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半人と人でなし
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突然のざっくりした願いに困惑しつつも、とりあえず自分の身体を見る。素っ裸だったらいろいろまずい。
黒いツナギのような服とブーツ、肘と膝にはプロテクター。胴には分厚いベスト。現代の兵隊装備みたいなものを身に着けているようだ。
頭には何も装備品は付いていない。顔は…。見えないから気になる。都合よく鏡とか無いかな?
周囲を見ると、足元の召喚陣が照らし出すボロボロの石造りの部屋。すぐそばに据えられた儀式に使うような金属の鏡があったのでのぞき込む。映るのは見たことある冴えない顔…。俺じゃん!ロールさん、俺の顔をそのまま再現しちゃったのか…。
《自分の顔を見る機会は多く なじまない顔だった場合の 心理ストレスを考慮しました》
まぁイケメンにはあこがれるけど、ロールさんの配慮を受け入れよう。ちょっとだけ若くなってたし。
身体を軽く動かしてみる。おお?前の身体でいわしてた肩と腰の痛みがまったくない!これは本当に嬉しい。
夢中になって体操までしてたら、さっきの人と目が合った。あ、忘れてた。
立ちつくし ぽかんと見つめてた向こうも、気づいて姿勢を正す。そこから膝をつき頭を垂れ、祈りの体勢になる。
「創造主様に導かれし異世界の勇者様!今一度申し上げます!わたしたち半人に力をお与えください!」
…いや、力を貸して、ならわかるけど、お与えくださいって。創造主のほうが適任じゃないかそれ?
なんて返せばいいか悩んでいると、目の前の人は勢いよく顔を上げた。と、深く被っていたフードが脱げる。
よく日に焼けた肌、緑色の瞳、短めの暗い金髪の頭には、真っ黒な角が一対。牛のそれのように後頭部辺りから前のほうに伸びている。あぁ、半人ってのは獣人みたいな人たちのことなのか。
沈黙を不安に感じたんだろう、角の人はすがるような顔で語りかけようとしたが
「しょぼい罠だったぜ」「動くなよ!半人め!」「手間ぁかけさせやがって!」
口々に怒鳴りながら、でかい木槌や手斧、ナイフを手にした軽装の3人を先頭に、揃いの鎧を着こみ短槍を構え腰に剣を携えた奴らが5人、部屋に飛び込んできて俺たちを囲む。
え?この角の人って追われるようなことを仕出かしちゃったのか?彼女は取り乱すことも、こちらを盾にすることもなく、その場でただ、俺を見つめている。
「貴様、人間か?半人どもを扇動して騒ぎを起こしたとなると極刑も免れんぞ!」
別の声に部屋の入口に目を向けると、鎧がはち切れそうなくらい でっぷりとした男と、その後ろからびくびくとした態度で様子を窺うひょろい男がいる。太っちょのほうはこちらをじっとりと睨みつけながら、わざと足音を立てながら俺に近づく。
「見ない顔で妙な恰好。何者だ?それにこの部屋。どんな化け物を呼び出す気だったんだ?」
ぐるりと辺りを見回す間、何も言わない俺に ふんと鼻を鳴らすと、跪いていた角の人を蹴りつける。
短い悲鳴を上げ倒れた彼女の頭を踏みにじりながら太っちょは続ける。
「話す気がないなら半人に答えてもらってもいいが、法上、半人の供述は、死に際に話した事しか認められんからクソ面倒だなぁ。貴様が吐けばすぐだぞぉ?」
太っちょが愉悦の表情でこちらを振り向くのと、俺の渾身の拳がその顔の真ん中にめり込むのは同時だった。
巨体が吹き飛び、鎧の一団を巻き込んで人の小山が出来上がる。あれ?ムカついておもいっきり殴ったけどちょっと飛び過ぎじゃない?
「ッひいぃィッ!!こ、こ、殺せ!誰かそいつを殺せぇっ!」
ひょろ男が悲鳴交じりに指示を飛ばす。太っちょは動かず、鎧たちはまだ起き上がれない。すると相手は最初に入ってきた3人か。どこから来る?目だけで探ると なぜかにやけている2人しかいない。一人逃げたのか?
いや、薄暗い部屋の隅から、こちらに忍び寄る気配を感じる。が、全然姿が見えないぞ!透明になる能力か魔法でも使ってるのか?焦って身構えるが、何もない空間から真っ黒な煙が吹き付けられた!目つぶしか!
目を閉じるのは危険だと考え、顔だけそむけるが相手はその一瞬を待っていたようだ。姿を現した男はそむけた逆側、晒した首に 鋭く研ぎあげられたナイフを突き立て、掻き切る―――
ぽきん。
痛みも無く、ナイフが折れ飛んだ。
《ガジェット 装甲表皮 問題なく稼働中 電磁筋肉への電力供給も安定しています》
…こんなに強い身体だって知らなかったからびっくりした…。ちょっと安心して、同じように驚いていたナイフ男を壁まで殴り飛ばしつつ、ほっと息を吐く。先の不意打ちで決まると思っていたのだろう、残りの2人は 驚愕し、すばやく左右に展開する。足元を薙ぎ払うように木槌使いはスイングを繰り出そうとしている。それをかわした場合を手斧持ちは時間差で狙っているようだ。敵の動きが少しゆっくりと見え、行動が予測できる!
