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世界樹への道のり
どうも、どうやら大都会は刺激に満ちているようです
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リア・フィンステインと、その護衛たちと別れてから、数日が過ぎた。
俺たちの馬車は、再び、ジュッテルへと続く街道を、東へ、東へと進んでいた。
「……これが、『商会賓客バッジ』か」
俺は、御者台に座りながら、リアちゃんから手渡された、黄金色のバッジを眺めていた。手のひらに乗せると、ずしりと心地よい重みがある。中央には、天秤と剣を組み合わせた、フィンステイン商会の精巧な紋章が刻まれていた。
これが、大陸最大の商会からの、信頼と信用の証。俺が、自分の意志で、そして、自分の力で、掴み取った、とてつもなく大きなコネクション。
「ショウさん、そのバッジがあれば、ジュッテルでの計画も、大きく変わりそうですね」
隣に座るシュタが、期待と、ほんの少しの不安が混じった声で言う。
「ああ。最初に商業ギルドを訪ねるつもりだったが、その必要はなくなったな。俺たちの最初の目的地は、フィンステイン商会の本店だ。それが、一番の近道になるはずだ」
俺の言葉に、シュタはこくりと頷く。彼女の膝の上では、リルが「キュー!」と、何かを理解したように、元気な声を上げた。
リアちゃんとの出会いは、俺たちの旅に、一つの明確な指針を与えてくれた。
そんなことを話しながら、俺たちの旅は、最後の行程へと入っていった。
街道を走る馬車の数が、目に見えて増えていく。屈強な傭兵に守られた、巨大な商隊(キャラバン)と、何度もすれ違う。空気の匂いが、土や草の匂いから、人々の熱気と、生活の匂いへと、変わっていくのがわかった。
そして、ついに、俺たちの目の前に、その全貌が姿を現した。
「……あれが、商業国ジュッテル……」
シャルテンが、堅牢な城壁に守られた『要塞』だとするならば、このジュッテルは、どこまでも、どこまでも無秩序に広がり続ける、巨大な生命体そのものだった。天を突くような白亜の塔が何本も聳え立ち、その間を、まるで蜘蛛の巣のように、ガラス張りの空中回廊が繋いでいる。眼下を流れる大河には、大小様々な帆船が、まるで川を埋め尽くすかのように行き交っていた。
俺たちの馬車は、やがて、同じようにジュッテルを目指す、無数の商人たちのキャラバン隊の、長い長い行列の最後尾にたどり着いた。シャルテンの門とは違い、ここにいる衛兵たちに、物々しい雰囲気はない。彼らは、まるで税関の役人のように、手際よく荷馬車の積荷を確認し、商人たちから滞在税を徴収していく。
やがて俺たちの番が来た。衛兵の一人が、俺の顔と、俺たちの小さな馬車を一瞥する。
「身分証の提示を」
「冒険者だ」
俺が、Cランクへと昇格したばかりのギルドカードを提示すると、衛兵はそれを魔道具で軽くスキャンし、すぐに返してきた。その態度は、特に俺を侮るでもなく、かといって、過剰に敬うでもない、極めて事務的なものだった。この街では、Cランク程度の冒険者など、掃いて捨てるほどいるのだろう。
衛兵は、俺のギルドカードに刻まれた「シャルテン」の文字を見て、僅かに口の端を上げた。
「シャルテンか。そういえば、先日、あそこで馬鹿でかい武闘大会があったそうだな。なんでも、『彗星』なんて呼ばれる、とんでもない新人が、Sランク相手に一太刀浴びせたとか。……まあ、田舎町の与太話だろうがな」
俺は、その言葉に、ただ無言で肩をすくめるだけだった。
「ようこそ、ジュッテルへ。市内で問題を起こさぬよう。――次」
短いやり取りの後、俺たちの馬車は、ついに、大陸最大の商業国家の、その内側へと足を踏み入れた。
その瞬間、凄まじいまでの音と、熱と、匂いの洪水が、俺たちを襲った。
「うわぁ……!」
シュタが、驚きの声を上げる。
何千、何万という人々の喧騒。様々な言語が入り混じり、一つの巨大なうねりとなって、耳に叩きつけられる。道端の屋台からは、香ばしい肉の焼ける匂い、甘い菓子の匂い、そして、嗅いだこともないような異国のスパイスの香りが渾然一体となって漂ってくる。行き交う人々も、人間、獣人、エルフ、ドワーフは当たり前。中には、蜥蜴のような鱗を持つリザードマンや、小柄で羽を持つ妖精のような種族の姿さえ見えた。
何もかもが、シャルテンとは規模が違う。規格が違う。
シュタとリルは、その圧倒的な光景に、目をキラキラと輝かせている。俺もまた、その途方もない活気に圧倒されながらも、油断はしなかった。『魔力感知』スキルを常にオンにし、周囲から向けられる悪意や、危険な気配がないかを探る。大都市には、大都市の、影があるものだ。
「と、とりあえず、宿を探さないとな。馬を休ませる場所も必要だ」
俺は、人の流れをかき分けるように、慎重に馬車を進めた。
街の構造は複雑怪奇で、地図がなければ確実に迷子になるだろう。俺は、道端で地図を一枚買い求めると、まずは、冒険者や旅人が利用するという、商業区画にある宿屋街を目指した。
道中、様々な宿屋が目に入る。貴族や大商人だけが利用するという、白亜の宮殿のような超高級宿。屈強な傭兵たちが、昼間から酒を飲んで騒いでいる、荒っぽい宿。そして、路地裏の奥に、ひっそりと佇む、安宿。
俺たちは、その中から、比較的落ち着いた雰囲気の、しかし、清潔でしっかりとした造りの、一軒の宿屋を選んだ。長旅の商人を主な客層としているらしく、馬車を預かってくれる、大きな厩舎が併設されているのが決め手だった。
「いらっしゃいませ。ようこそ、『風待亭』へ」
カウンターで俺たちを迎えてくれたのは、物腰の柔らかい初老の男性だった。一泊の値段は、シャルテンの『やすらぎ暴食亭』の数倍はしたが、今の俺たちの財力なら、問題はない。俺たちは、馬の世話を頼むと、三階の角部屋へと案内された。
部屋は、シャルテンの宿とは比べ物にならないほど、広く、そして快適だった。ふかふかのベッドが二つ並び、小さなテーブルと椅子が置かれたリビングスペースまである。窓からは、ジュッテルの雑然としながらも、美しい街並みを一望できた。
「すごいです、ショウさん!お城みたいなお部屋です!」
「はは、大袈裟だな。でも、これでゆっくり休めるな」
シュタは、子供のようにはしゃいで、ベッドの上へと飛び込んだ。リルも、そんな彼女の周りを、嬉しそうに跳ね回っている。
長い旅路の終わり。そして、新たな冒険の始まり。俺たちは、まず、この部屋で、これからのことを話し合うことにした。
俺は、テーブルの上に、先ほど買ったばかりの、ジュッテルの詳細な地図を広げる。
「さて、と。これから、どう動くかだ」
俺たちの目的は、いくつかある。
「まず、最優先事項だ。明日、フィンステイン商会の本店を訪ねる。このバッジの効力を確かめるのと、リアちゃんに無事を報告するのが、第一だ」
俺は、黄金色のバッジをテーブルの上に置く。ワイバーンの素材の売却や、今後の情報収集についても、彼らの力を借りるのが、最も確実で、効率的だろう。
「二つ目は、今まで通り、情報収集。この街の王立図書館や、冒険者ギルドにも顔を出して、世界樹や、クラスメイトたちの情報を探す」
「そして、三つ目が、装備の新調だな」
俺は、腰のナマクラを、テーブルに置いた。
「この剣にも、愛着はあるが、もう限界だ。ワイバーンの素材を売って得た金で、全員の装備を、最高のものに一新する。シュタには、もっと軽くて、頑丈な鎧を。リルにも、何か特別な装備を用意してやりたい。俺も、このナマクラに代わる、本物の相棒を見つける」
俺の言葉に、シュタは、こくりと真剣な顔で頷いた。
俺たちは、窓の外に広がる、宝石のようにきらめくジュッテルの夜景を見下ろす。この光の一つ一つの下に、俺たちのまだ見ぬ冒険と、新たな出会いが待っている。
「よし。じゃあ、明日の朝一番で、フィンステイン商会へと向かおう。この街で、俺たちが、どこまでやれるか、試してみようじゃないか」
俺は、そう言って、新たな一歩を踏み出す決意を固めた。
この巨大な都市で、俺たちの物語が、再び大きく動き出そうとしていた。
俺たちの馬車は、再び、ジュッテルへと続く街道を、東へ、東へと進んでいた。
「……これが、『商会賓客バッジ』か」
俺は、御者台に座りながら、リアちゃんから手渡された、黄金色のバッジを眺めていた。手のひらに乗せると、ずしりと心地よい重みがある。中央には、天秤と剣を組み合わせた、フィンステイン商会の精巧な紋章が刻まれていた。
これが、大陸最大の商会からの、信頼と信用の証。俺が、自分の意志で、そして、自分の力で、掴み取った、とてつもなく大きなコネクション。
「ショウさん、そのバッジがあれば、ジュッテルでの計画も、大きく変わりそうですね」
隣に座るシュタが、期待と、ほんの少しの不安が混じった声で言う。
「ああ。最初に商業ギルドを訪ねるつもりだったが、その必要はなくなったな。俺たちの最初の目的地は、フィンステイン商会の本店だ。それが、一番の近道になるはずだ」
俺の言葉に、シュタはこくりと頷く。彼女の膝の上では、リルが「キュー!」と、何かを理解したように、元気な声を上げた。
リアちゃんとの出会いは、俺たちの旅に、一つの明確な指針を与えてくれた。
そんなことを話しながら、俺たちの旅は、最後の行程へと入っていった。
街道を走る馬車の数が、目に見えて増えていく。屈強な傭兵に守られた、巨大な商隊(キャラバン)と、何度もすれ違う。空気の匂いが、土や草の匂いから、人々の熱気と、生活の匂いへと、変わっていくのがわかった。
そして、ついに、俺たちの目の前に、その全貌が姿を現した。
「……あれが、商業国ジュッテル……」
シャルテンが、堅牢な城壁に守られた『要塞』だとするならば、このジュッテルは、どこまでも、どこまでも無秩序に広がり続ける、巨大な生命体そのものだった。天を突くような白亜の塔が何本も聳え立ち、その間を、まるで蜘蛛の巣のように、ガラス張りの空中回廊が繋いでいる。眼下を流れる大河には、大小様々な帆船が、まるで川を埋め尽くすかのように行き交っていた。
俺たちの馬車は、やがて、同じようにジュッテルを目指す、無数の商人たちのキャラバン隊の、長い長い行列の最後尾にたどり着いた。シャルテンの門とは違い、ここにいる衛兵たちに、物々しい雰囲気はない。彼らは、まるで税関の役人のように、手際よく荷馬車の積荷を確認し、商人たちから滞在税を徴収していく。
やがて俺たちの番が来た。衛兵の一人が、俺の顔と、俺たちの小さな馬車を一瞥する。
「身分証の提示を」
「冒険者だ」
俺が、Cランクへと昇格したばかりのギルドカードを提示すると、衛兵はそれを魔道具で軽くスキャンし、すぐに返してきた。その態度は、特に俺を侮るでもなく、かといって、過剰に敬うでもない、極めて事務的なものだった。この街では、Cランク程度の冒険者など、掃いて捨てるほどいるのだろう。
衛兵は、俺のギルドカードに刻まれた「シャルテン」の文字を見て、僅かに口の端を上げた。
「シャルテンか。そういえば、先日、あそこで馬鹿でかい武闘大会があったそうだな。なんでも、『彗星』なんて呼ばれる、とんでもない新人が、Sランク相手に一太刀浴びせたとか。……まあ、田舎町の与太話だろうがな」
俺は、その言葉に、ただ無言で肩をすくめるだけだった。
「ようこそ、ジュッテルへ。市内で問題を起こさぬよう。――次」
短いやり取りの後、俺たちの馬車は、ついに、大陸最大の商業国家の、その内側へと足を踏み入れた。
その瞬間、凄まじいまでの音と、熱と、匂いの洪水が、俺たちを襲った。
「うわぁ……!」
シュタが、驚きの声を上げる。
何千、何万という人々の喧騒。様々な言語が入り混じり、一つの巨大なうねりとなって、耳に叩きつけられる。道端の屋台からは、香ばしい肉の焼ける匂い、甘い菓子の匂い、そして、嗅いだこともないような異国のスパイスの香りが渾然一体となって漂ってくる。行き交う人々も、人間、獣人、エルフ、ドワーフは当たり前。中には、蜥蜴のような鱗を持つリザードマンや、小柄で羽を持つ妖精のような種族の姿さえ見えた。
何もかもが、シャルテンとは規模が違う。規格が違う。
シュタとリルは、その圧倒的な光景に、目をキラキラと輝かせている。俺もまた、その途方もない活気に圧倒されながらも、油断はしなかった。『魔力感知』スキルを常にオンにし、周囲から向けられる悪意や、危険な気配がないかを探る。大都市には、大都市の、影があるものだ。
「と、とりあえず、宿を探さないとな。馬を休ませる場所も必要だ」
俺は、人の流れをかき分けるように、慎重に馬車を進めた。
街の構造は複雑怪奇で、地図がなければ確実に迷子になるだろう。俺は、道端で地図を一枚買い求めると、まずは、冒険者や旅人が利用するという、商業区画にある宿屋街を目指した。
道中、様々な宿屋が目に入る。貴族や大商人だけが利用するという、白亜の宮殿のような超高級宿。屈強な傭兵たちが、昼間から酒を飲んで騒いでいる、荒っぽい宿。そして、路地裏の奥に、ひっそりと佇む、安宿。
俺たちは、その中から、比較的落ち着いた雰囲気の、しかし、清潔でしっかりとした造りの、一軒の宿屋を選んだ。長旅の商人を主な客層としているらしく、馬車を預かってくれる、大きな厩舎が併設されているのが決め手だった。
「いらっしゃいませ。ようこそ、『風待亭』へ」
カウンターで俺たちを迎えてくれたのは、物腰の柔らかい初老の男性だった。一泊の値段は、シャルテンの『やすらぎ暴食亭』の数倍はしたが、今の俺たちの財力なら、問題はない。俺たちは、馬の世話を頼むと、三階の角部屋へと案内された。
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「はは、大袈裟だな。でも、これでゆっくり休めるな」
シュタは、子供のようにはしゃいで、ベッドの上へと飛び込んだ。リルも、そんな彼女の周りを、嬉しそうに跳ね回っている。
長い旅路の終わり。そして、新たな冒険の始まり。俺たちは、まず、この部屋で、これからのことを話し合うことにした。
俺は、テーブルの上に、先ほど買ったばかりの、ジュッテルの詳細な地図を広げる。
「さて、と。これから、どう動くかだ」
俺たちの目的は、いくつかある。
「まず、最優先事項だ。明日、フィンステイン商会の本店を訪ねる。このバッジの効力を確かめるのと、リアちゃんに無事を報告するのが、第一だ」
俺は、黄金色のバッジをテーブルの上に置く。ワイバーンの素材の売却や、今後の情報収集についても、彼らの力を借りるのが、最も確実で、効率的だろう。
「二つ目は、今まで通り、情報収集。この街の王立図書館や、冒険者ギルドにも顔を出して、世界樹や、クラスメイトたちの情報を探す」
「そして、三つ目が、装備の新調だな」
俺は、腰のナマクラを、テーブルに置いた。
「この剣にも、愛着はあるが、もう限界だ。ワイバーンの素材を売って得た金で、全員の装備を、最高のものに一新する。シュタには、もっと軽くて、頑丈な鎧を。リルにも、何か特別な装備を用意してやりたい。俺も、このナマクラに代わる、本物の相棒を見つける」
俺の言葉に、シュタは、こくりと真剣な顔で頷いた。
俺たちは、窓の外に広がる、宝石のようにきらめくジュッテルの夜景を見下ろす。この光の一つ一つの下に、俺たちのまだ見ぬ冒険と、新たな出会いが待っている。
「よし。じゃあ、明日の朝一番で、フィンステイン商会へと向かおう。この街で、俺たちが、どこまでやれるか、試してみようじゃないか」
俺は、そう言って、新たな一歩を踏み出す決意を固めた。
この巨大な都市で、俺たちの物語が、再び大きく動き出そうとしていた。
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