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最初の一歩
「お父さまとお母さまは?」
着替えを済ませて、メイドに尋ねる。
「は、はい。ブレックファストルームにお揃いでございます」
「揃ってるの? じゃあ、急がなきゃ!」
慌てて寝室を出ようと、扉に手をかけた。
新野の家では、食事は家族が揃ってからいただくものだった。
だから、両親を待たせるなんてありえない。
けれど……メイドは茫然とその場に佇んだまま、驚きの表情でこちらを見ている。
原作の記憶がじわりと甦る。
リュシエルは気分で食事の時間をずらし、気に入らなければ料理を下げさせ、両親ですら待たせることもあった。
それをなんとも思っていなかったリュシエルが、こんなに慌てていたら驚くのも無理はない。
「ご飯、食べたいんだけど……」
なんとかリュシエルらしく告げると、メイドはハッと表情を変え、何度も頭を下げた。
「か、かしこまりました。ご案内いたします」
さっと扉を開けてくれ、部屋を出る。
廊下に敷かれた柔らかな絨毯が、足音を吸い込んでいく。
元々こういう作りなのか、それとも家中を走り回るリュシエルのために為されたものなのかはわからない。
だが、新野の家とは違って、あまりにも広く静かすぎる廊下を歩いていると、だんだん落ち着かなくなってくる。
両親は、一体どんな人たちなのだろう。
漫画の中では、リュシエルの両親の素顔や性格はほとんど描かれていなかった。
ただ、リュシエルを甘やかして育てた。それだけ。
遅れて入っても、何も言われないのか……
どんな反応をするのか、少し不安になる。
「こちらでございます」
重厚な扉の前でメイドが足を止める。
ノックの音がやけに大きく響いた。
「リュシエルさまをお連れいたしました」
その声に応じて、ゆっくりと扉が開く。
ブレックファストルームという名前だけあって、大きな窓から差し込む朝の光がなんとも清々しい。
その部屋の中央に置かれた長いテーブル。そこに向かい合うように座っていた二人の視線が、一斉にこちらを向いた。
「リュシエルか。随分早いな。何か欲しいものでもあるのか」
低く、落ち着いた男性の声。
「あなた。そんなことを言っては……」
女性はそう言いながら、どこか様子を窺うようにこちらを見ている。
寝起きの悪いリュシエルは、朝は特に機嫌が悪かった。だから、父の今の言葉に癇癪を起こすのではないかと心配しているんだろう。微笑みを見せるけれど、わずかに口元が引き攣っているのがわかる。
母親にまで、そんな目で見られるなんて……
胸の奥がちくりと痛む。
今までのリュシエルの傍若無人な振る舞いを思えば、怖がられるのも当たり前だ。
でも、これから変えると決めたんだ。やるしかない。
ゴクリと息を呑み、指先に力を込めて、笑顔を見せる。
「おはようございます。お父さま、お母さま」
その一言が、部屋の空気を一瞬にして変えた。
時間が止まったように、しんと静まり返る。
「は?」
父親は、目を見開いたまま動かない。
母親は信じられないものを見るようにこちらを見ていた。
やばい……っ。やりすぎたか。
それでも、もう後戻りはできない。
笑顔のまま、二人の前に一歩踏みだす。
「お父さま、お母さま。僕も一緒に、食べてもいいですか?」
その問いかけに、二人の表情がさらに固まった。
次の瞬間、母親は持っていたカップをテーブルに倒した。
紅茶がテーブルを流れていく。
「あっ」
考えるより先に、身体が動いていた。
本来のリュシエルなら、テーブルを汚したことをなじったかもしれない。
それでも構わず母親の元に駆け寄った。
「お母さま。大丈夫ですか?」
倒れていたカップを受け皿に戻し、そっと手を握る。
「怪我は、ないですか?」
心配そうに見上げると、茫然とこちらを見ていた母親はハッと我に返ったように瞬きをした。
「え、ええ。だ、大丈夫よ。ありがとう」
返ってきた言葉は、かなり上擦っていた。
それでも、笑顔を向けてもらえたのは一歩前進かもしれない。
父親はこのやり取りの間、何も言わなかった。
ただ、こちらをじっと見据えている。
リュシエルの中に新野が入っていると気づくことはないだろうが、その視線に思わず背筋が伸びる。
「すぐに片付けろ。リュシエルの食事も用意するんだ」
父親の一言で、控えていた使用人たちが一斉に動き出した。
先ほどまでの静まり返った空気が、嘘のようにほどけていく。
あっという間に整えられたテーブルの中央、向かい合う両親の間に一つの席が用意された。
「リュシエル。こちらに」
促されて視線を向けると、そこには子ども用の高い椅子が置かれている。
これ、どうやって座るんだろう?
メイドを呼ぶ?
それとも自分でよじ登る?
漫画にはそんな場面はなかった。
こうなれば、方法は一つ。
「お父さま」
「な、なんだ?」
呼びかけると、父はわずかに眉を動かしてこちらを見た。
その視線を正面から受け止めて、リュシエルは両手を広げた。
「抱っこして、座らせてください」
「はっ?」
リュシエルの言葉に、父は目を丸くする。
やっぱり、変だと思われているんだろう。
だって、この頃のリュシエルはこの家で常に王さまのように振る舞っていたから。
抱っこして、なんて絶対に言わない。
でも、それでいい。むしろ、そうでなくちゃ意味がない。
「お父さま。早くー」
わざと小さく首を傾げて、甘えるようにもう一度両手を伸ばす。
父は驚きの表情を浮かべつつも、やがて静かに席を立った。
大きな手が差し伸べられ、ふわりと身体が浮く。
思っていたよりもずっと、優しい抱き上げ方だった。
静かに椅子へと下ろされる。
「どうだ?」
戸惑いが、声に滲んでいるのがわかる。
「お父さま。ありがとう」
慣れないながらも、口元を柔らかく緩める。
ちゃんと笑えているかはわからない。それでも精一杯の笑顔を見せた。
その言葉を言った途端、目の前の父だけでなく、使用人たちの動きまでもがぴたりと止まった。
そんな沈黙を破るように、声を上げた。
「今日の朝食はすごく美味しそう。食べても、いい?」
笑顔で父を見上げると、父はほんのり頬を緩ませているのがわかる。
「ああ。食べよう」
静かに席についた父は、向かいに座る母と目を合わせ、にっこりと笑った。
柔らかい白パンに、綺麗な楕円形のオムレツ。
ポタージュスープにサラダ。デザートに瑞々しい果物まで並んでいる。
口に入れた瞬間、思わず「美味しい」と声が漏れた。
その言葉に、父だけでなく、母や使用人たちも驚いてこちらを見ている。
そういえば……
リュシエルは気に入らないと、何度も料理を台無しにしていた。
床に落としたり、テーブルの上を乱暴に扱ったり……
それでも両親は怒らず、リュシエルの好きにさせていた。
「リュシエル。その……今日は、口に合ったようだな」
父の声には、少し遠慮が混じっていた。
でも確実に表情は柔らかくなっている。
「明日は、学校に行けそうか?」
「えっと……」
漫画の記憶を辿る。
確か、行きたくないと駄々をこねて三日ほど休んでいた描写があった。
「はい」
小さく頷くと、父は軽く笑みを浮かべた、
母も少し安堵したように頬を緩ませている。
視線を巡らせると、使用人たちはまだこちらの反応に目を見張ったままだ。
「美味しい」と言ったり、普通にやりとりをしているだけで、こんなにも動揺させてしまうとは。
これまでのリュシエルの振る舞いに、思わず心の中で苦笑する。
でも、これでいい。確実に最初の一歩は踏み出せたのだから。
着替えを済ませて、メイドに尋ねる。
「は、はい。ブレックファストルームにお揃いでございます」
「揃ってるの? じゃあ、急がなきゃ!」
慌てて寝室を出ようと、扉に手をかけた。
新野の家では、食事は家族が揃ってからいただくものだった。
だから、両親を待たせるなんてありえない。
けれど……メイドは茫然とその場に佇んだまま、驚きの表情でこちらを見ている。
原作の記憶がじわりと甦る。
リュシエルは気分で食事の時間をずらし、気に入らなければ料理を下げさせ、両親ですら待たせることもあった。
それをなんとも思っていなかったリュシエルが、こんなに慌てていたら驚くのも無理はない。
「ご飯、食べたいんだけど……」
なんとかリュシエルらしく告げると、メイドはハッと表情を変え、何度も頭を下げた。
「か、かしこまりました。ご案内いたします」
さっと扉を開けてくれ、部屋を出る。
廊下に敷かれた柔らかな絨毯が、足音を吸い込んでいく。
元々こういう作りなのか、それとも家中を走り回るリュシエルのために為されたものなのかはわからない。
だが、新野の家とは違って、あまりにも広く静かすぎる廊下を歩いていると、だんだん落ち着かなくなってくる。
両親は、一体どんな人たちなのだろう。
漫画の中では、リュシエルの両親の素顔や性格はほとんど描かれていなかった。
ただ、リュシエルを甘やかして育てた。それだけ。
遅れて入っても、何も言われないのか……
どんな反応をするのか、少し不安になる。
「こちらでございます」
重厚な扉の前でメイドが足を止める。
ノックの音がやけに大きく響いた。
「リュシエルさまをお連れいたしました」
その声に応じて、ゆっくりと扉が開く。
ブレックファストルームという名前だけあって、大きな窓から差し込む朝の光がなんとも清々しい。
その部屋の中央に置かれた長いテーブル。そこに向かい合うように座っていた二人の視線が、一斉にこちらを向いた。
「リュシエルか。随分早いな。何か欲しいものでもあるのか」
低く、落ち着いた男性の声。
「あなた。そんなことを言っては……」
女性はそう言いながら、どこか様子を窺うようにこちらを見ている。
寝起きの悪いリュシエルは、朝は特に機嫌が悪かった。だから、父の今の言葉に癇癪を起こすのではないかと心配しているんだろう。微笑みを見せるけれど、わずかに口元が引き攣っているのがわかる。
母親にまで、そんな目で見られるなんて……
胸の奥がちくりと痛む。
今までのリュシエルの傍若無人な振る舞いを思えば、怖がられるのも当たり前だ。
でも、これから変えると決めたんだ。やるしかない。
ゴクリと息を呑み、指先に力を込めて、笑顔を見せる。
「おはようございます。お父さま、お母さま」
その一言が、部屋の空気を一瞬にして変えた。
時間が止まったように、しんと静まり返る。
「は?」
父親は、目を見開いたまま動かない。
母親は信じられないものを見るようにこちらを見ていた。
やばい……っ。やりすぎたか。
それでも、もう後戻りはできない。
笑顔のまま、二人の前に一歩踏みだす。
「お父さま、お母さま。僕も一緒に、食べてもいいですか?」
その問いかけに、二人の表情がさらに固まった。
次の瞬間、母親は持っていたカップをテーブルに倒した。
紅茶がテーブルを流れていく。
「あっ」
考えるより先に、身体が動いていた。
本来のリュシエルなら、テーブルを汚したことをなじったかもしれない。
それでも構わず母親の元に駆け寄った。
「お母さま。大丈夫ですか?」
倒れていたカップを受け皿に戻し、そっと手を握る。
「怪我は、ないですか?」
心配そうに見上げると、茫然とこちらを見ていた母親はハッと我に返ったように瞬きをした。
「え、ええ。だ、大丈夫よ。ありがとう」
返ってきた言葉は、かなり上擦っていた。
それでも、笑顔を向けてもらえたのは一歩前進かもしれない。
父親はこのやり取りの間、何も言わなかった。
ただ、こちらをじっと見据えている。
リュシエルの中に新野が入っていると気づくことはないだろうが、その視線に思わず背筋が伸びる。
「すぐに片付けろ。リュシエルの食事も用意するんだ」
父親の一言で、控えていた使用人たちが一斉に動き出した。
先ほどまでの静まり返った空気が、嘘のようにほどけていく。
あっという間に整えられたテーブルの中央、向かい合う両親の間に一つの席が用意された。
「リュシエル。こちらに」
促されて視線を向けると、そこには子ども用の高い椅子が置かれている。
これ、どうやって座るんだろう?
メイドを呼ぶ?
それとも自分でよじ登る?
漫画にはそんな場面はなかった。
こうなれば、方法は一つ。
「お父さま」
「な、なんだ?」
呼びかけると、父はわずかに眉を動かしてこちらを見た。
その視線を正面から受け止めて、リュシエルは両手を広げた。
「抱っこして、座らせてください」
「はっ?」
リュシエルの言葉に、父は目を丸くする。
やっぱり、変だと思われているんだろう。
だって、この頃のリュシエルはこの家で常に王さまのように振る舞っていたから。
抱っこして、なんて絶対に言わない。
でも、それでいい。むしろ、そうでなくちゃ意味がない。
「お父さま。早くー」
わざと小さく首を傾げて、甘えるようにもう一度両手を伸ばす。
父は驚きの表情を浮かべつつも、やがて静かに席を立った。
大きな手が差し伸べられ、ふわりと身体が浮く。
思っていたよりもずっと、優しい抱き上げ方だった。
静かに椅子へと下ろされる。
「どうだ?」
戸惑いが、声に滲んでいるのがわかる。
「お父さま。ありがとう」
慣れないながらも、口元を柔らかく緩める。
ちゃんと笑えているかはわからない。それでも精一杯の笑顔を見せた。
その言葉を言った途端、目の前の父だけでなく、使用人たちの動きまでもがぴたりと止まった。
そんな沈黙を破るように、声を上げた。
「今日の朝食はすごく美味しそう。食べても、いい?」
笑顔で父を見上げると、父はほんのり頬を緩ませているのがわかる。
「ああ。食べよう」
静かに席についた父は、向かいに座る母と目を合わせ、にっこりと笑った。
柔らかい白パンに、綺麗な楕円形のオムレツ。
ポタージュスープにサラダ。デザートに瑞々しい果物まで並んでいる。
口に入れた瞬間、思わず「美味しい」と声が漏れた。
その言葉に、父だけでなく、母や使用人たちも驚いてこちらを見ている。
そういえば……
リュシエルは気に入らないと、何度も料理を台無しにしていた。
床に落としたり、テーブルの上を乱暴に扱ったり……
それでも両親は怒らず、リュシエルの好きにさせていた。
「リュシエル。その……今日は、口に合ったようだな」
父の声には、少し遠慮が混じっていた。
でも確実に表情は柔らかくなっている。
「明日は、学校に行けそうか?」
「えっと……」
漫画の記憶を辿る。
確か、行きたくないと駄々をこねて三日ほど休んでいた描写があった。
「はい」
小さく頷くと、父は軽く笑みを浮かべた、
母も少し安堵したように頬を緩ませている。
視線を巡らせると、使用人たちはまだこちらの反応に目を見張ったままだ。
「美味しい」と言ったり、普通にやりとりをしているだけで、こんなにも動揺させてしまうとは。
これまでのリュシエルの振る舞いに、思わず心の中で苦笑する。
でも、これでいい。確実に最初の一歩は踏み出せたのだから。
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