歩けなくなったお荷物な僕がセレブなイケメン社長に甘々なお世話されています

波木真帆

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お揃いがいい!



<side征哉>

部屋の呼び鈴が鳴り、志摩くんと谷垣くんが揃ってやってきた。
茶羽織の下から、可愛らしい浴衣を覗かせている谷垣くんの姿を見て、一花を想像してしまった。

ああ、早く浴衣を着せたい。
きっと可愛らしいだろうな。

必死にその感情を抑えて、二人を中に迎えると

「志摩さん、尚孝さん! すごく綺麗です!」

二人の見慣れない姿に一花は少し興奮気味だ。

「温泉旅館では温泉に入ると浴衣を着るんですよ」

「わぁ、そうなんですね。征哉さん、僕も浴衣着たいです!!」

「そうか、なら一花の分を用意してもらおう」

「えっ? 征哉さんは着ないんですか?」

「いや、風呂場に浴衣が二枚用意してあったが、一花には少し大きいだろうからな」

「そうなんですね……」

「どうした?」

私の言葉に少し寂しげな表情をした一花が気になって声をかけると、

「志摩さんと尚孝さんみたいにお揃いがよかったなって……」

と少し照れながら言ってくれた。

「――っ、一花……っ。そうか、一花の気持ちが嬉しいよ」

「ごめんなさい、わがまま言って……」

「何言ってるんだ、嬉しいって言っただろう? 女将には似ているものを持ってきてもらおう」

「はい。ありがとうございます」

それからすぐに、次々と料理が運ばれてきた。
刺身に天ぷら、釜飯に松茸の吸い物、そして小さな七輪の前には綺麗なサシの入ったステーキ肉が置かれている。
どの食材もいいものを揃えているのがよくわかる。

それが広いテーブルいっぱいに4人分並べられているので壮観だ。

「わぁー、すごい! 美味しそう!」

一花の可愛らしい声に料理を運んでいるものたちも嬉しそうに笑っているのが見える。
本当に一花はいつでも私たちだけでなく、みんなを癒してくれるのだな。
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