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番外編
好きになるのは一人だけ
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「おおっ!! なんという可愛さだ! こっちにきてもっとじっくり見せておくれ!」
「いいよー、いっぱいみちぇーっ」
ドレスの裾を踏まないようにトテトテと駆け寄ってくるルルを転んでしまう前に急いで抱き上げ、もう片方の手でロルフを抱き上げる。
ああ、可愛い衣装に身を包んだ孫二人を抱きかかえられるこの時間が何よりも贅沢だ。
「本当によく似合うな。これなら招待客の全員がロルフとルルに見惚れてしまうな」
「みちょれる? なぁーに?」
「ははっ。ロルフとルルが可愛すぎてみんなが二人を好きになってしまうということだよ」
「ええー、みんながちゅきになっちゃらこまっちゃうよー」
「んー? どうしてだ?」
「らってぇー、ちゅきになるのはひちょりらけって、ぱぱがー」
ルーディーがもうロルフとルルにそんなことを教えているのか。
まぁ我々狼族にとっては確かに好きになるのは一生でただ一人。
特にルーディーとアズールの場合は魂で繋がっているから余計にそう感じるだろうな。
「ははっ。そうだな。いつかロルフとルルにも、ルーディーとアズールのようなお互いが大好きになれる相手に巡り会えるから周りに好きだと言われても、自分の気持ちを大切にするんだぞ」
「んー、わかんにゃい」
「ちょっと難しすぎたか。とにかく、ロルフとルルが好きだと思う人を大切にするんだ」
「うう、びーじーたん、ちゅきー!」
「おお、そうか。私もルルが好きだぞ」
「ろーふもびーじーたん、ちゅきー!!」
「ははっ。ロルフもか。私は幸せだな」
可愛い孫に好きだと言われて嬉しくないわけがない。
私は可愛い衣装に身を包んだ二人をしばらく抱きしめていた。
「ヴォルフ公爵。そろそろ招待客の皆さまがお集まりになっています」
「そうか、ルーディーとアズールはどうした?」
「アズールさまのご体調を考慮して陛下がお越しになった後、最後にお入りになるそうです」
「わかった。陛下はもうお越しなのか?」
「そろそろ到着されるようです」
「そうか、それなら私とアリーシャで出迎えてくる。ロルフとルルはヴェルナーと……」
「私がお供いたします」
その声に振り向けば入り口にマクシミリアンの姿が見える。
「おお、マクシミリアン。到着したのか」
「はい。すでに他の騎士たちも大広間に配置しておりますので、ご安心ください」
「わかった。ではアリーシャ。行くとしよう」
そっとロルフとルルを腕から下ろした。
「緊張せずとも良いからな。ヴェルナーとマクシミリアンと手を繋いでゆっくり私たちの方に歩いてくればいい」
「はーい」
「まかちぇてー! ううには、ぼくがちゅいてるからね」
ロルフが一人前に胸をトンと叩いてルルを安心させる。
双子だが、すっかりお兄ちゃんのようになっているな。
可愛い妹を守ろうという意識が強いのだろう。
本来ならば両親が先に席に座り、子どもの到着を見守るのだがアズールに長時間待たせるのは心配だからな。
私とアリーシャが二人の代わりにロルフとルルの晴れ姿を見守るとしよう。
アリーシャと共に陛下を出迎えに向かっていると
「あなた……」
と優しく声をかけられた。
「どうした?」
「さっき、ロルフとルルから好きだと言われてものすごく嬉しそうなお顔をなさってたわ」
「ははっ。もしかして嫉妬してくれるのか?」
「ええ。少し妬いてしまいました。私もロルフとルル以上にあなたが好きですよ」
「――っ、アリーシャ。私もだよ」
そっとアリーシャの唇を奪う。ピクッとアリーシャの耳が動いて可愛い。
「二人のお披露目が終わったら、な……」
「ふふっ、はい」
可愛いアリーシャの手を取って、私たちは玄関に立つとちょうどいいタイミングで陛下がお越しになった。
「ヴェルフ公爵、アリーシャ殿。ようやく今日のめでたい日を迎えられたな」
「はい。我が家でロルフとルルのお披露目会の開催をお許しいただきありがとうございます」
「いや、アズールを動かすのが良くないというのだから仕方がない。ロルフとルルも大事だが、アズールは我が国にとってもこの世界にとっても大事だからな。」
アズールが命を落とすことがあれば、運命の番であるルーディーも失ってしまう。
それを陛下はしっかりと理解くださっているのだ。
「ルーディーとアズールは最後に入場するようですので、陛下は先に入場されますか? ロルフとルルの可愛い姿を私どもと一緒に見守っていただきたく存じます」
「ああ、そうしよう。私たちがルーディーとアズールの分まで見守ってやろう」
陛下はこの上なく幸せそうに私たちと共に大広間に向かわれた。
「いいよー、いっぱいみちぇーっ」
ドレスの裾を踏まないようにトテトテと駆け寄ってくるルルを転んでしまう前に急いで抱き上げ、もう片方の手でロルフを抱き上げる。
ああ、可愛い衣装に身を包んだ孫二人を抱きかかえられるこの時間が何よりも贅沢だ。
「本当によく似合うな。これなら招待客の全員がロルフとルルに見惚れてしまうな」
「みちょれる? なぁーに?」
「ははっ。ロルフとルルが可愛すぎてみんなが二人を好きになってしまうということだよ」
「ええー、みんながちゅきになっちゃらこまっちゃうよー」
「んー? どうしてだ?」
「らってぇー、ちゅきになるのはひちょりらけって、ぱぱがー」
ルーディーがもうロルフとルルにそんなことを教えているのか。
まぁ我々狼族にとっては確かに好きになるのは一生でただ一人。
特にルーディーとアズールの場合は魂で繋がっているから余計にそう感じるだろうな。
「ははっ。そうだな。いつかロルフとルルにも、ルーディーとアズールのようなお互いが大好きになれる相手に巡り会えるから周りに好きだと言われても、自分の気持ちを大切にするんだぞ」
「んー、わかんにゃい」
「ちょっと難しすぎたか。とにかく、ロルフとルルが好きだと思う人を大切にするんだ」
「うう、びーじーたん、ちゅきー!」
「おお、そうか。私もルルが好きだぞ」
「ろーふもびーじーたん、ちゅきー!!」
「ははっ。ロルフもか。私は幸せだな」
可愛い孫に好きだと言われて嬉しくないわけがない。
私は可愛い衣装に身を包んだ二人をしばらく抱きしめていた。
「ヴォルフ公爵。そろそろ招待客の皆さまがお集まりになっています」
「そうか、ルーディーとアズールはどうした?」
「アズールさまのご体調を考慮して陛下がお越しになった後、最後にお入りになるそうです」
「わかった。陛下はもうお越しなのか?」
「そろそろ到着されるようです」
「そうか、それなら私とアリーシャで出迎えてくる。ロルフとルルはヴェルナーと……」
「私がお供いたします」
その声に振り向けば入り口にマクシミリアンの姿が見える。
「おお、マクシミリアン。到着したのか」
「はい。すでに他の騎士たちも大広間に配置しておりますので、ご安心ください」
「わかった。ではアリーシャ。行くとしよう」
そっとロルフとルルを腕から下ろした。
「緊張せずとも良いからな。ヴェルナーとマクシミリアンと手を繋いでゆっくり私たちの方に歩いてくればいい」
「はーい」
「まかちぇてー! ううには、ぼくがちゅいてるからね」
ロルフが一人前に胸をトンと叩いてルルを安心させる。
双子だが、すっかりお兄ちゃんのようになっているな。
可愛い妹を守ろうという意識が強いのだろう。
本来ならば両親が先に席に座り、子どもの到着を見守るのだがアズールに長時間待たせるのは心配だからな。
私とアリーシャが二人の代わりにロルフとルルの晴れ姿を見守るとしよう。
アリーシャと共に陛下を出迎えに向かっていると
「あなた……」
と優しく声をかけられた。
「どうした?」
「さっき、ロルフとルルから好きだと言われてものすごく嬉しそうなお顔をなさってたわ」
「ははっ。もしかして嫉妬してくれるのか?」
「ええ。少し妬いてしまいました。私もロルフとルル以上にあなたが好きですよ」
「――っ、アリーシャ。私もだよ」
そっとアリーシャの唇を奪う。ピクッとアリーシャの耳が動いて可愛い。
「二人のお披露目が終わったら、な……」
「ふふっ、はい」
可愛いアリーシャの手を取って、私たちは玄関に立つとちょうどいいタイミングで陛下がお越しになった。
「ヴェルフ公爵、アリーシャ殿。ようやく今日のめでたい日を迎えられたな」
「はい。我が家でロルフとルルのお披露目会の開催をお許しいただきありがとうございます」
「いや、アズールを動かすのが良くないというのだから仕方がない。ロルフとルルも大事だが、アズールは我が国にとってもこの世界にとっても大事だからな。」
アズールが命を落とすことがあれば、運命の番であるルーディーも失ってしまう。
それを陛下はしっかりと理解くださっているのだ。
「ルーディーとアズールは最後に入場するようですので、陛下は先に入場されますか? ロルフとルルの可愛い姿を私どもと一緒に見守っていただきたく存じます」
「ああ、そうしよう。私たちがルーディーとアズールの分まで見守ってやろう」
陛下はこの上なく幸せそうに私たちと共に大広間に向かわれた。
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