わる美佳たち。
この後で私は後悔することになる。賞金に目がくらんだ愚かな人間の業の深さを知るということで・・・
「では・・・最終穴・・・パー五です。」
秀満は終わりが見えてホッとした顔を見せていた。
「さあいくわよ・・・。リャン・ぺー・コー!!」
美佳の1番ウッドが唸りを上げた。
「セベ・バレステロス・・・まさしく女版セベ・バレステロスだ・・・」
あまりの飛距離と美しい弾道に私は心奪われてしまった。
なんということだ・・・美佳は天才だったのだ。
幼き頃、親父がテレビで観て絶賛していたゴルフ界のレジェンドと被ってしまう程の。
「さすがだな・・・美佳姫。次は俺だ。」
五右衛門がティーグラウンドに入った。印を構え、集中力を高めているその姿は真剣そのもの。
何より五右衛門は大泥棒になる予定であり、金が大好きなのである。
「どこまでも飛んで行け・・・ファン・バス・テン・・・んん!?」
クラブを振りかざした五右衛門の視線の脇で美佳が胸元を広げて前かがみになっている。
谷間アタック・・・辛うじて作ったわよ・・・
「ぐぬおお・・・しまったァ!?」
五右衛門の打球は大きく右にスライスして森の中へと消えていった。
「美佳姫・・・アンタは俺の性癖を・・・」
「知っているわ。真紅さんから聞いているもん。ちっぱい好きでしょ。」
美佳は悔しがる五右衛門に対しドSな顔で挑発する。
このお金はあたしが貰うわ。そう簡単に、しかも家臣の五右衛門に渡すなんてさせないわ。
てめえ・・・俺を舐めるなよ・・・
火花を散らす二人を横目に摂津晴門はクラブを構えた。
美佳姫様・・・わたしにはどのような妨害をされるのじゃ・・・ワクワク・・・
しかし、美佳はスルーした。晴門の打球はボテボテのゴロでほんの十数メートルで止まる。
なんでじゃ・・・
涙目の晴門を横目に美佳の表情が険しくなる。
コイツが一番の強敵だ・・・細川藤孝・・・
美佳姫・・・もう私は惑わされませんぞ・・・虎穴に入らざれば虎子を得ずじゃ!!
美佳と藤孝の間にも火花が走る。
藤孝は美佳の絶対領域をガン見する。その血走った眼差しは美佳を戦慄させた。
何よ・・・何て視線なの・・・なんか恥ずかしくなってきた・・・
美佳は恥じらう様にしゃがみ込んでしまう。
「今だ!! チョウ・ユン・ファァァァ・・・ぐえッ!?」
大きくスイングをした細川藤孝は苦悶の表情で前かがみに倒れていった。
そう・・・確かに惑わされなかった。さすがは細川藤孝であったが、身体は正直だった。
大きくなったリトル藤孝がスイングの邪魔をしてからの自爆となったのである。
その後、朝倉義景、六角義定の両者も美佳の妨害を期待したがスルーされていた。
摂津晴門も含めてこの三名は脱落に等しい。
美佳の2打目。フェアウェイに美佳は立つ。
「これは2オンできればイーグルか・・・凄いな。美佳がパット上手くなったら、今度は本気で勝負してみたいものだな。」
「殿・・・少し思ったのですが・・・」
美佳の勇姿に満足げな私を見て秀満が声をかけてきた。
「山田家の次期当主を美佳姫にするのはいかがですが?」
「え?」
「これが若君への抑止力になるかもしれませぬ。それにあの人を惹きつける力は殿に匹敵するかと。」
いや・・・私にカリスマはないよ。ただ上に立つ人間のタイプがあまりに戦国時代にイレギュラーなだけです。そして美佳はカリスマというより釣りです。秀満さんも釣られているんです。
「勝利は目前ね・・・いくわよ・・・って何よォォォ!?」
2打目をスイングしようとした美佳の足元に何かがまとわりつく。
「いやあああ!?」
黒い影のような蛇が美佳の脚に絡まっていく。
またそれが非常にエロいため、ギャラリーは思わず息を飲んで凝視してしまう。
「美佳!!」「姫君!!」
私と秀満が助けるために駆け寄った。
しかしその蛇は実体がないために離れない。恐怖に泣き出す美佳。
その蛇の正体は・・・
「忍法影絵蛇。美佳姫にお仕置きだぜ!!」
印を構えた五右衛門が影を操って作りだした幻覚の蛇であった。
「頭領・・・何をされてますか?」
そんな五右衛門の後ろに現れたのはくのいちのすみれ。
美佳の親友であるため、少し離れた場所から見守っていたのだ。
「何をって?」
「天下の石川五右衛門様がそのような姑息な真似を・・・」
「すまぬ・・・」
すみれに説教された五右衛門は術を解くのであった。
こうして美佳は2オンできたが、パット地獄が始まった。
森の中にボールが入った五右衛門は、OBを拒否してひたすら森の中で打ち続ける。
細川藤孝は股間強打のダメージが大きくリタイアした。
「ダメじゃ・・・越えられん・・・」
摂津晴門は非力なため池を越えることショットを打つことができない。
「足が攣ったぞ・・・」
朝倉義景は日頃の不摂生が祟り、足が攣ってリタイア。
そんな中、地道に細かく打ち続けた六角義定が10打目でグリーンに乗せた。
そのときだった。
ドドーンという恐ろしい音と共に森の木々が倒れていく。
「これで視界良好だぜ・・・ハァハァ・・・手間かけさせやがって。」
砂煙が消えた後、五右衛門が刀を手にして立ち尽くしている。
なるほど・・・木々が邪魔だから切り落としたということね・・・
「石川殿失格。」
無情な秀満の声がゴルフ場にこだました。
そして決着も呆気ないものであった。
「やめて・・・六角のオジサマ♥」
「ぬお・・・しかし・・・揺るぎませぬ・・・」
美佳の誘惑を振り切った六角義定のパットが見事に決まった。
落胆する美佳だったが、すぐに顔を上げると笑顔を見せる。
「お見事ですわ・・・」
「美佳姫からのお言葉、誠に恐悦至極でございます。」
六角義定と美佳は共に笑顔で握手を交わした。
「殿!!」「よくぞ、よくぞ勝たれましたな!!」
六角家の従者たちは大喜びである。
優勝賞金として銀七十貫を得た六角義定は感涙している。
「まあこれで十分ね。」
美佳も銀三十貫を得て嬉しそうだ。
後の摂津晴門と朝倉義景もリタイアとなった。
しかし、失格者も含めて参加賞銀五貫である意味満足そうでもあった。
ともかくこうして第1回戦国オープン護龍斧は幕を閉じた。
夕暮れのゴルフ場は静けさに包まれている。
「そんなに脹れるなよ五右衛門。」
「脹れてねえぞ!!」
どう見ても不貞腐れている五右衛門をなだめながら、私は夕焼けを眺める。
「もうすぐ今年も終わるのよね・・・」
美佳がすみれを伴って隣にやってきた。
「ああ・・・とにかく激動の一年だったというしかない。というか戦国時代に来てから、あまりに慌ただしくて敵わないものだ。ゆっくりしたいな・・・そろそろ。」
「何言ってんの? 現代だったら定年までまだまだじゃん。やれるところまで頑張って。」
美佳はそう言うと私の手を握りしめた。
「後はさ・・・あたしも頑張ってみるから・・・」
そんな美佳の言葉に思わず涙ぐんでしまう私。
「兄上の言われたとおりだ。殿の後継者は美佳姫が相応しいと。」
秀満はそうつぶやいた。
1569年はこうして終わりを告げる。
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