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旅立ちと冒険者ギルド
どうも、どうやら決闘前夜に相棒ができるようです
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決闘を翌日に控えた夜、俺はシャルテン郊外の草原にいた。月明かりだけが、俺の姿をぼんやりと照らし出している。
王立図書館で得た膨大な知識。だが、それはまだ頭の中にあるだけの、ただの情報に過ぎない。これを、血肉として体に刻み込み、無意識下で繰り出せるレベルにまで昇華させなければ、明日、俺に勝ち目はない。
(やるしかない……)
俺は、実践訓練の相手となるモンスターを探し始めた。手始めに、ゴブリンでも見つかれば――そう思って茂みの中を慎重に進んでいた、その時だった。
ガサガサ……。
物音に、俺は咄嗟に身を隠す。茂みの陰からひょっこりと姿を現したのは、モンスターではあったが、ゴブリンではなかった。それは、野球ボールほどの大きさの、緑色のスライムだった。
だが、ただのスライムではない。その半透明の体の中には、まるで血管のように、緑色の蔦のようなものが絡みついている。そして、頭頂部からは、小さな双葉がぴょこんと生えていた。
(なんだ、こいつは……?)
俺はすぐさま『鑑定』スキルを発動させる。
******************
名前: (なし)
種族: グラススライム Lv.3
HP20 MP110 魔力120
スキル:
吸収 消化 回復魔法 森林魔法 成長 硬化 伸縮
称号:
グリーンスライム変異種
******************
グラススライム。図書館の『モンスター大図鑑』にも載っていなかった、珍しい変異種のようだ。スキル構成を見るに、植物系の能力に特化しているらしい。幸い、こちらに対する敵意は感じられない。ただ、くりくりとした(ように見える)目で、じっと俺を見つめているだけだ。
その姿を見て、俺は図書館で得た別の知識を思い出した。『薬草と毒草の見分け方』の巻末に、おまけとして載っていたコラムだ。
(……グリーンスライムの仲間は、植物の蜜や、特定の果実を好む。特に、森に自生する『リーファの実』は、彼らにとって最高のご馳走であり、食べたスライムは、与えてくれた相手に懐くことがある、か)
リーファの実。確か、さっきの訓練中に、薬草と間違えていくつか採取してストレージに入れていたはずだ。
俺は、茂みからゆっくりと姿を現し、グラススライムを刺激しないように、そっと手を差し出した。その手のひらの上には、赤く熟したリーファの実が乗っている。
「……食うか?」
グラススライムは、俺の突然の出現に少し驚いたように体をぷるりと震わせたが、逃げる様子はない。それどころか、俺の差し出したリーファの実に興味津々のようだ。
恐る恐る、といった様子で、ゆっくりと俺の手に近づいてくる。そして、その小さな体で、俺の手のひらをつん、と突いた。
ツンツン、ツンツン。
まるで、毒見でもするかのような、可愛らしい仕草だ。やがて警戒が解けたのか、グラススライムは俺の手のひらに乗っているリーファの実を、ぱくりと体の中に取り込んだ。
モグモグ……。
体の中で、実がゆっくりと溶けていくのが見える。そして、よほど美味しかったのだろう。グラススライムは、その場で嬉しそうに、ぴょんぴょんと飛び跳ね始めた。
(……可愛いな、こいつ)
孤独だった。城を追放され、騎士に殺されかけ、この世界でずっと一人だった。そんな俺の前に現れた、この小さな命。俺は、もう一つ、リーファの実を取り出して差し出した。グラススライムは、今度は何の躊躇もなく、喜んでそれを食べた。
しばらくすると、グラススライムはすり寄ってくるように俺の足元まで来ると、器用によじ登り、俺の肩の上にちょこんと収まった。その瞬間、俺の脳内に、再びあのシステムメッセージが響いた。
[グラススライムが、あなたに完全に懐きました]
[従魔契約が成立。グラススライムを仲間に加えますか?]
