"義理"の兄弟に迫られてます?!

兄弟という存在

やっちゃった…

弓瑋side

誰かに呼ばれてる気がして目を覚ます。
と、目の前には宇宙さんとは違う男の子が。

｢は、早く離せっ！｣
｢えっ？  …あっ！ご、ごめんなさいっ。｣

もしかしてこの人に抱きついてた…？
(やばい、やばいやばい。またやっちゃった。)

｢怒って…ますよね。 ごめんなさい…｣
目の前の人凄く不機嫌なんだけど…

こっ、怖いっ！  怖すぎっ！
反応無いし、すごい睨まれてない？！

｢お前…｢ほ、本当にごめんなさいっ！｣…は？｣
え？  ｢怒ってないの…？｣

なんで怒るんだよ。
即答で返される。

だ、だって… すごい睨んでるじゃんか…
なんて言えずにただずっと目の前の人を見る。

はぁ… とため息をつく目の前の人。
ﾋﾞｸｯ  や、やっぱり怒ってんじゃん。

｢なぁ、勘違いしてると思うから言っとくけど、俺怒ってないから。 あと、夜ご飯出来たからリビングに来いよ。 あんたの母親帰ってきてるから。｣

それじゃ、と言って立ち去る男の子。
(怒ってなかったのか。 良かったぁ…)

｢ご飯出来てるんだっけ。早くしないと今度こそ怒られちゃう。｣

慌ててベッドから抜け出し、リビングへ向かう。