25 / 50
女神転生の目的
ヒロイン量産の現状
しおりを挟む
高等学校に通い始めて思った事がある。
「これは勘違いヒロインを量産しても仕方ありませんわね」
華やかな入学式………会場にいる、どこかで見た事があるイケメンのオンパレード。
「バランスが悪過ぎて、食あたり起こして吐きそうですわ。なんと言うか現実味に欠ける上に、詰め込み過ぎですわね」
わたくしの感想に、苦笑いのロゼッタ。
「いや~っ趣味に走り過ぎた事は認めるわ」
「それに辛い目にあったら前世の記憶を思い出させるって、本当に救済処置なのかしら?前世の記憶が邪魔なだけじゃなくて?」
「いや、アカリの様な成功例もあるから。森に捨てられて、前世の記憶が戻ったから生きる気力が湧くこともあるでしょう?」
「あれは、たまたまゴルゴン公爵領で、事情を知っている、わたくし達が近くにいたからであって、成功する確率は低いと思うわ」
「だから、断罪返しが必要なのよ」
ロゼッタの説明では、自称ヒロイン達を大人しくさせ、現実を教える手段として、派手に断罪返しをしていく計画らしいです。
「現にメデューサの濡れ衣事件で、目を覚ました令嬢は多いと聞く」
わたくし達は、3人で学校のカフェのBOX席で、お茶を飲みながら話し合っていた。
入学式が終わり、クラス発表も明日なので、帰るだけですので、カフェの利用者は少ないです。
わたくしは、エスメラルダと話していたから、来るのが遅れて席に着いていたから、メルビンをロゼッタと挟むように座っている。
「メルビンは、どなたから聞きますの?」
「男同士の方が、以外と聞けるもんだ」
話しながらも、ピッタリくっ付く様に抱き寄せられ、メルビンの手が、わたくしの太腿をスカートの上から撫でている。
「だが……もう二度とメデューサを矢面に立たせる事はしたくない」
「分かっているわ。それにメデューサが美しく優しい上に溺愛してくる婚約者付きで入学して来た事は、周知の事実だもの。わざわざターゲットにする馬鹿なんて居ないわよ。普通ならね」
最近のメルビンのスキンシップは過剰な気かする。
それだけ不安にさせてしまった自覚があるので、抵抗出来ない………と言うよりは抵抗したくない。
でも、人前で制服を乱されるのは恥ずかしい。
「今回は、とある令嬢に協力して貰う予定なの」
カフェに入って来た女子生徒は、サリバン侯爵令嬢と執事だった。
ゆるふわパーマのラベンダー色の髪を首の後ろで結んで、キリッとした濃い紫の目が意志の強さを感じさせる美少女です。
「表情筋が死滅したと噂されていたポセイドン公爵家の次男とは思えぬ姿ね」
「メデューサが可愛いのでな」
「………気持ち悪いわ。ゴルゴン公爵家の令嬢達は、みんな可愛いのは認めるけど」
「やらんぞ」
「「………」」
サリバン侯爵令嬢とメルビンって仲悪いのかな?
さっきから睨み合ってる。
ロゼッタがわたくしを見て、ニコニコしている。
止めろと。
「ダメよ。メルビンったら、怖い顔しないで」
ブレザーの袖をクイクイと引っ張ってみる。
すると満面の笑みで抱き締められる。
「可愛い………俺の婚約者がこの世で一番だ」
「アレはメデューサに任せましょう。バレンティーナ様も、お座りになって?」
ロゼッタの言葉に、静かに頷くと、何故かわたくしの隣に座った。
メルビンの顎を両腕を突っ張るようにして、ぐいーっと押しやる。
「いちいちメデューサの仕草が可愛くて辛い」
「もう~っストップ!……後で」
視線だけ後ろを見て、サリバン侯爵令嬢に目配せします。
するとニッコリ微笑み返される。
「相談にのって頂き感謝しますわ」
執事さんは………素朴な顔立ちですね。
それなりに整った顔立ちですが、目が細過ぎる気がします。
「ハッキリ言わせて頂きますが、わたくしは無駄にギラギラしたイケメンと呼ばれている濃い顔が、吐き気がするくらい嫌いですの。後ろの執事のような慎ましい顔立ちの者以外は雇っておりませんわ。わたくしは自他ともに認めるフツメン愛好家ですの」
フツメン愛好家………モブコレクター。
この方も前世の記憶が有るようです。
「これは勘違いヒロインを量産しても仕方ありませんわね」
華やかな入学式………会場にいる、どこかで見た事があるイケメンのオンパレード。
「バランスが悪過ぎて、食あたり起こして吐きそうですわ。なんと言うか現実味に欠ける上に、詰め込み過ぎですわね」
わたくしの感想に、苦笑いのロゼッタ。
「いや~っ趣味に走り過ぎた事は認めるわ」
「それに辛い目にあったら前世の記憶を思い出させるって、本当に救済処置なのかしら?前世の記憶が邪魔なだけじゃなくて?」
「いや、アカリの様な成功例もあるから。森に捨てられて、前世の記憶が戻ったから生きる気力が湧くこともあるでしょう?」
「あれは、たまたまゴルゴン公爵領で、事情を知っている、わたくし達が近くにいたからであって、成功する確率は低いと思うわ」
「だから、断罪返しが必要なのよ」
ロゼッタの説明では、自称ヒロイン達を大人しくさせ、現実を教える手段として、派手に断罪返しをしていく計画らしいです。
「現にメデューサの濡れ衣事件で、目を覚ました令嬢は多いと聞く」
わたくし達は、3人で学校のカフェのBOX席で、お茶を飲みながら話し合っていた。
入学式が終わり、クラス発表も明日なので、帰るだけですので、カフェの利用者は少ないです。
わたくしは、エスメラルダと話していたから、来るのが遅れて席に着いていたから、メルビンをロゼッタと挟むように座っている。
「メルビンは、どなたから聞きますの?」
「男同士の方が、以外と聞けるもんだ」
話しながらも、ピッタリくっ付く様に抱き寄せられ、メルビンの手が、わたくしの太腿をスカートの上から撫でている。
「だが……もう二度とメデューサを矢面に立たせる事はしたくない」
「分かっているわ。それにメデューサが美しく優しい上に溺愛してくる婚約者付きで入学して来た事は、周知の事実だもの。わざわざターゲットにする馬鹿なんて居ないわよ。普通ならね」
最近のメルビンのスキンシップは過剰な気かする。
それだけ不安にさせてしまった自覚があるので、抵抗出来ない………と言うよりは抵抗したくない。
でも、人前で制服を乱されるのは恥ずかしい。
「今回は、とある令嬢に協力して貰う予定なの」
カフェに入って来た女子生徒は、サリバン侯爵令嬢と執事だった。
ゆるふわパーマのラベンダー色の髪を首の後ろで結んで、キリッとした濃い紫の目が意志の強さを感じさせる美少女です。
「表情筋が死滅したと噂されていたポセイドン公爵家の次男とは思えぬ姿ね」
「メデューサが可愛いのでな」
「………気持ち悪いわ。ゴルゴン公爵家の令嬢達は、みんな可愛いのは認めるけど」
「やらんぞ」
「「………」」
サリバン侯爵令嬢とメルビンって仲悪いのかな?
