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〜溶けてなくなってしまいそう side一帆
<side一帆>
『あの、カズホ・タカハラといいます。お世話になります』
真守がセオドアさまと部屋に上がっていくのを見送って、僕はセオドアさまのお屋敷の執事のローマンさんに挨拶をした。
するとすぐにラミロもローマンさんに声をかけた。
『ローマン。しばらく世話になる。私のカズホともどもよろしく頼む』
『私のカズホ』と紹介されてドキッとした。不釣り合いだと思われないか心配だったけれど、ローマンさんは笑顔で僕たちに挨拶をしてくれた。
『カズホさま。お初にお目にかかります。グランヴィエ家の執事をしておりますローマンと申します。ご不自由無くお過ごしいただけるように努めさせていただきます。どうぞお部屋にご案内いたします』
ローマンさんは明伯父さんとアロンくんとも挨拶をして家の中に案内してくれた。
外観もまるで美術館かと思ったけれど、内装もびっくりするほど美しい。
玄関から入ってすぐに大階段があり、まるで映画の中の世界に迷い込んだみたいだ。
ラミロにエスコートされて階段を上がる。
『こちらがお部屋でございます』
ローマンさんがラミロと僕を二階の部屋に案内してくれた。
隣の部屋は伯父さんとアロンくんの部屋みたい。
真守とセオドアさまは上階のセオドアさまの自室にいるみたいだ。
『わぁー! 素敵な部屋』
広々とした部屋には五人くらいは余裕で座れそうな大きなソファと、キングサイズくらいの大きさはありそうなベッドが置かれていた。しかも天蓋付き。
まさかこんな素敵な部屋に、ラミロと泊まれるなんて思ってもみなかった。
『何かありましたらいつでもお声掛けくださいませ。ごゆっくりお過ごしください』
そう言ってローマンさんは部屋を出て行った。
広々とした部屋にラミロと二人っきり。
それを自覚すると一気に顔が熱くなってきた。
『カズホ、どうした? 顔が赤いな』
すぐに僕の様子に気づいたラミロがさっと僕を抱きしめてくれる。
でもそれで余計に顔が熱くなってくる。
『どうした?』
心配そうにラミロが僕の顔を覗き込む。
やっぱりここは本当のことを言わなきゃダメだよね。
『あの……ラミロと、二人っきりになったからドキドキしてしまって……』
見上げながら答えると、ラミロは一瞬驚きの表情を見せた後、僕に顔を近づけた。
あ、キスされる……
そう思った時にはラミロの唇が僕の唇に重なっていた。
何度も優しく唇を喰まれて、ドキドキするけど心地良いのはラミロの体温が直に伝わってくるからだろう。
もっと長く感じていたくて、ずっと唇を重ねていたけれどだんだんと苦しくなってきた。
飛行機の中で人生で初めてのキスをした僕には、どうやって苦しくならないようにキスをしたらいいのかわからない。
ラミロとキスをしていたいのに、苦しくて離れたくなるなんて……
我慢できずにキスをしたまま唇を少し開けると、そこに何かが入り込んできた。
「ん! んんっ……ん」
何が何だかわからないけれど、僕の口内を動き回って舌に絡みついたり吸い付いたりしてくる。
でもそれがびっくりするくらい気持ちが良い。
おかしくなりそうなほど気持ちが良くて立っていられなくなってしまった。
ガクンと膝の力が抜けた瞬間、唇が離れラミロがさっと抱きかかえてくれた。
「はぁっ、はぁっ」
逞しいラミロの胸に寄りかかり、息を整える。
『カズホ、無理させた。悪い。大丈夫か?』
ラミロが心配そうに声をかけてくれるけれど、何も謝罪なんていらない。
だって、すごく幸せなんだから。
『だい、じょーぶ……すごく、きもちよくて、しあわせだから……』
まだ息が苦しくて、必死に抱きつきながら返事を返した。
ラミロは苦しそうに唸りつつ僕を強く抱きしめた。
『ら、みろ?』
『悪い、カズホが可愛すぎておかしくなりそうだ』
そう言って、ラミロはもう一度僕に深いキスをしてくれた。
甘く優しいキスに、僕はもう溶けてしまいそうになってしまっていた。
『あの、カズホ・タカハラといいます。お世話になります』
真守がセオドアさまと部屋に上がっていくのを見送って、僕はセオドアさまのお屋敷の執事のローマンさんに挨拶をした。
するとすぐにラミロもローマンさんに声をかけた。
『ローマン。しばらく世話になる。私のカズホともどもよろしく頼む』
『私のカズホ』と紹介されてドキッとした。不釣り合いだと思われないか心配だったけれど、ローマンさんは笑顔で僕たちに挨拶をしてくれた。
『カズホさま。お初にお目にかかります。グランヴィエ家の執事をしておりますローマンと申します。ご不自由無くお過ごしいただけるように努めさせていただきます。どうぞお部屋にご案内いたします』
ローマンさんは明伯父さんとアロンくんとも挨拶をして家の中に案内してくれた。
外観もまるで美術館かと思ったけれど、内装もびっくりするほど美しい。
玄関から入ってすぐに大階段があり、まるで映画の中の世界に迷い込んだみたいだ。
ラミロにエスコートされて階段を上がる。
『こちらがお部屋でございます』
ローマンさんがラミロと僕を二階の部屋に案内してくれた。
隣の部屋は伯父さんとアロンくんの部屋みたい。
真守とセオドアさまは上階のセオドアさまの自室にいるみたいだ。
『わぁー! 素敵な部屋』
広々とした部屋には五人くらいは余裕で座れそうな大きなソファと、キングサイズくらいの大きさはありそうなベッドが置かれていた。しかも天蓋付き。
まさかこんな素敵な部屋に、ラミロと泊まれるなんて思ってもみなかった。
『何かありましたらいつでもお声掛けくださいませ。ごゆっくりお過ごしください』
そう言ってローマンさんは部屋を出て行った。
広々とした部屋にラミロと二人っきり。
それを自覚すると一気に顔が熱くなってきた。
『カズホ、どうした? 顔が赤いな』
すぐに僕の様子に気づいたラミロがさっと僕を抱きしめてくれる。
でもそれで余計に顔が熱くなってくる。
『どうした?』
心配そうにラミロが僕の顔を覗き込む。
やっぱりここは本当のことを言わなきゃダメだよね。
『あの……ラミロと、二人っきりになったからドキドキしてしまって……』
見上げながら答えると、ラミロは一瞬驚きの表情を見せた後、僕に顔を近づけた。
あ、キスされる……
そう思った時にはラミロの唇が僕の唇に重なっていた。
何度も優しく唇を喰まれて、ドキドキするけど心地良いのはラミロの体温が直に伝わってくるからだろう。
もっと長く感じていたくて、ずっと唇を重ねていたけれどだんだんと苦しくなってきた。
飛行機の中で人生で初めてのキスをした僕には、どうやって苦しくならないようにキスをしたらいいのかわからない。
ラミロとキスをしていたいのに、苦しくて離れたくなるなんて……
我慢できずにキスをしたまま唇を少し開けると、そこに何かが入り込んできた。
「ん! んんっ……ん」
何が何だかわからないけれど、僕の口内を動き回って舌に絡みついたり吸い付いたりしてくる。
でもそれがびっくりするくらい気持ちが良い。
おかしくなりそうなほど気持ちが良くて立っていられなくなってしまった。
ガクンと膝の力が抜けた瞬間、唇が離れラミロがさっと抱きかかえてくれた。
「はぁっ、はぁっ」
逞しいラミロの胸に寄りかかり、息を整える。
『カズホ、無理させた。悪い。大丈夫か?』
ラミロが心配そうに声をかけてくれるけれど、何も謝罪なんていらない。
だって、すごく幸せなんだから。
『だい、じょーぶ……すごく、きもちよくて、しあわせだから……』
まだ息が苦しくて、必死に抱きつきながら返事を返した。
ラミロは苦しそうに唸りつつ僕を強く抱きしめた。
『ら、みろ?』
『悪い、カズホが可愛すぎておかしくなりそうだ』
そう言って、ラミロはもう一度僕に深いキスをしてくれた。
甘く優しいキスに、僕はもう溶けてしまいそうになってしまっていた。
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