ザ・ライヤーズ・ジャーナル

yoshimax

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21世紀

ゴルドメット

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さて、たねあかしをしよう。
じつは、いま、仮面の男と銃撃戦をつづけているのは、私ではない。
いや、わたしであって、私でない。
それは、私に似せた、ロボット。
しかし、私が遠隔操作している。
これを可能にしたのは、あのスーパーヘルメット。
そう、ゴルドメット。
あれだ。

仮面の男は、危険な存在。
だが、もともと、人間だ。
わたしは、なんとか、彼自身をたすけたい。

かれは、仮面によって、くるっているだけだ。
わたしは、すこし、銃撃戦が小休止したトキ、言った。
「仮面の男よ。いまこそ、仮面を脱ぎ捨て、素の人間に。」 
そう、仮面が問題なのだ。
われわれは、なんとか、あの仮面を奪取し、ストレージに保管すればいいのだ。そして、ふたたび、門外不出とする。
仮面は、やがて、あの男を完全なるサイコにしてしまう。
わたしは叫ぶ。
「仮面の男よ。その仮面を脱ぎなさい。それを長い間かぶりつづけていると、きみは、君ではなくなってしまうんだぞ!わかる?」
一瞬のちんもく。
だが、つぎの瞬間。
銃撃戦は再開した。

そして、やつのタマが、わたしに。
いや、正確にいえば、私が遠隔操作している、わたしに似せたロボットに。
命中。
ロボットはたおれた。

だが、やつは、それがロボットだとはまだ気付かない。
やつは、確認のため、ロボットに歩み寄る。

その瞬間、わたしは、草木の陰から、やつの銃を撃った。
やつの銃は、はねとんだ。

わたしは、草木のかげから、やつの前に登場した。
「仮面の男よ! ははは。それは、この、ゴルドメットで、遠隔操作していたロボットさ。さあ、仮面の男よ。もういちど、言う、仮面を脱ぎなさい‼️」

わたしは、このとき、ふしぎなことだが、大天使ラファエルが、われわれの間に、おりたったような気がした。

やつは、そう、やつは、仮面を、取ったのだ。
やつは、仮面を脱いだ。
やつのなかに残っていた、さいごの良心に、大天使ラファエルがはたらきかけたのか。

やつは、仮面を脱ぎ捨てた‼️
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