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メインイベントのはじまり
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<side昇>
直くんが目を瞑ってと言った時、すぐにクリスマスケーキだとピンときた。
じいちゃんが料理だけを作っていたから、ケーキの手配は大おじさんの担当だったんだと思っていたからだ。
きっと、ここに来る前に大おじさんと一緒にどこかの美味しいケーキ屋さんでクリスマケーキを受け取ってきたんだろう。
直くんが選んだクリスマスケーキはどんなものなのか。
ものすごく興味がある。
クリスマスらしいブッシュドノエル?
それとも真っ白な生クリームが雪みたいに見える王道の苺デコレーションケーキ?
それとも最近直くんが好きになっているチョコレートのケーキ?
もっと豪華なクリスマスケーキ?
うーん、どれを選んだんだろうな。
俺のイメージでは、直くんの好きな苺は外せない。
そんなことを考えながら目を開けていいよと直くんから許可が出るのを待った。
そしてやっとその声がかかった。
ドキドキしながら目を開けると、俺の目に飛び込んできたのは、でかい二段重ねのケーキ。
すげー! 美味しそう!
やっぱり苺だ! 俺の思った通り。
ん?
あのケーキ、どっかで見たことが……しかもつい最近……って、あれ!!!
あの時、じいちゃんと大おじさんが作っていた直くんの合格祝いのケーキに似ていたのを思い出した。
「大おじさん! これ、直くんと作ったの?」
俺は二人に駆け寄って大おじさんに尋ねた。
「ああ。全部二人で作ったが、この二段目のは全て直くんが作ってくれたよ」
直くんが、二段目のケーキを……。
すげー、めちゃくちゃ美味しそう!!
俺、大おじさんには悪いけど、二段目しか食べない!
直くんが作ってくれたケーキだけを食べたいんだ。
大きなナイフを持ってきた伯父さんにそっと近づいた。
「あの、伯父さん……俺、二段目の部分だけ食べたいんだけど……」
「昇、お前……直くんのケーキを独り占めする気か?」
「あ、いや。そうじゃないけど……」
伯父さんに突っ込まれてしどろもどろになっていると、伯父さんは笑って二段目のケーキを少し切り分けると皿に乗せて俺に渡してくれた。
「ほら、これでいいだろう?」
「ありがとう!!」
このケーキを直くんが……。
くっ、嬉しすぎる!!
「あ、そうだわ! いいものがあるの!!」
母さんがケーキを前にして突然、プレゼントを積み上げている和室に向かったと思ったら、ある包みを持って戻ってきた。
「直くん、これ開けてみて」
直くんは不思議そうにしつつも、母さんの言う通りに包みを開けた。
「わぁ、可愛い」
中にはクリスマスのイラストが載った縦十五センチ、横二十センチくらいのそこまで厚みのに長方形の箱。
俺にはそれが何かわからないが、絢斗さんは中身が何かわかっているみたいだ。
直くんはその箱をゆっくりと開けると中を見て、笑顔になった。
「サンタさんだ。それにトナカイも!」
その声に俺も覗いてみると、中にはサンタやトナカイ、星などを模ったチョコレートが入っていた。
「これをケーキに載せたらクリスマス感満載だよ」
直くんはハッとした顔で、箱からサンタのチョコを取り、目の前の切り分けられたケーキに載せた。
「わぁー! 可愛い!!!」
クリスマスの飾りを載せただけでパッと華やかになるんだな。
「んー! 直くんとお父さんが作ったケーキ、すごく美味しい!」
「本当! スポンジもふわふわで生クリームも蕩けていく……ああ、やっぱり日本のケーキは最高!!」
絢斗さんはともかく、母さんのケーキを食べた反応があまりにもすごかったけど、それだけフランスのケーキと違うってことなんだろうか?
「そんなにフランスのケーキってまずいの?」
「そんなことないわよ。すごく美味しいわ。でも……なんて言うのかしら。バターと砂糖をたっぷり使っているのが多いから食後に食べるにはちょっと重すぎるのよね」
そう言われて思い出す。
マドレーヌとかフィナンシェとかもたっぷりバター使ってるもんな。
ケーキもそうなのか……。
直くんは絢斗さんと母さんに美味しいと言われて、嬉しそうに大おじさんと顔を見合わせていた。
そして、俺が淹れたあったかいミルクと砂糖多めのカフェオレと一緒にケーキを食べ始めた。
上に載せたサンタを見ながら嬉しそうにフォークを入れていく。
その幸せそうな表情に、俺だけでなくみんなも嬉しそうに見つめていた。
クリスマス料理とケーキも食べ終わり、残すは大事なメインイベント。
ここからは俺たちがしっかりと協力して直くんを喜ばせないとな。
ちょうどサンタがうちに来る時間だ。
「昇、これをつけておけ」
伯父さんから渡されたイヤホンをこっそりつけた。
ここから伯父さんからの指示が来るらしい。
「直くん、残っているプレゼント開けよう。二葉さんもきて」
絢斗さんがまず直くんと母さんを和室に誘い、プレゼントに夢中になっている間にじいちゃんが裏口にサンタを迎えに行った。窓の外はあの仕掛けのおかげで外部の光を全て遮断しているから、何も見えない。
伯父さんは父さんに声をかけ、静かに裏口から庭に回ったようだ。
俺は許可が出たら、直くんに窓の外を見に行こうと誘う係。
ああ、ちょっと緊張してきたな。
直くんが目を瞑ってと言った時、すぐにクリスマスケーキだとピンときた。
じいちゃんが料理だけを作っていたから、ケーキの手配は大おじさんの担当だったんだと思っていたからだ。
きっと、ここに来る前に大おじさんと一緒にどこかの美味しいケーキ屋さんでクリスマケーキを受け取ってきたんだろう。
直くんが選んだクリスマスケーキはどんなものなのか。
ものすごく興味がある。
クリスマスらしいブッシュドノエル?
それとも真っ白な生クリームが雪みたいに見える王道の苺デコレーションケーキ?
それとも最近直くんが好きになっているチョコレートのケーキ?
もっと豪華なクリスマスケーキ?
うーん、どれを選んだんだろうな。
俺のイメージでは、直くんの好きな苺は外せない。
そんなことを考えながら目を開けていいよと直くんから許可が出るのを待った。
そしてやっとその声がかかった。
ドキドキしながら目を開けると、俺の目に飛び込んできたのは、でかい二段重ねのケーキ。
すげー! 美味しそう!
やっぱり苺だ! 俺の思った通り。
ん?
あのケーキ、どっかで見たことが……しかもつい最近……って、あれ!!!
あの時、じいちゃんと大おじさんが作っていた直くんの合格祝いのケーキに似ていたのを思い出した。
「大おじさん! これ、直くんと作ったの?」
俺は二人に駆け寄って大おじさんに尋ねた。
「ああ。全部二人で作ったが、この二段目のは全て直くんが作ってくれたよ」
直くんが、二段目のケーキを……。
すげー、めちゃくちゃ美味しそう!!
俺、大おじさんには悪いけど、二段目しか食べない!
直くんが作ってくれたケーキだけを食べたいんだ。
大きなナイフを持ってきた伯父さんにそっと近づいた。
「あの、伯父さん……俺、二段目の部分だけ食べたいんだけど……」
「昇、お前……直くんのケーキを独り占めする気か?」
「あ、いや。そうじゃないけど……」
伯父さんに突っ込まれてしどろもどろになっていると、伯父さんは笑って二段目のケーキを少し切り分けると皿に乗せて俺に渡してくれた。
「ほら、これでいいだろう?」
「ありがとう!!」
このケーキを直くんが……。
くっ、嬉しすぎる!!
「あ、そうだわ! いいものがあるの!!」
母さんがケーキを前にして突然、プレゼントを積み上げている和室に向かったと思ったら、ある包みを持って戻ってきた。
「直くん、これ開けてみて」
直くんは不思議そうにしつつも、母さんの言う通りに包みを開けた。
「わぁ、可愛い」
中にはクリスマスのイラストが載った縦十五センチ、横二十センチくらいのそこまで厚みのに長方形の箱。
俺にはそれが何かわからないが、絢斗さんは中身が何かわかっているみたいだ。
直くんはその箱をゆっくりと開けると中を見て、笑顔になった。
「サンタさんだ。それにトナカイも!」
その声に俺も覗いてみると、中にはサンタやトナカイ、星などを模ったチョコレートが入っていた。
「これをケーキに載せたらクリスマス感満載だよ」
直くんはハッとした顔で、箱からサンタのチョコを取り、目の前の切り分けられたケーキに載せた。
「わぁー! 可愛い!!!」
クリスマスの飾りを載せただけでパッと華やかになるんだな。
「んー! 直くんとお父さんが作ったケーキ、すごく美味しい!」
「本当! スポンジもふわふわで生クリームも蕩けていく……ああ、やっぱり日本のケーキは最高!!」
絢斗さんはともかく、母さんのケーキを食べた反応があまりにもすごかったけど、それだけフランスのケーキと違うってことなんだろうか?
「そんなにフランスのケーキってまずいの?」
「そんなことないわよ。すごく美味しいわ。でも……なんて言うのかしら。バターと砂糖をたっぷり使っているのが多いから食後に食べるにはちょっと重すぎるのよね」
そう言われて思い出す。
マドレーヌとかフィナンシェとかもたっぷりバター使ってるもんな。
ケーキもそうなのか……。
直くんは絢斗さんと母さんに美味しいと言われて、嬉しそうに大おじさんと顔を見合わせていた。
そして、俺が淹れたあったかいミルクと砂糖多めのカフェオレと一緒にケーキを食べ始めた。
上に載せたサンタを見ながら嬉しそうにフォークを入れていく。
その幸せそうな表情に、俺だけでなくみんなも嬉しそうに見つめていた。
クリスマス料理とケーキも食べ終わり、残すは大事なメインイベント。
ここからは俺たちがしっかりと協力して直くんを喜ばせないとな。
ちょうどサンタがうちに来る時間だ。
「昇、これをつけておけ」
伯父さんから渡されたイヤホンをこっそりつけた。
ここから伯父さんからの指示が来るらしい。
「直くん、残っているプレゼント開けよう。二葉さんもきて」
絢斗さんがまず直くんと母さんを和室に誘い、プレゼントに夢中になっている間にじいちゃんが裏口にサンタを迎えに行った。窓の外はあの仕掛けのおかげで外部の光を全て遮断しているから、何も見えない。
伯父さんは父さんに声をかけ、静かに裏口から庭に回ったようだ。
俺は許可が出たら、直くんに窓の外を見に行こうと誘う係。
ああ、ちょっと緊張してきたな。
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