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高校編
鉄工所への道
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ぶっ壊したくなるような煩さで鳴り響く目覚まし。
毎回心臓が口から飛び出て呼吸が荒くなる、いや心臓は出ないが。
でもやめられないこの緊張感。
顔を洗って歯を磨き、居間に行くと母親が朝食を作っていた。
いらないっていったのにこれだ、本来なら有難い事だけれど、昨日の今日でこれでは意地を張っているようにしか感じられなくて、朝から気分が悪い。もちろん母親にしてみれば好意であり、息子の為と言う気持ちなのだが。
龍一もガキな部分はあるが、大人な部分もしっかりと持っているので、この件に関してとやかく言うつもりもなく、イラつく気持ちをグッと呑み込んで『いただきます』と呟くと、アツアツの目玉焼きに醤油をかけた。
今日行く職場は歩いて行けない距離ではないが、仕事前に体力を半分消費してしまう程の道のりなのでバスに乗る。
バスはよくわからないので、取り敢えずバス停まで行ってみることにした。6時に家を出ればバス停までは6時20分には到着する、そこで時刻表を見ればわかる事だ。なんだか少し違うようだが間違えてはいない気もする、そもそもよくわかっていない龍一の取った策が「行けばわかる」だったのだから仕方がない。
バス停に到着すると学生が数人居た。全日の生徒はこんなに早く出るんだと知ると、定時で良かった、こんなに早くから毎日バスなんか乗りたくないからねと心の中で呟く。龍一にしてみれば苦行かもしれないが、全日の生徒は当たり前の日常、向こうからすれば夕方から学校行って夜帰って来るなんて冗談じゃないと思っているかもしれない。
初心者ではない素振りで時刻表を確認すると、目的地付近まで行くバスは6時35分に来るようだったので2、3歩下がるとマルボロに火をつけた。全日の生徒が見ている事に気付いた龍一は『どうした?煙かったか?』と少し大人ぶって言う。全日の生徒は『いえ…』と言うと目を逸らした。
『あなた何歳なの?』
その声に振り向くと、絵にかいた様な面白パーマのおばちゃんが立っていた。
おばちゃんにはめっぽう強い龍一に悪戯の神が舞い降りる。
『俺に言ってんのか?』
『あなたいくつなの?何歳?』
『いくつなの何歳ってなんだ、いくらなの?なんぼ?みたいなもんか?』
『何歳なの?』
『そのパーマに関係あるのか?』
『どこの学校?煙草吸っていい歳じゃないでしょう?』
『一度に2つ質問するのやめてもらえます?』
『どこの学校?』
『パーマの学校』
『煙草吸っていい歳なの?』
『吸ってるのはマルボロなんで煙草じゃないから問題ないですよ』
『何言ってるの?煙草でしょう』
『吸ってるのはマルボロなんで煙草じゃないから問題ないですよ』
『それさっき言ったでしょ?』
『何言ってるのって言ったからもう一度言ってあげたんですけど、そしてタバコではなくてマルボロです。』
『同じでしょ!』
『違いますよ、タバコ屋さんにタバコ下さいって言っても買えませんからね』
『何言ってるの?』
『日本語理解できないなら質問しないでもらえます?私日本語しか話せないんですよ、ごめんなさいね』
『あなたね!』そう言いながらおばちゃんは龍一の肩を掴むと、嫌悪感を感じて怒りをあらわにした龍一が目をカッと音を立てたかのように見開き『触るな』と心の中で言った。その目から恐怖を感じたのか、おばちゃんはその手を放し、ブルブルと震えながら一歩下がった。
『今度から相手見てモノ言えよ』
『は、はい、すみませんでした』
恐らく30歳程年上の大人が高校1年生に震えながら謝罪する。
龍一の奥底に眠る漆黒の闇を覗き込んだのだろう。
その闇は龍一を巨大なバケモノにでも見せるのかもしれない。
---------------------------------------------------
バスの中から見える看板を読むクセがある龍一。
それは幼少期のころからだ。
看板を読みながらその色や寂れ具合、そして何の会社なんだろうと考察をするのが好きだったのである。
バスが進み、距離と時間の経過とともに看板も増えるが乗客も増える。
誰が見てもクソ生意気な容姿の龍一だが、噛みつかない人間には優しさを見せる。
お年寄りや妊婦さん、小さな子供には席を譲るのだ。
無骨に、不愛想な顔で無口でどうぞと言う動きを手だけで表現する。
目的地のバス停で下りるために前へ移動し、料金を入れると運転手に『こら、お前の乗った停留所からだと足りないだろ、ズルい事するな』と怒鳴られた。そういう人間には容赦しない龍一。
『あ?間違えただけですよ、お前いつもそういう口のきき方してんのか?』
『なんだとこのガキ』
『あのなおっさん、聞こえなかったんですか?そんな耳で運転手やってんのは問題あるんじゃないですか?なぁおい』
運転手のテンションより明らかに低い龍一のテンションの方が周りからすれば怖かった、イケイケオラオラの高校生ではない落ち着きのある態度で口を返し、怒り狂う運転手に全く動じないヤバさを感じるのだった。
足りない金額の倍以上である100円玉を入れると龍一は『釣りはお前にやるよ』と言いながらバスを下りた。
一息ついて周囲を見回すと、先日呆れる程場所を藤谷に聞いたのに全くわからず、一気に不安に駆られしまい、ただただオドオドした。先ほどの運転手への態度とは真逆である。
『えーっとゴミ収集会社の看板だっけか…』記憶を絞り出すが、全く見当違いの情報が脳内から出て来る、しかしそれを信じ込んで看板を探し始める。あるはずがないのだ、間違った記憶だから、だが龍一は探す。龍一の方向音痴は、皆が笑うようなものではなく、本当に覚えられないものなのだ、正式には知らないが言うなれば記憶障害みたいなもので、どんなに教えてもらっても覚え方がわからないもの、道筋がわからないし、その順序がわからないと納得できない。その焦りは迷子の子供と同等、恐くて心臓がバクバクしてその鼓動の早さ故に呼吸も荒くなり、変な汗が出てきて、それを脳が焦りと認識することでどんどん不安が加速するのだ。これは迷子を経験した人間にしかわからない。
年配者が人の病気を『気の持ちようだ』とか『痛いと思うから痛いんだ』、酷いものでは『怠け病だ』等と軽々しく言うように、わからない人間はとかく苦しんでる人に気付かずに軽率な言葉を投げかけるものだ、それが相手を追い込み、心に傷を与えてしまう事、そして克服するチャンスさえ奪ってしまう事に気が付いていない。だからそんな言葉をぶつけられた人間はほとんどこう思うだろう『お前もなれ、なったら同じ事言ってやるよ』と。
甘えなんかじゃない、努力じゃ越えられない壁はあるのだから。
龍一は焦りに焦ってしまい吐き気がした、道路の脇で嗚咽する。
何も吐けない苦しみが涙となって流れ出す。
クラクラする頭と霞む目で周囲を見回すと、交番があった。
薬物を疑われそうなほどフラフラな足取りで交番に入ると警察官が『どうしましたか?事件ですか』と聞いて来る、その対応に龍一は救われたような気持になり、落ち着きを取り戻し、気遣いで出してくれた水をゴクリと一口飲んだ。
『何かあったのですか?』
『すみません、笑わないで下さいね、私方向音痴で迷ってしまったんです、そしたらもう焦っちゃって何が何だかで具合が悪くなってしまって』
『わかります、僕もですから』
とっさについた警察官の嘘かもしれないが、だとしたら優しすぎる嘘だった。だって龍一は一瞬で楽になったのだから。だが龍一は疑うことなく、同じ苦しみを理解してくれる、同じ苦しみを知っている人がここにいたと言う事に安心を感じた。
『どこかに行きたかったんですか?』
『はい、えーっと南鉄工所なんですけど、今日そこでバイトなんですよ』
『あ、それでしたら、この道を右に真っすぐ、あ、ダメだね、ごめんごめん、鉄工所が見えるところまで一緒に行きましょう』
『いいんですか?』
『もちろんです』
