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離れていてもずっと……※
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悠真の家の風呂場は目線から上の高さに大きな窓がある。
外の景色がばっちり見えるが、これは外からも見えるということだろうか?
「驚きました?」
悠真は笑顔で尋ねてきた。
いやいや、それは驚くだろう。
いや、驚くなんてものじゃない。
これまでずっと誰かに悠真の裸が見られていたかと思うと怒りすら湧いてしまうほどだ。しかし、ここで怒り出すわけにもいかない。努めて冷静に尋ねてみる。
「ここは外からも見えるのではないですか?」
、「ちゃんと仕掛けがあるので大丈夫なんですよ」
この庭は元々人が入れない場所に位置しているが、万が一誰かが入りこんだ時のために倉橋さんがこの古民家をリノベーションするときにある仕掛けを施してくれたらしい。
その仕掛けというのが、人が近寄ってくる気配を感じたら一気にこの窓がマジックミラーに変わるというのだ。
そう、中からは外が見えるが外からは見えないという代物。
しかもこの窓はロケットにも使われるような強化ガラスでできており、割って中に侵入することも不可能だという。
それを聞いて安心しつつ、倉橋さんは悠真のためにどこまで尽力しているのだろうと心配になってきた。
本当に倉橋さんには悠真を思う気持ちは一切ないのだろうか?
倉橋さんが恋敵となれば、かなり分が悪い。
いや、もちろん悠真を手放す気などさらさらないが。
「あの、倉橋さんは……本当に悠真のことは……その、」
「心配しなくて大丈夫ですよ。社長がこの家にいろいろしてくれているのはお試しでもあるんですよ。このシステムも社長が開発に携わっているものをお試しでつけてくれているだけで、私はその使い心地を伝えるだけなんです」
「なるほど。そういうことですか……」
市場に出す前の調査を兼ねているわけか。
とはいえ、本当に自信のあるものしかやらないだろうからな。
倉橋さんの広い人脈と手腕には本当に驚かされる。
「伊織さん。早くお風呂に入りませんか?」
「あ、ああ。そうですね」
「あの、明るすぎると恥ずかしいので、電気はつけなくてもいいですか?」
「そうですね、今日は星が綺麗だからこの光だけで楽しみましょうか」
悠真はほんのり顔を赤らめて、頷いた。
お互いなんとなく気恥ずかしくなって背中合わせに裸になったが、悠真に手を引かれ風呂場に向かうときにはもうすでに私は興奮しまくっていた。
なぜなら悠真の身体には昨日の情交で私がつけた無数のキスマークがこれでもかというほどに目立っていたからだ。
宮古島に生まれ西表島で生活しているというのに、驚くほど白く美しい肌に、私のつけた赤いキスマークが映えている。
それを見るだけで興奮してしまうなんて、まるで性を覚えたばかりの中学生のようで恥ずかしい。
「今日は私が伊織さんを洗います」
「えっ……」
悠真の突然の宣言に驚いている間にさっと洗い場の椅子に座らされ、髪を泡だらけにされてはもう動くわけにもいかない。
大人しく洗ってもらっていると、悠真の長く細い指が私の髪を滑っていくのを感じる。それだけでたまらないほど気持ちがいい。
ふと鏡越しに悠真を見ると、悠真もまた気持ちよさそうな表情をしている。
ああ、なんて顔をするんだ。
もうこのまま襲ってしまいたくなる。
それをグッと抑えながら、悠真が髪を洗い終えるのを待った。
「伊織さんの髪、さらさらとして綺麗ですね」
「悠真が気に入ってくれるのは嬉しいですよ」
悠真が照れたように笑うのが見えた。
私の髪を洗ってもらってすぐに今度は私がと声をかけようとした。
「伊織さんは今日は座っててください」
私の動きを見透かしたように先に言われ、そしてそのまま泡をたっぷりとつけた悠真の手が私の身体を洗い始めた。悠真の柔らかな手が私の背中を滑っていく。そんな感覚に一気に昂ってしまいそうになるが、ここで驚かせるわけにはいかないと必死に耐える。けれど、悠真の手が背中からそのまま前にやってきた。
