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平松くんとの駆け引き
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平松くんは尊敬の眼差しで私を見てくれるが、実際は下心満載だ。
なんせ、お宝画像を手にいれるためにやったことなのだからな。
「気にしないでいいって言っただろう? こういうの得意なんだ」
そう言って安心させると、
「あの、俺……そろそろ帰ります。って今、何時だろう?」
と言い出したが、こんな時間から帰すわけが無い。
泊まって行くように勧めると遠慮していたが、そんな交渉はお手のものだ。
「これから帰っても朝食は一緒に食べるんだし。このままいた方が長く眠れるだろう? 平松くんが今から帰るなら、朝食用のお弁当を持たせるために今から作るけどどうする?」
そういえば、平松くんが帰ると言い出さないとわかっていた。
私に余計な手間を与えたく無いと思ってくれているのだから。
「ああ、そして家まで送っていくよ。もう外は真っ暗だし……」
ダメ押しでそう言ってやると、平松くんはようやく泊まっていくと言ってくれた。
布団の準備をしてくるからといって、平松くんを洗面所に誘導した。
歯ブラシのストックがあるからと声をかけ、あの棚を見るように仕向けたが、気づいてくれるだろうか。
ふふっ。
どんな反応をするか、楽しみだな。
一応客間に向かうが、この家に客用布団なんていうものは存在しない。
なんせ、この家に泊まりにくる者など存在しないのだから。
浅香さんに平松くんの服を頼んだ時に、一緒に布団も頼むことはできたがあえてそれはしなかった。
その理由はもちろん、平松くんと一緒にベッドで寝るためだ。
普通ならたとえ友人でも男二人でベッドで寝るなんてしないが、平松くんならうまく言いくるめることはできるだろう。
いや、絶対にしてみせる!
しばらく時間を置いてからリビングに向かうと、平松くんもまた歯磨きを終えてリビングに戻ってきたところのようだった。
「客用布団……ずっとしまったままだったから、今日使うのはやめておいたほうがいいかもしれない」
下心満載のとってつけたような理由を平松くんに告げると、
「俺、ここのソファー使わせてもらいます」
と返されたが、そんなことは想定内。
「お客さんにそんなことさせられないよ。私のベッドを使ってくれ」
というと、さすがに平松くんは遠慮してきたが、シーツも替えたから問題ないと伝えた。
明日も仕事だからと言ってくれるがそれは平松くんも同じ。
ベッドで寝て疲れを癒して欲しいというと、
「いや、でも家主を差し置いて自分だけベッドで寝るわけには……俺はずっとネカフェで寝泊まりしてたんで、ソファーで眠れるなら全然いい環境ですよ」
ととんでもないことを言ってきた。
平松くんが、ネカフェ?
個室らしきところもあるが、あんなの押し入ろうと思えばどうとでもなるし変な輩に目をつけられたらとんでも無いことになっていたかもしれない。
今までは何もなかったようだけれど、これからは絶対にネカフェなんかに寝かせたりしない。
再度ベッドを使うように勧めると尚も遠慮してきたから、ここでようやく奥の手が出せる。
「わかった。じゃあ、一緒にベッドを使えばいい」
そう言って、平松くんの手を取って寝室に連れて行く。
寝室が窮屈なのはあまり好きではなくてこの家にある部屋の中でも一番広い部屋を寝室に使っている。
その広い部屋に見合う大きなベッドを使っているから、二人でも十分に寝ることができる。
そう教えてやると、一瞬喜びの表情を見せかけた平松くんだったけれど何か気になるところがあるようで渋り出した。
「いや、やっぱり俺はソファーで……」
そう言い張る彼に、何か気になることがあれば教えてくれと伝えると、
「その……俺が、ここで寝たら……彼女、さんが嫌がるんじゃないかって……」
と言いにくそうに教えてくれた。
「そんな心配なら必要ないよ。私はこの島に来て以来、彼女はいない。もちろん結婚もしていないよ」
平松くんにははっきりと伝えなければいつまででも勘違いをしてしまう。
ここはぼかすことなく伝えておくと、
「あっ、だってあの……洗面所の、棚に……」
と消え入りそうな小さな声でそう呟いた。
ああ。なるほどね。
あれを見てそう感じたわけか。
もしかしたら、私に恋人か妻でもいると思ってヤキモチを妬いてくれたのかもしれない。
そう考えるだけで嬉しくなる。
あれは倉橋くんからもらったもので、使う予定がないから未開封で保管していただけだと告げると、平松くんんお表情がゆっくりと和らいでいくのがわかった。
「この島の誰に聞いてもらってもいいよ。私に彼女も、このベッドで一夜を共にするような相手もいないってすぐにわかるはずだよ。狭い島はいい意味でも悪い意味でもプライベートはあってないようなものだからね」
はっきりいうと、安心したように顔を綻ばせた。
「ふふっ。じゃあ、問題も解決したところで寝ようか。先に寝てていいよ。私は歯を磨いてくるから」
そう言って部屋を出れば、部屋から出てくることはないだろう。
その目論見通り、歯を磨いて戻ってきた私の目に飛び込んできたのは私の布団を首まですっぽりと被り幸せそうな表情で眠る、平松くんの天使のような寝顔だった。
なんせ、お宝画像を手にいれるためにやったことなのだからな。
「気にしないでいいって言っただろう? こういうの得意なんだ」
そう言って安心させると、
「あの、俺……そろそろ帰ります。って今、何時だろう?」
と言い出したが、こんな時間から帰すわけが無い。
泊まって行くように勧めると遠慮していたが、そんな交渉はお手のものだ。
「これから帰っても朝食は一緒に食べるんだし。このままいた方が長く眠れるだろう? 平松くんが今から帰るなら、朝食用のお弁当を持たせるために今から作るけどどうする?」
そういえば、平松くんが帰ると言い出さないとわかっていた。
私に余計な手間を与えたく無いと思ってくれているのだから。
「ああ、そして家まで送っていくよ。もう外は真っ暗だし……」
ダメ押しでそう言ってやると、平松くんはようやく泊まっていくと言ってくれた。
布団の準備をしてくるからといって、平松くんを洗面所に誘導した。
歯ブラシのストックがあるからと声をかけ、あの棚を見るように仕向けたが、気づいてくれるだろうか。
ふふっ。
どんな反応をするか、楽しみだな。
一応客間に向かうが、この家に客用布団なんていうものは存在しない。
なんせ、この家に泊まりにくる者など存在しないのだから。
浅香さんに平松くんの服を頼んだ時に、一緒に布団も頼むことはできたがあえてそれはしなかった。
その理由はもちろん、平松くんと一緒にベッドで寝るためだ。
普通ならたとえ友人でも男二人でベッドで寝るなんてしないが、平松くんならうまく言いくるめることはできるだろう。
いや、絶対にしてみせる!
しばらく時間を置いてからリビングに向かうと、平松くんもまた歯磨きを終えてリビングに戻ってきたところのようだった。
「客用布団……ずっとしまったままだったから、今日使うのはやめておいたほうがいいかもしれない」
下心満載のとってつけたような理由を平松くんに告げると、
「俺、ここのソファー使わせてもらいます」
と返されたが、そんなことは想定内。
「お客さんにそんなことさせられないよ。私のベッドを使ってくれ」
というと、さすがに平松くんは遠慮してきたが、シーツも替えたから問題ないと伝えた。
明日も仕事だからと言ってくれるがそれは平松くんも同じ。
ベッドで寝て疲れを癒して欲しいというと、
「いや、でも家主を差し置いて自分だけベッドで寝るわけには……俺はずっとネカフェで寝泊まりしてたんで、ソファーで眠れるなら全然いい環境ですよ」
ととんでもないことを言ってきた。
平松くんが、ネカフェ?
個室らしきところもあるが、あんなの押し入ろうと思えばどうとでもなるし変な輩に目をつけられたらとんでも無いことになっていたかもしれない。
今までは何もなかったようだけれど、これからは絶対にネカフェなんかに寝かせたりしない。
再度ベッドを使うように勧めると尚も遠慮してきたから、ここでようやく奥の手が出せる。
「わかった。じゃあ、一緒にベッドを使えばいい」
そう言って、平松くんの手を取って寝室に連れて行く。
寝室が窮屈なのはあまり好きではなくてこの家にある部屋の中でも一番広い部屋を寝室に使っている。
その広い部屋に見合う大きなベッドを使っているから、二人でも十分に寝ることができる。
そう教えてやると、一瞬喜びの表情を見せかけた平松くんだったけれど何か気になるところがあるようで渋り出した。
「いや、やっぱり俺はソファーで……」
そう言い張る彼に、何か気になることがあれば教えてくれと伝えると、
「その……俺が、ここで寝たら……彼女、さんが嫌がるんじゃないかって……」
と言いにくそうに教えてくれた。
「そんな心配なら必要ないよ。私はこの島に来て以来、彼女はいない。もちろん結婚もしていないよ」
平松くんにははっきりと伝えなければいつまででも勘違いをしてしまう。
ここはぼかすことなく伝えておくと、
「あっ、だってあの……洗面所の、棚に……」
と消え入りそうな小さな声でそう呟いた。
ああ。なるほどね。
あれを見てそう感じたわけか。
もしかしたら、私に恋人か妻でもいると思ってヤキモチを妬いてくれたのかもしれない。
そう考えるだけで嬉しくなる。
あれは倉橋くんからもらったもので、使う予定がないから未開封で保管していただけだと告げると、平松くんんお表情がゆっくりと和らいでいくのがわかった。
「この島の誰に聞いてもらってもいいよ。私に彼女も、このベッドで一夜を共にするような相手もいないってすぐにわかるはずだよ。狭い島はいい意味でも悪い意味でもプライベートはあってないようなものだからね」
はっきりいうと、安心したように顔を綻ばせた。
「ふふっ。じゃあ、問題も解決したところで寝ようか。先に寝てていいよ。私は歯を磨いてくるから」
そう言って部屋を出れば、部屋から出てくることはないだろう。
その目論見通り、歯を磨いて戻ってきた私の目に飛び込んできたのは私の布団を首まですっぽりと被り幸せそうな表情で眠る、平松くんの天使のような寝顔だった。
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