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みんなが優しい
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<side直純>
昇さんが走ってパパたちの元に向かうのを見送りながらも、身体がフラフラするのがわかる。
怖かった……まだ胸がドキドキしている。手の震えもおさまらない。
「直くん、顔色が悪くなっている。ちょっと横になったほうがいいな」
おじいちゃんが僕の顔を見てそう言ってくれるけれど、まだパパたちも帰ってこないし不安だ。
「でも……」
「大丈夫。卓くんたちならすぐに戻ってくるよ。ほら、絢斗。先に奥に座って」
おじいちゃんがさっと僕を抱き上げるとあやちゃんがパパの車の後部座席に乗り込む。
そして僕を広い後部座席に寝かせてくれて、あやちゃんが僕の頭を膝に乗せてくれた。
「ごめんなさい。僕……」
「直くんが謝ることは何もないよ。ね、今は気持ちを落ち着かせよう」
あやちゃんの優しい手が僕の胸をトントンと優しく叩いてくれる。それだけで身体の震えがおさまってくる。
「怖かったね。でも大丈夫。もう安心だからね」
笑顔のあやちゃんの優しい声が僕の気持ちを落ち着かせてくれる。
「ナオ! お水持ってきたよ」
「えっ……」
カールの声に頭をあげようとすると、
「急いで起き上がったら危ないよ」
とあやちゃんに止められた。
「カールくん、ありがとう。私が受け取るね」
あやちゃんが手を伸ばしてカールから受け取るとニコッと笑顔を見せていた。
「すごい、これ常温だね」
「リューヤが冷たくないほうがいいって」
「ほお、龍弥くん。さすがだな」
「そんな、大したことないよ」
そんな言葉を聞きながら、前にパパに言われたことを思い出した。
――直くん、お風呂上がりにレモン水を飲んでおこうか。冷たすぎると身体に負担がかかるから常温にしておこう。
渡されたグラスの水はお風呂上がりの火照った身体にはすごく美味しくてじわじわと身体に染み渡っていった。
あれ、すごく美味しかったんだよね。
「直くん、ゆっくり身体起こすね」
あやちゃんに背中を支えられながら身体を起こすと、小さなペットボトルを口の前に持ってきてくれた。
口をつけてゆっくりと飲むとあの時と同じように水が身体中に染み渡っていって、フラフラしていたのも治っていった気がした。
「おいしぃ」
「よかった……」
カールの声が聞こえる。
心配させちゃって申し訳なかったな。
「あ、昇たちが帰ってきたよ」
「えっ!」
おじいちゃんの声にびっくりして外を見ると、昇さんとパパとおじいちゃまがこっちに向かってきているのが見える。
いつもと変わらない姿にホッとする。
「よかった……怪我してない……」
「直くん、それを心配してたんだね。大丈夫。卓さんも寛さんも、それに昇くんも強いから!」
あやちゃんがそう言ってくれて安心した。
<side昇>
じいちゃんたちと急いで駐車場に向かうと、伯父さんの車の後部座席の扉が開いていて前にみんなが立っているのが見える。でもその中に直くんと絢斗さんの姿が見えない。
急いで駆けつけると、車の中に二人の姿が見えた。
「直くん、大丈夫?」
「昇さん……」
不安げな表情で俺に手を伸ばしてくる直くんが心配で急いで車に乗り込むと、車の外から大おじさんが教えてくれた。
「ちょっと貧血を起こしていたんだ。少し休んで水も飲んだから落ち着いているよ」
「そうなんだ。直くん、落ち着いてよかった」
手を伸ばしてくる直くんを抱きしめると、「昇さん……」と小さな声が漏れる。
本当に怪我なく守れたことにホッとしながら、しばらく抱きしめていた。
「じゃあ、お昼ご飯の場所に移動しようか」
伯父さんの声にみんながそれぞれの車に戻っていく。
絢斗さんも後部座席から助手席に移動してくれた。
俺は後部座席で直くんを抱きしめながら、
「もう少し横になっておく?」
と尋ねると、
「もう大丈夫です。でも……手だけ、繋いでてもいいですか?」
と可愛い声が返ってきた。
「もちろん」
俺の大きな手で直くんの小さな手を包み込む。指先がまだ少し冷たいけれど表情を見る限り大丈夫そうだ。
俺の温もりを直くんに伝えながら、車は目的地へと走っていった。
「そこのパーキングに止めよう」
伯父さんは高級車専用と書かれた駐車場に入っていく。後ろからじいちゃんの車も、村山の家の車も入ってくる。それもそのはず。みんなそれぞれに高価な車ばかりだ。俺がそんな車を手に入れるにはどれだけかかるか……。でも直くんの安心安全のためには頑張らないとな。
直くんを支えながら車を降り、ピッタリと寄り添わせて立つと直くんのほうから俺の腰にギュッと抱きついてくれる。
ああ、もう本当に可愛いな。
伯父さんの視線がちょっと痛い気はするが、直くんの意思で抱きついてくれているんだから許してもらうとしよう。
昇さんが走ってパパたちの元に向かうのを見送りながらも、身体がフラフラするのがわかる。
怖かった……まだ胸がドキドキしている。手の震えもおさまらない。
「直くん、顔色が悪くなっている。ちょっと横になったほうがいいな」
おじいちゃんが僕の顔を見てそう言ってくれるけれど、まだパパたちも帰ってこないし不安だ。
「でも……」
「大丈夫。卓くんたちならすぐに戻ってくるよ。ほら、絢斗。先に奥に座って」
おじいちゃんがさっと僕を抱き上げるとあやちゃんがパパの車の後部座席に乗り込む。
そして僕を広い後部座席に寝かせてくれて、あやちゃんが僕の頭を膝に乗せてくれた。
「ごめんなさい。僕……」
「直くんが謝ることは何もないよ。ね、今は気持ちを落ち着かせよう」
あやちゃんの優しい手が僕の胸をトントンと優しく叩いてくれる。それだけで身体の震えがおさまってくる。
「怖かったね。でも大丈夫。もう安心だからね」
笑顔のあやちゃんの優しい声が僕の気持ちを落ち着かせてくれる。
「ナオ! お水持ってきたよ」
「えっ……」
カールの声に頭をあげようとすると、
「急いで起き上がったら危ないよ」
とあやちゃんに止められた。
「カールくん、ありがとう。私が受け取るね」
あやちゃんが手を伸ばしてカールから受け取るとニコッと笑顔を見せていた。
「すごい、これ常温だね」
「リューヤが冷たくないほうがいいって」
「ほお、龍弥くん。さすがだな」
「そんな、大したことないよ」
そんな言葉を聞きながら、前にパパに言われたことを思い出した。
――直くん、お風呂上がりにレモン水を飲んでおこうか。冷たすぎると身体に負担がかかるから常温にしておこう。
渡されたグラスの水はお風呂上がりの火照った身体にはすごく美味しくてじわじわと身体に染み渡っていった。
あれ、すごく美味しかったんだよね。
「直くん、ゆっくり身体起こすね」
あやちゃんに背中を支えられながら身体を起こすと、小さなペットボトルを口の前に持ってきてくれた。
口をつけてゆっくりと飲むとあの時と同じように水が身体中に染み渡っていって、フラフラしていたのも治っていった気がした。
「おいしぃ」
「よかった……」
カールの声が聞こえる。
心配させちゃって申し訳なかったな。
「あ、昇たちが帰ってきたよ」
「えっ!」
おじいちゃんの声にびっくりして外を見ると、昇さんとパパとおじいちゃまがこっちに向かってきているのが見える。
いつもと変わらない姿にホッとする。
「よかった……怪我してない……」
「直くん、それを心配してたんだね。大丈夫。卓さんも寛さんも、それに昇くんも強いから!」
あやちゃんがそう言ってくれて安心した。
<side昇>
じいちゃんたちと急いで駐車場に向かうと、伯父さんの車の後部座席の扉が開いていて前にみんなが立っているのが見える。でもその中に直くんと絢斗さんの姿が見えない。
急いで駆けつけると、車の中に二人の姿が見えた。
「直くん、大丈夫?」
「昇さん……」
不安げな表情で俺に手を伸ばしてくる直くんが心配で急いで車に乗り込むと、車の外から大おじさんが教えてくれた。
「ちょっと貧血を起こしていたんだ。少し休んで水も飲んだから落ち着いているよ」
「そうなんだ。直くん、落ち着いてよかった」
手を伸ばしてくる直くんを抱きしめると、「昇さん……」と小さな声が漏れる。
本当に怪我なく守れたことにホッとしながら、しばらく抱きしめていた。
「じゃあ、お昼ご飯の場所に移動しようか」
伯父さんの声にみんながそれぞれの車に戻っていく。
絢斗さんも後部座席から助手席に移動してくれた。
俺は後部座席で直くんを抱きしめながら、
「もう少し横になっておく?」
と尋ねると、
「もう大丈夫です。でも……手だけ、繋いでてもいいですか?」
と可愛い声が返ってきた。
「もちろん」
俺の大きな手で直くんの小さな手を包み込む。指先がまだ少し冷たいけれど表情を見る限り大丈夫そうだ。
俺の温もりを直くんに伝えながら、車は目的地へと走っていった。
「そこのパーキングに止めよう」
伯父さんは高級車専用と書かれた駐車場に入っていく。後ろからじいちゃんの車も、村山の家の車も入ってくる。それもそのはず。みんなそれぞれに高価な車ばかりだ。俺がそんな車を手に入れるにはどれだけかかるか……。でも直くんの安心安全のためには頑張らないとな。
直くんを支えながら車を降り、ピッタリと寄り添わせて立つと直くんのほうから俺の腰にギュッと抱きついてくれる。
ああ、もう本当に可愛いな。
伯父さんの視線がちょっと痛い気はするが、直くんの意思で抱きついてくれているんだから許してもらうとしよう。
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