(……仲間)
その言葉が、俺の胸に温かく響いた。俺は、迷わず[はい]を選択する。
「よし。お前、今日から俺の仲間だ。名前は……そうだな、『リル』だ。よろしくな、リル!」
俺がそう言うと、肩の上のリルは、応えるように「キュイ!」と嬉しそうな鳴き声を上げた。
孤独だった俺にできた、初めての仲間。守るべき存在。明日、負けるわけにはいかない理由が、また一つ増えた。
俺はリルを肩に乗せたまま、夜通し訓練を続けた。ゴブリンの群れを相手に、図書館で得た知識を体に刻み込む。リルは戦闘には参加できないが、俺の戦いをすぐ側でじっと見守り、時折「キュ!」と応援するような声を上げてくれた。その声が、不思議と俺の力になった。
決戦当日の朝。俺は、肩にリルを乗せて、ギルド裏の訓練場へと向かった。
訓練場は、すでに大勢の野次馬で埋め尽くされている。俺が姿を現すと、嘲笑と共に、新たなからかいの声が飛んだ。
「おい、見ろよ!あの小僧、肩にスライムなんか乗せてやがるぜ!」
「ははっ、マスコットか?可愛いじゃねえか!死ぬ前に、ペットの心配でもしてやがれ!」
やがて、割れんばかりの歓声に迎えられ、バルガスが姿を現した。彼は俺と、肩の上のリルを交互に見ると、下品な笑みを浮かべた。
「おいおい、ヒョロガキ。そんなおもちゃを連れてきて、おままごとのつもりか?安心しな、お前と一緒に、そいつもまとめて踏み潰してやるぜ!」
審判役のガルドさんが中央に立ち、ルールを宣言する。彼の鋭い視線が、俺と、そして俺の肩でぷるぷると震えるリルを一瞥し、ほんの僅かに細められたのを、俺は見逃さなかった。
「始めッ!」
合図と同時に、バルガスが咆哮を上げて突進してくる。大斧が、空気を裂き、死の風圧となって俺に迫る。
俺は、訓練通り、冷静に相手の動きを見極めた。
斧が振り下ろされる寸前、『ステップ』で回避。同時に、肩の上のリルが動いた。
「キュ!」
リルは、まるで俺の意図を完全に理解しているかのように、俺の肩から飛び降り、バルガスが次の一歩を踏み出そうとする、その足元へと滑り込んだ。そして、体を粘液状にべちゃりと広げる。
「ぬるっ!?なんだ、こりゃ!」
バルガスは、予期せぬ足元の感触に、ほんの一瞬だけ体勢を崩した。その動きが、僅かに、しかし致命的に鈍る。
(今だ!)
俺はその隙を逃さない。『ダッシュ』で懐に潜り込み、『体術』でバルガスの軸足を軽く蹴り上げる。リルの粘液で滑りやすくなっていた地面と、体術による体勢崩し。二つの要因が重なり、バルガスの巨体は、ついに完璧なバランスを失った。
「なっ!?ぐ、おおおっ!?」
大きく体勢が傾き、無防備な体が晒される。
そこからは、昨夜、ゴブリンを相手に、何百回と繰り返した作業だった。
「――終わりだ」
俺は、体勢を立て直そうとするバルガスの巨体へ、知識という名の無数の刃を叩き込む。
首筋の神経叢。膝裏の腱。脇の下のリンパ節。
致命傷を与えるためではない。相手の戦闘能力を、完全に奪うための、精密な連撃。
ドッ、ドッ、ドゴッ!
「ぐ……あ……が……っ!?」
バルガスは、何が起きているのか理解できないまま、自分の体から力が抜けていくのを感じていた。やがて、巨体は支えを失い、轟音を立てて、訓練場の土の上に崩れ落ち、動かなくなった。
しん、と静まり返る訓練場。誰もが、目の前で起きた信じられない光景に言葉を失っている。
俺は、倒れたバルガスを見下ろし、静かに告げた。
「これが、俺の実力だ」
肩には、いつの間にかリルが戻ってきて、誇らしげに体を揺らしている。
やがて、審判のガルドがゆっくりと立ち上がり、その低い声を響かせた。
「……戦闘不能。勝者、ショウ・カンザキ」
その宣言を皮切りに、遅れてやってきた割れんばかりの歓声と、信じられないというどよめきが、訓練場を包み込んだ。
俺は、バルガスから約束通り金を回収すると、リルを乗せた肩を少しだけ揺らし、騒ぎの中心から静かに立ち去った。
去り際、俺の背中に、ガルドの鋭い視線が突き刺さっている。
(あの小僧……たった二日で、一体何をしたんだ……?それに、あのスライム……。ただのペットじゃねぇな。ますます、面白くなってきた)
鬼のガルドが、俺という存在に、抗いがたいほどの興味を抱いた瞬間だった。
王立図書館で得た膨大な知識。だが、それはまだ頭の中にあるだけの、ただの情報に過ぎない。これを、血肉として体に刻み込み、無意識下で繰り出せるレベルにまで昇華させなければ、明日、俺に勝ち目はない。
(やるしかない……)
俺は、実践訓練の相手となるモンスターを探し始めた。手始めに、ゴブリンでも見つかれば――そう思って茂みの中を慎重に進んでいた、その時だった。
ガサガサ……。
物音に、俺は咄嗟に身を隠す。茂みの陰からひょっこりと姿を現したのは、モンスターではあったが、ゴブリンではなかった。それは、野球ボールほどの大きさの、緑色のスライムだった。
だが、ただのスライムではない。その半透明の体の中には、まるで血管のように、緑色の蔦のようなものが絡みついている。そして、頭頂部からは、小さな双葉がぴょこんと生えていた。
(なんだ、こいつは……?)
俺はすぐさま『鑑定』スキルを発動させる。
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名前: (なし)
種族: グラススライム Lv.3
HP20 MP110 魔力120
スキル:
吸収 消化 回復魔法 森林魔法 成長 硬化 伸縮
称号:
グリーンスライム変異種
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グラススライム。図書館の『モンスター大図鑑』にも載っていなかった、珍しい変異種のようだ。スキル構成を見るに、植物系の能力に特化しているらしい。幸い、こちらに対する敵意は感じられない。ただ、くりくりとした(ように見える)目で、じっと俺を見つめているだけだ。
その姿を見て、俺は図書館で得た別の知識を思い出した。『薬草と毒草の見分け方』の巻末に、おまけとして載っていたコラムだ。
(……グリーンスライムの仲間は、植物の蜜や、特定の果実を好む。特に、森に自生する『リーファの実』は、彼らにとって最高のご馳走であり、食べたスライムは、与えてくれた相手に懐くことがある、か)
リーファの実。確か、さっきの訓練中に、薬草と間違えていくつか採取してストレージに入れていたはずだ。
俺は、茂みからゆっくりと姿を現し、グラススライムを刺激しないように、そっと手を差し出した。その手のひらの上には、赤く熟したリーファの実が乗っている。
「……食うか?」
グラススライムは、俺の突然の出現に少し驚いたように体をぷるりと震わせたが、逃げる様子はない。それどころか、俺の差し出したリーファの実に興味津々のようだ。
恐る恐る、といった様子で、ゆっくりと俺の手に近づいてくる。そして、その小さな体で、俺の手のひらをつん、と突いた。
ツンツン、ツンツン。
まるで、毒見でもするかのような、可愛らしい仕草だ。やがて警戒が解けたのか、グラススライムは俺の手のひらに乗っているリーファの実を、ぱくりと体の中に取り込んだ。
モグモグ……。
体の中で、実がゆっくりと溶けていくのが見える。そして、よほど美味しかったのだろう。グラススライムは、その場で嬉しそうに、ぴょんぴょんと飛び跳ね始めた。
(……可愛いな、こいつ)
孤独だった。城を追放され、騎士に殺されかけ、この世界でずっと一人だった。そんな俺の前に現れた、この小さな命。俺は、もう一つ、リーファの実を取り出して差し出した。グラススライムは、今度は何の躊躇もなく、喜んでそれを食べた。
しばらくすると、グラススライムはすり寄ってくるように俺の足元まで来ると、器用によじ登り、俺の肩の上にちょこんと収まった。その瞬間、俺の脳内に、再びあのシステムメッセージが響いた。
[グラススライムが、あなたに完全に懐きました]
[従魔契約が成立。グラススライムを仲間に加えますか?]
(……仲間)
その言葉が、俺の胸に温かく響いた。俺は、迷わず[はい]を選択する。
「よし。お前、今日から俺の仲間だ。名前は……そうだな、『リル』だ。よろしくな、リル!」
俺がそう言うと、肩の上のリルは、応えるように「キュイ!」と嬉しそうな鳴き声を上げた。
孤独だった俺にできた、初めての仲間。守るべき存在。明日、負けるわけにはいかない理由が、また一つ増えた。
俺はリルを肩に乗せたまま、夜通し訓練を続けた。ゴブリンの群れを相手に、図書館で得た知識を体に刻み込む。リルは戦闘には参加できないが、俺の戦いをすぐ側でじっと見守り、時折「キュ!」と応援するような声を上げてくれた。その声が、不思議と俺の力になった。
決戦当日の朝。俺は、肩にリルを乗せて、ギルド裏の訓練場へと向かった。
訓練場は、すでに大勢の野次馬で埋め尽くされている。俺が姿を現すと、嘲笑と共に、新たなからかいの声が飛んだ。
「おい、見ろよ!あの小僧、肩にスライムなんか乗せてやがるぜ!」
「ははっ、マスコットか?可愛いじゃねえか!死ぬ前に、ペットの心配でもしてやがれ!」
やがて、割れんばかりの歓声に迎えられ、バルガスが姿を現した。彼は俺と、肩の上のリルを交互に見ると、下品な笑みを浮かべた。
「おいおい、ヒョロガキ。そんなおもちゃを連れてきて、おままごとのつもりか?安心しな、お前と一緒に、そいつもまとめて踏み潰してやるぜ!」
審判役のガルドさんが中央に立ち、ルールを宣言する。彼の鋭い視線が、俺と、そして俺の肩でぷるぷると震えるリルを一瞥し、ほんの僅かに細められたのを、俺は見逃さなかった。
「始めッ!」
合図と同時に、バルガスが咆哮を上げて突進してくる。大斧が、空気を裂き、死の風圧となって俺に迫る。
俺は、訓練通り、冷静に相手の動きを見極めた。
斧が振り下ろされる寸前、『ステップ』で回避。同時に、肩の上のリルが動いた。
「キュ!」
リルは、まるで俺の意図を完全に理解しているかのように、俺の肩から飛び降り、バルガスが次の一歩を踏み出そうとする、その足元へと滑り込んだ。そして、体を粘液状にべちゃりと広げる。
「ぬるっ!?なんだ、こりゃ!」
バルガスは、予期せぬ足元の感触に、ほんの一瞬だけ体勢を崩した。その動きが、僅かに、しかし致命的に鈍る。
(今だ!)
俺はその隙を逃さない。『ダッシュ』で懐に潜り込み、『体術』でバルガスの軸足を軽く蹴り上げる。リルの粘液で滑りやすくなっていた地面と、体術による体勢崩し。二つの要因が重なり、バルガスの巨体は、ついに完璧なバランスを失った。
「なっ!?ぐ、おおおっ!?」
大きく体勢が傾き、無防備な体が晒される。
そこからは、昨夜、ゴブリンを相手に、何百回と繰り返した作業だった。
「――終わりだ」
俺は、体勢を立て直そうとするバルガスの巨体へ、知識という名の無数の刃を叩き込む。
首筋の神経叢。膝裏の腱。脇の下のリンパ節。
致命傷を与えるためではない。相手の戦闘能力を、完全に奪うための、精密な連撃。
ドッ、ドッ、ドゴッ!
「ぐ……あ……が……っ!?」
バルガスは、何が起きているのか理解できないまま、自分の体から力が抜けていくのを感じていた。やがて、巨体は支えを失い、轟音を立てて、訓練場の土の上に崩れ落ち、動かなくなった。
しん、と静まり返る訓練場。誰もが、目の前で起きた信じられない光景に言葉を失っている。
俺は、倒れたバルガスを見下ろし、静かに告げた。
「これが、俺の実力だ」
肩には、いつの間にかリルが戻ってきて、誇らしげに体を揺らしている。
やがて、審判のガルドがゆっくりと立ち上がり、その低い声を響かせた。
「……戦闘不能。勝者、ショウ・カンザキ」
その宣言を皮切りに、遅れてやってきた割れんばかりの歓声と、信じられないというどよめきが、訓練場を包み込んだ。
俺は、バルガスから約束通り金を回収すると、リルを乗せた肩を少しだけ揺らし、騒ぎの中心から静かに立ち去った。
去り際、俺の背中に、ガルドの鋭い視線が突き刺さっている。
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