「えっ? ゆ、悠真っ」
焦ったときにはすでに悠真の手が私の昂りを握ってしまっていた。
「もうこんなになっちゃったんですね。可愛い」
悠真が私の背中に後ろから抱きしめるようにピッタリとくっついて私のモノを握っているから、背中に悠真の乳首が背中を擦っていく感覚がわかる。
背中からの刺激と昂りをクチュクチュと扱かれている刺激で、あっという間に私は限界を迎えてしまっていた。
「ああっ、だめです……悠真っ」
鏡越しに悠真の恍惚とした表情を見ながら扱かれては、我慢などできるはずもない。あっという間に私は果ててしまった。
こんなにも早く果ててしまったことを恥ずかしく思っていたのだが、
「伊織さん……私、嬉しいです」
と言ってくれる。
「悠真……どうしてこんなにしてくれるのですか?」
「私……離れても伊織さんを感じていたいんです。伊織さんが東京に帰ってもいろんな場所で伊織さんとの特別な思い出ができたら少しは寂しくなくなるかなって」
声を震わせながら話す悠真を見て、私は胸を締め付けられる思いがした。
「悠真、あなたって人はどこまで好きにさせるんですか?」
私は悠真の方に向き直り、ギュッと抱きしめる。
「悠真が愛おしくて愛おしくてたまりません。私は絶対にあなたを手放したりはしませんよ」
私の宣言に、悠真は涙をこぼしながら嬉しそうに微笑んだ。
「悠真、ここでシてもいいですか?」
「はい。私……伊織さんとここで愛し合いたいです」
その言葉に私は悠真を立ったまま壁に手をつけさせて背中から抱き締めた。風呂場に持ち込んだローションを手に取り、悠真の蕾に擦り付ける。
あれだけ固く閉ざしていた蕾は昨夜からの幾度もの情交でまだ柔らかさを保っていて、私の指をスルッと飲み込んだ。
「ああっ……んっ」
仄かな星の光が照らす中、風呂場に響く悠真の甘い声。
このシチュエーションだけでさっき一度出したばかりの私のモノは瞬く間に硬さを取り戻している。
蕩けるように熱くキュッと締め付けてくる悠真の中が私の指を飲み込んで離そうとしない。早くこの中に入りたい。
もうそろそろいいかと自分の昂りにローションを纏わせる。悠真の後孔に擦り付けると、柔らかく解した悠真の蕾が私の昂りをチュプっと誘い込み、一気に咥え込んだ悠真の蕾はあっという間に私の昂りを中へ奥へ誘っていく。
吸い込まれるままに私は昂りを悠真の最奥まで押し進めた。
立ったままでするのはもちろん初めてだが、当たる場所が違いこれもかなり気持ちがいい。悠真も気持ちよさそうに声を響かせている。
そんな悠真の嬌声を心地よく感じながら、悠真がイッたのを確認して、私も悠真の最奥に白濁を叩きつけた。
射精して少し萎えた昂りを引き抜くと、中から私の出したものがトロトロと垂れてきて、それだけで滾りそうになる。
だか昨夜からの回数を考えると風呂場での行為はもう止めておいた方がいいだろう。
力を使い果たしたのか、壁にもたれかかっている悠真を自分の方に抱きつかせている間に悠真の中を綺麗に洗ってから、髪と身体を洗い清めた。
そして、悠真を抱き抱えたまま湯船に沈むと、悠真がほっとしたように私に笑みを向けた。
「悠真との相性が良すぎて、すぐに抱いてしまってすみません。悠真といると我慢できない自分に驚いています」
「いいんですよ。私……今まで誰かと肌を合わせたいなんて思ったことは一度もないんですが、伊織さんとはずっと抱き合っていたいと思いますよ」
「悠真……私もです。それに悩んだ時期もありましたが、今思えば悠真と出会うのを待っていたのかもしれませんね」
「よかったです。私以外の人が伊織さんの全てを知ってるなんて……耐えられそうにないですから」
「悠真、私には一生あなただけですよ。離れていてもあなただけを想っています」
別れの日は少しずつ近づいている。
それを考えたくないが、考えずにはいられない。
私たちは美しい星を見ながら、隙間なくギュッと抱き合い続けた。
外の景色がばっちり見えるが、これは外からも見えるということだろうか?
「驚きました?」
悠真は笑顔で尋ねてきた。
いやいや、それは驚くだろう。
いや、驚くなんてものじゃない。
これまでずっと誰かに悠真の裸が見られていたかと思うと怒りすら湧いてしまうほどだ。しかし、ここで怒り出すわけにもいかない。努めて冷静に尋ねてみる。
「ここは外からも見えるのではないですか?」
、「ちゃんと仕掛けがあるので大丈夫なんですよ」
この庭は元々人が入れない場所に位置しているが、万が一誰かが入りこんだ時のために倉橋さんがこの古民家をリノベーションするときにある仕掛けを施してくれたらしい。
その仕掛けというのが、人が近寄ってくる気配を感じたら一気にこの窓がマジックミラーに変わるというのだ。
そう、中からは外が見えるが外からは見えないという代物。
しかもこの窓はロケットにも使われるような強化ガラスでできており、割って中に侵入することも不可能だという。
それを聞いて安心しつつ、倉橋さんは悠真のためにどこまで尽力しているのだろうと心配になってきた。
本当に倉橋さんには悠真を思う気持ちは一切ないのだろうか?
倉橋さんが恋敵となれば、かなり分が悪い。
いや、もちろん悠真を手放す気などさらさらないが。
「あの、倉橋さんは……本当に悠真のことは……その、」
「心配しなくて大丈夫ですよ。社長がこの家にいろいろしてくれているのはお試しでもあるんですよ。このシステムも社長が開発に携わっているものをお試しでつけてくれているだけで、私はその使い心地を伝えるだけなんです」
「なるほど。そういうことですか……」
市場に出す前の調査を兼ねているわけか。
とはいえ、本当に自信のあるものしかやらないだろうからな。
倉橋さんの広い人脈と手腕には本当に驚かされる。
「伊織さん。早くお風呂に入りませんか?」
「あ、ああ。そうですね」
「あの、明るすぎると恥ずかしいので、電気はつけなくてもいいですか?」
「そうですね、今日は星が綺麗だからこの光だけで楽しみましょうか」
悠真はほんのり顔を赤らめて、頷いた。
お互いなんとなく気恥ずかしくなって背中合わせに裸になったが、悠真に手を引かれ風呂場に向かうときにはもうすでに私は興奮しまくっていた。
なぜなら悠真の身体には昨日の情交で私がつけた無数のキスマークがこれでもかというほどに目立っていたからだ。
宮古島に生まれ西表島で生活しているというのに、驚くほど白く美しい肌に、私のつけた赤いキスマークが映えている。
それを見るだけで興奮してしまうなんて、まるで性を覚えたばかりの中学生のようで恥ずかしい。
「今日は私が伊織さんを洗います」
「えっ……」
悠真の突然の宣言に驚いている間にさっと洗い場の椅子に座らされ、髪を泡だらけにされてはもう動くわけにもいかない。
大人しく洗ってもらっていると、悠真の長く細い指が私の髪を滑っていくのを感じる。それだけでたまらないほど気持ちがいい。
ふと鏡越しに悠真を見ると、悠真もまた気持ちよさそうな表情をしている。
ああ、なんて顔をするんだ。
もうこのまま襲ってしまいたくなる。
それをグッと抑えながら、悠真が髪を洗い終えるのを待った。
「伊織さんの髪、さらさらとして綺麗ですね」
「悠真が気に入ってくれるのは嬉しいですよ」
悠真が照れたように笑うのが見えた。
私の髪を洗ってもらってすぐに今度は私がと声をかけようとした。
「伊織さんは今日は座っててください」
私の動きを見透かしたように先に言われ、そしてそのまま泡をたっぷりとつけた悠真の手が私の身体を洗い始めた。悠真の柔らかな手が私の背中を滑っていく。そんな感覚に一気に昂ってしまいそうになるが、ここで驚かせるわけにはいかないと必死に耐える。けれど、悠真の手が背中からそのまま前にやってきた。
「えっ? ゆ、悠真っ」
焦ったときにはすでに悠真の手が私の昂りを握ってしまっていた。
「もうこんなになっちゃったんですね。可愛い」
悠真が私の背中に後ろから抱きしめるようにピッタリとくっついて私のモノを握っているから、背中に悠真の乳首が背中を擦っていく感覚がわかる。
背中からの刺激と昂りをクチュクチュと扱かれている刺激で、あっという間に私は限界を迎えてしまっていた。
「ああっ、だめです……悠真っ」
鏡越しに悠真の恍惚とした表情を見ながら扱かれては、我慢などできるはずもない。あっという間に私は果ててしまった。
こんなにも早く果ててしまったことを恥ずかしく思っていたのだが、
「伊織さん……私、嬉しいです」
と言ってくれる。
「悠真……どうしてこんなにしてくれるのですか?」
「私……離れても伊織さんを感じていたいんです。伊織さんが東京に帰ってもいろんな場所で伊織さんとの特別な思い出ができたら少しは寂しくなくなるかなって」
声を震わせながら話す悠真を見て、私は胸を締め付けられる思いがした。
「悠真、あなたって人はどこまで好きにさせるんですか?」
私は悠真の方に向き直り、ギュッと抱きしめる。
「悠真が愛おしくて愛おしくてたまりません。私は絶対にあなたを手放したりはしませんよ」
私の宣言に、悠真は涙をこぼしながら嬉しそうに微笑んだ。
「悠真、ここでシてもいいですか?」
「はい。私……伊織さんとここで愛し合いたいです」
その言葉に私は悠真を立ったまま壁に手をつけさせて背中から抱き締めた。風呂場に持ち込んだローションを手に取り、悠真の蕾に擦り付ける。
あれだけ固く閉ざしていた蕾は昨夜からの幾度もの情交でまだ柔らかさを保っていて、私の指をスルッと飲み込んだ。
「ああっ……んっ」
仄かな星の光が照らす中、風呂場に響く悠真の甘い声。
このシチュエーションだけでさっき一度出したばかりの私のモノは瞬く間に硬さを取り戻している。
蕩けるように熱くキュッと締め付けてくる悠真の中が私の指を飲み込んで離そうとしない。早くこの中に入りたい。
もうそろそろいいかと自分の昂りにローションを纏わせる。悠真の後孔に擦り付けると、柔らかく解した悠真の蕾が私の昂りをチュプっと誘い込み、一気に咥え込んだ悠真の蕾はあっという間に私の昂りを中へ奥へ誘っていく。
吸い込まれるままに私は昂りを悠真の最奥まで押し進めた。
立ったままでするのはもちろん初めてだが、当たる場所が違いこれもかなり気持ちがいい。悠真も気持ちよさそうに声を響かせている。
そんな悠真の嬌声を心地よく感じながら、悠真がイッたのを確認して、私も悠真の最奥に白濁を叩きつけた。
射精して少し萎えた昂りを引き抜くと、中から私の出したものがトロトロと垂れてきて、それだけで滾りそうになる。
だか昨夜からの回数を考えると風呂場での行為はもう止めておいた方がいいだろう。
力を使い果たしたのか、壁にもたれかかっている悠真を自分の方に抱きつかせている間に悠真の中を綺麗に洗ってから、髪と身体を洗い清めた。
そして、悠真を抱き抱えたまま湯船に沈むと、悠真がほっとしたように私に笑みを向けた。
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「いいんですよ。私……今まで誰かと肌を合わせたいなんて思ったことは一度もないんですが、伊織さんとはずっと抱き合っていたいと思いますよ」
「悠真……私もです。それに悩んだ時期もありましたが、今思えば悠真と出会うのを待っていたのかもしれませんね」
「よかったです。私以外の人が伊織さんの全てを知ってるなんて……耐えられそうにないですから」
「悠真、私には一生あなただけですよ。離れていてもあなただけを想っています」
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