1 / 1
竜が、落ちてきちゃいました
しおりを挟む
蒼い空。
でもけして、日本じゃないどっか外国の空。たぶん。
上を見ても下を見ても蒼い。
え、私、浮いてる?
ボーッとしていると、向こうに赤い点が。
だんだん大きくなってくる。
なんなの?
って、
ちょいま、こっち向かってくる?!
光を反射してやってきたのは。
絵を描くのと、ファンタジーが大好きな私がよく描く、所謂ドラゴン……鱗に角に、立派な翼……それらしき生き物。
真っ赤だ。
血を流したような、とは違う、深みのある、俗に言う真紅。
フット笑ったのか、それは、
『また会おう。』
と言った。
また会おう?また?
はあ?
まって、ちゃんと説明してーーー!
叫びは届かず、意識が
戻った。
「ゆ、夢かあ…。」
自室。
小さいけれど、もう小学校高学年なのに妹と一緒の部屋なんてやだ、と、昔言ってつくってもらった部屋だ。
蒼ではなくむしろ、壁紙は滅多にないピンク…こだわって選んだ綺麗な色…だし、西向きの窓からは朝日は差し込まず、外の夜明けを告げているだけだ。
「おかしな夢だったなあ……。」
夢なんて、ここ最近見てなかった。
中学受験の勉強を始めてから睡眠時間が減り、今だって寝るのは遅い。
短時間睡眠のワリに直ぐに深く眠れるタチだったから、夢は見ていなかったのだ。
面白かった……ファンタジーは、小2位の頃から大好きで、何百ページもある本、それこそあの某魔法使いの話なんて何十回も読み返したし、海外の有名なファンタジー作品はほとんど読み尽くした。
絵を描くのが好きだから、ファンタジー動物…ユニコーンとかドラゴン…はよく描いた。学校の部活でも描くし。
本当になったら良いなぁ、なんて考えてたら。
どしーん
は?
ベッドの上に……赤?
鱗…だよね。しかも、翼まで御丁寧に…………。
『覚えてないのか、この娘。』
はー?!喋った!
明け方なのに大声あげかけた!
『喋ったとは、なんだ、失礼なやつめ。』
「失礼なって、そりゃあ、驚くでしょ、あの幻のドラゴンが居るなんて!!」
もしかして懐古の念に浸ってたせいで見えた幻覚?
『幻覚とは面白いが、笑えんな。私は竜だ。そのどらご?…とやらではない。』
ファー!
きた、竜だって竜だって!
だけど、こんな御荷物、どこにおけば良いのよー!
でもけして、日本じゃないどっか外国の空。たぶん。
上を見ても下を見ても蒼い。
え、私、浮いてる?
ボーッとしていると、向こうに赤い点が。
だんだん大きくなってくる。
なんなの?
って、
ちょいま、こっち向かってくる?!
光を反射してやってきたのは。
絵を描くのと、ファンタジーが大好きな私がよく描く、所謂ドラゴン……鱗に角に、立派な翼……それらしき生き物。
真っ赤だ。
血を流したような、とは違う、深みのある、俗に言う真紅。
フット笑ったのか、それは、
『また会おう。』
と言った。
また会おう?また?
はあ?
まって、ちゃんと説明してーーー!
叫びは届かず、意識が
戻った。
「ゆ、夢かあ…。」
自室。
小さいけれど、もう小学校高学年なのに妹と一緒の部屋なんてやだ、と、昔言ってつくってもらった部屋だ。
蒼ではなくむしろ、壁紙は滅多にないピンク…こだわって選んだ綺麗な色…だし、西向きの窓からは朝日は差し込まず、外の夜明けを告げているだけだ。
「おかしな夢だったなあ……。」
夢なんて、ここ最近見てなかった。
中学受験の勉強を始めてから睡眠時間が減り、今だって寝るのは遅い。
短時間睡眠のワリに直ぐに深く眠れるタチだったから、夢は見ていなかったのだ。
面白かった……ファンタジーは、小2位の頃から大好きで、何百ページもある本、それこそあの某魔法使いの話なんて何十回も読み返したし、海外の有名なファンタジー作品はほとんど読み尽くした。
絵を描くのが好きだから、ファンタジー動物…ユニコーンとかドラゴン…はよく描いた。学校の部活でも描くし。
本当になったら良いなぁ、なんて考えてたら。
どしーん
は?
ベッドの上に……赤?
鱗…だよね。しかも、翼まで御丁寧に…………。
『覚えてないのか、この娘。』
はー?!喋った!
明け方なのに大声あげかけた!
『喋ったとは、なんだ、失礼なやつめ。』
「失礼なって、そりゃあ、驚くでしょ、あの幻のドラゴンが居るなんて!!」
もしかして懐古の念に浸ってたせいで見えた幻覚?
『幻覚とは面白いが、笑えんな。私は竜だ。そのどらご?…とやらではない。』
ファー!
きた、竜だって竜だって!
だけど、こんな御荷物、どこにおけば良いのよー!
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
5
この作品の感想を投稿する
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる