ザ・ライヤーズ・ジャーナル

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21世紀

TK33 ENGLAND

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イングランド、いつも、よい空気が流れていると感じている。
イングランドは言わずと知れた UK(連合王国)の中の1つの国(地域)である。日本では『イギリス』や『英国』
という呼び名が一般化しているが、それが示している地域には、ずれが生じている。(このことは、
ここでは言及しない)
*例をあげるなら、『イギリス』というポルトガル語から来る日本語の単語は、北部スコットランド側
をも含んでいて、『イングランド』=『イギリス』ではない。
わたしが旅したのは、つまり正確に言えば、イングランドのみである。その殆どは、ロンドンの
みに集中している。だが、しかしロンドンという街は、現在ほぼ全てクリスチャニティのレガシーの土
台のうえに出来上がっている都市である。
ほかは、グラストンベリーとレイクディストリクト、そしてルートンを訪れた。これらの町もクリスチャニ
ティのレガシーを持つ。ロンドンをはじめ、これらの町でキリスト教会も訪れた。(日曜礼拝も含む)

イングランドに在るスコットランド系の教会も訪ねた。高齢になられた信者が自宅を会堂として提供したそうだ。
複数の教派の教会に行ったが、どこもあたたかい。
上記スコットランド系教会の中にて交流を楽しんだ。
雰囲気がよかった。楽しく迎え入れてくれる。これはキリスト教国として霊的な被いがイングランドをつつんでいるからだと感じた。
(この、私が感じる感覚をみなが感じるのかどうかは分からな
いが) ふと、感じる、・・・私たちは、心の中の何かの部分が、曲っているのかもしれない。
クリスマスシーズンのイングランドは、
ほんとうの意味で自然なかたちで街と人がすべてにおいて主の降誕をセレブレーションしている時、と感じることができる。霊的に包み込まれる。日本ももっともっと、そうなって欲しい。
本来性を保つ道として、神(創造主)が与えた10の教えがある。
そこを中心に据えないと、そこを求心力にしないと、人間社会は、
「自分だけならいい」と勘違いして崩れてしまうというのは、おそらく
聖書が伝え続けられる意味であり、警告だろう。たぶん、そこに日
本社会の人間の危うさがある。(箴言はまず、主なる神を畏れること
を言っている) でなければ罪や、壊れている心が明確にならない。
イギリスのキリスト教、といえば、日本国内でもメジャーな教派としては、イングランドの英国国教
会がある。(英語では、アングリカン・チャーチ、又はアングリカン・コミュニオン、日本では聖公会と
一般的に呼ばれている。これは、イングランド系であり、スコットランド系ではない。英国国教会は、
聖職者の結婚が禁じられていない事以外は、非常にカトリックに近い。ゆえに、聖体拝領にも相互
関係があるらしい。カトリックの人も英国国教会での聖体拝領が出来る。)
現在のイギリス(UK-United Kingdom、グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国)は、移民
国家・多民族国家であるので、宗教的には多岐に分布する。キリスト教(英国国教会・カトリック・プ
ロテスタント諸派)、イスラム教、ヒンズー教、仏教、イラン系バハイ教、ジャマイカバプティスト系ラス
タファリアン、ユダヤ教・・・といった分布だ。
とはいえ、国民の、ほぼ6割がキリスト教系であり、間違いなくキリスト教国と言える。

クリスマスシーズンの、ロンドン・パディントン駅。ほんもののクリスマスにつつまれる。
イギリスには何度も旅し、数ヶ月滞在もしているが、キリスト教国には、なにか、霊的な『ゆるし』の
ようなもの、・・・そういう感覚をわたしは感じる。(不思議とわたしは、落ち着く。)
罪や壊れているものが明確になり、人間ではどうすることもできず、神の『ゆるし』を受ける、という
霊的な何かが、キリスト教国をおおうのだと、芸術家である私はもしかしたら、かってに感じている。
グレートブリテン島(現・イングランド+スコットランド)におけるキリスト教史は、歴史を紐解くと、イ
エスの復活後すぐにスタートしている。
新約聖書に登場するユダヤ系議員であった、アリマタヤ・ヨセフは(もともとイエス・キリストの信者
だったが、サンヘドリン勢力の前では声を大きくすることが出来ず、)磔刑後のイエスを引き取り布
(のちの聖骸布)に包み、もともと自分用の墓として作っていた墓所に主イエスの身体を葬った。

そのアリマタヤのヨセフは、イエスの復活後、ブリテン島へ渡った、とされている。紀元 1 世紀の
出来事だ。そのときに、イエスの血を受けた聖杯(英語ではチャリス)をブリテン島に持ち込んだと
云われている。
イギリスでは、この物語を受けて、おおくの文芸、芸術作品、映画、詩などがのちに、現在に至る
まで生まれ続けている。芸術の源泉の1つである。(メジャー系エンターテインメント映画の世界で
も、英国系アメリカ人映画プロデューサーである、ジョージ・ルーカス氏が『インディ・ジョーンズ最
後の聖戦』でアリマタヤ・ヨセフのチャリスをテーマに創作していることはよく知られる。)
アリマタヤのヨセフは、ブリテン島・アヴァロン(現在のグラストンベリー)にヨーロッパ、そしてブリ
テン島・英国最初のキリスト教会を建てたとされる。2000 年前である。英国キリスト教の歴史は
2000 年の歴史を持つ、という言い方も出来る。
ここまで時代が古くなると、事実と伝説が入り混じったり、複数の伝説に矛盾も生じているが、基
本的には、アリマタヤのヨセフは、チャリスと呼ばれる、キリストの聖杯をアヴァロン(英国)に持って
きたことは、ヨーロッパ世界およびアメリカでは常識である。
そしてチャリスはアヴァロンの水源に沈められた。私は、そこを旅した。ある種の巡礼である。
チャリスの水源から湧き出る池を見た

グラストンベリー(古代地名:アヴァロン)には、現在
もチャリス・ウェル(聖杯井戸)があり、そこは、鉄分の
多い水が 2000 年も流れ出ているイギリスの聖地と
なっている。 ・・・鉄分の多さと、イエスの血を受け
た聖杯とが、つながりを示しているという話がある。
チャリスは、ロンギヌスの槍で突かれたイエスの血
をうけた杯と同一である、という説と、別のものである、
という説があるが、それはイエスがゆるされた(われ
われをゆるされた)シンボルである。イエスがゆるし
たから、われわれも、他をゆるせるようになる。
イギリスが『ゆるし』がある国、と感じるのは、こうした伝統に由来していると私は感覚的に受け
取っている。
こうした伝承により、英国が大きく神の祝福を受けている国であると、自称した時代がある。
Colin Joyce は少年時代のイエス・キリストが
アリマタヤ・ヨセフとブリテン島を訪れ、それによってブリテン島(英国)は神に特別な祝福を受けた
ため、特別な国になった、と語られた時代があった、と言う。
(少年時代にイエスが英国をアリマタヤ・ヨセフと訪れたという記述は聖書そのものには全くないが、
ヨーロッパ・キリスト教史では伝承としてあるようだ。英国はもはや2000年間にわたり主イエス・キリ
ストと歩みを共にしていることになる。)
英国の国民的芸術家・詩人 William Blake(ウィリアム・ブレーク)は、詩『JERUSALEM』 (「エル
サレム」)に、これを描く。イギリス国民的詩となる。(以下)

And did those feet in ancient time  古代の足あとだ。
Walk upon England's mountains green?  英国の緑の山 、その上をあるいたのだろうか、
And was the holy Lamb of God  神の聖なる小羊は。
On England's pleasant pastures seen?  英国のすばらしい牧場におられたのか?
And did the Countenance Divine  神の子は光り輝き、厚い雲に覆われた牧場の
Shine forth upon our clouded hills?  丘を照らしたのだろうか?
And was Jerusalem builded here  暗い悪魔の製粉所群の只中に、
Among these dark Satanic mills?  エルサレムは建てられたというのか?
Bring me my bow of burning gold:  燃える金の弓を持ってきてくれ。
Bring me my arrows of desire:  矢を持ってきてくれ。
Bring me my spear: O clouds unfold!  槍を持ってきてくれ。 雲が開く!
Bring me my chariot of fire.  火の戦車を持ってきてくれ。 
I will not cease from mental fight,  心の中の戦い...
Nor shall my sword sleep in my hand  私のつるぎは眠らない、
Till we have built Jerusalem  エルサレムを建てるまでは。
In England's green and pleasant land.  このイングランドの豊かな土地の中に。

(ほぼ日本人にはクリスチャンにさえあまり知られていないがアリマタヤのヨセフの後日譚は聖書そ
のものにはないとしても、ヨーロッパでは一般化している)
・・・少年の日イエスとアリマタヤ・ヨセフがブリテン(英国)を旅していたとすれば、イエスの復活の
後、アリマタヤ・ヨセフがブリテンへと渡った出来事がよりうなづける。
また、国民的ポエムである、この上記の詩をみるとあきらかなのは、イギリスという国が、イエス・キ
リストの恵みによってたてられる国である、ということが、その国民意識としても明白な願いであると
いう、・・・ある意味、日本でのキリスト教の受容とまったくちがっていることであり、その事実がイギリ
スを確固たるものに建てあげていることが私には感じられる。
(聖書によれば、)
神の国を待望していたアリマタヤ・ヨセフは、サンヘドリンのイエス非難決議に同意しなかった。
(ルカによる福音書 23:50-51)
福音書のあとのヨセフの行動を記した書は、4世紀記述、そしてしばらく時を経た11世紀ごろに
成立している。
これらは、聖書本文でないとしても、イギリスにおけるキリスト教の歴史のレガシーである。日本にこ
うしたレガシーがあまり無いのは私は寂しいと思う。
レガシー、伝承の中では、アリマタヤ出身のヨセフは、イエス復活後、イエスの血を受けた聖杯を
持ち、ブリテン島へ移住した、とされる。
ブリテン島は、AVALON(現在のグラストンベリー)へと移住。
そこで英国最初のキリスト教会を建てた、とされる。この英国最初のキリスト教会遺跡は現存する。
(これはイギリスのローマに対するライバル意識から出来た伝説、という人もいるようだ)
聖杯はどうなったのか。これは、今もヨーロッパのミステリーだが、英国キリスト教の伝承によれば、
アリマタヤ・ヨセフ(Joseph of Arimathea)は、磔刑のときに、イエス・キリストの血を受けた聖杯をブリ
テンにもたらし、現在、CHALICE WELL(聖杯井戸)と呼ばれる場所(英国グラストンベリー)に、
沈めた、とされている。この出来事をテーマにした様々な文化、創作、芸術作品がイギリス、ヨーロッパ、果ては米国まで存在する。また、現代でも創られ続けて居る。こうしたカルチャーの存在は
私個人的には羨ましい。英国におけるキリスト教は、つまり2000年の歴史を持つことになる。
アヴァロンはゆえに 1 つの聖地として語り継がれることになる。
アヴァロン(現・グラストンベリー)は二千年前にキリストの復活と密接な、伝説の土地となった。
そして、500年後、ウーサー・ペンドラゴンの子、アーサーが英国最初のキリスト教王となる。
英国のアーサー王の物語は、いくつかのバージョンがあるのだが、国の成り立ちと結びつく伝説
とまで成っている。

アーサー王
5 世紀~6 世紀の、ブリテンのモナークである。その墓所は、Glastonbury、当時はアヴァロン
と呼ばれる土地だった。アーサーが眠るとされているのは、Glastonbury Abbey(グラストンベ
リー修道院)だという。伝承『THE KNIGHT STORIES』によれば、アーサー王は500 AD 頃に
ケルト系ブリテン人を率いてサクソンの侵攻を撃退した。アーサー王は、超自然的エネミーや侵
略者から、ブリタニアを守る戦士の長として捉えられた。
彼はアヴァロンにて地上生涯の最後を迎えた。そこは戦で致命傷を負ったアーサーが癒しを求
めて渡り最期を迎えた場所だ。<AVALON>アヴァロン・グラストンベリーは、ブリテンにある。
そしてイエス・キリストがアリマタヤ・ヨセフと共にブリテン島を訪れた際の訪問地。(伝承)
そこがイギリス最初のキリスト教会となったと語られる。アヴァロンの場所は、実は正確に分か
らないが、今日、ほぼグラストンベリーではないかと特定されて考えられる。伝説的アヴァロン
は林檎で名高い楽園。ケルトランゲージで林檎を意味する、ABAL(英語の APPLE)に由来。キン
グ・アーサーの墓所。
アーサーはサクソンを撃退し、ブリテン~フランスにまたがる王国を建設した、とされる。
アーサーの父ペンドラゴン、従者マーリン・ザ・ソーサラー、グィネビア妃といった、キン
グ・アーサーに関係する人物も有名。また、エクスカリバー(Excalibur)はアーサーが持ってい
たとされる剣。魔法の力があるという。ブリテンの正当な王が持つとされた。アーサーは石に刺
さったエクスカリバーを引きぬいて王になる。石に刺さった剣を引きぬくことは「本当の王」の
証、・・・すなわち神により王に任命された者にしか出来ない行為とした。

アーサーの出生
ユーサー・ペンドラゴン(アーサーの父)は、敵対国コーンウォール王ゴルロイスの妃イグ
レーヌに恋をし、イグレーヌを奪うためコーンウォールに攻め入った。魔法使いであり、従者・
マーリン・ザ・ソーサラーの力を借りてゴルロイスに変化(へんげ)、・・・ゴルロイスに姿を
変えたペンドラゴンとイグレーヌは肉体関係を持つ。彼らは結婚。子が出来る。が、その子は魔
法使いマーリンに預けられた。この子がアーサー。アーサーの生誕の地は TINTAGEL CASTLE.

キャメロット(Camelot)とは、キングアーサーの建設した王国の首都。幻の都。キャメロット城があった。そこから多くの戦いに出陣したという。正確な位置は失われ分かっていない。
モードレッド(Mordred)はアーサーの甥または息子と言われる。アーサー王に対して謀反を
起こし、アーサー王に致命傷を負わせるが戦死。アーサー王は槍でモードレッドを討つが、自身
も深手を負う。死を悟ったアーサー王は部下の騎士に、エクスカリバーを湖に投げ捨てるよう命
じた。王は傷を癒すためにキリストの聖杯井戸がある AVALON に向かったという。アーサーは今
も生きているという説もある。

*アリマタヤ・ヨセフが、キリストの磔刑のさいのイエスの血を聖杯で受けたとという伝承もある。
アリマタヤ・ヨセフは、その聖杯とともにブリテン AVALON 島(当時は海抜が低く、島だったという説
もある)に渡ったという伝説もある。
墓所は、現在のグラストンベリー修道院とされているが、グラストンベリー TOR(塔)が墓所とする説
もある。
実際グラストンベリーへ、いきました。グラストンベリーは、ロンドンのパディントン駅から、ブリスト
ル・テンプル・ミードへ向かい、そこから、バスでいく。(ロンドンからは4時間程かかる) 初代キリス
ト教王・アーサー王の、地上での、さいごの地。マストゴーと言ってもよい。
英国キリスト教の始まり アーサー王 その TOR 建造物(墓地とされる)訪問をした。

アーサーに連れ立つ相談役は魔法使いマーリン。マーリンの存在など、英国神話と英国キリスト教
の合体がある。英国の歴史とキリスト教は、がっちりと結びついている。アーサーは、すでに英国聖
地として名高かったアヴァロンにて死去。
アーサーとマーリンの物語は、聖書におけるダビデとナタンの関係に呼応するだろう。アーサー王
の物語はいくつかのバージョンがある。
17 世紀、英国ジェームズ王は、命を出し、聖書英語版キング・ジェームズ・バージョンを刊行。英
国・ヨーロッパにおけるキリスト教の、全ての人々は神の子であるとする、魂の分け隔てのない信仰
が育つ起源ともなる。英国は、第二次大戦における民主主義の要となったが、それには、英国の
在り方とも関係しているといえるだろう。
英国において、様々なキリスト教があるが、最大としては英国国教会アングリカン・コミュニオンで
ある。宗教的な指針はウエストミンスター司教にある。王は、アングリカン・コミュニオンの重要人物
であるが、王権神授説、王の権威は聖書が教える神によって与えられたものである、とされ、王は
けっして神ではない。王はあくまでも神の下にいる人間、それも、聖書の神、イエス・キリストのもと
に、である。これは王を立てるうえで、また民主主義で重要なことである。アドルフ・ヒトラーは自らを
イエス・キリストの上の存在とした。ヒトラーは(いつわりの)神となった。 英国の王は、あくまでも、神の下の人間である。そして、それは、イエスの教えに準拠することをスタンダードとしているという国民との契約がある。
大学院のころ、メルビルの小説、大長編『白鯨』について研究していたことがあった。主人公の名
は、イシュマエル。旧約聖書に登場する、世界すべての国民の父、アブラハムの第一子だが、妻
の召使の子であるイシュマエルの名と同じで、この名がつけられたのは、意図的であることは明白
だ。白鯨では、イシュマエルも、聖書のイシュマエルとおなじく、帰る先のない若者だ。しかし、か
れは、その冒険をのりこえて、創造主、天使の祝福がつねに伴って、生き残る。彼の冒険を示唆するように、この名がつけられている。メルビルが聖書のイシュマエルの事柄にかんして、おおきな興
味をもっていたことと、神への信仰の、メルビル自身のおもいが入ったネーミングといえるだろう。
同時に、ピークオッド號というクジラ捕獲船舶のキャプテンが、アハブ、(エイハブ)であることも、興
味ぶかい。これも、キャプテンの何か心にある思いと、どこか歪んだ自我を名があらわすというよう
に見える。つまりのこの 2 者のネーミングから、ストーリーを予測することも、密かに可能なように
なっているのかもしれない。聖書のキャラクターの在り方と、その名の登場人物の性質や出自が呼
応した、・・・その意味でクラシック英米文学、と言える。
英国を始まりとする英米のキリスト教カルチャーにおける創造を深く見ると非常に面白い。
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