極上紳士のプライベートレッスン 〜孤児はフランス貴族に溺愛される

波木真帆

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Violonが繋いだ縁※ 6

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『わぁ! 素敵っ!』

『ここはロレーヌ家の祖先が建てた城で、今は城の半分をホテルとして提供しているんだ。残りの半分はロレーヌ一族であれば、いつでも使うことが許されているんだよ。もちろん、エヴァンさまの承諾を得ないといけないけれどね。さぁ、中に入ろう』

『あ、あの……もしかして、今日はここにお泊まりですか?』

セルジュさんに包み込まれるように背中を抱かれて進みながら尋ねてみると、セルジュさんはさも当然とでもいうようにニコリと笑った。

『もちろんだとも。今日だけじゃない。数日はここに泊まる予定だよ』

『あ、でも着替えも何も……』

『ふふっ。大丈夫。なんの心配もいらない。全て揃っているよ。ミシェルを愛するには完璧にね』

『えっ? 僕を愛するって……』

『さぁ、ここが私たちが泊まる部屋だよ』

セルジュさんは僕の質問に笑顔でかわして、僕をある部屋の中に連れて行った。

『わぁ……っ』

素晴らしい調度品の数々。
眩いほどの光を放つシャンデリア。

ロレーヌ家のお屋敷もすごく豪華なのに、ここはそれを遥かに上回る豪華さだ。

僕なんかが触れちゃいけないと思ってしまうくらいに、どこもかしこもキラキラと輝いている。

『気に入ったかな?』

『あ、あの……凄すぎて、わけがわからないです……』

『ふふっ。この部屋は確かに美しいな。だが、私にはミシェルの方が遥かに美しいよ』

『えっ? んん……っ!』

急に抱きしめられて唇を奪われる。
壇上で味わったのとは全然違う激しいキス。
でも……すごく心地良い。

背伸びをして必死に抱きつきながらキスに応えていると、突然何かが口の中に入ってきた。

あっ、これ……セルジュさんの舌だ……

滑り込んできた舌が、僕の口内を縦横無尽に動き回り舌に絡みついてくる。
チュッと吸い付かれただけで身体がぴくぴくと震えて力が抜けてしまいそう。

もう立ってられないくらいに身体の力が抜けているのに、崩れ落ちずにいられるのはセルジュさんが僕を抱きしめてくれているからだ。

だんだんと息苦しくなってきて、

『んんっ……んっ!』

身悶えながら声を上げようとすると、ようやく唇が離れた。
新鮮な空気が一気に入ってきて楽になったけれど、セルジュさんと唇が離れたのは寂しく感じる。

『ミシェル、苦しかったか?』

『ごめんなさい、僕……慣れなくて……』

『ふふっ。何を言っているんだ。私がどれだけ喜んでいるかわからないだろう?』

『よろ、こぶ?』

『ああ、ミシェルの初めてのキスを私のものにできて、どれほど幸せか……。もし、私よりも先にミシェルの唇を奪っていた奴がいたら、闇に葬り去っていたところだ』

『ふふっ。セルジュさんったら……』

『冗談ではないぞ。私がどれほど狭量か、ミシェルにはしっかりと教えておいた方がよさそうだな』

そういうと、セルジュさんは僕を抱き上げて、そのまま部屋の奥にあった扉を開いた。

カチャリと扉を開けて中に入った先には、驚くほど広くて大きなベッドがあった。
セルジュさんは僕をベッドに座らせると、ジャケットを乱暴に脱ぎ捨てた。
こんなセルジュさん、初めてだ。

スルリとネクタイを外すと、僕の隣にそっと腰を下ろした。

『怖い? 身体が震えてる』

『ちが――っ、あの、これからどうなるのか、わからなくて……』

『――っ、そうか。ミシェルはそんなに初心うぶだったのだな。だが、心配しなくていい。私が何もかも全て教えるから』

その声がいつも以上に甘くて優しくてそれだけでドキドキする。
返事もできなくて、ただ頷くだけ。
それでもセルジュさんは優しい笑顔を浮かべて、

『じゃあ、私と同じようにジャケットとネクタイを外そうか』

と囁いた。

ジャケットを脱いでネクタイを外すなんてただの着替えと変わらないのに、セルジュさんに見つめられているだけで身体の奥が熱くなってくる。

『シャツのボタンも外そうか』

そう言われて小さなボタンに手をかける。

指の震えが止まらない。
三つ目のボタンを外すと、セルジュさんが肩にかかっていたシャツをスルリとずらした。

『ああ、ミシェル……綺麗だ』

セルジュさんの眼前に僕の半裸が晒される。
そっと手を差し出し、セルジュさんの大きな手が僕の素肌に直に触れる。

鎖骨をなぞりそのまま胸に下りていく。

そして、セルジュさんの指が僕の乳首を掠めて言った瞬間、

『ひゃぁんっ!!』

身体の中を電流が貫いて行ったようなビリビリとした感覚に襲われた。

『い、まの……な、に?』

『ふふっ。ミシェルが私を愛している証拠だよ。好きな人に触れられると、身体が反応するんだ』

僕がセルジュさんを好きな証……。
そうなんだ。
こうして身体に変化まで出るんだ……知らなかった。

でも身体を洗うときに自分で触れてもこんな反応感じたことないもんね。
セルジュさんだからこんなにドキドキするんだ。
もっと触れてほしい、もっと刺激がほしい……

『もっと、さわってぇ……』

そんな僕の心の声が漏れた瞬間、目の前のセルジュさんの瞳が欲望の色を灯した気がした。
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