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最終章 (領地での生活編)
フレッド 54−2※
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私の前にしゃがみこみ、愚息に触れようとするシュウの手を止めようとしたのだが、
「フレッド、邪魔しちゃだめ……」
と可愛く止められる。
そんな可愛い注意に抵抗などできるわけもない。
ゴクリと息を呑みながら、ゆっくりと手を避けるとシュウの眼前に凶悪なほどに昂り切った愚息が飛び出してきた。
くそっ!
ほんの少しの我慢もできないやつめ!
心の内で愚息を叱り飛ばすが、恍惚とした表情でシュウが愚息に顔を近づけるのを見下ろすだけで愚息はさらに昂りを増す。
もう自分の意識だけでは制御することもできない状態の中、シュウが小さな舌で愚息の先端を舐め始めた。
シュウに舐め取られている……それだけで蜜はどんどん溢れてしまう。
「ふふっ。おいしっ……」
シュウの小さな手が愚息の根元を握り込み、扱きながら蜜を舐め取られ最高に気持ちがいい。
すると、私の言葉にさらに気持ちよくさせようとしてくれたのかシュウが小さな口を大きく開け、先端からパクリと咥え込んだ。
シュウの小さな口には愚息の張り出した部分までしか入らない。
だが、窄まった唇と頬の柔らかな感触にあっという間に限界を迎えそうだ。
もう、すぐにでも弾けそうだが流石にこれだけでイくのは男としての威厳に関わる。
必死に耐えていると、
「ふれっどぉ……きもひ、よふない……?」
と愚息を咥えたその口で私の顔を見上げながら問いかけてくる。
その姿に一瞬イッてしまいそうになる。
なんとか堪えたというのに、シュウはさらに口を窄めて動きを速めてくる。
そのとんでもない刺激に私は呆気なく限界を超えてしまった。
無意識にシュウの顔を掴み、己の蜜を全てシュウの口内へと弾けさせた。
自分でも途轍もない量が噴き出ているのがわかる。
それくらいシュウの口も舌も気持ちが良すぎた。
あまりの気持ちよさに茫然としながら下を見ればシュウが苦しそうにしながら嚥下している姿が目に入ってきた。
唇の端から白い蜜を垂らしながら、ゆっくりと飲み干す様は実に欲情を唆る。
ハッと我に返り慌てて
「シュウ! 悪い、出していいぞ!」
と声をかけたがシュウはまるで私に見せつけるように口内の蜜をゆっくりと全て飲み干し
「ふふっ。ごちそうさま……」
と空になった口内を開けてみせた。
小さくて真っ赤な舌にドキッとする。
ああ……もう、本当に私は一生シュウには勝てそうにないな。
そう心の中でつぶやいた声がどうやら口に出ていたようだ。
シュウになんと言ったのかと問いかけられてすかさず愛していると返すと、シュウはまだ欲情を孕んだ目で
「ぼくもフレッドを愛しているよ」
と言ってくれた。
あまりの嬉しさに口づけをするといつものシュウとは違う甘ったるい味に思わず眉を顰めてしまった後で、ああ、私の蜜かと納得した。
自分の蜜を味わうのはどちらかといえば好きではないが、シュウの口内だと思えば問題ない。
もう一度唇を重ね、今度はゆっくりとシュウの口内を味わった。
「ふふっ。フレッドの服、整えてあげる」
そう言って、愚息を下着に戻し衣服を整えてくれたが、シュウに触れられたことで愚息はすぐに次を期待してしまっているようだ。
シュウの口の心地よさを知ってしまった愚息を止めることなどできるはずもなく、私はシュウを寝室に残しマクベスにシュウのドレスを預けにリビングへと向かった。
私のニヤケ顔に寝室で何をしていたかおそらく察しているであろうマクベスに強い目で訴えられた。
「旦那さま。野暮なことはもう言いませんが、お披露目パーティーが3日後だということはお忘れなきように。以前のようにシュウさまがお熱を出されるようなことがあれば、私も実力行使いたしますよ」
「わかっている。お披露目パーティーを一番楽しみにしているのは私なのだからな」
「それならよろしいのですが……。本当にお気をつけくださいませ」
私も愚かではない。
マクベスにそう言われたことを守るはずだったのだ……その時までは。
だが、寝室に戻りシュウと共に風呂に入った頃にはその忠告も頭からすっかり消え去ってしまっていた。
私はどうなってしまうかも考えずにシュウの甘い身体を貪り、ただただ情欲に溺れてしまっていたのだった。
抑えることのできない昂りで風呂場でも、そして寝室でもシュウを貪り、何度シュウの最奥に蜜を吐き出したかも覚えていない。
さらさらとした水のような蜜がシュウの身体を濡らして、ハッと我に返った時にはシュウはもう疾うの昔に意識を失っているようだった。
ああ、私はまたこんなにもシュウを求めてしまった……。
もちろんこれほどまでにシュウを求めてしまったことに後悔はあるが、愛し合ったことへの後悔は微塵もない。
シュウもきっとそう思ってくれているはずだ。
寝室を整えさせている間に蜜まみれになったシュウの身体を清め、夜着を着させてゆっくり眠らせようと思った時、
「――っ? シュウ?」
異変に気づいた。
シュウの身体が熱い。
肌を重ねることも随分と増え、慣れてきたと思ったがやはりシュウの小さな身体で私の強欲な愛を受け止めるのは身体に相当の負担をかけてしまうようだ。
――シュウさまがお熱を出されるようなことがあれば、私も実力行使いたしますよ。
マクベスの言葉が頭をよぎる。
それでも内緒にしておくわけにはいかない。
ゴクリと息を呑み、意を決してベルを鳴らすとマクベスが部屋にやってきた。
寝室へ呼び込んだマクベスはすでに何かを察しているように見えた。
「旦那さま」
「……悪い。シュウが熱を出した」
「旦那さま、今なんと仰ったのですか?」
「悪い……」
「私の進言はお聞きになっておられなかったようでございますね。シュウさまは客間へお連れします」
「な――っ、ちょっと待ってくれ! シュウの世話は私が――」
「いいえ、旦那さまのおそばですとシュウさまがお休みになれません。客間へお連れします。私がお連れしますか? それとも旦那さまがお連れになりますか?」
「く――っ、わ、私が連れていく」
「わかりました。ではすぐにご移動をお願いします」
眼光鋭いマクベスの迫力に異議を唱えることなどできる余裕もなく、私はシュウを腕に抱き<蒼の間>へと運んだ。
ベッドに寝かせると、
「では、旦那さま。お部屋からお出になってください」
とマクベスに寝室の外へと追い出される。
「待ってくれ、せめてシュウが目覚めるまで居させてもらえないか?」
「いいえ、それはできません。早く、お出になってください。ルーカス!」
マクベスの声に部屋の外で待機していたルーカスが部屋へと入ってくる。
「旦那さまを外に」
いつもなら絶対に言わないような物言いにマクベスが本気なのだと気付かされた。
シュウ……。
後ろ髪を引かれる思いで部屋をでると、入れ替わるようにルドガーが中に入った。
「シュウさまのお世話はルドガーに任せますのでご安心ください」
部屋の前に立っていたレオンにそう言われて、私は重い足取りで自室へと戻った。
寝室を見れば、さっきまでシュウがいた痕跡がある。
なのにシュウはいない。
ああ、この部屋にシュウがいないのは一体いつぶりなのだろう。
いや、別れて夜を過ごすこともなかったのだ。
それが今はシュウが部屋にいないことが寂しくて仕方がない。
私はなんという愚かなことをしてしまったのだろう……。
自分の愚かさを悔いながら、結局ソファーに座ったまま朝を迎えた。
シュウはもう目覚めただろうか?
熱は下がっただろうか?
ほんの少しだけ、シュウの寝顔だけでも見せてもらえたら……。
そう思って部屋を出ると
「旦那さま、どちらに行かれるのですか?」
とルーカスに声をかけられた。
どうやら警護というよりは私がシュウのところに行かないか見張っているようだ。
「シュウが目覚めたかどうかだけ確認したいだけだ」
「なりません。<蒼の間>には旦那さまを近づけないようにとマクベスにきつく言われております」
「ルーカス、頼む」
私がどれだけ頼もうとも、ルーカスは決して首を縦には振らなかった。
「もういい、実力行使だ」
ルーカスの手を払い除け、シュウのいる部屋へと行こうとした瞬間、
「旦那さま、どちらへ行かれるのですか?」
と威圧感たっぷりな声で呼び止められた。
恐る恐る振り返れば、マクベスが冷ややかな目をして立っていた。
「シュウが目覚めたかどうか確認したいだけだ」
「シュウさまのおそばにはルドガーが付いております。旦那さまはご心配されずとも結構でございます」
「しかし……」
「そろそろ、お食事の時間でございますよ」
「くっ――!」
結局部屋に近寄ることもできずに朝食を済ませた。
いつもならシュウと共に食しているというのに。
なんとも味気ないことだ。
あまり食も進まず、朝食を終えた。
そろそろシュウの元へ行ってもいいだろうかと席を立ち上がると、すぐに
「旦那さま、どちらへ行かれるおつもりですか?」
とまるで監視役のようにマクベスから声がかかる。
「マクベス、一度でいい。シュウの寝顔だけでもいいから見たいんだ。頼む」
「なりません。そろそろ執務の時間でございますよ。デュラン殿が執務室でお待ちでございます」
追い出されるように部屋を出されて、ルーカスに付き添われ執務室へ向かう。
きっとルーカスも私の監視役なのだろう。
「はぁーーーーっ」
大きくて深いため息が出る。
それもそのはずだ。
シュウと離れているのだから。
「旦那さま……何かおありになったのですか? 昨日はとても幸せそうにシュウさまの元にお戻りになったのに」
「デュラン……実はな……」
私が何度もため息をつくことに心配してディランが話を聞いてくれたのだが、ひととおり話をすると
「それはマクベス殿がお怒りになっても仕方のないことですね。というか、旦那さまは学習されないのですか?」
と呆れたように言われてしまった。
「私もわかってはいるのだ。だが、シュウを前にするとどうしても箍が外れるというか、理性が飛んでしまうというか……」
「はぁーっ、旦那さまはケダモノですか? 私の尊敬する領主さまがこのようなお方だとは思いもしませんでしたよ」
「ケダモノ……デュラン……そこまで言わずとも……」
「いいえ。今回は言わせていただきます。よくお考えになってください、シュウさまの体格を。旦那さまの半分ほどしかないのですよ。しかも、旦那さまはずっと鍛えていらっしゃって体力もおありになる。そんな化け物のような体力でシュウさまにぶつかれば、それは熱もお出しになりますよ。旦那さまはシュウさまがずっと床に臥せることになってもよろしいのですか?」
「それはっ、だめだ!!」
「ならば、もう少し考えるべきです。例え、どれだけシュウさまが魅力的でも。もっと強靭な忍耐力をお持ちください」
「わかった……」
「でしたら、今日はシュウさまのことは忘れてお仕事に精をお出しください。強靭な忍耐力でございますよ」
そうまで言われたらもうやるしかない。
積み上げられた書類を前に私は泣く泣く仕事に取り掛かった。
休憩の合間に<蒼の間>の前まで行ってみたのだが、レオンに
「まだお目覚めになっていらっしゃいません」
と言われ、スゴスゴと引き返すのを何度か繰り返していると、
「お目覚めになったらご報告いたしますので、お仕事をお続けください」
と言われてしまい、部屋に行くことさえもできなくなってしまい、本当に仕事に打ち込むことしかできなかった。
それからどれくらい集中していただろう。
突然マクベスが執務室にやってきて、
「シュウさまがお呼びでございます」
と声がかかった。
「い、いいのか?」
「はい。私も少し怒りに任せてしまったところがあったと反省しております。申し訳ございません」
「マクベス……いや、私が悪かったのだ。お前に忠告されておきながら、あのざまだ。もう決してシュウに熱を出させないように努める」
「はい。それはお心にお留めになっていただければ幸いでございます。まぁ多分、シュウさまがお熱をお出しになることはこれからはないと存じますが……」
何か含みを持った笑みを見せながら私を見るマクベスの姿に背筋が寒くなる。
なんだ?
何か考えでもあるというのか?
「マクベス、お前……」
「シュウさまがお待ちでございますよ」
「く――っ!」
追及したかったがそれよりもまずはシュウだ!
私は急いで執務室を飛び出し、シュウのいる<蒼の間>へ向かった。
さっきまで頑なに入れてくれなかったレオンも私の姿が目に入った瞬間にスッと扉を開き、中へと入れてくれた。
「シュウっ!」
大声で寝室に駆け込みシュウの名を呼ぶと、シュウは元気そうな声で私の名を呼んでくれた。
無理をさせない程度にシュウを抱きしめながら、熱が下がったのかと尋ねるともう大丈夫だと答えが返ってきた。
ああ、確かにシュウの身体からは正常な体温を感じる。
「よかった……本当によかった」
シュウを腕に抱き、心の声が漏れる。
ようやく許しが出たのだ。
いつまでもこの部屋に留まる必要はない。
シュウを抱き上げ、私たちの部屋に戻ろうとすると、シュウは嬉しそうに私を引き留めた。
なにやら報告したいことでもあるようだ。
「ぼくがいっつも熱出しちゃってみんなに心配かけちゃうから、ぼく……もっと体力つけるために運動しようと思うんだ」
「えっ?」
思いもかけない言葉に思わず聞き返してしまうが、シュウは嬉しそうに言葉を続ける。
「マクベスさんがね、ぼくでも身体が鍛えられるように手伝ってくれるって言ってくれたんだよ! ぼく嬉しくって!」
楽しみだと言わんばかりの報告に、ああ……マクベスのさっきの意味深な笑みはこれだったかと悟った。
「マクベス……」
振り返り、いつの間にかこの部屋にやってきていたマクベスに視線を向けるとまたあの時と同じ笑みで私をみてきた。
「シュウさまが今度お熱をお出しになったら、私とルドガーでお相手をさせていただくことにしたのですよ。旦那さま、異論はございませんね?」
シュウはずっと身体を鍛えてみたいと言っていた。
騎士たちのように鍛えるのは無理だと言われて諦めていたが、マクベスとルドガーと共に身体を動かし体力をつける程度ならシュウにもできるだろう。
私がそれを頑なに拒否していたのは、シュウが運動をしてほんのりと頬を染め色気漂う姿を他の者に見せたくなかったからだ。
だが、こう決まった以上、次に熱を出すことがあれば確実にシュウは運動へと連れていかれることだろう。
私は絶対にそれを許すわけにはいかない。
わかったとマクベスに約束した上で、シュウには
「シュウがもう熱を出さないように気をつけるから」
と宣言した。
シュウは運動したそうな表情をしていたが、私は絶対に守り切って見せる!!
話も一段落したところで、ようやくシュウを連れて私たちの部屋へと戻った。
シュウをゆっくりとベッドに横たわらせ、シュウがベッドにいることの感動を味わっていると、
「キュンキュン」
とパールが鳴き声を上げながら、シュウに飛びついた。
シュウは嬉しそうにパールを抱き上げ、楽しそうに話を始める。
私がそばにいるというのに、二人の世界に入ってしまったことが寂しくて大人気ないと思いながらも
「シュウ……私も寂しかったぞ」
と声をかけると
「フレッド……こっちきて」
妖艶な笑みを浮かべて私を呼び寄せる。
シュウのそんな色っぽい表情に私はすぐに理性を失ってしまうのだが、シュウは自分がどれほど私を惑わすかわかっていないのだろうな。
だが、これからは本当に気をつけなければ……。
シュウの元へ行くと、パールはさっとシュウの腕の中から飛び出し自分の寝床へと入っていった。
空気を読むのが上手くなったパールを心の中で褒めながら、シュウの隣に身体を横たえた。
すぐに擦り寄ってくるシュウが愛おしくてたまらない。
「さっき、目覚めた時フレッドがいなくて寂しかった……」
シュウの言葉に胸が痛くなる。
私の欲のせいでシュウに寂しい思いをさせてしまった。
それなのに、シュウは私がマクベスに叱られたことを心配してくれる。
なんと優しいのだろう。
私が我慢が効かないせいだというと、シュウは私に求められるのが好きだと言ってくれる。
私のせいで何度も熱を出してしまっているというのに、本当に優しすぎる。
理性を失ってしまう私でさえ、可愛くて好きだと言ってくれるシュウを抱きしめていると、シュウはあの部屋でのことを思い出したのだと話してくれた。
あれは、この世界に来た時……。
中庭で倒れたシュウを抱き上げて運んだ部屋だ。
あの時、あの寝室で真っ直ぐな瞳で私をみてくれた。
それがあの時の私にはどれほど嬉しかったか。
その時のことを思い出したシュウは、今日目覚めた時に私がいないことが寂しかったと言ってくれたのだ。
もうすっかり忘れられてしまったのかと思っていたが、こんなにも鮮明に覚えていてくれたことが嬉しい。
幸せを感じながら、シュウの美しい髪を撫でると、
「ねぇ、フレッド……あの日から、いろんなことを経験してフレッドと時間を共にしてきて……あの日のぼくから少しは変われたかな? ぼくね……初めての夜……あの部屋のベランダでこの世界の赤い月に誓ったんだ。優しくしてくれるフレッドのために役に立てるように一生懸命やってみせる! って」
驚きの事実を教えてくれた。
あの日のあの月は……確か……。
そう。
シュウと出会った日のあの月はこのオランディアで数十年に一度の『神の月』と言われる日。
神に認められた心清らかな者の願いを叶えてくれるという言い伝えのある月だ。
そうか……あの日から、シュウは私との未来を願ってくれていたのだな……。
「フレッド……これからもぼく、頑張るよ。このサヴァンスタックが今まで以上に豊かで過ごしやすい領地になるように。フレッドと一緒に頑張る」
ああ。
私もシュウと共に頑張ろう。
私にシュウという素晴らしい伴侶を与えてくれた神に感謝しながら、この美しい領地を繁栄させるのだ。
それが、私たちを幸せにしてくれた人たちへの恩返しなのだから。
私たちの未来は、ここから始まる。
* * *
10ヶ月にも渡り連載してきたこのお話もようやく今日で完結となりました。
とはいえ、結婚披露パーティーやその他のお話をいくつか番外編として書く予定ですので、あとしばらくはお付き合いいただくことになりますが、ここで一旦本編完結となります。
これまでほぼ毎日連載してこられたのも読みにきてくださった皆さまのおかげです。
今までたくさんの応援をいただき本当にありがとうございました。
波木真帆
「フレッド、邪魔しちゃだめ……」
と可愛く止められる。
そんな可愛い注意に抵抗などできるわけもない。
ゴクリと息を呑みながら、ゆっくりと手を避けるとシュウの眼前に凶悪なほどに昂り切った愚息が飛び出してきた。
くそっ!
ほんの少しの我慢もできないやつめ!
心の内で愚息を叱り飛ばすが、恍惚とした表情でシュウが愚息に顔を近づけるのを見下ろすだけで愚息はさらに昂りを増す。
もう自分の意識だけでは制御することもできない状態の中、シュウが小さな舌で愚息の先端を舐め始めた。
シュウに舐め取られている……それだけで蜜はどんどん溢れてしまう。
「ふふっ。おいしっ……」
シュウの小さな手が愚息の根元を握り込み、扱きながら蜜を舐め取られ最高に気持ちがいい。
すると、私の言葉にさらに気持ちよくさせようとしてくれたのかシュウが小さな口を大きく開け、先端からパクリと咥え込んだ。
シュウの小さな口には愚息の張り出した部分までしか入らない。
だが、窄まった唇と頬の柔らかな感触にあっという間に限界を迎えそうだ。
もう、すぐにでも弾けそうだが流石にこれだけでイくのは男としての威厳に関わる。
必死に耐えていると、
「ふれっどぉ……きもひ、よふない……?」
と愚息を咥えたその口で私の顔を見上げながら問いかけてくる。
その姿に一瞬イッてしまいそうになる。
なんとか堪えたというのに、シュウはさらに口を窄めて動きを速めてくる。
そのとんでもない刺激に私は呆気なく限界を超えてしまった。
無意識にシュウの顔を掴み、己の蜜を全てシュウの口内へと弾けさせた。
自分でも途轍もない量が噴き出ているのがわかる。
それくらいシュウの口も舌も気持ちが良すぎた。
あまりの気持ちよさに茫然としながら下を見ればシュウが苦しそうにしながら嚥下している姿が目に入ってきた。
唇の端から白い蜜を垂らしながら、ゆっくりと飲み干す様は実に欲情を唆る。
ハッと我に返り慌てて
「シュウ! 悪い、出していいぞ!」
と声をかけたがシュウはまるで私に見せつけるように口内の蜜をゆっくりと全て飲み干し
「ふふっ。ごちそうさま……」
と空になった口内を開けてみせた。
小さくて真っ赤な舌にドキッとする。
ああ……もう、本当に私は一生シュウには勝てそうにないな。
そう心の中でつぶやいた声がどうやら口に出ていたようだ。
シュウになんと言ったのかと問いかけられてすかさず愛していると返すと、シュウはまだ欲情を孕んだ目で
「ぼくもフレッドを愛しているよ」
と言ってくれた。
あまりの嬉しさに口づけをするといつものシュウとは違う甘ったるい味に思わず眉を顰めてしまった後で、ああ、私の蜜かと納得した。
自分の蜜を味わうのはどちらかといえば好きではないが、シュウの口内だと思えば問題ない。
もう一度唇を重ね、今度はゆっくりとシュウの口内を味わった。
「ふふっ。フレッドの服、整えてあげる」
そう言って、愚息を下着に戻し衣服を整えてくれたが、シュウに触れられたことで愚息はすぐに次を期待してしまっているようだ。
シュウの口の心地よさを知ってしまった愚息を止めることなどできるはずもなく、私はシュウを寝室に残しマクベスにシュウのドレスを預けにリビングへと向かった。
私のニヤケ顔に寝室で何をしていたかおそらく察しているであろうマクベスに強い目で訴えられた。
「旦那さま。野暮なことはもう言いませんが、お披露目パーティーが3日後だということはお忘れなきように。以前のようにシュウさまがお熱を出されるようなことがあれば、私も実力行使いたしますよ」
「わかっている。お披露目パーティーを一番楽しみにしているのは私なのだからな」
「それならよろしいのですが……。本当にお気をつけくださいませ」
私も愚かではない。
マクベスにそう言われたことを守るはずだったのだ……その時までは。
だが、寝室に戻りシュウと共に風呂に入った頃にはその忠告も頭からすっかり消え去ってしまっていた。
私はどうなってしまうかも考えずにシュウの甘い身体を貪り、ただただ情欲に溺れてしまっていたのだった。
抑えることのできない昂りで風呂場でも、そして寝室でもシュウを貪り、何度シュウの最奥に蜜を吐き出したかも覚えていない。
さらさらとした水のような蜜がシュウの身体を濡らして、ハッと我に返った時にはシュウはもう疾うの昔に意識を失っているようだった。
ああ、私はまたこんなにもシュウを求めてしまった……。
もちろんこれほどまでにシュウを求めてしまったことに後悔はあるが、愛し合ったことへの後悔は微塵もない。
シュウもきっとそう思ってくれているはずだ。
寝室を整えさせている間に蜜まみれになったシュウの身体を清め、夜着を着させてゆっくり眠らせようと思った時、
「――っ? シュウ?」
異変に気づいた。
シュウの身体が熱い。
肌を重ねることも随分と増え、慣れてきたと思ったがやはりシュウの小さな身体で私の強欲な愛を受け止めるのは身体に相当の負担をかけてしまうようだ。
――シュウさまがお熱を出されるようなことがあれば、私も実力行使いたしますよ。
マクベスの言葉が頭をよぎる。
それでも内緒にしておくわけにはいかない。
ゴクリと息を呑み、意を決してベルを鳴らすとマクベスが部屋にやってきた。
寝室へ呼び込んだマクベスはすでに何かを察しているように見えた。
「旦那さま」
「……悪い。シュウが熱を出した」
「旦那さま、今なんと仰ったのですか?」
「悪い……」
「私の進言はお聞きになっておられなかったようでございますね。シュウさまは客間へお連れします」
「な――っ、ちょっと待ってくれ! シュウの世話は私が――」
「いいえ、旦那さまのおそばですとシュウさまがお休みになれません。客間へお連れします。私がお連れしますか? それとも旦那さまがお連れになりますか?」
「く――っ、わ、私が連れていく」
「わかりました。ではすぐにご移動をお願いします」
眼光鋭いマクベスの迫力に異議を唱えることなどできる余裕もなく、私はシュウを腕に抱き<蒼の間>へと運んだ。
ベッドに寝かせると、
「では、旦那さま。お部屋からお出になってください」
とマクベスに寝室の外へと追い出される。
「待ってくれ、せめてシュウが目覚めるまで居させてもらえないか?」
「いいえ、それはできません。早く、お出になってください。ルーカス!」
マクベスの声に部屋の外で待機していたルーカスが部屋へと入ってくる。
「旦那さまを外に」
いつもなら絶対に言わないような物言いにマクベスが本気なのだと気付かされた。
シュウ……。
後ろ髪を引かれる思いで部屋をでると、入れ替わるようにルドガーが中に入った。
「シュウさまのお世話はルドガーに任せますのでご安心ください」
部屋の前に立っていたレオンにそう言われて、私は重い足取りで自室へと戻った。
寝室を見れば、さっきまでシュウがいた痕跡がある。
なのにシュウはいない。
ああ、この部屋にシュウがいないのは一体いつぶりなのだろう。
いや、別れて夜を過ごすこともなかったのだ。
それが今はシュウが部屋にいないことが寂しくて仕方がない。
私はなんという愚かなことをしてしまったのだろう……。
自分の愚かさを悔いながら、結局ソファーに座ったまま朝を迎えた。
シュウはもう目覚めただろうか?
熱は下がっただろうか?
ほんの少しだけ、シュウの寝顔だけでも見せてもらえたら……。
そう思って部屋を出ると
「旦那さま、どちらに行かれるのですか?」
とルーカスに声をかけられた。
どうやら警護というよりは私がシュウのところに行かないか見張っているようだ。
「シュウが目覚めたかどうかだけ確認したいだけだ」
「なりません。<蒼の間>には旦那さまを近づけないようにとマクベスにきつく言われております」
「ルーカス、頼む」
私がどれだけ頼もうとも、ルーカスは決して首を縦には振らなかった。
「もういい、実力行使だ」
ルーカスの手を払い除け、シュウのいる部屋へと行こうとした瞬間、
「旦那さま、どちらへ行かれるのですか?」
と威圧感たっぷりな声で呼び止められた。
恐る恐る振り返れば、マクベスが冷ややかな目をして立っていた。
「シュウが目覚めたかどうか確認したいだけだ」
「シュウさまのおそばにはルドガーが付いております。旦那さまはご心配されずとも結構でございます」
「しかし……」
「そろそろ、お食事の時間でございますよ」
「くっ――!」
結局部屋に近寄ることもできずに朝食を済ませた。
いつもならシュウと共に食しているというのに。
なんとも味気ないことだ。
あまり食も進まず、朝食を終えた。
そろそろシュウの元へ行ってもいいだろうかと席を立ち上がると、すぐに
「旦那さま、どちらへ行かれるおつもりですか?」
とまるで監視役のようにマクベスから声がかかる。
「マクベス、一度でいい。シュウの寝顔だけでもいいから見たいんだ。頼む」
「なりません。そろそろ執務の時間でございますよ。デュラン殿が執務室でお待ちでございます」
追い出されるように部屋を出されて、ルーカスに付き添われ執務室へ向かう。
きっとルーカスも私の監視役なのだろう。
「はぁーーーーっ」
大きくて深いため息が出る。
それもそのはずだ。
シュウと離れているのだから。
「旦那さま……何かおありになったのですか? 昨日はとても幸せそうにシュウさまの元にお戻りになったのに」
「デュラン……実はな……」
私が何度もため息をつくことに心配してディランが話を聞いてくれたのだが、ひととおり話をすると
「それはマクベス殿がお怒りになっても仕方のないことですね。というか、旦那さまは学習されないのですか?」
と呆れたように言われてしまった。
「私もわかってはいるのだ。だが、シュウを前にするとどうしても箍が外れるというか、理性が飛んでしまうというか……」
「はぁーっ、旦那さまはケダモノですか? 私の尊敬する領主さまがこのようなお方だとは思いもしませんでしたよ」
「ケダモノ……デュラン……そこまで言わずとも……」
「いいえ。今回は言わせていただきます。よくお考えになってください、シュウさまの体格を。旦那さまの半分ほどしかないのですよ。しかも、旦那さまはずっと鍛えていらっしゃって体力もおありになる。そんな化け物のような体力でシュウさまにぶつかれば、それは熱もお出しになりますよ。旦那さまはシュウさまがずっと床に臥せることになってもよろしいのですか?」
「それはっ、だめだ!!」
「ならば、もう少し考えるべきです。例え、どれだけシュウさまが魅力的でも。もっと強靭な忍耐力をお持ちください」
「わかった……」
「でしたら、今日はシュウさまのことは忘れてお仕事に精をお出しください。強靭な忍耐力でございますよ」
そうまで言われたらもうやるしかない。
積み上げられた書類を前に私は泣く泣く仕事に取り掛かった。
休憩の合間に<蒼の間>の前まで行ってみたのだが、レオンに
「まだお目覚めになっていらっしゃいません」
と言われ、スゴスゴと引き返すのを何度か繰り返していると、
「お目覚めになったらご報告いたしますので、お仕事をお続けください」
と言われてしまい、部屋に行くことさえもできなくなってしまい、本当に仕事に打ち込むことしかできなかった。
それからどれくらい集中していただろう。
突然マクベスが執務室にやってきて、
「シュウさまがお呼びでございます」
と声がかかった。
「い、いいのか?」
「はい。私も少し怒りに任せてしまったところがあったと反省しております。申し訳ございません」
「マクベス……いや、私が悪かったのだ。お前に忠告されておきながら、あのざまだ。もう決してシュウに熱を出させないように努める」
「はい。それはお心にお留めになっていただければ幸いでございます。まぁ多分、シュウさまがお熱をお出しになることはこれからはないと存じますが……」
何か含みを持った笑みを見せながら私を見るマクベスの姿に背筋が寒くなる。
なんだ?
何か考えでもあるというのか?
「マクベス、お前……」
「シュウさまがお待ちでございますよ」
「く――っ!」
追及したかったがそれよりもまずはシュウだ!
私は急いで執務室を飛び出し、シュウのいる<蒼の間>へ向かった。
さっきまで頑なに入れてくれなかったレオンも私の姿が目に入った瞬間にスッと扉を開き、中へと入れてくれた。
「シュウっ!」
大声で寝室に駆け込みシュウの名を呼ぶと、シュウは元気そうな声で私の名を呼んでくれた。
無理をさせない程度にシュウを抱きしめながら、熱が下がったのかと尋ねるともう大丈夫だと答えが返ってきた。
ああ、確かにシュウの身体からは正常な体温を感じる。
「よかった……本当によかった」
シュウを腕に抱き、心の声が漏れる。
ようやく許しが出たのだ。
いつまでもこの部屋に留まる必要はない。
シュウを抱き上げ、私たちの部屋に戻ろうとすると、シュウは嬉しそうに私を引き留めた。
なにやら報告したいことでもあるようだ。
「ぼくがいっつも熱出しちゃってみんなに心配かけちゃうから、ぼく……もっと体力つけるために運動しようと思うんだ」
「えっ?」
思いもかけない言葉に思わず聞き返してしまうが、シュウは嬉しそうに言葉を続ける。
「マクベスさんがね、ぼくでも身体が鍛えられるように手伝ってくれるって言ってくれたんだよ! ぼく嬉しくって!」
楽しみだと言わんばかりの報告に、ああ……マクベスのさっきの意味深な笑みはこれだったかと悟った。
「マクベス……」
振り返り、いつの間にかこの部屋にやってきていたマクベスに視線を向けるとまたあの時と同じ笑みで私をみてきた。
「シュウさまが今度お熱をお出しになったら、私とルドガーでお相手をさせていただくことにしたのですよ。旦那さま、異論はございませんね?」
シュウはずっと身体を鍛えてみたいと言っていた。
騎士たちのように鍛えるのは無理だと言われて諦めていたが、マクベスとルドガーと共に身体を動かし体力をつける程度ならシュウにもできるだろう。
私がそれを頑なに拒否していたのは、シュウが運動をしてほんのりと頬を染め色気漂う姿を他の者に見せたくなかったからだ。
だが、こう決まった以上、次に熱を出すことがあれば確実にシュウは運動へと連れていかれることだろう。
私は絶対にそれを許すわけにはいかない。
わかったとマクベスに約束した上で、シュウには
「シュウがもう熱を出さないように気をつけるから」
と宣言した。
シュウは運動したそうな表情をしていたが、私は絶対に守り切って見せる!!
話も一段落したところで、ようやくシュウを連れて私たちの部屋へと戻った。
シュウをゆっくりとベッドに横たわらせ、シュウがベッドにいることの感動を味わっていると、
「キュンキュン」
とパールが鳴き声を上げながら、シュウに飛びついた。
シュウは嬉しそうにパールを抱き上げ、楽しそうに話を始める。
私がそばにいるというのに、二人の世界に入ってしまったことが寂しくて大人気ないと思いながらも
「シュウ……私も寂しかったぞ」
と声をかけると
「フレッド……こっちきて」
妖艶な笑みを浮かべて私を呼び寄せる。
シュウのそんな色っぽい表情に私はすぐに理性を失ってしまうのだが、シュウは自分がどれほど私を惑わすかわかっていないのだろうな。
だが、これからは本当に気をつけなければ……。
シュウの元へ行くと、パールはさっとシュウの腕の中から飛び出し自分の寝床へと入っていった。
空気を読むのが上手くなったパールを心の中で褒めながら、シュウの隣に身体を横たえた。
すぐに擦り寄ってくるシュウが愛おしくてたまらない。
「さっき、目覚めた時フレッドがいなくて寂しかった……」
シュウの言葉に胸が痛くなる。
私の欲のせいでシュウに寂しい思いをさせてしまった。
それなのに、シュウは私がマクベスに叱られたことを心配してくれる。
なんと優しいのだろう。
私が我慢が効かないせいだというと、シュウは私に求められるのが好きだと言ってくれる。
私のせいで何度も熱を出してしまっているというのに、本当に優しすぎる。
理性を失ってしまう私でさえ、可愛くて好きだと言ってくれるシュウを抱きしめていると、シュウはあの部屋でのことを思い出したのだと話してくれた。
あれは、この世界に来た時……。
中庭で倒れたシュウを抱き上げて運んだ部屋だ。
あの時、あの寝室で真っ直ぐな瞳で私をみてくれた。
それがあの時の私にはどれほど嬉しかったか。
その時のことを思い出したシュウは、今日目覚めた時に私がいないことが寂しかったと言ってくれたのだ。
もうすっかり忘れられてしまったのかと思っていたが、こんなにも鮮明に覚えていてくれたことが嬉しい。
幸せを感じながら、シュウの美しい髪を撫でると、
「ねぇ、フレッド……あの日から、いろんなことを経験してフレッドと時間を共にしてきて……あの日のぼくから少しは変われたかな? ぼくね……初めての夜……あの部屋のベランダでこの世界の赤い月に誓ったんだ。優しくしてくれるフレッドのために役に立てるように一生懸命やってみせる! って」
驚きの事実を教えてくれた。
あの日のあの月は……確か……。
そう。
シュウと出会った日のあの月はこのオランディアで数十年に一度の『神の月』と言われる日。
神に認められた心清らかな者の願いを叶えてくれるという言い伝えのある月だ。
そうか……あの日から、シュウは私との未来を願ってくれていたのだな……。
「フレッド……これからもぼく、頑張るよ。このサヴァンスタックが今まで以上に豊かで過ごしやすい領地になるように。フレッドと一緒に頑張る」
ああ。
私もシュウと共に頑張ろう。
私にシュウという素晴らしい伴侶を与えてくれた神に感謝しながら、この美しい領地を繁栄させるのだ。
それが、私たちを幸せにしてくれた人たちへの恩返しなのだから。
私たちの未来は、ここから始まる。
* * *
10ヶ月にも渡り連載してきたこのお話もようやく今日で完結となりました。
とはいえ、結婚披露パーティーやその他のお話をいくつか番外編として書く予定ですので、あとしばらくはお付き合いいただくことになりますが、ここで一旦本編完結となります。
これまでほぼ毎日連載してこられたのも読みにきてくださった皆さまのおかげです。
今までたくさんの応援をいただき本当にありがとうございました。
波木真帆
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