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序章
愛する人といる為に
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「アッアッアッ………メルビン…もう許してエンッ」
大きなベッドがギシギシと音を立てて軋み、パンパンと音を立てて腰を打ち付けられる。
打ち付けられる腰に身体を揺さぶられ、彼の唇と手は胸が気に入ったのか執拗に攻め立て続ける。
魂だからなのか痛み等は一切ないのに、彼の入ってかる圧迫感や中が擦れる感覚は鮮明に感じられ、快感だけが私を翻弄する。
精霊王の彼は疲れたりせず、当然のことながら飲まず食わずで、何度も何度も私の中に熱を注ぎ込むのに、行為が終わる気配すらしない。
私も意識を手放すこと無く、彼を受け止め続けていた。
『そろそろ声を掛けても良いかしら?』
カーテンの外から、女性の声がして身体が強ばる。
『クッ……そんなに締め付けないでくれ』
その瞬間、お腹が熱を受け暖かくなる。
もう何度目か分からない熱を注ぎ込まれる。
『無粋な神だな………まだ全然足りないのに』
私の中の彼が重量を増して、中を圧迫する。
「アアン……今はおおきくしないでンンッ」
『無理だ、諦めて』
彼の腰が擦り付ける様に動き、中をかき回している。
そのまま、もう一度……注ぎ込むまで、彼の腰が止まる事は無かった。
身支度を済ませ、カーテンから外を覗き込むと、先程の女性が立っていた。
「あの…………お待たせして………すみません」
あまりの恥ずかしさに顔が上げられない。
『転生させに来たわよ』
何事もなかったかのように、優しい声がして、私が見上げると微笑まれた。
『やっぱり……本当に心から愛し合う男女は、見ていて胸がキュンキュンしますね。という事で、私の加護をあげますから、恋愛小説の恋人同士の様な お二人を観察………コホン…見守らせてくださいね』
神様に観察されちゃうの?!
でも、ちょっとだけ引っかかっている事があった。
神様との会話中でも、私を膝の上に座らせて、背後から抱き締められていた。
髪や頭の匂いを嗅いだり、首筋や耳にキスしたかと思えば舐めてみたりする彼の手が、ワンピースの上を這い回っている。
顔だけ振り返ると、満面の笑みでチュッとキスされた。
『メデューサ?』
私の顔は………眉間にシワがよっているかもしれない。
「その………神様の説明の中で、妹さんが……メルビンの周りの女性を片っ端から傷付けて激怒したって聞いて……………好きな人とか居たのかな?って思って」
『…………嫉妬?』
「へ?…あの………もしかして大切な人が出来たんじゃないかと」
メルビンが幸せになるなら、諦めるし………他の人にも……他の魂も癒しているのかと思うと、悲しい気持ちが溢れだしていた。
『…………………悪いけど。転生させるの待ってくれる?』
『また来ますわ』
能面の様なメルビンとは対照的に、キラキラたと効果音が聞こえそうは程の満面の笑みで女神が去って行った。
『もしメデューサ以外の女性を好きになったって言ったら、どうするの?』
「メルビンが幸せになるなら……涙を飲んで送り出すわ」
私の言葉を聞いたメルビンに、力いっぱい抱き締められていた。
痛いくらいに。
『要らないよ!必要ないから!!諦めるなんて聞きたくないよ!』
「でも………傷付いた魂を癒す方法を他の女性にも…………グスッ」
『癒す方法は1つじゃ無い。俺が癒すのはメデューサだけだ。そこを疑わないでくれ………愛しているんだ』
「メルビン……グスッ……私なんて」
『メデューサだから、止まらないんだよ』
ワンピースの中に入ってきたメルビンの手を誰かが掴んでとめる。
『もしもーし。メデューサちゃんの心の傷が残ったままだから自信が無いんだと思うわ』
いつの間にか、ベッドに座る私達の足元で神様が、ニコニコしながら、メルビンの腕を掴んでしゃがんでいた。
『お仕置きエッチを眺めたいけど………メデューサちゃんを傷付けてしまうわ。まだ説明してなかったけど、私の管理する世界の精霊王である彼と一緒にいる為には、同じ世界で転生して、生涯を終えるしかないの。魂が世界に順応するには必要な事なの』
観察って………そういう事も見るの?!
このまま、ここに居るには、一度転生するしかない。
『転生先で………新しい愛に癒され『メデューサが穢される!』』
食い気味でメルビンが神様の言葉に被せた。
『可愛いメデューサを………他の男に渡さん!俺も人間として転生する』
『ぐふふっ面白くなってきたわ。この際だから、私が趣味で造った世界に二人共、転生させてあげるわ』
この神様……なんだか親近感があるわ。
『精霊は契約できるけど、結婚出来ないものね。でも、子供の頃は優しい家族に任せたいから、メデューサちゃんの16歳の誕生日までは、2人の前世の記憶を封印するからね』
こうして私は転生した。
大きなベッドがギシギシと音を立てて軋み、パンパンと音を立てて腰を打ち付けられる。
打ち付けられる腰に身体を揺さぶられ、彼の唇と手は胸が気に入ったのか執拗に攻め立て続ける。
魂だからなのか痛み等は一切ないのに、彼の入ってかる圧迫感や中が擦れる感覚は鮮明に感じられ、快感だけが私を翻弄する。
精霊王の彼は疲れたりせず、当然のことながら飲まず食わずで、何度も何度も私の中に熱を注ぎ込むのに、行為が終わる気配すらしない。
私も意識を手放すこと無く、彼を受け止め続けていた。
『そろそろ声を掛けても良いかしら?』
カーテンの外から、女性の声がして身体が強ばる。
『クッ……そんなに締め付けないでくれ』
その瞬間、お腹が熱を受け暖かくなる。
もう何度目か分からない熱を注ぎ込まれる。
『無粋な神だな………まだ全然足りないのに』
私の中の彼が重量を増して、中を圧迫する。
「アアン……今はおおきくしないでンンッ」
『無理だ、諦めて』
彼の腰が擦り付ける様に動き、中をかき回している。
そのまま、もう一度……注ぎ込むまで、彼の腰が止まる事は無かった。
身支度を済ませ、カーテンから外を覗き込むと、先程の女性が立っていた。
「あの…………お待たせして………すみません」
あまりの恥ずかしさに顔が上げられない。
『転生させに来たわよ』
何事もなかったかのように、優しい声がして、私が見上げると微笑まれた。
『やっぱり……本当に心から愛し合う男女は、見ていて胸がキュンキュンしますね。という事で、私の加護をあげますから、恋愛小説の恋人同士の様な お二人を観察………コホン…見守らせてくださいね』
神様に観察されちゃうの?!
でも、ちょっとだけ引っかかっている事があった。
神様との会話中でも、私を膝の上に座らせて、背後から抱き締められていた。
髪や頭の匂いを嗅いだり、首筋や耳にキスしたかと思えば舐めてみたりする彼の手が、ワンピースの上を這い回っている。
顔だけ振り返ると、満面の笑みでチュッとキスされた。
『メデューサ?』
私の顔は………眉間にシワがよっているかもしれない。
「その………神様の説明の中で、妹さんが……メルビンの周りの女性を片っ端から傷付けて激怒したって聞いて……………好きな人とか居たのかな?って思って」
『…………嫉妬?』
「へ?…あの………もしかして大切な人が出来たんじゃないかと」
メルビンが幸せになるなら、諦めるし………他の人にも……他の魂も癒しているのかと思うと、悲しい気持ちが溢れだしていた。
『…………………悪いけど。転生させるの待ってくれる?』
『また来ますわ』
能面の様なメルビンとは対照的に、キラキラたと効果音が聞こえそうは程の満面の笑みで女神が去って行った。
『もしメデューサ以外の女性を好きになったって言ったら、どうするの?』
「メルビンが幸せになるなら……涙を飲んで送り出すわ」
私の言葉を聞いたメルビンに、力いっぱい抱き締められていた。
痛いくらいに。
『要らないよ!必要ないから!!諦めるなんて聞きたくないよ!』
「でも………傷付いた魂を癒す方法を他の女性にも…………グスッ」
『癒す方法は1つじゃ無い。俺が癒すのはメデューサだけだ。そこを疑わないでくれ………愛しているんだ』
「メルビン……グスッ……私なんて」
『メデューサだから、止まらないんだよ』
ワンピースの中に入ってきたメルビンの手を誰かが掴んでとめる。
『もしもーし。メデューサちゃんの心の傷が残ったままだから自信が無いんだと思うわ』
いつの間にか、ベッドに座る私達の足元で神様が、ニコニコしながら、メルビンの腕を掴んでしゃがんでいた。
『お仕置きエッチを眺めたいけど………メデューサちゃんを傷付けてしまうわ。まだ説明してなかったけど、私の管理する世界の精霊王である彼と一緒にいる為には、同じ世界で転生して、生涯を終えるしかないの。魂が世界に順応するには必要な事なの』
観察って………そういう事も見るの?!
このまま、ここに居るには、一度転生するしかない。
『転生先で………新しい愛に癒され『メデューサが穢される!』』
食い気味でメルビンが神様の言葉に被せた。
『可愛いメデューサを………他の男に渡さん!俺も人間として転生する』
『ぐふふっ面白くなってきたわ。この際だから、私が趣味で造った世界に二人共、転生させてあげるわ』
この神様……なんだか親近感があるわ。
『精霊は契約できるけど、結婚出来ないものね。でも、子供の頃は優しい家族に任せたいから、メデューサちゃんの16歳の誕生日までは、2人の前世の記憶を封印するからね』
こうして私は転生した。
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