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兄弟という存在
輝夜side
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仕事をしながらさっきの事を思い出す。
「やっぱ由華さんに似てる顔してたなぁ…」
パソコンに向かいながら呟いていると、
「輝夜さんっ♪ 私の娘可愛かったでしょ。ふふっ」
なぜこの部署にいるのか、もう皆気にしない事にしたらしい。 まぁ、由華さん取締役だし。
やることはやってるからね…
由華さんに返事をしながらカタカタとオーダー表に打ち込む。
(よし、終わった。)
くるりと椅子を回転させて由華さんの方を向く。
「由華さんの娘さん、由華さんに似て可愛かったよ。」
「あらやだ、私なんかもうおばさんよ笑」
そんな事言って、歩いているといつも色んな部署の人に話しかけられるくらい人気なくせに…
「無自覚、か…」
「さっ、輝夜さん仕事終わったわね。 私明日から海外へ出張に行くから支度をしなきゃいけなくて…」
手伝ってくださる? 首をコテンとかしげる仕草が1番かわいいと思う。
それをされると誰でも許しちゃうんだろうな…
「あぁ、じゃあ帰ろうか。」
デスクから立ち上がって帰る支度をする。
由華さんは既に終わらせてから来たのか、重そうなカバンを持っていた。
「そのカバン重いだろう。持つよ。」
「いつもありがとう。輝夜さん。」
ふわり、と笑った由華さんを見ていた近くの社員達が、顔を赤くする。
ちっ、と心の中で舌打ちしながら2人で並んで部署を出る。
「あの2人すごいお似合いだよね…」
「羨ましいな…」
なんて言いながら社員達がこちらを見る。
この光景も慣れた、か…
この会社は社内恋愛禁止でもないし、僕達2人は部署も違うからか、思っていたより大事にならなかった。
(まぁ、由華さんのファンの人達は嘆いていたけれど。)
「やっぱ由華さんに似てる顔してたなぁ…」
パソコンに向かいながら呟いていると、
「輝夜さんっ♪ 私の娘可愛かったでしょ。ふふっ」
なぜこの部署にいるのか、もう皆気にしない事にしたらしい。 まぁ、由華さん取締役だし。
やることはやってるからね…
由華さんに返事をしながらカタカタとオーダー表に打ち込む。
(よし、終わった。)
くるりと椅子を回転させて由華さんの方を向く。
「由華さんの娘さん、由華さんに似て可愛かったよ。」
「あらやだ、私なんかもうおばさんよ笑」
そんな事言って、歩いているといつも色んな部署の人に話しかけられるくらい人気なくせに…
「無自覚、か…」
「さっ、輝夜さん仕事終わったわね。 私明日から海外へ出張に行くから支度をしなきゃいけなくて…」
手伝ってくださる? 首をコテンとかしげる仕草が1番かわいいと思う。
それをされると誰でも許しちゃうんだろうな…
「あぁ、じゃあ帰ろうか。」
デスクから立ち上がって帰る支度をする。
由華さんは既に終わらせてから来たのか、重そうなカバンを持っていた。
「そのカバン重いだろう。持つよ。」
「いつもありがとう。輝夜さん。」
ふわり、と笑った由華さんを見ていた近くの社員達が、顔を赤くする。
ちっ、と心の中で舌打ちしながら2人で並んで部署を出る。
「あの2人すごいお似合いだよね…」
「羨ましいな…」
なんて言いながら社員達がこちらを見る。
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(まぁ、由華さんのファンの人達は嘆いていたけれど。)
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