《感覚強化 および 思考加速も 異常なし 次いで武装ユニットの安定化を開始 作業時間の短いものを 特に優先して処理します》
すげぇ…。時間が遅く感じるっていう状況をゲームなんかで見てきたけど、実際に自分がそれをできるのはものすごく興奮する!…もしかしてこんなのもできるかな?イメージ通り身体が動いていく。
木槌の旋回範囲から一気に内側に飛び込み、柄を握る指を蹴り潰し、痛みに歪み始めた顔に拳を振り下ろす。勢いそのままにすっぽ抜けた木槌は手斧持ちの傍を掠めて飛んで行った。身を守ろうと屈み気味になり、動きの固まったそいつの側頭に飛び膝蹴りを喰らわせる。時間の流れが戻っていき、二人が倒れこむのはほぼ同時だった。
他の者には一瞬だった戦闘をじっくりと堪能した俺は、ただただ感動していた。あぁ、カッコいい、手が震えてる…。
《異常振動が発生しています 心的要因と推測します キョーヘー 異常を報告してください》
うん、男の子のサガだから。いくつになってもこういう気持ちはなくならないなぁ…。
あ、いかん。怒りと勢いのまま行動して、角の人助けるの遅らせてしまった…。今の戦いから離れたところに倒れている彼女に駆け寄り状態を見る。顔殴られて踏まれてたけど、重症だったらどうしよう…。とにかく慎重に呼吸や脈、外傷を探る。…目立つものは殴られた時の打撲と口内を少し切った時の出血。あとは目の下に浮き出ているクマ、乾ききった唇、疲労と脱水が重なって起きられないのかも。
しばらくすると、目は開けられないようだが意識は戻ったようだ。優しく声をかけるとうわ言のようにか細く、さっきの祈りをつぶやき続けた。手を握り、休むように言うと微笑み、弱々しい寝息を立て始める。
「ぎ、ぎざまぁ~!ゆ、ゆ、ゆるざんぞぉ~!」
向こうも気が付いたのか。鼻を潰され、涙・鼻血・涎を流しながら太っちょが立ち上がる。鎧兵がその周りを護るように陣形を組んでいた。
「へ、兵長!奴は人の皮をかぶった化け物だ!ナイフが通らない肌を持ち、探索者たちを一瞬で倒した!」
ひょろ男は腰が抜けたようで部屋の隅でそう叫ぶのが精いっぱいのようだ。
どの口が言うんだ…。お前らこそ人の形した人で無しじゃねーか…。
絶対終末の前に少し世直しが必要になるかもな…。
黒いツナギのような服とブーツ、肘と膝にはプロテクター。胴には分厚いベスト。現代の兵隊装備みたいなものを身に着けているようだ。
頭には何も装備品は付いていない。顔は…。見えないから気になる。都合よく鏡とか無いかな?
周囲を見ると、足元の召喚陣が照らし出すボロボロの石造りの部屋。すぐそばに据えられた儀式に使うような金属の鏡があったのでのぞき込む。映るのは見たことある冴えない顔…。俺じゃん!ロールさん、俺の顔をそのまま再現しちゃったのか…。
《自分の顔を見る機会は多く なじまない顔だった場合の 心理ストレスを考慮しました》
まぁイケメンにはあこがれるけど、ロールさんの配慮を受け入れよう。ちょっとだけ若くなってたし。
身体を軽く動かしてみる。おお?前の身体でいわしてた肩と腰の痛みがまったくない!これは本当に嬉しい。
夢中になって体操までしてたら、さっきの人と目が合った。あ、忘れてた。
立ちつくし ぽかんと見つめてた向こうも、気づいて姿勢を正す。そこから膝をつき頭を垂れ、祈りの体勢になる。
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…いや、力を貸して、ならわかるけど、お与えくださいって。創造主のほうが適任じゃないかそれ?
