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刀の主人は美少女剣士
二 旅ゆけば温泉
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「あれ、真剣……じゃないよな?」
「だね、多分模造刀」
模造刀というのは、真剣、日本刀を模した、金属製のレプリカのようなものだ。刀身には刃がついておらず、斬撃での殺傷能力はない。インテリアとして飾ったり、居合の練習用として使ったりするものだ。
考えてみれば、公共の乗り物に真剣を手荷物として持ち込むことは出来ないはずで、そう考えるとあれは真剣ではないのは当然ではある。
「でも、あれだいぶ誤解されるよな」
「まあ、周りの人の目が物語ってるよねー」
そう。
恐らく彼女と同じ高速バスの客が、彼女をずっと遠巻きに眺めている。そりゃそうだ、あんなもん持ち込んでたらそりゃあ怖いだろう。
高速バスの床下には、大きな荷物を入れるためのトランクスペースがある。外からしか開けないそのスペースに入れておけばいいのに、とも思うが、何か余程大事なものなのかもしれない。
まあ、俺らには関係ないもんねー、なんて小梅とぽしょぽしょ話しつつ、再び車に乗り込んだ。
「小梅、寒くないか?」
「ん、だいじょぶ。足元あったかいから、逆にスッキリしていい感じー」
「やっぱりオープンは秋冬の乗り物だよなぁ」
「あー、夏は直射日光やばいし、春は怜ちゃん花粉がねえ……」
スギ花粉。
あいつはいかん。
「さて、ここから山道コースになるぞ」
「え、高速降りるの?」
「いや、高速自体がもう山道っぽいんだ」
そう言いながら、俺は“上信越道”と書かれた方向へハンドルを回す。
藤岡で関越道から分岐する、長野県をがっつり横断する高速道路だ。
山間を縫うように作られているので、数十キロにわたって周囲の景色が山ばかりになる。さらに車線も程よく狭めで、さながら峠道を100km/h近くで飛ばす感覚を合法的に味わえる。
更埴というジャンクションで、山梨方面から伸びてくる長野道と合流していて、そっちの道もまた峠感が楽しい。一時期、ロードスターで関越~上信越~長野道~中央自動車道とグルリ一周するのが楽しくて仕方なかった。
「そういえば小梅さ。間に合って良かったな、そのジャケット」
「うん、薄手にしようか迷ったんだけど、綿入れにして正解だったかも。可愛いっしょ?」
「いいね、良く似合ってる」
「ふふーん」
小梅は薄手のセーターにジーンズのスタイルで、上にモコモコのフライトジャケットのような上着を着ている。前合わせは和服っぽく、深い藍色が艶やかに見える。からかさのとこのお絹さんに分けてもらった、本絹の生地を使って作ったものだ。和裁も洋裁も出来る小梅が、趣味全開で作った一点もの。細い身体にモコモコしたシルエットが可愛らしい。
……しかしこいつ、なんでも出来るな。
飯はうまいし、洋裁も和裁も出来る。ちょいちょい武闘派の匂いを漂わせるが、それも正義感ゆえの行動だ。
その上スタイルも良ければ器量も良いとなれば、そこらの男がほっとかない所だが、残念ながらこの子は俺に完全に懐いている。というより、俺と一緒にいたいがために付喪神として覚醒したという経緯があるので、他の男には見向きもしない。
幼馴染がそのまま恋人になるという、ラブコメやエロゲと見紛うばかりのシチュエーションだが、本当なんだから仕方ない。
それも普通の人間じゃないから、こちらも相応の覚悟をしなければならず、それはそれで大変だったりもするのだが、それくらいの苦労の甲斐はあると思っている。
甘楽を過ぎ、富岡に差し掛かる。この辺りの道はそれなりに高低差があり、連続した高速コーナーがあったりして中々楽しい。あ、もちろん速度超過なんかはしませんよ。ロードスター、特にこの初代NA6CEは、スピードなんか出さなくても充分に楽しいのだ。……勿論いざってときの腕は磨いてるけどね。
やがて横川サービスエリアを過ぎると、今度は直線基調になってくる。山をぶち抜くトンネルが頻繁に出てくる。最長で4キロ程もあるトンネルの真ん中あたりに、群馬県と長野県の境目がある。
トンネルを抜け、軽井沢から上田へ。この辺りは牧歌的な雰囲気で、畑や田んぼが広がっている。その向こう側には山が連なり、いかにも田舎の山道といった風情だ。上田を過ぎ、坂城あたりからはにわかに近代的な高速道路っぽくなってくる。その先にある更埴ジャンクション、そして長野駅を抜けるまではそんな感じだが、長野を過ぎるといきなり田舎道に戻る。そこから須坂を抜けて高速を降りると、湯沢温泉の看板がそこかしこに見えてきた。
「さすがに冷えるねー」
「だな。ちょっとその辺のコンビニでも寄るか」
道沿いのコンビニに立ち寄り、コーヒーで身体を温める。
まだ昼前だが、空気がいやに冷たい。少し空が重い感じもするし、時期としては少し早い気もするが、もしかしたら雪があるかもしれない。
「ここから近いの?」
「あと30分くらいかな。温泉街に着いたら猩々さんと落ち合うことになってる。昼飯はそこでって感じだなぁ」
「そっかー……もう終わっちゃうのか」
少し残念そうにしょぼしょぼと呟く小梅。ええい可愛いなこんちくしょうめ。
「まあ、お仕事だからな。とはいえ今回はどうやら、時間が結構あるみたいだし、のんびり出来るところはのんびりしておこうぜ、な?」
そう言って頭を撫でると、小梅は眼を細めて俺にくっついてきた。
「でも、どんな依頼なんだろうね。猩々さんもまだよく分からないって言ってたけど……」
「せめてクライアントが何者なのかくらいは知りたいところだよなあ」
「ねー」
再び乗り込み、湯沢温泉へ。
“ようこそ”なんてアーチをくぐるとすぐ、見慣れた毛深いおっさんが立っていた。
「だね、多分模造刀」
模造刀というのは、真剣、日本刀を模した、金属製のレプリカのようなものだ。刀身には刃がついておらず、斬撃での殺傷能力はない。インテリアとして飾ったり、居合の練習用として使ったりするものだ。
考えてみれば、公共の乗り物に真剣を手荷物として持ち込むことは出来ないはずで、そう考えるとあれは真剣ではないのは当然ではある。
「でも、あれだいぶ誤解されるよな」
「まあ、周りの人の目が物語ってるよねー」
そう。
恐らく彼女と同じ高速バスの客が、彼女をずっと遠巻きに眺めている。そりゃそうだ、あんなもん持ち込んでたらそりゃあ怖いだろう。
高速バスの床下には、大きな荷物を入れるためのトランクスペースがある。外からしか開けないそのスペースに入れておけばいいのに、とも思うが、何か余程大事なものなのかもしれない。
まあ、俺らには関係ないもんねー、なんて小梅とぽしょぽしょ話しつつ、再び車に乗り込んだ。
「小梅、寒くないか?」
「ん、だいじょぶ。足元あったかいから、逆にスッキリしていい感じー」
「やっぱりオープンは秋冬の乗り物だよなぁ」
「あー、夏は直射日光やばいし、春は怜ちゃん花粉がねえ……」
スギ花粉。
あいつはいかん。
「さて、ここから山道コースになるぞ」
「え、高速降りるの?」
「いや、高速自体がもう山道っぽいんだ」
そう言いながら、俺は“上信越道”と書かれた方向へハンドルを回す。
藤岡で関越道から分岐する、長野県をがっつり横断する高速道路だ。
山間を縫うように作られているので、数十キロにわたって周囲の景色が山ばかりになる。さらに車線も程よく狭めで、さながら峠道を100km/h近くで飛ばす感覚を合法的に味わえる。
更埴というジャンクションで、山梨方面から伸びてくる長野道と合流していて、そっちの道もまた峠感が楽しい。一時期、ロードスターで関越~上信越~長野道~中央自動車道とグルリ一周するのが楽しくて仕方なかった。
「そういえば小梅さ。間に合って良かったな、そのジャケット」
「うん、薄手にしようか迷ったんだけど、綿入れにして正解だったかも。可愛いっしょ?」
「いいね、良く似合ってる」
「ふふーん」
小梅は薄手のセーターにジーンズのスタイルで、上にモコモコのフライトジャケットのような上着を着ている。前合わせは和服っぽく、深い藍色が艶やかに見える。からかさのとこのお絹さんに分けてもらった、本絹の生地を使って作ったものだ。和裁も洋裁も出来る小梅が、趣味全開で作った一点もの。細い身体にモコモコしたシルエットが可愛らしい。
……しかしこいつ、なんでも出来るな。
飯はうまいし、洋裁も和裁も出来る。ちょいちょい武闘派の匂いを漂わせるが、それも正義感ゆえの行動だ。
その上スタイルも良ければ器量も良いとなれば、そこらの男がほっとかない所だが、残念ながらこの子は俺に完全に懐いている。というより、俺と一緒にいたいがために付喪神として覚醒したという経緯があるので、他の男には見向きもしない。
幼馴染がそのまま恋人になるという、ラブコメやエロゲと見紛うばかりのシチュエーションだが、本当なんだから仕方ない。
それも普通の人間じゃないから、こちらも相応の覚悟をしなければならず、それはそれで大変だったりもするのだが、それくらいの苦労の甲斐はあると思っている。
甘楽を過ぎ、富岡に差し掛かる。この辺りの道はそれなりに高低差があり、連続した高速コーナーがあったりして中々楽しい。あ、もちろん速度超過なんかはしませんよ。ロードスター、特にこの初代NA6CEは、スピードなんか出さなくても充分に楽しいのだ。……勿論いざってときの腕は磨いてるけどね。
やがて横川サービスエリアを過ぎると、今度は直線基調になってくる。山をぶち抜くトンネルが頻繁に出てくる。最長で4キロ程もあるトンネルの真ん中あたりに、群馬県と長野県の境目がある。
トンネルを抜け、軽井沢から上田へ。この辺りは牧歌的な雰囲気で、畑や田んぼが広がっている。その向こう側には山が連なり、いかにも田舎の山道といった風情だ。上田を過ぎ、坂城あたりからはにわかに近代的な高速道路っぽくなってくる。その先にある更埴ジャンクション、そして長野駅を抜けるまではそんな感じだが、長野を過ぎるといきなり田舎道に戻る。そこから須坂を抜けて高速を降りると、湯沢温泉の看板がそこかしこに見えてきた。
「さすがに冷えるねー」
「だな。ちょっとその辺のコンビニでも寄るか」
道沿いのコンビニに立ち寄り、コーヒーで身体を温める。
まだ昼前だが、空気がいやに冷たい。少し空が重い感じもするし、時期としては少し早い気もするが、もしかしたら雪があるかもしれない。
「ここから近いの?」
「あと30分くらいかな。温泉街に着いたら猩々さんと落ち合うことになってる。昼飯はそこでって感じだなぁ」
「そっかー……もう終わっちゃうのか」
少し残念そうにしょぼしょぼと呟く小梅。ええい可愛いなこんちくしょうめ。
「まあ、お仕事だからな。とはいえ今回はどうやら、時間が結構あるみたいだし、のんびり出来るところはのんびりしておこうぜ、な?」
そう言って頭を撫でると、小梅は眼を細めて俺にくっついてきた。
「でも、どんな依頼なんだろうね。猩々さんもまだよく分からないって言ってたけど……」
「せめてクライアントが何者なのかくらいは知りたいところだよなあ」
「ねー」
再び乗り込み、湯沢温泉へ。
“ようこそ”なんてアーチをくぐるとすぐ、見慣れた毛深いおっさんが立っていた。
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