婚約者をNTRた公爵令嬢が悪役だと誰が決めた?!!

月夜の庭

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プロローグ

いつか見た光景

「あぁん……私の方が……姉より可愛いでしょう?……ふぅんっ………もっと……」


目の前の私の為に用意された筈の控え室では、義理の妹が私の婚約者らしき男性と抱き合っているみたいです。


私は公爵家の長女リリアーヌ·ブルームフォンテーン。


幼い頃に母親と死別し、父親のアスランが後妻として迎えたダリアンは、遠征で夫を亡くし未亡人になったところを夫の親友だった父が口説き落とした。


物語のように意地悪な継母ではなく、母親を失って悲しむ私に親身になってくれて、本当の娘のように可愛がってくれた。


ダリアンには娘がいた。


それが…………たった今、私の婚約者を寝取っているのがラフレアだった。


私の銀色の髪と紫の目に対して、彼女は亡くなった父親譲りらしいの金髪を巻き、ダリアンお母様よりも明るい緑の目をしており、派手な装いを好んでいる。


屋敷で働いてくれている人達には高圧的な態度で接し、散財が酷く両親と口論になっている。


どうするべきか頭をフル回転する。


あぁ、こんな事………前にもあったわ。


…………



心の奥に違和感があった。


私は似た体験をしている気がする。


するとカチッとスイッチが入った様に、頭の中には映像が流れ込んできた。


それは私が死ぬ前の記憶だった。

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