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***この壮大な大河物語は、ファンタジー・フィクションであり、楽しむために書かれたものである。
『キバー・プンダー コンフェッションズ』
by Jownmakc / Yoshimax
時(此の書物は二十一世紀のフィクションで在る。)
近未来。タルコフスキー監督の『惑星ソラリス』を想起させる重層高速道路のカーブポイントが今居る2Fカフェのガラス窓向こうにソビエテイル.
序
その日は師と個人的に話をする時間を持つ日だった。師はコプティックカルチャーの中でマインドレッスンをして居られた。人生の神秘は、地上での生活の最後の一瞬まで、少しずつ見てゆける、そう彼は教えてくれた。私はまだ若過ぎて今見え無い事が一杯在る、と。師は私に言った、「貴方は芸術家だ。それは他を幻惑の世界に連れ込む、という大きな力を持って居る。しかし、その力は貴方に預けられたもので在って、貴方のものでは無い。貴方が其れで慢心を持って振舞うなら、その特殊な力は貴方を去るだろう。しかし其れが人々に夢を与え、貴方がその働きの中で慢心を捨てるなら、そして世界を繋げる役割の一部を果たそうとする意志が有るなら、貴方は其の与えられた力に由って、地上での時間が満たされる。その仕事が終われば天上への時さ。」
これから書き記す事は政変の為に逃亡を余儀なくされた時期に、私が記録していたノーツからの抜粋である。
仮名だが、私の名はクリント・イースター。この世界には不思議な事がある。人生様々だ。その日、若い男が訪ねて来て私に言った、「君の地上での日々はクリスタルストレジに収められた。」
その言葉を残すと、彼はそそくさと去った。一瞬動揺したが、すぐに私は彼を追った。だが彼の痕跡を確認することは出来なかった。空に虹が架かって居た。其れは天使だったかも知れない。
私の存在についてカンガエテミル.
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ノーツは大量に在った。逃亡先で逃げ込んだスターバックスのペーパーナプキン走書きしたものから、北米大学ノートに安い青ペン細字で記録したもの迄。エレクトリックツールで執筆しクラウドに置いて居る記録の断片は時々表示がオカシイ.
自分を時々確認しなければ簡単に時代の濁流にノミコマレテシマウ.
PCを前にノーツを点検スル.
北アフリカ・アレクサンドリアは混乱した私には似合う町だ。他人と自分のキョリカンガイイ.(PCのグローバル変換アプリケーションソフトの調子は時々良くない。)
自業自得支配層の極端崩壊による政変只中でのストレスフルな環境よりずっと此処は良い。
政変を逃れた私はアレクサンドリア図書館で作業し、静かに人と交流せずに過ごして居た。此の図書館に新開発の資料保管装置が在った。クリスタルメディアを使用するモノダ.
私は思った、「あの男が言ったものは、こういうものなのだろうか?」国外逃亡の少し前に、アメリカのバークレーに在る企業が『バーガスボード』と云うデータストレジを私に紹介した。企業のビジネスマンが私の元に来て説明した事があった。『バーガスボード』では記憶系に最先端のクリスタルマテリアルを使用しています、と彼は言った。この電子ボードはタフな頑丈さを誇り、巨大なデータを運ぶことが出来、世界のあらゆる端末に自動接続可能、更にハイパーセキュリティ搭載、という『脱兎』の様なスペックを持って居た故に通称ラビットと呼ばれた。其のラビットは私の全てを記録した。国を出る時、私はラビットを黄色い防水鞄に入れた。つまり、その鞄には私の素顔が隠された訳である。
後にアレクサンドリア図書館で秘かに職を得たが、到着する迄の道程は追手を眩ませる為に複雑にした。私は黄色い鞄と共に、アジアを巡ったのだ。ペナンからクアラルンプール迄の移動中、山間を凄い勢いで爆走するバスの積荷が遠心力に耐え切れず、谷に落下。其の荷にはラビットが載って居た・・・・・。
私はラビットを失った。
『キバー・プンダー コンフェッションズ』
by Jownmakc / Yoshimax
時(此の書物は二十一世紀のフィクションで在る。)
近未来。タルコフスキー監督の『惑星ソラリス』を想起させる重層高速道路のカーブポイントが今居る2Fカフェのガラス窓向こうにソビエテイル.
序
その日は師と個人的に話をする時間を持つ日だった。師はコプティックカルチャーの中でマインドレッスンをして居られた。人生の神秘は、地上での生活の最後の一瞬まで、少しずつ見てゆける、そう彼は教えてくれた。私はまだ若過ぎて今見え無い事が一杯在る、と。師は私に言った、「貴方は芸術家だ。それは他を幻惑の世界に連れ込む、という大きな力を持って居る。しかし、その力は貴方に預けられたもので在って、貴方のものでは無い。貴方が其れで慢心を持って振舞うなら、その特殊な力は貴方を去るだろう。しかし其れが人々に夢を与え、貴方がその働きの中で慢心を捨てるなら、そして世界を繋げる役割の一部を果たそうとする意志が有るなら、貴方は其の与えられた力に由って、地上での時間が満たされる。その仕事が終われば天上への時さ。」
これから書き記す事は政変の為に逃亡を余儀なくされた時期に、私が記録していたノーツからの抜粋である。
仮名だが、私の名はクリント・イースター。この世界には不思議な事がある。人生様々だ。その日、若い男が訪ねて来て私に言った、「君の地上での日々はクリスタルストレジに収められた。」
その言葉を残すと、彼はそそくさと去った。一瞬動揺したが、すぐに私は彼を追った。だが彼の痕跡を確認することは出来なかった。空に虹が架かって居た。其れは天使だったかも知れない。
私の存在についてカンガエテミル.
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ノーツは大量に在った。逃亡先で逃げ込んだスターバックスのペーパーナプキン走書きしたものから、北米大学ノートに安い青ペン細字で記録したもの迄。エレクトリックツールで執筆しクラウドに置いて居る記録の断片は時々表示がオカシイ.
自分を時々確認しなければ簡単に時代の濁流にノミコマレテシマウ.
PCを前にノーツを点検スル.
北アフリカ・アレクサンドリアは混乱した私には似合う町だ。他人と自分のキョリカンガイイ.(PCのグローバル変換アプリケーションソフトの調子は時々良くない。)
自業自得支配層の極端崩壊による政変只中でのストレスフルな環境よりずっと此処は良い。
政変を逃れた私はアレクサンドリア図書館で作業し、静かに人と交流せずに過ごして居た。此の図書館に新開発の資料保管装置が在った。クリスタルメディアを使用するモノダ.
私は思った、「あの男が言ったものは、こういうものなのだろうか?」国外逃亡の少し前に、アメリカのバークレーに在る企業が『バーガスボード』と云うデータストレジを私に紹介した。企業のビジネスマンが私の元に来て説明した事があった。『バーガスボード』では記憶系に最先端のクリスタルマテリアルを使用しています、と彼は言った。この電子ボードはタフな頑丈さを誇り、巨大なデータを運ぶことが出来、世界のあらゆる端末に自動接続可能、更にハイパーセキュリティ搭載、という『脱兎』の様なスペックを持って居た故に通称ラビットと呼ばれた。其のラビットは私の全てを記録した。国を出る時、私はラビットを黄色い防水鞄に入れた。つまり、その鞄には私の素顔が隠された訳である。
後にアレクサンドリア図書館で秘かに職を得たが、到着する迄の道程は追手を眩ませる為に複雑にした。私は黄色い鞄と共に、アジアを巡ったのだ。ペナンからクアラルンプール迄の移動中、山間を凄い勢いで爆走するバスの積荷が遠心力に耐え切れず、谷に落下。其の荷にはラビットが載って居た・・・・・。
私はラビットを失った。
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