キバー・プンダー コンフェッションズ

yoshimax

文字の大きさ
1 / 26

1

しおりを挟む
***この壮大な大河物語は、ファンタジー・フィクションであり、楽しむために書かれたものである。



     『キバー・プンダー コンフェッションズ』 
                 by Jownmakc / Yoshimax       

時(此の書物は二十一世紀のフィクションで在る。)

  近未来。タルコフスキー監督の『惑星ソラリス』を想起させる重層高速道路のカーブポイントが今居る2Fカフェのガラス窓向こうにソビエテイル.



  その日は師と個人的に話をする時間を持つ日だった。師はコプティックカルチャーの中でマインドレッスンをして居られた。人生の神秘は、地上での生活の最後の一瞬まで、少しずつ見てゆける、そう彼は教えてくれた。私はまだ若過ぎて今見え無い事が一杯在る、と。師は私に言った、「貴方は芸術家だ。それは他を幻惑の世界に連れ込む、という大きな力を持って居る。しかし、その力は貴方に預けられたもので在って、貴方のものでは無い。貴方が其れで慢心を持って振舞うなら、その特殊な力は貴方を去るだろう。しかし其れが人々に夢を与え、貴方がその働きの中で慢心を捨てるなら、そして世界を繋げる役割の一部を果たそうとする意志が有るなら、貴方は其の与えられた力に由って、地上での時間が満たされる。その仕事が終われば天上への時さ。」
  これから書き記す事は政変の為に逃亡を余儀なくされた時期に、私が記録していたノーツからの抜粋である。
  仮名だが、私の名はクリント・イースター。この世界には不思議な事がある。人生様々だ。その日、若い男が訪ねて来て私に言った、「君の地上での日々はクリスタルストレジに収められた。」
  その言葉を残すと、彼はそそくさと去った。一瞬動揺したが、すぐに私は彼を追った。だが彼の痕跡を確認することは出来なかった。空に虹が架かって居た。其れは天使だったかも知れない。
  私の存在についてカンガエテミル.



  ノーツは大量に在った。逃亡先で逃げ込んだスターバックスのペーパーナプキン走書きしたものから、北米大学ノートに安い青ペン細字で記録したもの迄。エレクトリックツールで執筆しクラウドに置いて居る記録の断片は時々表示がオカシイ.
  自分を時々確認しなければ簡単に時代の濁流にノミコマレテシマウ.
  PCを前にノーツを点検スル.
  北アフリカ・アレクサンドリアは混乱した私には似合う町だ。他人と自分のキョリカンガイイ.(PCのグローバル変換アプリケーションソフトの調子は時々良くない。)
  自業自得支配層の極端崩壊による政変只中でのストレスフルな環境よりずっと此処は良い。
  政変を逃れた私はアレクサンドリア図書館で作業し、静かに人と交流せずに過ごして居た。此の図書館に新開発の資料保管装置が在った。クリスタルメディアを使用するモノダ.
  私は思った、「あの男が言ったものは、こういうものなのだろうか?」国外逃亡の少し前に、アメリカのバークレーに在る企業が『バーガスボード』と云うデータストレジを私に紹介した。企業のビジネスマンが私の元に来て説明した事があった。『バーガスボード』では記憶系に最先端のクリスタルマテリアルを使用しています、と彼は言った。この電子ボードはタフな頑丈さを誇り、巨大なデータを運ぶことが出来、世界のあらゆる端末に自動接続可能、更にハイパーセキュリティ搭載、という『脱兎』の様なスペックを持って居た故に通称ラビットと呼ばれた。其のラビットは私の全てを記録した。国を出る時、私はラビットを黄色い防水鞄に入れた。つまり、その鞄には私の素顔が隠された訳である。
  後にアレクサンドリア図書館で秘かに職を得たが、到着する迄の道程は追手を眩ませる為に複雑にした。私は黄色い鞄と共に、アジアを巡ったのだ。ペナンからクアラルンプール迄の移動中、山間を凄い勢いで爆走するバスの積荷が遠心力に耐え切れず、谷に落下。其の荷にはラビットが載って居た・・・・・。
  私はラビットを失った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

借金した女(SМ小説です)

浅野浩二
現代文学
ヤミ金融に借金した女のSМ小説です。

サイレント・サブマリン ―虚構の海―

来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。 科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。 電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。 小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。 「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」 しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。 謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か—— そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。 記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える—— これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。 【全17話完結】

【アラウコの叫び 】第4巻/16世紀の南米史

ヘロヘロデス
歴史・時代
【毎日21:40投稿】 4巻は、序盤は「推理もの」、中盤から後半は「ロマンスもの」が展開されます。 ・サンティアゴで起こる「事件」と「裁き」 ・「アンデスの悪魔」として悪名を轟かせた狂気の老人カルバハルの存在感 ・ニドス家の兄妹の「行く末」 ・イネスとバルディビアとの「出逢い」と「結末」 大きく分けてこの様な展開になってます。 ------------------- 1500年以降から300年に渡り繰り広げられた「アラウコ戦争」を題材にした物語です。 マプチェ族とスペイン勢力との激突だけでなく、 スペイン勢力内部での覇権争い、 そしてインカ帝国と複雑に様々な勢力が絡み合っていきます。 ※ 現地の友人からの情報や様々な文献を元に史実に基づいて描かれている部分もあれば、 フィクションも混在しています。 動画制作などを視野に入れてる為、脚本として使いやすい様に、基本は会話形式で書いています。 HPでは人物紹介や年表等、最新話を先行公開しています。 公式HP:アラウコの叫び youtubeチャンネル名:ヘロヘロデス insta:herohero_agency tiktok:herohero_agency

【アラウコの叫び 】第3巻/16世紀の南米史

ヘロヘロデス
歴史・時代
【毎週月曜07:20投稿】 3巻からは戦争編になります。 戦物語に関心のある方は、ここから読み始めるのも良いかもしれません。 ※1、2巻は序章的な物語、伝承、風土や生活等事を扱っています。 1500年以降から300年に渡り繰り広げられた「アラウコ戦争」を題材にした物語です。 マプチェ族とスペイン勢力との激突だけでなく、 スペイン勢力内部での覇権争い、 そしてインカ帝国と複雑に様々な勢力が絡み合っていきます。 ※ 現地の友人からの情報や様々な文献を元に史実に基づいて描かれている部分もあれば、 フィクションも混在しています。 動画制作などを視野に入れてる為、脚本として使いやすい様に、基本は会話形式で書いています。 HPでは人物紹介や年表等、最新話を先行公開しています。 公式HP:アラウコの叫び youtubeチャンネル名:ヘロヘロデス insta:herohero_agency tiktok:herohero_agency

処理中です...