11 / 50
1人目の自称ヒロイン
自称チートは、ただの無知
しおりを挟む
わたくしは抱っこされている女の子に近寄る。
騎士と目が合うと、何故か息を飲んで凝視される。
首を傾げると、顔を赤くして視線を外される。
騎士の腕には、緑色の髪に黄色い目の可愛い女の子が、半べそ状態で抱っこされている。
「こんにちは。わたくしはメデューサよ。貴女の お名前は?」
『………リリ』
「まぁ~リリちゃんって、仰るのね?お名前も可愛らしいのね」
優しく頬を撫で、小さな頭を いい子いい子する。
「………喋った………メデューサ………やっと会えた」
なんかボソボソと呟いたけど、わたくしの耳には届かなかった。
ビックリしている騎士をよく見ると、真っ赤な短髪と目に、目の下から顎にかけて傷がある。
ワイルド系のイケメン騎士です。
日焼けした感じが…………あれ?彼から…微かに海の香りがする?
赤い目を見ていると、抱き着きたい衝動に駆られて困惑する。
彼に気を取られながらも、抱っこしている女の子が、わたくしに向かって手を伸ばしたので、受け止めます。
ギューって、抱き着いてきて、子供特有の甘い香りが鼻をくすぐり、とても暖かい。
優しく背中をさすってあげると、しがみつき泣き出す。
声を殺して静かに。
こんな小さい女の子が、声を殺して泣いている姿に胸が締め付けられる。
「この子は………ゴブリンの巣を一掃した時に、捕えられたいた女性達の中にいました。まだ幼いので乱暴はされていませんが………見ていたかと」
心地よい重低音が耳を擽り、胸をかき乱す。
肌が泡立つ様な感覚を誤魔化す為に、女の子に視線を移す。
ゴブリンは繁殖能力が低く、人間の女性を捕まえては………子孫を残す。
女性達の意思なんて関係ない。
「怖い想いをしたのね」
背中をさすりながら、その小さな頭に頬を擦り寄せる。
「保護はしたのですが………口が聞けなかったんです。名前も、今……知りました」
騎士は悲しそうな顔で、女の子の背中を見詰めている。
「自分の髪が……ゴブリン達とは正反対の為か…………ベッタリ離れなかったんです」
リリちゃんにとって、彼の傍は安全な場所だったけど、安らげる場所では無かったようです。
「食堂の……おばちゃんでも、抱き着か無かったのに」
おや?性別は関係ないのかしら?
「リリちゃん、うちの子になる?」
『うん……ぐずっ………メデューサ様と契約する……ずびっ』
「契約?」
わたくしがビックリしていると、ポンと音を立てて黄緑色のムササビの姿になり、胸を飛び込んできた。
「あっ………色や性別では無く………属性」
「ふふふっリリちゃんは、風の精霊だったのね。しかも生まれたての」
わたくしは風の魔力が、とても強いです。
生まれたばかりのナナちゃんは、赤ちゃんの姿で森で泣いていたら、ゴブリンに拾われたらしく、乱暴される女性達の中に放り込まれ、逃げることも出来ずに、震えていたそうです。
早く保護されて良かったです。
ちなみに、本来の姿はムササビらしいです。
『うん。メデューサ様は、暖かくて優しくていい匂いです』
「あらあら、可愛い相棒が出来ましたわ」
「……………可愛らしい」
騎士はじーーーっと頬を赤らめながら、ナナちゃんを見ている。
「そうですわね。こんなに可愛らしい精霊だとは思っておりませんでしたわ」
「え……いや………違…………」
ナナちゃんを肩に乗せて、ロゼッタの方を見ると、女の子が地団駄を踏んでいた。
「私は! 騎士団が良いの!」
「あのね………騎士団の方々も暇じゃないのよ?子守りまでさせるなんて、可哀想ですわ」
「これから向かう孤児院の園長は、とても優しく方だから………」
「なんで騎士団で保護出来ないのよ!?」
「孤児院でも託児所でもないからですわ」
「うるさい! あんたは関係ないでしょう!!」
何故か孤児院に行きたくない女の子をロゼッタと金髪の騎士の2人で説得していました。
「ロゼッタ、こちらは解決しましたわ。ナナちゃんは、わたくしの契約精霊になりましたわ」
「あら?可愛らしい精霊ね。こっちは騎士団で保護しろの一点張りで困りましたわ」
