アヤカシバナシ『小説版』

如月 睦月

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肩や首が痛くなると言われている話

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まだ暖かさが残るが、虫の声が響く秋の夜。
友人と映画を見に行った帰りに公園で他愛もない会話をしていた。
帰るには早い、でも別に遊びにも行きたくない、
気の合う友人とはこうしているだけで楽しいものだ。

すると友人がこんなことを言い出した。

『ねぇ、聞くと肩とか首が痛くなる話知ってる?』

『か・・・肩ぁ?』

目や頭なんかはわかる気がするが、首と肩って何?と興味を持った。

『あのね・・・姉と弟の兄弟がいてね・・・』
友人はスマートに話し始めた。

そして聞き終わったが特に痛みと言うモノは感じなかった。
『痛くないけど・・・』

『あれ?変だな・・・みんな痛くなるんだよね』

『ふふ・・そろそろ帰ろうっか・・・』

後から友人に聞いたけれど、この時私は無意識に
右肩をおさえてグルグル回していたそうです。

それから数日後、この話を試すように私は違う友人に話した。
結果は『う・・・うん・・・言われてみれば痛いかな・・・』
そんな一種の催眠術みたいな答えしか出なかった。
『やっぱりガセだよね・・・』

そこで霊感の強い母親に話してみることにした。
すると母親が話を聞き終わった直後に右肩をおさえて
『あー・・・・痛い痛い痛い痛い』と言い出した。
え?え?え?え?
家に二人きりでどうしようもなくて、神棚に祭ってあるお神酒を
右肩にかけたら痛みは消えたのですが・・・

分かる人には分かると言うか・・・
そういう類のものだったのでしょうか。
真相はわからないし、母親がただ単に偶然に歳から来る痛みを
感じただけかもしれませんので何とも言えませんけれど・・・

それではその『肩や首が痛くなる話』を、
うろ覚えですがここに書き留めて置きます。
もし読んで痛みを感じた等ありましても責任は負いません。
自己責任で読み進め下さい。




肩や首が痛くなると言われている話。

とある街に姉弟の兄弟がおりました。
弟は中学生、姉はとても綺麗で近所でも評判、
しかし生まれつき異常に小さい右手と言う病気を持っていた。
その為あまり家からは出たがらず、出ても右腕をストールなどで隠し、
逃げ隠れするように歩いていた。
そんな姉を気遣い、弟は『その腕の事は誰にも言わないから』
と言うと姉は『うん、約束ね・・・』と話したと言う。

そんなある日、弟の家に友人が遊びに来て、
出迎えてくれた姉を見てから『お姉さん綺麗だよな』
『俺お姉さんと話したい』とずっと話題が姉の話になり、
弟はちょっと気分が悪くなり
『ああ見えてバケモノだからな、お前ら姉ちゃんの右腕見たことないから
そう言えるんだよ』と言った。

『え?右腕がなんだよ』『バケモノって何が?』
不審に思って聞く友人たちに対して弟は
『病気で右腕だけ小さいんだよ、赤ちゃんみたいにな!』

そう言った途端に姉が弟の部屋に入り込み、
『言わないって言ったのに!!!!!!!』と叫び
鬼の形相で弟の右肩に包丁を突き立てた。
弟は姉を突き飛ばすが、姉が弟のシャツをつかみ、
2人で階段をゴロゴロと転げ落ちて動かなくなった。

2人とも全く同じ格好で右腕がねじ曲がっており、
ピクリとも動かなくなったと言う。

救急車で運ばれた2人は首の骨が折れており、
帰らぬ人となった。

それ以来、この話を聞くと肩や腕が痛くなると言う噂が広がり、
巡り巡って管理人の街でも語られるようになったようです。

如何でしたか?自然に肩や首をおさえて、
ぐりぐりしていませんでしたか?
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