さっきから睨み合ってる。
ロゼッタがわたくしを見て、ニコニコしている。
止めろと。
「ダメよ。メルビンったら、怖い顔しないで」
ブレザーの袖をクイクイと引っ張ってみる。
すると満面の笑みで抱き締められる。
「可愛い………俺の婚約者がこの世で一番だ」
「アレはメデューサに任せましょう。バレンティーナ様も、お座りになって?」
ロゼッタの言葉に、静かに頷くと、何故かわたくしの隣に座った。
メルビンの顎を両腕を突っ張るようにして、ぐいーっと押しやる。
「いちいちメデューサの仕草が可愛くて辛い」
「もう~っストップ!……後で」
視線だけ後ろを見て、サリバン侯爵令嬢に目配せします。
するとニッコリ微笑み返される。
「相談にのって頂き感謝しますわ」
執事さんは………素朴な顔立ちですね。
それなりに整った顔立ちですが、目が細過ぎる気がします。
「ハッキリ言わせて頂きますが、わたくしは無駄にギラギラしたイケメンと呼ばれている濃い顔が、吐き気がするくらい嫌いですの。後ろの執事のような慎ましい顔立ちの者以外は雇っておりませんわ。わたくしは自他ともに認めるフツメン愛好家ですの」
フツメン愛好家………モブコレクター。
この方も前世の記憶が有るようです。
0
あなたにおすすめの小説
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
英雄魔術師様とのシークレットベビーが天才で隠し通すのが大変です
氷雨そら
恋愛
――この魔石の意味がわからないほど子どもじゃない。
英雄魔術師カナンが遠征する直前、フィアーナと交わした一夜で授かった愛娘シェリア。フィアーナは、シェリアがカナンの娘であることを隠し、守るために王都を離れ遠い北の地で魔石を鑑定しながら暮らしていた。けれど、シェリアが三歳を迎えた日、彼女を取り囲む全ての属性の魔石が光る。彼女は父と同じ、全属性の魔力持ちだったのだ。これは、シークレットベビーを育てながら、健気に逞しく生きてきたヒロインが、天才魔術師様と天才愛娘に翻弄されながらも溺愛される幸せいっぱいハートフルストーリー。小説家になろうにも投稿しています。
男として王宮に仕えていた私、正体がバレた瞬間、冷酷宰相が豹変して溺愛してきました
春夜夢
恋愛
貧乏伯爵家の令嬢である私は、家を救うために男装して王宮に潜り込んだ。
名を「レオン」と偽り、文官見習いとして働く毎日。
誰よりも厳しく私を鍛えたのは、氷の宰相と呼ばれる男――ジークフリード。
ある日、ひょんなことから女であることがバレてしまった瞬間、
あの冷酷な宰相が……私を押し倒して言った。
「ずっと我慢していた。君が女じゃないと、自分に言い聞かせてきた」
「……もう限界だ」
私は知らなかった。
宰相は、私の正体を“最初から”見抜いていて――
ずっと、ずっと、私を手に入れる機会を待っていたことを。
お飾りの妃をやめたら、文官様の溺愛が始まりました 【完結】
日下奈緒
恋愛
後宮に入り、妃となって二年。
それなのに一度も皇帝に抱かれぬまま、沈翠蘭は“お飾りの妃”としてひっそりと日々を過ごしていた。
ある日、文部大臣の周景文が現れ、こう告げる。
「このままでは、あなたは後宮から追い出される」
実家に帰れば、出世を望む幼い弟たちに顔向けできない――。
迷いの中で手を差し伸べた彼にすがるように身を預けた翠蘭。
けれど、彼には誰も知らない秘密があった。
冷たい後宮から始まる、甘くて熱い溺愛の物語。
能力持ちの若き夫人は、冷遇夫から去る
基本二度寝
恋愛
「婚姻は王命だ。私に愛されようなんて思うな」
若き宰相次官のボルスターは、薄い夜着を纏って寝台に腰掛けている今日妻になったばかりのクエッカに向かって言い放った。
実力でその立場までのし上がったボルスターには敵が多かった。
一目惚れをしたクエッカに想いを伝えたかったが、政敵から彼女がボルスターの弱点になる事を悟られるわけには行かない。
巻き込みたくない気持ちとそれでも一緒にいたいという欲望が鬩ぎ合っていた。
ボルスターは国王陛下に願い、その令嬢との婚姻を王命という形にしてもらうことで、彼女との婚姻はあくまで命令で、本意ではないという態度を取ることで、ボルスターはめでたく彼女を手中に収めた。
けれど。
「旦那様。お久しぶりです。離縁してください」
結婚から半年後に、ボルスターは離縁を突きつけられたのだった。
※復縁、元サヤ無しです。
※時系列と視点がコロコロゴロゴロ変わるのでタイトル入れました
※えろありです
※ボルスター主人公のつもりが、端役になってます(どうしてだ)
※タイトル変更→旧題:黒い結婚
婚約破棄に応じる代わりにワンナイトした結果、婚約者の様子がおかしくなった
アマイ
恋愛
セシルには大嫌いな婚約者がいる。そして婚約者フレデリックもまたセシルを嫌い、社交界で浮名を流しては婚約破棄を迫っていた。
そんな歪な関係を続けること十年、セシルはとある事情からワンナイトを条件に婚約破棄に応じることにした。
しかし、ことに及んでからフレデリックの様子が何だかおかしい。あの……話が違うんですけど!?
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる