墜落レッド ~戦隊レッドは魔王さまに愛でられる~

るなかふぇ

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第六章 迫りくるもの

15 愛欲 ※

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「な……なーにをまた、改まって言っちゃってんだよ」

 そんな憎まれ口をたたきつつ魔王の胸をぐいと押し戻し、明後日のほうを見上げてみたものの、どんどん顔が、そして耳が熱くなってくる。リョウマは慌てて後ろを向いた。
 と思ったら、背後からしゅんとした声が聞こえた。

「……そうだな。やはり駄目だな」
「べっ……べつに!『ダメ』だなんて言ってねーし」

 慌てて振り向いたら、声以上に「しゅん顔」になった魔王が、でかい体をものすごく小さくしたしょんぼり姿をさらしていて参った。

(くっそう。ずっけえ。そういうのはずっけえだろ!)

 丸く巻いたヒツジの角の横から、ひょろんとワンコの耳が垂れているのが見えるような錯覚を覚える。もう自分の視覚までが狂っている。

「では……いいのか?」

(うわああああ! どーしろっつーんだよ!)

 ここで素直に「いいです」なんて可愛く言えるような性格だったら、こんなに苦労していないと言うのに!
 リョウマは必要以上にむくれきった顔で、じいっと魔王の顔を見上げた。魔王は一瞬もこちらの表情を見逃すまいとするように、慎重そのものの真摯な瞳でじっとこちらを観察する様子だ。
 リョウマはとんがらせた唇をさらにとんがらせて、どん、と拳で男の胸を突いた。

「言わせんなやボケ。ダメならとっくにブチ切れて大暴れしてるわ。あのエロ恐竜野郎のやつらにやったみてえによ。あのときだって、手さえ縛られてなけりゃ全員、ボッコボコのぐっちゃぐちゃにしてたわ。変身できねえからって、てめえら俺のことを舐めすぎなんだよっっ」
「……そうか」
「うわっ」

 途端、嬉しそうな声をあげて魔王がまたもやむぎゅーっとこちらを抱きしめてきた。

「だっ……だから! いきなりそーゆーのはやめろって……むぐっ」

 ぐいと顎を持ち上げられて口づけされる。
 すぐに深いものに変わって、舌を絡められた。

「んっ……むぅん、はあっ」

 魔王の手が夜着のあわせの隙間からするりと這い忍んできて素肌を撫でる。胸の先にある、最近ではやたらと感度が上がってきてしまった場所をかすめられると、勝手に腰が跳ねた。

「んっ……待て、ちょっと──」
「すまぬ。待てぬ」
「って。おわあっ」

 今度は下穿きの中へ大きな手が這いこんできて、全身が跳ねた。それでもその手は、まだ下着の上からリョウマの股間を撫でる程度だったが。布地の上からそっと上下に撫でられ、形を確かめられる。

「ふあ……あん」

 指先がゆるゆると形をなぞり、先端にたどりつくとかりっと割れ目を引っかかれた。

「はうんっ」

 それでも抵抗したいとは思わない。リョウマはむしろ顔を上げて魔王の首を抱き寄せ、唇を求めた。魔王がすぐに応えてくれる。

「はあ……ん、んう」

 なんだかおかしい。体がおかしいのだ。
 ちょっと口づけをしたぐらいで、こんなに体が熱くなるなんて。
 頭の芯がぼうっとして、腰の奥の欲望がマグマのように熱をもち、どくんどくんと鼓動を響かせている。脳が蕩けそうになる。
 こんなに気持ちのいいことを、自分はこれまで知らなかった。

「あふ……っあ」

 いつの間にかすっかり肩から衣が落ちて、リョウマは半裸の状態にされていた。巧みに股間を撫でられているうちに、どんどん足に力が入らなくなっていく。触れられている部分はどんどん欲望を主張しはじめ、硬度を増して立ちあがっていることが見なくてもわかった。堪え性のない先走りが、下着にじわりと染みが広げてきているのも感じてしまう。
 リョウマ自身は完全に無意識で気づいてはいなかったが、刺激を受けるたびにしきりと腰を揺らし、自分の尻を魔王の腰のあたりにこすり付けていた。

「あう……も、ヤバ」
「うん?」

 キスを途切れさせないまま、口の中に囁きを吹き込まれるように訊ねられる。

「んあ、ん……っ。も、たっ……て、られ、ね……」
「わかった」

 魔王はふっと微笑むと、軽々とリョウマを横抱きに抱き上げた。リョウマも魔王の首に両腕を回し、黙ってされるがままになった。
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