11 / 11
9 カヤバセ村とその後
しおりを挟む
出産直後ということで、ベアトリーチェは母親の側から離れた。
「ねえねえ、鷲と馬と人?の子供ってペガサスなの?」
変わらずベアトリーチェから離れない精霊に聞いてみた。その問いに精霊達はぷるぷると横に首を振った。
「ペガサスは、神からしか生まれないよ。」
「あの女性はねー。元々馬なのー。力が強かったから人の姿になってたけどー、余裕なかったから下だけ馬に戻っただけー。」
「で、鷲はどっかの神」
説明した精霊はどこかどや顔で言ってきた。
「あの鷲神様なんだぁ。」
そうこうしているうちに、鷲がベアトリーチェの近くに来た。
「あ、無事産まれたし…帰りはどうすればいい?」
「送ろう。」
鷲の背中に乗って森に帰るときに、耳に言葉が入ってきた。
【ありがとう】
「どういたしまして。また会おうね!」
ベアトリーチェは胸がポカポカ温かくなるのを感じながら森へと帰った。
森から徒歩でカヤバセ村に帰ると、三日経っていた。
「おかえりなさい、リーチェ。ありがとう。」
「お母様、何があったか聞かなくてもいいのですか?」
エレナはベアトリーチェの頭と頬を撫でながら笑った。
「ええ、分かっていたから。よかったわね、無事に産まれて。こちらは皆落ち着いているわ。」
「そっか。」
そして、直ぐにカヤバセ村を出た二人。行きと同じく歩きで森の中を進んでいく。
エレナの格好は三日経っているにも関わらず、綺麗なままだった。
「お母様は村に泊まったのでは?ご挨拶はよろしいのてしょうか。」
「私はずっと森の中で過ごしていたわ。動物達と森の精霊にとても良い場所に案内していただいたの。」
エレナの三日間もとても気になったが、ベアトリーチェは出産の事を報告しながら森を出た。
初めに馬車に乗る所まで戻ると、ポツンと馬車があった。二人が近づくと、馬車の中からガタガタッと音を立てながら、ルミエルが出てきた。
「良かった、二人とも無事で。」
「あれ?お家にいるのでは?」
「家にいるとは言ってないからね。ちゃんと食事と睡眠も取ったよ。」
あまりにも嬉しそうに両手を広げて二人を包みこんだため、エレナとベアトリーチェはまあ、いいかと何も言わずに甘んじて腕の中におさまった。
エレナの要望で、エマと別れた街に向かい、近くの騎士に名前を言うと、ある屋敷に案内された。
そこには、エマが座ってお茶を飲んでいた。三人に気がつくと、飲んでいたお茶を急いで置いて、エレナとベアトリーチェに抱きついた。
「良かった。」
「リーチェがいたんですもの。」
「リーチェ、本当にありがとう。お礼は多めに言ってね、国王から取ってくるから!」
あまりにも大きく胸を張ってエマが宣言するので、リーチェは笑ってしまった。
そしてその後、エレナに話したようにエマとルミエルにも、出産の話を伝えた。
ちなみにお礼は、国王に貸し一つという事にした。
「ねえねえ、鷲と馬と人?の子供ってペガサスなの?」
変わらずベアトリーチェから離れない精霊に聞いてみた。その問いに精霊達はぷるぷると横に首を振った。
「ペガサスは、神からしか生まれないよ。」
「あの女性はねー。元々馬なのー。力が強かったから人の姿になってたけどー、余裕なかったから下だけ馬に戻っただけー。」
「で、鷲はどっかの神」
説明した精霊はどこかどや顔で言ってきた。
「あの鷲神様なんだぁ。」
そうこうしているうちに、鷲がベアトリーチェの近くに来た。
「あ、無事産まれたし…帰りはどうすればいい?」
「送ろう。」
鷲の背中に乗って森に帰るときに、耳に言葉が入ってきた。
【ありがとう】
「どういたしまして。また会おうね!」
ベアトリーチェは胸がポカポカ温かくなるのを感じながら森へと帰った。
森から徒歩でカヤバセ村に帰ると、三日経っていた。
「おかえりなさい、リーチェ。ありがとう。」
「お母様、何があったか聞かなくてもいいのですか?」
エレナはベアトリーチェの頭と頬を撫でながら笑った。
「ええ、分かっていたから。よかったわね、無事に産まれて。こちらは皆落ち着いているわ。」
「そっか。」
そして、直ぐにカヤバセ村を出た二人。行きと同じく歩きで森の中を進んでいく。
エレナの格好は三日経っているにも関わらず、綺麗なままだった。
「お母様は村に泊まったのでは?ご挨拶はよろしいのてしょうか。」
「私はずっと森の中で過ごしていたわ。動物達と森の精霊にとても良い場所に案内していただいたの。」
エレナの三日間もとても気になったが、ベアトリーチェは出産の事を報告しながら森を出た。
初めに馬車に乗る所まで戻ると、ポツンと馬車があった。二人が近づくと、馬車の中からガタガタッと音を立てながら、ルミエルが出てきた。
「良かった、二人とも無事で。」
「あれ?お家にいるのでは?」
「家にいるとは言ってないからね。ちゃんと食事と睡眠も取ったよ。」
あまりにも嬉しそうに両手を広げて二人を包みこんだため、エレナとベアトリーチェはまあ、いいかと何も言わずに甘んじて腕の中におさまった。
エレナの要望で、エマと別れた街に向かい、近くの騎士に名前を言うと、ある屋敷に案内された。
そこには、エマが座ってお茶を飲んでいた。三人に気がつくと、飲んでいたお茶を急いで置いて、エレナとベアトリーチェに抱きついた。
「良かった。」
「リーチェがいたんですもの。」
「リーチェ、本当にありがとう。お礼は多めに言ってね、国王から取ってくるから!」
あまりにも大きく胸を張ってエマが宣言するので、リーチェは笑ってしまった。
そしてその後、エレナに話したようにエマとルミエルにも、出産の話を伝えた。
ちなみにお礼は、国王に貸し一つという事にした。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
17
この作品の感想を投稿する
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる