236 / 268
番外編
ふたりの思い <ゴードン&ハーヴィー>※後編
しおりを挟む<sideゴードン>
案内された部屋は、中庭の外れにある離れ。
「ここは?」
「新婚のご夫婦をお招きした時のためにとご用意しております離れの間でございます。皆さまがまだいらっしゃるお屋敷内でお過ごしになるのは気を遣われますでしょう?」
「これも公爵さまがご配慮くださったのですか?」
そう尋ねると、執事はにこやかな笑顔を浮かべながら頷き
「この部屋にあるものは全てご自由にお使いくださいませ。何かございましたら、ベルでお呼びください。失礼致します」
と頭を下げ出ていった。
なぜ、公爵さまは我々にこんなにもよくしてくださるのだろう……。
その疑問は残りつつも、今は腕の中のハーヴィーとの時間を大切にしたい。
私は珍しく緊張というものを感じながら、部屋に入った。
部屋の中は普段使っていないのが勿体無いほど、豪華な調度品に囲まれ、落ち着いた雰囲気に溢れていた。
「あ、あの……ゴードンさま……」
私の言いつけを守ってちゃんと上着を頭まで被ったハーヴィーからくぐもった声が聞こえる。
「ああ、悪い」
急いでハーヴィーから上着を取ると、
「――っ!!!」
暑かったのか、さらに赤らめた顔で私を見上げる。
そのなんとも色っぽい姿に気づけばハーヴィーの唇を再び奪っていた。
「んんっ……っんぅ……っ」
私の腕の中にいるハーヴィーはなす術もなく、ひたすら私に唇を奪われ続け唇を離した時にはぐったりと私に身を預けていた。
「ああ、ハーヴィー。其方があまりにも妖艶で我慢できなかった」
「ゴードン、さま……」
「すぐに其方が欲しい……いいか?」
「そんなこと、きかないでください……」
恥じらうハーヴィーの姿に身体が滾ってくる。
ここ数ヶ月、欲を己の手で発散するしかなかったのだ。
身体も限界を迎えているのだろう。
それでもすぐに襲い掛かりたいのを必死に抑えながら、私はハーヴィーをベッドへと運んだ。
我々をここに案内するまでにあの執事がしっかりと整えてくれたのだろう。
寝室には篭った匂いがなく、清潔な香りに包まれていた。
「ハーヴィー、其方を大切にしたい。先にハーヴィーを味わわせてくれ」
そう、ハーヴィーの蜜さえ摂取できれば少しは我慢もできるだろう。
私の言葉にハーヴィーは恥じらいながら頷いて、自分で服を脱ぎ始めた。
きっと私のために早く脱いだ方がいいと思ったのだろう。
真っ赤な顔で一枚、一枚服を脱いでいくハーヴィーに私の愚息はもうすっかり形を変えていた。
私の前で一糸纏わぬ姿になったハーヴィーの足の間に可愛いモノが昂りを見せている。
「ふふっ。私にみられて興奮したか?」
「は、はじめてなので……その、はだかをみせるなんて……」
人に見られることすら初めて。
この美しい陶器のような肌も、可愛らしく主張する乳首も、そしてふるふると震える可愛らしいモノも全て私しか知らないのだ。
ああ、なんと幸せなことだろう。
それに……甘い匂いがする。
その匂いを放っているのは、ハーヴィーの可愛い昂りだ。
やはり私の心の騒めきに間違いはなかったのだ。
私はその匂いに誘われるように、ハーヴィーの前に跪き大きな口で全てを咥え込んだ。
「ひゃ――あっ!!」
初めての快感に戸惑っているのか、ハーヴィーが可愛い声をあげながら身を捩る。
だが、ハーヴィーの力なんぞ子猫のようで私がしっかりと腰を掴めば動くこともできないようだ。
ハーヴィーを抱きしめながらハーヴィーの昂りを口と舌で可愛がってやる。
「ああっんん……やぁ――っ、だ、めぇ……っんっ、んっ……イくぅ……っ」
ハーヴィーは可愛らしい声をあげながら、あっという間に私の口内に蜜を吐き出した。
おそらくひと月はしていないのだろう。
濃くてしかも今まで味わったことのない甘い味が口内に広がっていく。
やはりそうだったか……。
私の唯一。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
初めての口淫の快感に息を荒げるハーヴィーを抱きしめた。
「ハーヴィー、やはり私たちは唯一だ。もう決して離れないぞ」
「ほ、んと……です、か……うれしぃ……っ」
まだ息も荒いままに涙を浮かべ私を見つめるハーヴィーの姿に愛おしさが募る。
「本当だとも。私の命は其方の命。これからは2人で一生愛し合って生きていこう」
「ごー、どんさまぁ……っ」
「ハーヴィー、愛してる」
「わたしも……あいしています……だから、わたしにも……みつを……」
「ああっ、ハーヴィーっ!!」
可愛い伴侶にねだられて、一気に愚息が滾る。
己の服を引きちぎりそうな勢いで脱ぎ捨て、ハーヴィーをベッドに押し倒した。
執事が全て準備が整っていると言っていた通り、ベッド脇には媚薬やその他のものも全て用意があった。
唯一だから大丈夫だとは思いつつ、ハーヴィーを傷つけたくなくて潤滑液だけ拝借する。
指先でハーヴィーの後孔をなぞり指を挿入れば中の肉襞が愚息の侵入を期待しているかのようにひくひくと蠢きながら吸い付いてくる。
これならばすぐに挿入できるだろう。
すでに先端に溜まった蜜を愚息全体に纏わせ、ハーヴィーの後孔に押し当てた。
「あっ、ああっ、あっ、ああっ!」
ゆっくりと挿入っていくたびにハーヴィーから声が上がる。
だがその声に恐怖や怯えは一切見当たらない。
それどころか声に艶があり、気持ちよさそうに聞こえる。
これが唯一の力なのか。
最初から快楽を得られるだなんて……ああ、なんて幸せなのだろう。
いつもなら……なんて考えるのはハーヴィーに失礼だな。
今までのは精力を発散するためのもの。
ハーヴィーとの交わりは愛だ。
根本から違うのだから、今までと比べてはいけない。
ハーヴィー……愛してる。
これからは一生お前だけだ。
「ひゃぁっっああっ!!」
一気に根元まで深く貫いた瞬間、ハーヴィーのモノから蜜が噴き出した。
甘い匂いが漂う中で、ハーヴィーの最奥に愚息をあてゴリゴリと擦ってやると
「……ああっ、やぁ、も、う……だ、めぇ……」
と身体を震わせながら抱きついてくる。
その可愛い姿に私も限界を迎えて、ハーヴィーの最奥に蜜を放った。
数ヶ月満足できていなかったからか、途轍もない量がハーヴィーの中に出ているのがわかる。
「ハーヴィー、大丈夫か?」
「ごー、どんさまぁ……からだのおくが、あつい、です……。これ、ごー、どんさまの?」
「ああ、そうだ。嬉しいか?」
「ふふっ。うれしぃ……っ」
「――っ!!!」
ハーヴィーの蕩けるような笑顔に、ハーヴィーの中にいた愚息が一気に熱を復活させる。
「えっ? こ、これ……な、んで……?」
「ハーヴィーが可愛いことを言うからだ。そのままもう一度いいか?」
「もう、いちどって……ひゃぁーーっん!!」
ハーヴィーの中から引き抜く間も無く滾ってしまった愚息で何度も最奥を擦り続ける。
そのあとはもう何度蜜を放ったかもわからない。
この離れには呼ばない限り人も来ない。
ああ、本当に公爵さまは素晴らしい伴侶を見つけてくださった。
私は一生をかけて、公爵さまのために仕えよう。
腕の中の愛しい伴侶を抱きしめながら、私はそう誓っていた。
229
あなたにおすすめの小説
身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される
秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました!
最終17位でした!応援ありがとうございます!
あらすじ
魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。
ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。
死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――?
傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*本編完結しました
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
* ゆるゆ
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
ノィユとヴィルの動画を作ってみました!(笑)
インスタ @yuruyu0
Youtube @BL小説動画 です!
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったらお話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
ヴィル×ノィユのお話です。
本編完結しました!
『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました!
時々おまけのお話を更新するかもです。
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる