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窓を開けたら異世界だった

5話

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キーンコーンカーンコーン

「さて今日はランキング戦ということで!!先生の作ったランキングバトル表をに書かれた相手と戦ってもらいます!」

元気よく俺の担任は話す。
そう、何故かはわからないが今日は唐突にランキング戦が行われることになったのだ・・・。

ちなみにランキング戦とは、マスターランクをもとにして作られた対戦表があり、その対戦表に書かれた相手と戦っていくトーナメント式の行事だ。

ランキング戦期間は一日一人当たり1~3試合行われる。場所はランキング戦のためだけに作られた極大闘技場だここでは一度で30試合行うことができる。

俺らの通う最峰学園の生徒はとてつもなく多いためランキング表はここの学園の生徒一人一人に与えられたタブレットで確認できる。また勝利した場合なんらかの特典がこのタブレットに与えられる。

俺の今日の相手は由縁 仁ゆえん じんか・・・聞いたことないなうん。

ーーーー

もうそろそろ試合が始まるという時に瀧が声をかけてきた。

「ショウ!お前今回は前みたいに手ぇ抜くなよ?上手くいけば俺と対戦出来るんだからな!!楽しみに待ってるぜ!」

「別に手を抜いたわけじゃ・・・まぁ、出来るだけやってやるよ!」

ーーーー

アナウンスが鳴る

ーーーそれでは第1試合の生徒は場内に入ってください。

確か俺は第8ステージだったな。

俺がステージに登るタイミングとほぼ同じタイミングで相手も登場したみたいだ。

「いやぁそれにしても観客多いなぁ」

その中には瀧や結衣もいた。
見にくるのは試合のない生徒と武術単位を取らない生徒だが・・・

「これは多くないか?」

生徒の数に呆れながらも俺は今回の相手を観察する。

由縁 仁 だっけか武装を確認するにおそらく剣型の智慧武器だな。

ーーーーー

始まる前に彼は唐突に話しかけてきた。

「君が神崎君か万能型の。さぞ強いんだろうねぇ、でも僕は負けないよ?前回は体調崩して試合出来なかったけど今回は万全だからね。」

どこかクールな感じで話しかけてきて俺に剣を向けてきた。

その行動に観客の女子がキャーっと黄色い歓声を送る

チッ。イケメンめ

そういえば由縁 仁 どっかで聞いたことがある。確か中等部の頃から剣術科で戦績優秀者ランキングにずっと入り続けてた筈だここは生徒数が多いから

一度ランキング戦を欠場するとすぐマスターランクが下がるからな。

にしても俺運悪いなぁ

「まぁ、俺も負けねぇけど。」

ーーーー第1試合スタート!!!

由縁は先手必勝とばかりに突っ込んでくるスピードは速いだがこの程度なら躱せる。

「シュタ、暴風剣」

「了解ですマスター暴風剣ストームソード化」

膨大な風力を纏った剣になったシュタを持って相手の突進がオレに僅か3mまで迫った時

「よっしゃ!これでもくらえ!!」

剣に力を込めて勢いよく横一閃

すると俺の振った剣の軌道上にとてつもない威力の風が吹いた。

「ぐっ、君の万能型は凄まじいね。でもこの程度じゃ止まらないよっ!」

風が当たる直前に彼は剣を何度も斬りつけた。それも一瞬の間にだ。

すると俺の風の威力が途端に消滅した

「化け物かよっ。シュタ、自由変形」

「了解しました」

これは俺の十八番だ、俺の思考に合わせて剣の形長さが変わる。

これだけ聞くと扱いやすいように思えるが相当なイメージ力と神経集中が必要になる。

まずは…槍!

先程まで風を纏った剣だったものが急に槍になる

「なっ、君そんな荒技持ってたのか!?」

それでも弾かれる。が、そこを無言で素早く鞭に変え追撃する。ちなみに鞭は音速を超えるわけで。

「ぐっ、まだっ。」

由縁は槍を弾いた瞬間に至近距離の音速で当てられた鞭に耐えきれず思わず剣を弾いてしまう

すぐに体勢を戻そうとするがもう終わりだ。

(シュタ、身体能力特化モード)

鞭を当てた瞬間にモードを切り替えて懐に入り拳を入れる

これは俺の親父の技で凸空弾というもの相手の懐に拳を当てた瞬間手を開いて氣と呼ばれるものを送り込む。

すると・・・

「ぐはっ・・・。」

3メートル近く由縁の身体が飛びそのまま意識を手放した。

ーーー第8ステージ勝者、神崎 翔!!!

ワー!!!!!

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