この子は、おそらく転生者。
だからこそ、真っ先にロゼッタが声を掛けたのだと思います。
「孤児院に行くくらいなら、冒険者になるわ!もしくは貴族の養女!」
「あのね………子供は冒険者になれないのよ。そもそも冒険者登録は16歳からって決まっているのよ」
呆れ顔でロゼッタが答える。
でも、うちの養女になりなさいとは言わないので、連れて帰りたくないようです。
「だったら貴族を紹介しなさいよ!」
「貴女は、何か特技でも有るの?」
貴族の養女になる為に、特技が必要とは聞いたことありません。
まぁ~騒がしい子は、わたくしも避けたいですね。
「魔法が使えるわ」
「「みんな使えるし」」
ロゼッタと同時に突っ込んでしまいました。
この国の人間は、必ず火水風土の四大元素の魔法が使えます。
得意不得意や相性は有りますが、わたくしも風が一番強いだけで、火もおこせるし水を凍らせられます。
「戦えます」
「「「「…………」」」」
この場の全員が言葉を失った。
騎士は選択出来る職業の1種だけど、他の一般市民が無力だという訳ではありません。
一般市民の女性でも自衛出来る程度の戦闘能力が有ります。
ゴブリン等に捕えられた女性達は、魔法拘束や怪我で動けないうちに………何度も襲われ、心が壊れてしまうのです。
魔法と一緒で、得意不得意は有りますけどね。
当然の事ですが、成人女性を誘拐するのは困難です。
その為に戦えない子供の内から誘拐する事も少なくありません。
そして戦闘に特化した騎士団が討伐に向うゴブリンの巣とは、数が増えて統率が取れ始めた集落を意味します。
放っておけば、近くの集落に甚大な被害をもたらす危険が有るからです。
「私には光魔法の素質がある筈です」
ある筈ですか。
ここで、ハッキリ言います。
光や闇魔法は有りますが………特に珍しくありません。
光や闇、無属は、四大元素の掛け合わせで使える魔法の事で、使えない人はいません。
治癒も同様です。
わたくしは隣に居た赤い髪の騎士に、小声で話し掛けた。
「あの………あの子は…どういう経緯で、騎士団にまとわりついているのですか?」
甘い微笑みを浮かべて、わたくしを見詰める騎士に胸がザワつく。
「それが、ゴブリン討伐の帰りに、街の外で見付けたのだが、我々は迷子かと思い、一緒に門をくぐったら…………騎士団の詰所に付いてきて、居座って居るんだ」
確かに……わたくしから話し掛けたけど、なんか距離も近い気がする。
今にも抱き寄せられそうな距離に、内心は戸惑っている。
「保護したチビと一緒に孤児院に連れて行こうとして抵抗されてるんだ」
金髪の騎士が溜息混じりに補足してくれた。
「わたくし………ナナちゃんは可愛いので、精霊でなくても連れ帰るつもりでしたが………あこの子は……………ちょっと」
我儘と言うか………濃いです…濃厚なので遠慮したいです。
「私も、あんな妹とか無理」
「あの………君達は…貴族なの?」
更に小声で金髪の騎士が聞いてきた。
「わたくし達は、ゴルゴン公爵家の者ですわ。お忍びですので内密に、お願い致しますわ」
ね?と首を傾げながら口に人差し指を当てる。
金髪の騎士は無言でコクコクと頷く。
「「「「困(りましたわね)ったな」」」」
4つの溜息が漏れるのでした。
騎士と目が合うと、何故か息を飲んで凝視される。
首を傾げると、顔を赤くして視線を外される。
騎士の腕には、緑色の髪に黄色い目の可愛い女の子が、半べそ状態で抱っこされている。
「こんにちは。わたくしはメデューサよ。貴女の お名前は?」
『………リリ』
「まぁ~リリちゃんって、仰るのね?お名前も可愛らしいのね」
優しく頬を撫で、小さな頭を いい子いい子する。
「………喋った………メデューサ………やっと会えた」
なんかボソボソと呟いたけど、わたくしの耳には届かなかった。
ビックリしている騎士をよく見ると、真っ赤な短髪と目に、目の下から顎にかけて傷がある。
ワイルド系のイケメン騎士です。
日焼けした感じが…………あれ?彼から…微かに海の香りがする?