警察官と一緒に南鉄工所が見えるところまで龍一は歩き出した。
毎回心臓が口から飛び出て呼吸が荒くなる、いや心臓は出ないが。
でもやめられないこの緊張感。
顔を洗って歯を磨き、居間に行くと母親が朝食を作っていた。
いらないっていったのにこれだ、本来なら有難い事だけれど、昨日の今日でこれでは意地を張っているようにしか感じられなくて、朝から気分が悪い。もちろん母親にしてみれば好意であり、息子の為と言う気持ちなのだが。
龍一もガキな部分はあるが、大人な部分もしっかりと持っているので、この件に関してとやかく言うつもりもなく、イラつく気持ちをグッと呑み込んで『いただきます』と呟くと、アツアツの目玉焼きに醤油をかけた。
今日行く職場は歩いて行けない距離ではないが、仕事前に体力を半分消費してしまう程の道のりなのでバスに乗る。
バスはよくわからないので、取り敢えずバス停まで行ってみることにした。6時に家を出ればバス停までは6時20分には到着する、そこで時刻表を見ればわかる事だ。なんだか少し違うようだが間違えてはいない気もする、そもそもよくわかっていない龍一の取った策が「行けばわかる」だったのだから仕方がない。
バス停に到着すると学生が数人居た。全日の生徒はこんなに早く出るんだと知ると、定時で良かった、こんなに早くから毎日バスなんか乗りたくないからねと心の中で呟く。龍一にしてみれば苦行かもしれないが、全日の生徒は当たり前の日常、向こうからすれば夕方から学校行って夜帰って来るなんて冗談じゃないと思っているかもしれない。
初心者ではない素振りで時刻表を確認すると、目的地付近まで行くバスは6時35分に来るようだったので2、3歩下がるとマルボロに火をつけた。全日の生徒が見ている事に気付いた龍一は『どうした?煙かったか?』と少し大人ぶって言う。全日の生徒は『いえ…』と言うと目を逸らした。
『あなた何歳なの?』
その声に振り向くと、絵にかいた様な面白パーマのおばちゃんが立っていた。
おばちゃんにはめっぽう強い龍一に悪戯の神が舞い降りる。
『俺に言ってんのか?』
『あなたいくつなの?何歳?』
『いくつなの何歳ってなんだ、いくらなの?なんぼ?みたいなもんか?』
『何歳なの?』
『そのパーマに関係あるのか?』
『どこの学校?煙草吸っていい歳じゃないでしょう?』
『一度に2つ質問するのやめてもらえます?』
『どこの学校?』
『パーマの学校』
『煙草吸っていい歳なの?』
『吸ってるのはマルボロなんで煙草じゃないから問題ないですよ』
『何言ってるの?煙草でしょう』
『吸ってるのはマルボロなんで煙草じゃないから問題ないですよ』
『それさっき言ったでしょ?』
『何言ってるのって言ったからもう一度言ってあげたんですけど、そしてタバコではなくてマルボロです。』
『同じでしょ!』
『違いますよ、タバコ屋さんにタバコ下さいって言っても買えませんからね』
『何言ってるの?』
『日本語理解できないなら質問しないでもらえます?私日本語しか話せないんですよ、ごめんなさいね』
『あなたね!』そう言いながらおばちゃんは龍一の肩を掴むと、嫌悪感を感じて怒りをあらわにした龍一が目をカッと音を立てたかのように見開き『触るな』と心の中で言った。その目から恐怖を感じたのか、おばちゃんはその手を放し、ブルブルと震えながら一歩下がった。
『今度から相手見てモノ言えよ』
『は、はい、すみませんでした』
恐らく30歳程年上の大人が高校1年生に震えながら謝罪する。
龍一の奥底に眠る漆黒の闇を覗き込んだのだろう。
その闇は龍一を巨大なバケモノにでも見せるのかもしれない。
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バスの中から見える看板を読むクセがある龍一。
それは幼少期のころからだ。
看板を読みながらその色や寂れ具合、そして何の会社なんだろうと考察をするのが好きだったのである。
バスが進み、距離と時間の経過とともに看板も増えるが乗客も増える。