なんて返せばいいか悩んでいると、目の前の人は勢いよく顔を上げた。と、深く被っていたフードが脱げる。
よく日に焼けた肌、緑色の瞳、短めの暗い金髪の頭には、真っ黒な角が一対。牛のそれのように後頭部辺りから前のほうに伸びている。あぁ、半人ってのは獣人みたいな人たちのことなのか。
沈黙を不安に感じたんだろう、角の人はすがるような顔で語りかけようとしたが
「しょぼい罠だったぜ」「動くなよ!半人め!」「手間ぁかけさせやがって!」
口々に怒鳴りながら、でかい木槌や手斧、ナイフを手にした軽装の3人を先頭に、揃いの鎧を着こみ短槍を構え腰に剣を携えた奴らが5人、部屋に飛び込んできて俺たちを囲む。
え?この角の人って追われるようなことを仕出かしちゃったのか?彼女は取り乱すことも、こちらを盾にすることもなく、その場でただ、俺を見つめている。
「貴様、人間か?半人どもを扇動して騒ぎを起こしたとなると極刑も免れんぞ!」
別の声に部屋の入口に目を向けると、鎧がはち切れそうなくらい でっぷりとした男と、その後ろからびくびくとした態度で様子を窺うひょろい男がいる。太っちょのほうはこちらをじっとりと睨みつけながら、わざと足音を立てながら俺に近づく。
「見ない顔で妙な恰好。何者だ?それにこの部屋。どんな化け物を呼び出す気だったんだ?」
ぐるりと辺りを見回す間、何も言わない俺に ふんと鼻を鳴らすと、跪いていた角の人を蹴りつける。
短い悲鳴を上げ倒れた彼女の頭を踏みにじりながら太っちょは続ける。
「話す気がないなら半人に答えてもらってもいいが、法上、半人の供述は、死に際に話した事しか認められんからクソ面倒だなぁ。貴様が吐けばすぐだぞぉ?」
太っちょが愉悦の表情でこちらを振り向くのと、俺の渾身の拳がその顔の真ん中にめり込むのは同時だった。
巨体が吹き飛び、鎧の一団を巻き込んで人の小山が出来上がる。あれ?ムカついておもいっきり殴ったけどちょっと飛び過ぎじゃない?
「ッひいぃィッ!!こ、こ、殺せ!誰かそいつを殺せぇっ!」
ひょろ男が悲鳴交じりに指示を飛ばす。太っちょは動かず、鎧たちはまだ起き上がれない。すると相手は最初に入ってきた3人か。どこから来る?目だけで探ると なぜかにやけている2人しかいない。一人逃げたのか?
いや、薄暗い部屋の隅から、こちらに忍び寄る気配を感じる。が、全然姿が見えないぞ!透明になる能力か魔法でも使ってるのか?焦って身構えるが、何もない空間から真っ黒な煙が吹き付けられた!目つぶしか!
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ぽきん。
痛みも無く、ナイフが折れ飛んだ。
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…こんなに強い身体だって知らなかったからびっくりした…。ちょっと安心して、同じように驚いていたナイフ男を壁まで殴り飛ばしつつ、ほっと息を吐く。先の不意打ちで決まると思っていたのだろう、残りの2人は 驚愕し、すばやく左右に展開する。足元を薙ぎ払うように木槌使いはスイングを繰り出そうとしている。それをかわした場合を手斧持ちは時間差で狙っているようだ。敵の動きが少しゆっくりと見え、行動が予測できる!
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木槌の旋回範囲から一気に内側に飛び込み、柄を握る指を蹴り潰し、痛みに歪み始めた顔に拳を振り下ろす。勢いそのままにすっぽ抜けた木槌は手斧持ちの傍を掠めて飛んで行った。身を守ろうと屈み気味になり、動きの固まったそいつの側頭に飛び膝蹴りを喰らわせる。時間の流れが戻っていき、二人が倒れこむのはほぼ同時だった。
他の者には一瞬だった戦闘をじっくりと堪能した俺は、ただただ感動していた。あぁ、カッコいい、手が震えてる…。
《異常振動が発生しています 心的要因と推測します キョーヘー 異常を報告してください》
うん、男の子のサガだから。いくつになってもこういう気持ちはなくならないなぁ…。
あ、いかん。怒りと勢いのまま行動して、角の人助けるの遅らせてしまった…。今の戦いから離れたところに倒れている彼女に駆け寄り状態を見る。顔殴られて踏まれてたけど、重症だったらどうしよう…。とにかく慎重に呼吸や脈、外傷を探る。…目立つものは殴られた時の打撲と口内を少し切った時の出血。あとは目の下に浮き出ているクマ、乾ききった唇、疲労と脱水が重なって起きられないのかも。
しばらくすると、目は開けられないようだが意識は戻ったようだ。優しく声をかけるとうわ言のようにか細く、さっきの祈りをつぶやき続けた。手を握り、休むように言うと微笑み、弱々しい寝息を立て始める。
「ぎ、ぎざまぁ~!ゆ、ゆ、ゆるざんぞぉ~!」
向こうも気が付いたのか。鼻を潰され、涙・鼻血・涎を流しながら太っちょが立ち上がる。鎧兵がその周りを護るように陣形を組んでいた。
「へ、兵長!奴は人の皮をかぶった化け物だ!ナイフが通らない肌を持ち、探索者たちを一瞬で倒した!」
ひょろ男は腰が抜けたようで部屋の隅でそう叫ぶのが精いっぱいのようだ。
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