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まさかのメッセージ
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今日は急いで仕事を済ませて、時間になると同時に警視庁を出た。
部下たちは私のその様子に驚いているようだったが、新海だけは私のあとを追うように警視庁を出てきた。
「急いでいるようだな」
「はい。彼が心配なので……」
「そうか。早く帰って安心させてやるといい」
「はい。お疲れさまでした」
私の言葉にホッとしたようにさっと自分の車に乗り込む新海の姿に、自分をみているようでつい笑ってしまう。
私もきっと成瀬たちといればこんなふうにみられているかもしれない。
新海が出ていくのを見送って私も車に乗り込んだ。
私も早く久代さんを安心させたい。
すぐに家に帰りたいが、途中で食材を買って帰ろうかと考えていると、スマホが振動を伝えた。
まさか事件で呼び出しではないだろうな? と思ったが、プライベート用のスマホのようだ。
もしかしたら成瀬かもしれないと思いつつ、スマホを見ると画面表示には周平さんの名前があった。
「えっ?」
思わず声が出たのは、いつもならこんな時間にメッセージなど送ってこないからだ。
慌ててメッセージを確認すると
<久代くんはうちで預かっている。仕事が終わったらうちに寄ってくれ。詳細は会ったときに>
とだけ書かれた簡潔な文章がそこにあった。
「はっ?」
久代さんが、周平さんの家に?
どうしてそんなことに?
そもそも周平さんが自宅に招き入れるなんてあり得ない。
一体どうなっているんだ?
頭の中で途轍もない数の疑問符が浮かぶが、何をどれだけ考えても答えは一向にわからない。
ここで考えていても時間の無駄だ。
<すぐに向かいます>
それだけメッセージを送り、食材を買うのも忘れて自宅マンションに直行した。
駐車場に車を止め、一旦正面に回りコンシェルジュに周平さんの部屋に行きたい旨を伝えるとすぐに取り次いでくれた。
そしてエレベーターを案内され周平さんの部屋に向かう。
その間もずっと頭の中は久代さんのことでいっぱいだ。
周平さんの部屋の前に着き、チャイムを鳴らすとすぐに扉が開いた。
「久代さん!」
「ははっ。落ち着け、冬貴」
声を上げると目の目に現れたのは笑顔の周平さんの姿。
「えっ、あ、すみません。周平さん、あの……久代さんは?」
普段見慣れない周平さんの様子に一気に興奮が冷めた私が尋ねると、周平さんはさっと私を玄関に招き入れた。
「今、敬介と料理を作っているよ」
「えっ? 浅香さんと料理? どうしてそんなことに?」
「私も敬介も今日は休みでね、自宅でゆっくりしてたんだがふと冬貴の話題になったんだ。ほら、この前崇史くんの件で話をしたときに、冬貴が彼を自宅に住まわせると話をしていただろう? だから、今も久代さんが部屋に一人でいるんじゃないかって敬介が言い出してね、家に誘いに行ったんだよ」
「浅香さんが……」
「ああ、最初は警戒して扉を開けようとしなかったんだが、私たちが冬貴の友人だと告げたから開けてくれてね。顔を見た瞬間から、敬介は久代くんを気に入っていたよ。流石に冬貴のいない部屋に上がれないから、我が家に連れてきたというわけだ。仕事中に心配をかけてはいけないと思って、仕事が終わったであろう時間に連絡したんだが急がせたか?」
「あ、いえ。ちょうど自宅に帰ろうとしていたところでした」
「それならよかった。久代くん、敬介とすっかり仲良くなっているよ。敬介も私そっちのけで楽しく過ごしていたよ」
「すみません」
「いや、同じマンション住まいで仲良くできる友人ができるのは嬉しいことだよ。今も二人でキッチンにいるから案内しよう」
普段よりも随分と柔らかな雰囲気の周平さんに案内されて部屋の中に入ると、久代さんと浅香さんの楽しげな声がキッチンの方から聞こえてきた。
「久代さん……」
「あ、真壁さん。お帰りなさい」
「――っ、た、ただいま帰りました」
エプロン姿の可愛い久代さんにお帰りなさいと声をかけられて、まるで新婚さんのようだと思って照れてしまった。
「あの、勝手に部屋から出てすみません……私……」
「いえ。いいんですよ、久代さんが一人で部屋にいるよりは周平さんと浅香さんと一緒ならずっと安心できます」
「あの、今敬介さんと一緒に夕食を作ってて……真壁さんにも食べてほしいなって……」
「――っ!!!」
――真壁さんに、食べてほしい……
ほんのりと頬を染めながらそんなことを言われて、他の想像が膨らんでしまう。
あまりにも可愛い姿に茫然と見つめていると、すぐ隣にいた周平さんに背中を小突かれた。
その衝撃にハッと我にかえり
「久代さんの手料理、ぜひ食べさせてください!」
と告げると久代さんはホッとしたように笑っていた。
部下たちは私のその様子に驚いているようだったが、新海だけは私のあとを追うように警視庁を出てきた。
「急いでいるようだな」
「はい。彼が心配なので……」
「そうか。早く帰って安心させてやるといい」
「はい。お疲れさまでした」
私の言葉にホッとしたようにさっと自分の車に乗り込む新海の姿に、自分をみているようでつい笑ってしまう。
私もきっと成瀬たちといればこんなふうにみられているかもしれない。
新海が出ていくのを見送って私も車に乗り込んだ。
私も早く久代さんを安心させたい。
すぐに家に帰りたいが、途中で食材を買って帰ろうかと考えていると、スマホが振動を伝えた。
まさか事件で呼び出しではないだろうな? と思ったが、プライベート用のスマホのようだ。
もしかしたら成瀬かもしれないと思いつつ、スマホを見ると画面表示には周平さんの名前があった。
「えっ?」
思わず声が出たのは、いつもならこんな時間にメッセージなど送ってこないからだ。
慌ててメッセージを確認すると
<久代くんはうちで預かっている。仕事が終わったらうちに寄ってくれ。詳細は会ったときに>
とだけ書かれた簡潔な文章がそこにあった。
「はっ?」
久代さんが、周平さんの家に?
どうしてそんなことに?
そもそも周平さんが自宅に招き入れるなんてあり得ない。
一体どうなっているんだ?
頭の中で途轍もない数の疑問符が浮かぶが、何をどれだけ考えても答えは一向にわからない。
ここで考えていても時間の無駄だ。
<すぐに向かいます>
それだけメッセージを送り、食材を買うのも忘れて自宅マンションに直行した。
駐車場に車を止め、一旦正面に回りコンシェルジュに周平さんの部屋に行きたい旨を伝えるとすぐに取り次いでくれた。
そしてエレベーターを案内され周平さんの部屋に向かう。
その間もずっと頭の中は久代さんのことでいっぱいだ。
周平さんの部屋の前に着き、チャイムを鳴らすとすぐに扉が開いた。
「久代さん!」
「ははっ。落ち着け、冬貴」
声を上げると目の目に現れたのは笑顔の周平さんの姿。
「えっ、あ、すみません。周平さん、あの……久代さんは?」
普段見慣れない周平さんの様子に一気に興奮が冷めた私が尋ねると、周平さんはさっと私を玄関に招き入れた。
「今、敬介と料理を作っているよ」
「えっ? 浅香さんと料理? どうしてそんなことに?」
「私も敬介も今日は休みでね、自宅でゆっくりしてたんだがふと冬貴の話題になったんだ。ほら、この前崇史くんの件で話をしたときに、冬貴が彼を自宅に住まわせると話をしていただろう? だから、今も久代さんが部屋に一人でいるんじゃないかって敬介が言い出してね、家に誘いに行ったんだよ」
「浅香さんが……」
「ああ、最初は警戒して扉を開けようとしなかったんだが、私たちが冬貴の友人だと告げたから開けてくれてね。顔を見た瞬間から、敬介は久代くんを気に入っていたよ。流石に冬貴のいない部屋に上がれないから、我が家に連れてきたというわけだ。仕事中に心配をかけてはいけないと思って、仕事が終わったであろう時間に連絡したんだが急がせたか?」
「あ、いえ。ちょうど自宅に帰ろうとしていたところでした」
「それならよかった。久代くん、敬介とすっかり仲良くなっているよ。敬介も私そっちのけで楽しく過ごしていたよ」
「すみません」
「いや、同じマンション住まいで仲良くできる友人ができるのは嬉しいことだよ。今も二人でキッチンにいるから案内しよう」
普段よりも随分と柔らかな雰囲気の周平さんに案内されて部屋の中に入ると、久代さんと浅香さんの楽しげな声がキッチンの方から聞こえてきた。
「久代さん……」
「あ、真壁さん。お帰りなさい」
「――っ、た、ただいま帰りました」
エプロン姿の可愛い久代さんにお帰りなさいと声をかけられて、まるで新婚さんのようだと思って照れてしまった。
「あの、勝手に部屋から出てすみません……私……」
「いえ。いいんですよ、久代さんが一人で部屋にいるよりは周平さんと浅香さんと一緒ならずっと安心できます」
「あの、今敬介さんと一緒に夕食を作ってて……真壁さんにも食べてほしいなって……」
「――っ!!!」
――真壁さんに、食べてほしい……
ほんのりと頬を染めながらそんなことを言われて、他の想像が膨らんでしまう。
あまりにも可愛い姿に茫然と見つめていると、すぐ隣にいた周平さんに背中を小突かれた。
その衝撃にハッと我にかえり
「久代さんの手料理、ぜひ食べさせてください!」
と告げると久代さんはホッとしたように笑っていた。
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