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君は何をしているのか
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君は今、何をしているのか。
ふと、気になり僕は様々なSNSで君の名前を検索してみた。
どうやら、大学でしたいことをしてるみたいだった。
僕は君が好きだった。
あれは確か、僕が中学校1年生の頃だった。君は地味で眼鏡をかけててよく村上春樹の本を見ていた。アイドルが大好きで何十人もいる人の名前を一つ一つ友達に教えていた。
僕は君を少し嫌っていた。
何故かって?それは、僕が普通を目指してたからだった。
アイドルなんか好きじゃなくて、聞くのも流行りの音楽、友達と昼休みサッカーをして小説なんて家で内緒で読むもの。今あるドラマの予想なんかも。
そんなことをして過ごしてた僕は、君が嫌いだった。
好きなことをしていて、恥ずかしいとも思わない。みんなに見せびらかして、僕にはそれが生きてるって感じがした。
けどある日、君が読んでる小説が気になった。
僕が読んでいたものと同じ本、同じくらいの場所で僕の方が少し遅れていたと思う。
僕は、「あっ、」と声を出してしまった。
君は振り向き、「どうしたの?もしかしてこの本知ってる?」と、少し詰まった声で、でも少し笑顔で僕に聞いてきた。
僕はつい、「うん。知ってる。しかも同じくらいの場所を読んでる」と話してしまった。
彼女は笑った。
それから僕と彼女は友達になった。
僕らは他愛もない話をした。アイドルの話なんかしない。遊びにも行かない。ただの話。
その関係は、彼女が虐められる迄続いた。
彼女が虐められ始めた時から僕は彼女から離れた。
何もかも怖かった。僕は彼女を救えなかった。
僕は高校生になった。僕達は同じ高校に入った。
そこでは彼女を虐めていた人たちがいなくて、ただ平和だった。そして何かの悪戯なのか同じ塾に通い始めた。
昔のように普通に話して僕らはSNSで繋がった。
彼女は僕を愛しているとツイートしていた。
僕は初めて人を愛した。
僕は彼女に好きだと伝えた。顔が好きだった。声も好きだった。話し方が好きだった。僕らはまだ幼かった。
デートの時僕がダサい服を着ていくと彼女は笑った。
「なにそれ」と笑い僕に新しい服を買うように言った。
そのあとのセリフは「あなたのそういう所が好きよ」って。
お決まりだった。
2ヶ月後僕らは別れた。
理由は僕が他に好きな人が出来たから。
ううん。違う。本当は幸せが怖かったからだった。
幼い僕らは結婚しようね。とよく交わした。
でも僕には大きな大きな夢があった。彼女に迷惑をかけることは出来なかった。
泣きながら電話で話した。「他に好きな人が出来た。」と。
取り敢えずは他の人と付き合った。だけど、心に彼女が残ってて、1週間で別れた。
そのあと何人かと付き合ったけど、全員短く終わった。
僕は、高校三年生の時に彼女にまた告白をした。
虫が良すぎたが、案の定振られた。悲しくはあった。でも仕方がなかった。彼女が頭に過り毎日毎日泣いた。
学校で話せた日は僕は笑顔になれた。それでも夜は泣いた。
何度か遊びに誘われたけど全部断わった。
罪の意識があった。怖かった。
お互い違う大学に入った。
ある日、同じ電車に乗っていた。
胸が傷んだ。
お互いが同じ階段を昇る。目が合った。
「やぁ。久しぶり。」言いかけた言葉は喉から出なかった。
何時間と思えたその数秒は僕の人生に於いて忘れられない数秒になった。
僕は君が好きだった。
ふと、気になり僕は様々なSNSで君の名前を検索してみた。
どうやら、大学でしたいことをしてるみたいだった。
僕は君が好きだった。
あれは確か、僕が中学校1年生の頃だった。君は地味で眼鏡をかけててよく村上春樹の本を見ていた。アイドルが大好きで何十人もいる人の名前を一つ一つ友達に教えていた。
僕は君を少し嫌っていた。
何故かって?それは、僕が普通を目指してたからだった。
アイドルなんか好きじゃなくて、聞くのも流行りの音楽、友達と昼休みサッカーをして小説なんて家で内緒で読むもの。今あるドラマの予想なんかも。
そんなことをして過ごしてた僕は、君が嫌いだった。
好きなことをしていて、恥ずかしいとも思わない。みんなに見せびらかして、僕にはそれが生きてるって感じがした。
けどある日、君が読んでる小説が気になった。
僕が読んでいたものと同じ本、同じくらいの場所で僕の方が少し遅れていたと思う。
僕は、「あっ、」と声を出してしまった。
君は振り向き、「どうしたの?もしかしてこの本知ってる?」と、少し詰まった声で、でも少し笑顔で僕に聞いてきた。
僕はつい、「うん。知ってる。しかも同じくらいの場所を読んでる」と話してしまった。
彼女は笑った。
それから僕と彼女は友達になった。
僕らは他愛もない話をした。アイドルの話なんかしない。遊びにも行かない。ただの話。
その関係は、彼女が虐められる迄続いた。
彼女が虐められ始めた時から僕は彼女から離れた。
何もかも怖かった。僕は彼女を救えなかった。
僕は高校生になった。僕達は同じ高校に入った。
そこでは彼女を虐めていた人たちがいなくて、ただ平和だった。そして何かの悪戯なのか同じ塾に通い始めた。
昔のように普通に話して僕らはSNSで繋がった。
彼女は僕を愛しているとツイートしていた。
僕は初めて人を愛した。
僕は彼女に好きだと伝えた。顔が好きだった。声も好きだった。話し方が好きだった。僕らはまだ幼かった。
デートの時僕がダサい服を着ていくと彼女は笑った。
「なにそれ」と笑い僕に新しい服を買うように言った。
そのあとのセリフは「あなたのそういう所が好きよ」って。
お決まりだった。
2ヶ月後僕らは別れた。
理由は僕が他に好きな人が出来たから。
ううん。違う。本当は幸せが怖かったからだった。
幼い僕らは結婚しようね。とよく交わした。
でも僕には大きな大きな夢があった。彼女に迷惑をかけることは出来なかった。
泣きながら電話で話した。「他に好きな人が出来た。」と。
取り敢えずは他の人と付き合った。だけど、心に彼女が残ってて、1週間で別れた。
そのあと何人かと付き合ったけど、全員短く終わった。
僕は、高校三年生の時に彼女にまた告白をした。
虫が良すぎたが、案の定振られた。悲しくはあった。でも仕方がなかった。彼女が頭に過り毎日毎日泣いた。
学校で話せた日は僕は笑顔になれた。それでも夜は泣いた。
何度か遊びに誘われたけど全部断わった。
罪の意識があった。怖かった。
お互い違う大学に入った。
ある日、同じ電車に乗っていた。
胸が傷んだ。
お互いが同じ階段を昇る。目が合った。
「やぁ。久しぶり。」言いかけた言葉は喉から出なかった。
何時間と思えたその数秒は僕の人生に於いて忘れられない数秒になった。
僕は君が好きだった。
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