赤い目を見ていると、抱き着きたい衝動に駆られて困惑する。
彼に気を取られながらも、抱っこしている女の子が、わたくしに向かって手を伸ばしたので、受け止めます。
ギューって、抱き着いてきて、子供特有の甘い香りが鼻をくすぐり、とても暖かい。
優しく背中をさすってあげると、しがみつき泣き出す。
声を殺して静かに。
こんな小さい女の子が、声を殺して泣いている姿に胸が締め付けられる。
「この子は………ゴブリンの巣を一掃した時に、捕えられたいた女性達の中にいました。まだ幼いので乱暴はされていませんが………見ていたかと」
心地よい重低音が耳を擽り、胸をかき乱す。
肌が泡立つ様な感覚を誤魔化す為に、女の子に視線を移す。
ゴブリンは繁殖能力が低く、人間の女性を捕まえては………子孫を残す。
女性達の意思なんて関係ない。
「怖い想いをしたのね」
背中をさすりながら、その小さな頭に頬を擦り寄せる。
「保護はしたのですが………口が聞けなかったんです。名前も、今……知りました」
騎士は悲しそうな顔で、女の子の背中を見詰めている。
「自分の髪が……ゴブリン達とは正反対の為か…………ベッタリ離れなかったんです」
リリちゃんにとって、彼の傍は安全な場所だったけど、安らげる場所では無かったようです。
「食堂の……おばちゃんでも、抱き着か無かったのに」
おや?性別は関係ないのかしら?
「リリちゃん、うちの子になる?」
『うん……ぐずっ………メデューサ様と契約する……ずびっ』
「契約?」
わたくしがビックリしていると、ポンと音を立てて黄緑色のムササビの姿になり、胸を飛び込んできた。
「あっ………色や性別では無く………属性」
「ふふふっリリちゃんは、風の精霊だったのね。しかも生まれたての」
わたくしは風の魔力が、とても強いです。
生まれたばかりのナナちゃんは、赤ちゃんの姿で森で泣いていたら、ゴブリンに拾われたらしく、乱暴される女性達の中に放り込まれ、逃げることも出来ずに、震えていたそうです。
早く保護されて良かったです。
ちなみに、本来の姿はムササビらしいです。
『うん。メデューサ様は、暖かくて優しくていい匂いです』
「あらあら、可愛い相棒が出来ましたわ」
「……………可愛らしい」
騎士はじーーーっと頬を赤らめながら、ナナちゃんを見ている。
「そうですわね。こんなに可愛らしい精霊だとは思っておりませんでしたわ」
「え……いや………違…………」
ナナちゃんを肩に乗せて、ロゼッタの方を見ると、女の子が地団駄を踏んでいた。
「私は! 騎士団が良いの!」
「あのね………騎士団の方々も暇じゃないのよ?子守りまでさせるなんて、可哀想ですわ」
「これから向かう孤児院の園長は、とても優しく方だから………」
「なんで騎士団で保護出来ないのよ!?」
「孤児院でも託児所でもないからですわ」
「うるさい! あんたは関係ないでしょう!!」
何故か孤児院に行きたくない女の子をロゼッタと金髪の騎士の2人で説得していました。
「ロゼッタ、こちらは解決しましたわ。ナナちゃんは、わたくしの契約精霊になりましたわ」
「あら?可愛らしい精霊ね。こっちは騎士団で保護しろの一点張りで困りましたわ」
この子は、おそらく転生者。
だからこそ、真っ先にロゼッタが声を掛けたのだと思います。
「孤児院に行くくらいなら、冒険者になるわ!もしくは貴族の養女!」
「あのね………子供は冒険者になれないのよ。そもそも冒険者登録は16歳からって決まっているのよ」
呆れ顔でロゼッタが答える。
でも、うちの養女になりなさいとは言わないので、連れて帰りたくないようです。
「だったら貴族を紹介しなさいよ!」
「貴女は、何か特技でも有るの?」
貴族の養女になる為に、特技が必要とは聞いたことありません。
まぁ~騒がしい子は、わたくしも避けたいですね。
「魔法が使えるわ」
「「みんな使えるし」」
ロゼッタと同時に突っ込んでしまいました。
この国の人間は、必ず火水風土の四大元素の魔法が使えます。
得意不得意や相性は有りますが、わたくしも風が一番強いだけで、火もおこせるし水を凍らせられます。
「戦えます」
「「「「…………」」」」
この場の全員が言葉を失った。
騎士は選択出来る職業の1種だけど、他の一般市民が無力だという訳ではありません。
一般市民の女性でも自衛出来る程度の戦闘能力が有ります。
ゴブリン等に捕えられた女性達は、魔法拘束や怪我で動けないうちに………何度も襲われ、心が壊れてしまうのです。
魔法と一緒で、得意不得意は有りますけどね。
当然の事ですが、成人女性を誘拐するのは困難です。
その為に戦えない子供の内から誘拐する事も少なくありません。
そして戦闘に特化した騎士団が討伐に向うゴブリンの巣とは、数が増えて統率が取れ始めた集落を意味します。
放っておけば、近くの集落に甚大な被害をもたらす危険が有るからです。
「私には光魔法の素質がある筈です」
ある筈ですか。
ここで、ハッキリ言います。
光や闇魔法は有りますが………特に珍しくありません。
光や闇、無属は、四大元素の掛け合わせで使える魔法の事で、使えない人はいません。
治癒も同様です。
わたくしは隣に居た赤い髪の騎士に、小声で話し掛けた。
「あの………あの子は…どういう経緯で、騎士団にまとわりついているのですか?」
甘い微笑みを浮かべて、わたくしを見詰める騎士に胸がザワつく。
「それが、ゴブリン討伐の帰りに、街の外で見付けたのだが、我々は迷子かと思い、一緒に門をくぐったら…………騎士団の詰所に付いてきて、居座って居るんだ」
確かに……わたくしから話し掛けたけど、なんか距離も近い気がする。
今にも抱き寄せられそうな距離に、内心は戸惑っている。
「保護したチビと一緒に孤児院に連れて行こうとして抵抗されてるんだ」
金髪の騎士が溜息混じりに補足してくれた。
「わたくし………ナナちゃんは可愛いので、精霊でなくても連れ帰るつもりでしたが………あこの子は……………ちょっと」
我儘と言うか………濃いです…濃厚なので遠慮したいです。
「私も、あんな妹とか無理」
「あの………君達は…貴族なの?」
更に小声で金髪の騎士が聞いてきた。
「わたくし達は、ゴルゴン公爵家の者ですわ。お忍びですので内密に、お願い致しますわ」
ね?と首を傾げながら口に人差し指を当てる。
金髪の騎士は無言でコクコクと頷く。
「「「「困(りましたわね)ったな」」」」
4つの溜息が漏れるのでした。
0
あなたにおすすめの小説
結婚初夜、「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と夫に言われました
ましゅぺちーの
恋愛
侯爵令嬢のアリサは婚約者だった王太子テオドールと結婚した。
ちょうどその半年前、アリサの腹違いの妹のシアは不慮の事故で帰らぬ人となっていた。
王太子が婚約者の妹のシアを愛していたのは周知の事実だった。
そんな彼は、結婚初夜、アリサに冷たく言い放った。
「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
「貧相な小娘」と罵った第一王子へ。番(つがい)は貴方ではなく、国王陛下(お父様)でした
しえろ あい
恋愛
「お父様、わたくし、あの方と目が合った瞬間、分かってしまったのです」
十六歳のデビュタントの夜、ルーセント侯爵令嬢フェリシアを待っていたのは、残酷な罵倒だった。第一王子カシウスは、可憐な白いドレスを纏った彼女を「貧相な小娘」と呼び、己の番(つがい)であることを真っ向から否定する。
会場に響く冷笑と、愛用の刺繍に込めた自信さえ打ち砕くような屈辱。しかし、絶望の淵に立たされた彼女を見つめていたのは、王子ではなく、圧倒的な威厳を放つ「ある男」だった。
魂を焦がすような熱い視線が重なり、静まり返る謁見の間。この出会いが、王室を揺るがす大事件の幕開けになるとは、まだ誰も知らない。自身の価値を否定された少女が、真実の愛によって世界で最も幸福な王妃へと駆け上がる、逆転溺愛ストーリー。
※小説家になろう様にも投稿しています※
お飾り王妃の死後~王の後悔~
ましゅぺちーの
恋愛
ウィルベルト王国の王レオンと王妃フランチェスカは白い結婚である。
王が愛するのは愛妾であるフレイアただ一人。
ウィルベルト王国では周知の事実だった。
しかしある日王妃フランチェスカが自ら命を絶ってしまう。
最後に王宛てに残された手紙を読み王は後悔に苛まれる。
小説家になろう様にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる