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第三章
二人に会いたい!
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<sideルーディー>
もしかしたら、ロルフは内に秘めたる力を持っているのではないかと思ってしまう。
獣人でもないのに発語が早いし、何より私たちの言葉を理解しているのではないかと思うくらい、聡明な子だ。
だから、生まれたばかりでコントロールもできないはずなのにティオに対しても威嚇など出さずに大人しくいられたのではないか?
もしかしたらクレイの力に怯んだだけかもしれないが、何かしら神の力を持っているのではないかと、そんな勘ぐりをしてしまう。
なんせ、私とアズールの子どもなのだからそう思ってしまうのも無理はない。
いずれにしても将来が楽しみなことに変わりはないな。
私がアズールにかかりきりになっても、頼りになる者ができたというわけか。
ふふっ。信頼のおける者ができたのは素晴らしいことだな。
たっぷりとミルクを飲み終わったロルフとルルをそれぞれのベットに寝かせていると、
「ねぇ、ルー」
とアズールが私に声をかけてきた。
「んっ? どうした?」
「あのね、アントン先生から身体治ったって言われたでしょう?」
「ああ、そうだな」
だからこそ、アズールと久しぶりに甘い夜を過ごすことができたのだ。
腹を切った手術の痕も綺麗さっぱり消えていたし、違ったことといえば、以前よりも感度が増したことか。
それが久しぶりだったからか、それとも出産で体が変化したからか……いずれにしても素晴らしい時間を過ごせたな。
「それでね、今日は体調もすごくいいし……久しぶりにヴェルとお話しとかできたらなって思ったんだけど……騎士団が忙しいかな?」
「あー、そうだな……」
「ほら、この前出産祝いにってとっても美味しいお菓子を届けてくれたけど、ヴェルとマックスにそのお礼も言えてないし、まだロルフとルルに会ってもらってないよ」
「確かにそうだな」
突然の出産になり心配してくれていたが、アズールも子どもたちも元気だと伝えると出産祝いだけ届けてくれたのだったな。
少し顔だけでも……と誘ったが、アズールの負担になるだろうからもう少し時間を置いてからにしますと遠慮して帰って行ったのだ。
マクシミリアンもヴェルナーも、ずっとアズールのそばにいてくれていたせいかアズールが自分のことよりも周りを優先してしまうことを知っているからだろう。
アズールが無理をしたりしないように気遣ってくれたんだ。
ヴェルナーだけでなく、マクシミリアンなら部屋に呼んでも問題はない。
アズールが会って話がしたいと望むのなら、叶えてあげたい。
「では、声をかけてみよう。アズールからの誘いなら二人ともきてくれるはずだ」
「わぁー、ルー。ありがとう! 大好き!!」
「ふふっ。そういう時はキスして欲しいのだが……」
「うん。ルー、きてぇ……」
「仰せの通りに……」
アズールの誘いに乗るように急いで向かうと
「ふふっ。ルーの尻尾、嬉しそうに動いてる」
と笑われる。
アズールと二人でいる時には尻尾を制御するのを疾うにやめたのだ。
本能の赴くままでいた方が余計な力を使わずに済むし、私の気持ちがアズールに丸わかりだから余計な誤解を与えずに済む。
それに、尻尾が小さくて動かないアズールにとっては、私の尻尾がゆさゆさ揺れるのは楽しくて仕方がないらしい。
アズールが望んでくれるのが私の幸せなのだ。
「ああ、アズールとキスできるのは私にとって幸せでしかないからな」
そう言って、唇を奪う。
ゆっくりと唇を離すと、アズールの嬉しそうな顔が見える。
「ルー、今夜も昨日みたいに蜜を注いでくれる?」
「ああ、もちろん。たっぷりと注いでやろう」
アズールが望むなら何度でもな。
<sideヴェルナー>
「ヴェルナー!」
「ああ、もう訓練は終わったのか?」
「はい。今しがた終わったところですが、それよりも大事なご報告です」
「どうした? 何かあったのか?」
「今、ヴォルフ公爵家から連絡が来て、アズールさまがヴェルナーと会いたいと仰っているそうです」
「えっ? アズールさまが?」
一週間ほど前に双子のお子さまをご出産され一度お祝いに向かったが、突然の手術でのご出産だったこともあって無理をさせてはいけないとお祝いのお菓子だけをお届けしたのだ。
せめて手術の傷が癒えた頃にお会いしに行こうと思っていたが、まさかこんなにも早くご連絡をいただけるとは思ってもみなかった。
「無理をなさっておられるのではないか?」
「大丈夫です。アントン医師が太鼓判を押されたそうですよ」
「――っ、そうか。なら、すぐにアズールさまの元に伺うとしよう。あっ、お祝いの品はどうする?」
「私がすぐに取って参ります。ヴェルナーは先に公爵家に行かれますか?」
「いや、それなら待っていよう」
「わかりました。ではすぐに取ってきますね」
「ああ、気をつけて」
訓練を終えてすぐだというのに、疲れた顔も見せずに走って自宅に向かうとは……。
やはりルーディーさまがいらっしゃらないと、マクシミリアンの相手になるようなものはいないようだな。
それにしても僅か一週間で医師の許可がでるとは……。
ものすごい回復力だな。
これも神の力なのだろうか。
それともルーディーさまの?
いずれにしてもようやくアズールさまとお子さまにお会いできるのだ。
ああ、楽しみでしかないな。
もしかしたら、ロルフは内に秘めたる力を持っているのではないかと思ってしまう。
獣人でもないのに発語が早いし、何より私たちの言葉を理解しているのではないかと思うくらい、聡明な子だ。
だから、生まれたばかりでコントロールもできないはずなのにティオに対しても威嚇など出さずに大人しくいられたのではないか?
もしかしたらクレイの力に怯んだだけかもしれないが、何かしら神の力を持っているのではないかと、そんな勘ぐりをしてしまう。
なんせ、私とアズールの子どもなのだからそう思ってしまうのも無理はない。
いずれにしても将来が楽しみなことに変わりはないな。
私がアズールにかかりきりになっても、頼りになる者ができたというわけか。
ふふっ。信頼のおける者ができたのは素晴らしいことだな。
たっぷりとミルクを飲み終わったロルフとルルをそれぞれのベットに寝かせていると、
「ねぇ、ルー」
とアズールが私に声をかけてきた。
「んっ? どうした?」
「あのね、アントン先生から身体治ったって言われたでしょう?」
「ああ、そうだな」
だからこそ、アズールと久しぶりに甘い夜を過ごすことができたのだ。
腹を切った手術の痕も綺麗さっぱり消えていたし、違ったことといえば、以前よりも感度が増したことか。
それが久しぶりだったからか、それとも出産で体が変化したからか……いずれにしても素晴らしい時間を過ごせたな。
「それでね、今日は体調もすごくいいし……久しぶりにヴェルとお話しとかできたらなって思ったんだけど……騎士団が忙しいかな?」
「あー、そうだな……」
「ほら、この前出産祝いにってとっても美味しいお菓子を届けてくれたけど、ヴェルとマックスにそのお礼も言えてないし、まだロルフとルルに会ってもらってないよ」
「確かにそうだな」
突然の出産になり心配してくれていたが、アズールも子どもたちも元気だと伝えると出産祝いだけ届けてくれたのだったな。
少し顔だけでも……と誘ったが、アズールの負担になるだろうからもう少し時間を置いてからにしますと遠慮して帰って行ったのだ。
マクシミリアンもヴェルナーも、ずっとアズールのそばにいてくれていたせいかアズールが自分のことよりも周りを優先してしまうことを知っているからだろう。
アズールが無理をしたりしないように気遣ってくれたんだ。
ヴェルナーだけでなく、マクシミリアンなら部屋に呼んでも問題はない。
アズールが会って話がしたいと望むのなら、叶えてあげたい。
「では、声をかけてみよう。アズールからの誘いなら二人ともきてくれるはずだ」
「わぁー、ルー。ありがとう! 大好き!!」
「ふふっ。そういう時はキスして欲しいのだが……」
「うん。ルー、きてぇ……」
「仰せの通りに……」
アズールの誘いに乗るように急いで向かうと
「ふふっ。ルーの尻尾、嬉しそうに動いてる」
と笑われる。
アズールと二人でいる時には尻尾を制御するのを疾うにやめたのだ。
本能の赴くままでいた方が余計な力を使わずに済むし、私の気持ちがアズールに丸わかりだから余計な誤解を与えずに済む。
それに、尻尾が小さくて動かないアズールにとっては、私の尻尾がゆさゆさ揺れるのは楽しくて仕方がないらしい。
アズールが望んでくれるのが私の幸せなのだ。
「ああ、アズールとキスできるのは私にとって幸せでしかないからな」
そう言って、唇を奪う。
ゆっくりと唇を離すと、アズールの嬉しそうな顔が見える。
「ルー、今夜も昨日みたいに蜜を注いでくれる?」
「ああ、もちろん。たっぷりと注いでやろう」
アズールが望むなら何度でもな。
<sideヴェルナー>
「ヴェルナー!」
「ああ、もう訓練は終わったのか?」
「はい。今しがた終わったところですが、それよりも大事なご報告です」
「どうした? 何かあったのか?」
「今、ヴォルフ公爵家から連絡が来て、アズールさまがヴェルナーと会いたいと仰っているそうです」
「えっ? アズールさまが?」
一週間ほど前に双子のお子さまをご出産され一度お祝いに向かったが、突然の手術でのご出産だったこともあって無理をさせてはいけないとお祝いのお菓子だけをお届けしたのだ。
せめて手術の傷が癒えた頃にお会いしに行こうと思っていたが、まさかこんなにも早くご連絡をいただけるとは思ってもみなかった。
「無理をなさっておられるのではないか?」
「大丈夫です。アントン医師が太鼓判を押されたそうですよ」
「――っ、そうか。なら、すぐにアズールさまの元に伺うとしよう。あっ、お祝いの品はどうする?」
「私がすぐに取って参ります。ヴェルナーは先に公爵家に行かれますか?」
「いや、それなら待っていよう」
「わかりました。ではすぐに取ってきますね」
「ああ、気をつけて」
訓練を終えてすぐだというのに、疲れた顔も見せずに走って自宅に向かうとは……。
やはりルーディーさまがいらっしゃらないと、マクシミリアンの相手になるようなものはいないようだな。
それにしても僅か一週間で医師の許可がでるとは……。
ものすごい回復力だな。
これも神の力なのだろうか。
それともルーディーさまの?
いずれにしてもようやくアズールさまとお子さまにお会いできるのだ。
ああ、楽しみでしかないな。
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