誰が見てもクソ生意気な容姿の龍一だが、噛みつかない人間には優しさを見せる。
お年寄りや妊婦さん、小さな子供には席を譲るのだ。
無骨に、不愛想な顔で無口でどうぞと言う動きを手だけで表現する。
目的地のバス停で下りるために前へ移動し、料金を入れると運転手に『こら、お前の乗った停留所からだと足りないだろ、ズルい事するな』と怒鳴られた。そういう人間には容赦しない龍一。
『あ?間違えただけですよ、お前いつもそういう口のきき方してんのか?』
『なんだとこのガキ』
『あのなおっさん、聞こえなかったんですか?そんな耳で運転手やってんのは問題あるんじゃないですか?なぁおい』
運転手のテンションより明らかに低い龍一のテンションの方が周りからすれば怖かった、イケイケオラオラの高校生ではない落ち着きのある態度で口を返し、怒り狂う運転手に全く動じないヤバさを感じるのだった。
足りない金額の倍以上である100円玉を入れると龍一は『釣りはお前にやるよ』と言いながらバスを下りた。
一息ついて周囲を見回すと、先日呆れる程場所を藤谷に聞いたのに全くわからず、一気に不安に駆られしまい、ただただオドオドした。先ほどの運転手への態度とは真逆である。
『えーっとゴミ収集会社の看板だっけか…』記憶を絞り出すが、全く見当違いの情報が脳内から出て来る、しかしそれを信じ込んで看板を探し始める。あるはずがないのだ、間違った記憶だから、だが龍一は探す。龍一の方向音痴は、皆が笑うようなものではなく、本当に覚えられないものなのだ、正式には知らないが言うなれば記憶障害みたいなもので、どんなに教えてもらっても覚え方がわからないもの、道筋がわからないし、その順序がわからないと納得できない。その焦りは迷子の子供と同等、恐くて心臓がバクバクしてその鼓動の早さ故に呼吸も荒くなり、変な汗が出てきて、それを脳が焦りと認識することでどんどん不安が加速するのだ。これは迷子を経験した人間にしかわからない。
年配者が人の病気を『気の持ちようだ』とか『痛いと思うから痛いんだ』、酷いものでは『怠け病だ』等と軽々しく言うように、わからない人間はとかく苦しんでる人に気付かずに軽率な言葉を投げかけるものだ、それが相手を追い込み、心に傷を与えてしまう事、そして克服するチャンスさえ奪ってしまう事に気が付いていない。だからそんな言葉をぶつけられた人間はほとんどこう思うだろう『お前もなれ、なったら同じ事言ってやるよ』と。
甘えなんかじゃない、努力じゃ越えられない壁はあるのだから。
龍一は焦りに焦ってしまい吐き気がした、道路の脇で嗚咽する。
何も吐けない苦しみが涙となって流れ出す。
クラクラする頭と霞む目で周囲を見回すと、交番があった。
薬物を疑われそうなほどフラフラな足取りで交番に入ると警察官が『どうしましたか?事件ですか』と聞いて来る、その対応に龍一は救われたような気持になり、落ち着きを取り戻し、気遣いで出してくれた水をゴクリと一口飲んだ。
『何かあったのですか?』
『すみません、笑わないで下さいね、私方向音痴で迷ってしまったんです、そしたらもう焦っちゃって何が何だかで具合が悪くなってしまって』
『わかります、僕もですから』
とっさについた警察官の嘘かもしれないが、だとしたら優しすぎる嘘だった。だって龍一は一瞬で楽になったのだから。だが龍一は疑うことなく、同じ苦しみを理解してくれる、同じ苦しみを知っている人がここにいたと言う事に安心を感じた。
『どこかに行きたかったんですか?』
『はい、えーっと南鉄工所なんですけど、今日そこでバイトなんですよ』
『あ、それでしたら、この道を右に真っすぐ、あ、ダメだね、ごめんごめん、鉄工所が見えるところまで一緒に行きましょう』
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『もちろんです』
警察官と一緒に南鉄工所が見えるところまで龍一は歩き出した。
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