ヲタクな妻は語りたい！！

飯まず属性

今日も仕事を終わらせ帰宅した
俺がリビングに入ると
いつものようにソファーに座っている
妻は話し掛けてきた。


「ねぇねぇユウ君」

「何かなユイ？」

「飯まず属性ってあるでしょ？」

「あるな？」

「見た目は普通だけどまずいパターンとか」

「あぁ～食べた瞬間に『ウッッ！？』ってなるやつな？」


「そうそう。あとは明らかに見た目がやばいヤツとか」


「あぁゆうのって、何故かポコポコ沸いてるよな？」


「分かる。あと紫だよね？」

「だな…あと作った本人が気付いてるパターンと気付いてないパターンな？」


「ボクは自覚してるパターンがすこ」

「気まずそうにしてるやつな？」

「そう。気まずそうにまずいの出してくるヤツ」


「…で？」

「ん？」

俺は先程から自分は無関係だよと
言わんばかりなユイの顔を見てから
机の上の…


「見た目普通パターンかぁ～」

「失礼だねユウ君！？」

仕方がない…今までの経験上。

俺は涙目になってしまった妻を笑顔にするべく
料理を口に運んだ。


「ど、どう？」

「…あれだな」

「ん？」

「見た目普通の味普通だな？」

「良かったけどオチないね！？」