ひとりぼっちのぼくが異世界で公爵さまに溺愛されています

波木真帆

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第四章 (王城 過去編)

フレッド   17−1

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「トーマは今日もまた朝から其方の伴侶とお茶をすると言っていたが……」

「はい。私がこちらへ向かう時にトーマ王妃がシュウを迎えに来てくださって、シュウと一緒に中庭の方へ向かわれました」

「またおかしな計画を立てなければ良いのだが……」

アンドリュー王は『はぁーーっ』と大きく溜め息を吐いた。

それもそうだろう。
つい先日、2人で泳ぎたいと川へ出かけてとんでもない事態になったのは記憶に新しい。

「シュウには良く言い聞かせておきましたので、あのようなことはもう起こらないと思いますが……」

強く言い切れない部分もある。

トーマ王妃にしてみれば、自分の息子の存在も知らぬままたった1人でこの世界にやってきてそれは大変だっただろうと思う。

そんな中、やっと出会えた同郷の人間が自分の息子だと知ったらどんな願いでも叶えてやりたいと思うのが親心だ。

それが私やアンドリュー王の心臓に悪いようなことであったとしても、せっかくの父子の思い出の邪魔にはなりたくない。
私もアンドリュー王もできるだけ否とは言わないようにしているのだ。

しかし、先日のように肌を見せるのだけはどうしても許可はすることはできないが……。
それだけは守ってほしいものだな。



ところで、
サンディーとア奴等ランが捕らえられてから、城下はまた今までのような平穏な日常が戻ってきた。

しかしながら、犯人が捕まっても被害者たちの日常が元に戻ったわけではない。

彼女たちは薬を飲まされていたが、あの薬は時間経過に伴ってだんだんと記憶が甦ってくるのだ。
もうすでに自分が奴等に何をされたか理解していることだろう。

あの被害にあった10名の女性たちとサンディーの婚約者だったヘレナ・カールストンにはラッセル家、ハジェンズ家解体の際に没収した全ての金を分配し慰謝料として渡したが、彼女たちが受けた心と身体の傷はそんな金などでは癒えないに決まっている。

何せ、結婚相手に処女性を重んじる我が国では、事件とはいえ処女でなくなった彼女たちにもう縁談も来ることはないだろう。
この件で彼女たちの婚約は1人を除いて全て破談となったようだ。
しかし、そのことで婚約者だった男たちを責めるのはお門違いだ。
きっとその者たちも婚約者彼女と両親との間に挟まれて苦しんだはずなのだから。

唯一破談とならなかったのは、国外に婚約者がいたノラ・グリーン伯爵令嬢だけだ。
彼女は本来ならばこの国で結婚生活をするはずだったが事件を知った婚約者が、こんな場所に置いとくわけにはいかないと自分の国へと連れ帰ったらしい。ノラとしても忌まわしい思い出の残るオランディアにいるのは辛かっただろうからそれでよかったのだろう。

時が経ち身体の傷が癒えたとしても、まだ成人したばかりの若い身で結婚という夢が潰えたことで被害女性たちの心は一生傷ついたままだ。

それがわかっているからこそ、アンドリュー王が今公務の合間に率先して行っていることは、被害にあった女性たちの心の傷を少しでも癒すため、後妻ではあるが素晴らしい相手との縁談話を彼女たちとその両親に持ちかけている。

「こんなことで被害女性たちの傷が癒えるとは思わんが、せめて幸せだと思えるようにしてやりたい」

アンドリュー王は苦悩の表情を浮かべながら話していた。
一人一人に心から寄り添うことが上に立つ者としての責務なのだと私は感銘を受けたのだ。
これが後世に語り継がれた偉大なる王の真の姿なのだな。


「フレデリック、喜べ。カレン・レイノルズがシュトロンハイム子爵との婚姻に応じたそうだ」

アンドリュー王が手紙を握りしめ、嬉しそうな声を上げた。

先ほど、ブルーノから手渡された急ぎの手紙に子爵からの報告が入っていたようだ。

今年40歳になるシュトロンハイム子爵は結婚して10年連れ添った妻に先立たれてからずっと独身を貫いていた。
2人の間に子どもは居らず、子爵はこのまま独身でいいと公言していたので、アンドリュー王は彼女たちの縁談相手の候補には入れなかったようだ。
しかし、子爵はどこからかその話を人伝ひとづてに聞いたらしい。
子爵の方からカレン・レイノルズ子爵令嬢との縁談をアンドリュー王に頼んだようだった。

カレンはあの事件以来塞ぎ込んで家から出ようとしなかったが、シュトロンハイム子爵は毎日のように花を持って見舞いに行き、積極的に話しかけ、頑なだったカレンの心を見事に溶かしたようだ。

アンドリュー王には内緒にしているが、このシュトロンハイム家は私たちの時代でも続く由緒ある家系だ。
前妻との間に子どものいなかったシュトロンハイム家があの時代まで続いているということはきっとこの婚姻はうまくいったのだろう。

「良かった……。これで3人目ですか。
あの女性たちがみんな幸せになると良いですね」

「ああ、そうだな。私にはこれぐらいしかあの女性たちにやってあげられることがないからな」

本当にアンドリュー王は心の優しいお方だ。

昼食をシュウと共に取ろうと部屋に戻ると、シュウは嬉しそうな顔をして出迎えてくれた。

「トーマ王妃とのお茶会はどうだった? 楽しめたか?」

「うん! いろいろ話してたらお昼になってたから急いで戻ってきたよ」

「そうか。トーマ王妃も来週には公務に戻ると言っていたからな、今のうちにたくさん話しておくと良い」


シュウと会話をしながらの食事は実に楽しい。
今日は特に嬉しそうな表情をしている。
午後から楽しみな予定でもあるのか?

「ねぇ、フレッド。午後は何をするの?」

「ああ、そうだな。午後は執務室で溜まっている書類の整理だな」

「そっか……。頑張ってね!」

シュウに応援されるとやる気が満ちてくるな。
部屋を出る時に、シュウの方から行ってらっしゃいの口付けもしてもらえたし午後も頑張るとするか!


執務室に行くと、まだアンドリュー王は来ていないようだ。
トーマ王妃と離れ難いのかもしれない。

机に置かれた書類に目を通していると、気になるものを見つけた。

それはアンドリュー王とトーマ王妃の肖像画を描く画家を3人の候補者の中から誰にするかを決めて欲しいというものだった。

そうか、あの肖像画はまだ描かれていなかったな……。

私たちはあの肖像画に引き込まれるようにこの時代にやってきたんだ。
もしかしたら、肖像画が描きあがったら元の時代に戻ることになるのかもしれないな。

その考えはあくまでも私の推測だ。
それでも、元の時代へ戻る時期が近づいているのは事実だろう。
一生この時代に居られるわけじゃないのだから。

シュウはトーマ王妃と離れることになったら、きっと寂しがるだろうな。
やはり、今のうちにどんな突拍子もないことでも許すしかないか……。


「フレデリック、待たせたな」

突然聞こえたアンドリュー王の声を驚いて書類をバサバサと落としてしまったが、

「悪い、急に声をかけたから驚かせてしまったな」

とあろうことかアンドリュー王に書類を拾わせてしまった。

「あっ、陛下のお手を煩わせてしまって申し訳ありません」

「いや、いいんだ。気にするな」

私が見た書類のことは黙っていよう。
アンドリュー王やトーマ王妃が知ればきっと肖像画を描くことは取りやめるに違いない。
歴史は変えてはいけないんだ。
例え、それがシュウを寂しがらせることになったとしても……。
それが私の責務なのだから。

✳︎  ✳︎  ✳︎

「フレデリック、そろそろ休憩するか?」

「そうですね。ブルーノを呼んできましょう」

席を立ち上がったところで、執務室の扉が叩かれた。
どうやらブルーノがお茶の支度をしてきたらしい。

本当に良い頃合いを分かっているな。

アンドリュー王が中に入るように促すと、現れたのはブルーノではなく、私の愛するシュウだった。

えっ?

突然現れたシュウの姿に頭がすぐには回らない。

「シュウ! どうしたんだ?」

なんでシュウが執務室に?
もしかして私に会いに?
さっき嬉しそうにしていたのは私を驚かすのを楽しみにしていたからなのか?
それならどれほど嬉しいか……。

「トーマも……なんだ、どうした?」

シュウの後ろからトーマ王妃も現れた。
アンドリュー王も2人が来ることを知らなかったようだ。
ブルーノが私たちが驚いているのを見て微笑んでいるのを見ると、ブルーノだけが知っていたと言うわけか。


「これ、食べて欲しくて……」

差し出したものは生クリームやフルーツをたくさん乗せたパンケーキ。
何かを後ろに隠しているとは思ったが、まさかこんな嬉しいものとは……。

「これ、は……シュウが作ってくれたのか?」

「うん、フレッドに食べてもらいたくて」

なんて、嬉しいことを言ってくれるんだ!
夢にまでみたシュウの手料理が目の前にある。
ああ、なんて幸せなんだろう。

トーマ王妃の手にも大きなお皿に乗ったパンケーキがある。
アンドリュー王のためにシュウと一緒に作ったんだろう。
そうか、今日の計画はこれだったのか。
こんな嬉しい計画なら毎日でもいいな。


私は急いでシュウの手からパンケーキの乗った大きな皿を受け取ると、ソファーに座らせぴったりくっつくように隣に腰を下ろした。


ブルーノは手早く紅茶を並べ、すぐに部屋を出て行った。
本当に気の利く執事だ。

「美味しそうだな。シュウ食べさせてくれないか?」

せっかくの機会だから強請ってみると、シュウは恥ずかしそうにアンドリュー王とトーマ王妃の方を見やった。

すると、トーマ王妃はシュウに見せつけるようにパンケーキをアンドリュー王の口に運んだのだ。

瞳が零れ落ちそうなほど驚いていたシュウは、
『そっか、普通のことなんだ』と1人納得して、
私にパンケーキを食べさせてくれた。

口に入れた後、トーマ王妃と一瞬目が合うとパチンとウィンクしてくれた。
きっとシュウが恥ずかしがらずに私に食べさせてくれるためにトーマ王妃が敢えてアンドリュー王に食べさせたんだろう。

これでシュウは食べさせるのがおかしいこと、恥ずかしいこととは思わなくなったはずだ。

よし! これからはいっぱいしてもらうとするか。

「美味しいな、さすがシュウの作ったものだ」

ふわふわと柔らかいパンケーキにほんのりした甘さの生クリーム、そして熟されて甘い果実。
そして、シュウの笑顔を見つめながら食べるそのひと口が美味しくないわけがない。

私は天にも昇るような気持ちで口の中のパンケーキを味わった。
すると、シュウが突然私の唇を指で拭い 生クリームで汚れた指をなんの躊躇いもなく口に含んだのだ。

「ふふっ。ほんとだ。美味しいね」

私を見つめながら指を咥え、小悪魔のような微笑みを見せるシュウの姿にたまらなくなって思わず、
『ぐぅぅっっ』と声が漏れ出てしまう。

「シュウは本当に……ああっ、もう、無自覚煽ってきて困る……」

私の言葉に何がなんだかわからないと言った様子でコテンと首を傾げる姿が尚可愛らしい。

「今のは柊くんが悪い」

笑ってそう言うトーマ王妃と
『うん、うん』と大きく頷くアンドリュー王の言葉に、

「えっと……ご、ごめんなさい?」

と、とりあえず謝罪の言葉を言っていたけれど、何も分かっていないのだろうな。
シュウのそんなところが愛おしくてたまらないのだ。
シュウの柔らかな頭を優しく撫でると、シュウはふわりと優しい表情を返した。

お互いに食べさせ合いながら楽しい時間を過ごしていると、甘い甘いパンケーキはあっという間になくなってしまった。


ブルーノが淹れてくれたお代わりの紅茶を飲みながらしばらく談笑していると、急にアンドリュー王が思い出したかのように話し出した。

「そういえば、フレデリック。例の守護石の件で、私の薦める宝石彫刻師に登城してもらおうと思っていたんだが、どうやら足を悪くしているようでな、こちらには来られないようだ。
城下で店をやっているから、直接行ってみると良い。話はしているから私の推薦と言えばすぐにやってくれるだろう」

いろいろなことがあって、すっかり忘れてしまっていた。神よ、申し訳ありません!

アンドリュー王が話をつけてくれているというのならなんの心配もない。
近いうちに店に行ってみるとするか。

「ご配慮ありがとうございます」

「いや、早くしておくに越したことはないからな。今日の仕事はもういいから、2人で城下に行ってくると良い」

えっ? 今から?
シュウと2人で城下に?
これはシュウの教えてくれた『でーと』と言うやつではないか?
この時代の城下にも興味があるし、何よりシュウと2人というのが嬉しい。

トーマ王妃が一緒に行きたいと言い出したので、どうなることかと思ったが、アンドリュー王が制してくれて助かった。

遅くなる前に早く行ったほうが良いと言われ、一旦2人で部屋に戻り出かける準備をした。

「シュウ、服はこれにしよう!」

選びに選んで今回は、可愛らしい淡い水色ワンピースに決めた。

確か、仕立て屋ジョシュアが服を持ってきた時に説明していた。
このワンピースを着る時には中に白いふわふわしたパニエというものを身につけるらしい。
それと一緒に差し出すと、なんの躊躇いもなくそれを受け取りシュウは手慣れた様子で着替え始めた。
中にパニエとやらを履いて、上からワンピースを身につけると裾からその白いパニエがほんの少し顔を出しスカート部分を可愛らしく広げている。

私と同じ金色の髪に淡い水色の服を身に纏ったシュウはどこからどう見ても私の大切な存在として周知されることだろう。

「どう?」

シュウが可愛くクルクルとその場で回ると、広がったスカートがふんわりと揺れ、太腿が見えそうになる。
思わず理性が飛びそうになるのを必死で抑えた。

せっかくの城下『でーと』だ。
夜まで我慢するのだ! と自分に言い聞かせて

「ああ、よく似合ってる。
いいか、シュウ。城下に出たら、絶対に私から離れるな」

とシュウに強めに注意した。
こんなに可愛いシュウと城下ではぐれてしまったら、すぐによからぬやからに連れ去られてしまう。

シュウは『分かった』と言ってくれたけれど、本当に自分の美しさを理解しているのかどうか……。

部屋を出ると、ヒューバートが立っていた。

「陛下からお2人の護衛にと命じられました。
城下に同行致します。
少し離れたところにおりますので、どうぞ私のことはお気になさらず」

まぁ、そうだろうな。
2人っきりの『でーと』ならいいと心の片隅では思ってはいたが、ここでも一応王族の一員ということになっているし、シュウのこともあるしな。
護衛がつくのは仕方のないことだな。

「ああ、頼むよ」

ヒューバートの強さはよく分かっているし、何かあったときに彼がいれば心強いのは確かだ。
彼のことだ、きっと私たちの邪魔などするはずはないな。

シュウの手を握ったまま、城下へと出た。

シュウは町並みを見るのに夢中で周りの声は聞こえていないようだが、ずっと

『あの子見て!』
『さっきお城から出てきてたよ』
『えー、あんな綺麗なお姫さまいたっけ?』
『何、あの尋常じゃない可愛さ!』
『手繋いでるってことは隣の人は婚約者?』
『ええーっ、羨ましい……』
『ってか、男の人の方もカッコいいよ!』
『美男美女って目の保養になるわぁ』

私たちに対する呟きが聞こえてくる。
それにしても私を格好良いなどと言ってくれるとは、本当に美醜感覚が違うのだな。
こんな好意的な民たちの声を聞くのは初めてだ。

シュウが嫌な思いをせずに済むのだから、ここでの『でーと』は幸せだ。



「ねぇ、フレッド。あの屋台のおじさんにあの時のお礼を言いたいんだけど、だめかな?」

シュウが指し示す先にある屋台から香ばしく焼けた肉の匂いが漂っている。
ああ、あの時シュウたちがサンディーに引き摺られていったと教えてくれたあの店主か。

「ああ、そうだな。シュウとトーマ王妃の安否を気にしていたから、シュウが元気な姿を見せてやれば喜ぶだろう」

高位貴族のしていることを騎士に告げ口のような形で言いつけたことが知られれば、後からどんな酷い目に合わされるかもわからないというのに店主はそれも顧みず教えてくれたばかりか、シュウやトーマ王妃の無事を祈って涙を流してくれていた。
シュウのこの姿を見れば、喜ぶに違いない。

「こんにちは、おじさん」

「へい、いらっしゃ……ああっ!! 君はこの間の!」

シュウを見て、驚きの声を上げた店主はシュウの出で立ちが前回会った時と違うことに驚いているようだ。
今日の姿は何処からどう見ても貴族の、いや王族の姫だろうからな。

「この前はありがとうございました」

「其方が教えてくれたおかげで、私の伴侶を無事に助け出すことができた。礼を言う」

「えっ? えっ?」

店主の驚く様に、私とシュウの不釣り合いな容姿に驚いているのかと思ったが、ここは美醜感覚の違う時代。
私とシュウが並んでも何も中傷されない時代なのだと言い聞かせ、心を落ち着かせる。

『は、伴侶?』
と驚く店主の呟きは、成人には見えないあまりにも幼い顔立ちのシュウに伴侶がいることへの驚きなのだと感じ取れた。

「おじさんのおかげで元気になれました。ありがとうございます」

シュウが柔かな笑顔を向け、店主に御礼を言うと
店主は足をガクガク震わせ道に平伏した。

「王族の方とは存じ上げず、失礼な物言いをしてしまい申し訳ございません」 

額を何度も道に擦り付け、謝罪の言葉を繰り返す店主の姿にシュウは驚きを隠せない様子だ。
周りで見ていた者たちも、店主が王族に対してとんでもないことをやったのではと噂し始めた。
これは早く誤解を解いてあげねばなと思っていると、

「そんな……おじさんには感謝こそすれ謝罪していただくことなど決してありません」

優しく微笑みながら店主に向けて手を差し出そうとするシュウをさっと制した。

誤解は解いた方がいいが、シュウの手に触れさせるわけにはいかない。
ヒューバートがシュウと店主との間にさっと割り込み、
『お2人は感謝されているのですから、土下座など必要ありませんよ』と声をかけ立ち上がらせた。

国民に広く知られた王国騎士団団長のヒューバートが店主を手厚く優しく抱き起こす姿に、誤解をしていた周りの者たちも店主へのおかしな勘繰りをやめたようだ。
うん、それでいい。さすがだ、ヒューバート。
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