18 / 229
第十八話 再会
しおりを挟む
家の扉を開こうとするが鍵が掛かって開かない。もう一度、鍵を回すとガチャリと音がして扉が開いた。
「遅いじゃないか」
部屋の中にはレイラが居た……。彼女の顔を見て頭を抱えそうになったが冷静さを装い
「どうして部屋に入れた?」
「鍵が開いてたからだな」
まあ、至極当たり前の答えが彼女から返ってきた。この世界に来てから防犯意識は最大限に上げているつもりだった。特に施錠という基本的なことは、日本に住んでいた際も忘れたことなどなかった。
「お腹空いてんだから、早く風呂に入れ」
家主の二番風呂にもう突っ込む気も失せ、仕事の疲れを落としにさっさと風呂に入る。湯船に浸かりながら、風呂より先に飯を作れと言われないだけましかと変に納得をした。
火照ったからだを冷やしたかったが、雛鳥が五月蠅く鳴きそうなのでキッチンに向かう。
レイラが座っているテーブルを抜け、キッチンに行く違和感を感じた。
違和感ではないです!! 亜麻色の髪の毛をした中学生ぐらいの女……もとい冒険者のルリがレイラの正前の椅子にちょこりと座っていた。
「おま、おま、おまえが何故ここにいる!?」
「おっちゃんがここに住んでると聞いて……部屋で待ってた」
彼女はそう言うと椅子から立ち上がり、俺の腰に小さな手を回して抱きついてきた。
パーティー内で虐められて、逃げてきたかと心配したがそうではなく安心した。彼女が前の住居に俺が居なくて探していたらしい。この世界で自分を探してくれる人がいたと思うと少し涙が出た。
「部屋には鍵が掛かってなかったか?」
「自分で開けた」
「ハァ!?」
彼女の言っていることが理解できずに困惑する……。
「仲間のドリスちゃんに解錠の仕方習った」
突っ込み満載の会話を隣で聞いていた雛鳥が。膝を叩きながら爆笑していた。
揚げ物を準備する気にもなれず、鍋にケチャップとソースと鶏ガラだしをベースに、刻んで叩いた挽肉とタマネギを入れて煮込んだ、なんちゃってミートソースを作る。ソースさえあれば、パスタを追加すればお代わりにもすぐに対応できるので、自分の中では簡単レシピ。麺をゆでながら、学生時代にお金が無くて、塩パスタばかり食べていたこと思い出す。
「このパスタうめえなぁ」
「う~美味しいです」
「秘密の調味料を加えているからな」
天才料理人気取りで答える。レイラは案の定、口の周りを真っ赤に汚しながらパスタを頬張る。それとは対照的に、フォークの先でクルクルとパスタを小さく巻き上げ上品に食べるルリ。どちらの皿も大盛りにしたにも拘らず、あっという間に消えてしまう。追加のパスタを茹でながら年の差を感じてしまう。
お腹が満たされたので冷蔵庫からデザートを取り出す。ルリには特別可愛いお皿の上にプリンを乗せて出してあげた。レイラには冷やした容器ごと出したらジト目で睨まれた。どうせお前は二口ぐらいで食べるから、皿を汚すだけ無駄という目で返事を返したらきちんと伝わった。
ルリは皿に乗っかったプリンを不思議そうに見ている。そして恐る恐るスプーンですくい取り一口たべた。目をつぶり首を左右に振り、喉から『ん~~ん♪』という声を出す。
そう、これだよこの反応だよ! ジジババに食べさしたときも、残念美人が食べたときも――俺はこういう反応を待ってたのよ!
ルリはプリンの甘さを噛みしめながらあっという間に完食し、無くなった皿をジッと見つめた。
「ほら、俺の分!」
俺のプリンをルリにあげた。隣でウーと唸る動物がいたので、冷蔵庫からアイスを出したら鳴きやんだ。
夜もだいぶ更けたのでルリを家に帰すことも出来ず、仕方なく隣の部屋に寝床を作ってやった。俺も疲れて直ぐにベッドに入る。天井を見ながら、彼女と元いたパーティーのメンバーことを懐かしく思い出す。布団の中で良い気分に浸っていると枕を顔に被せられた。
枕をどけるとニシシと笑うレイラが居た。彼女は俺に抱きつき顔を近づける……甘いキスを交わし、舌と舌が混じり合う。口元から唾液がこぼれ落ちる。彼女の豊満な胸をそっとなでながらスキンシップを楽しむ。最後までしないことがいつの間にか二人の中でルールになり、その枷が彼女を大胆にさせる。突然、彼女の動きが止まりそのままベットから転げ落ちた。あまりにもな出来事に唖然とすると、小さな身体が布団に潜り込んできた。
亜麻色の髪の毛が胸に埋もれてくすぐったい。頭を撫でながら優しく抱きしめる。上目遣いで俺を見つめ、小さな口で耳を甘噛みしてくる。法力で動けないレイラの前で、ルリが悪戯をしかけてくる背徳感が堪らない……。俺はムッチリとした太ももの内側をさすると「くん」と可愛い声が漏れる。ルリの法力がようやく解け、ヤレヤレという顔でレイラが俺の顔を覗き込み、もう一度ベッドに入ってきた。
若い二人の匂いに包まれ俺は目を閉じる……。
「遅いじゃないか」
部屋の中にはレイラが居た……。彼女の顔を見て頭を抱えそうになったが冷静さを装い
「どうして部屋に入れた?」
「鍵が開いてたからだな」
まあ、至極当たり前の答えが彼女から返ってきた。この世界に来てから防犯意識は最大限に上げているつもりだった。特に施錠という基本的なことは、日本に住んでいた際も忘れたことなどなかった。
「お腹空いてんだから、早く風呂に入れ」
家主の二番風呂にもう突っ込む気も失せ、仕事の疲れを落としにさっさと風呂に入る。湯船に浸かりながら、風呂より先に飯を作れと言われないだけましかと変に納得をした。
火照ったからだを冷やしたかったが、雛鳥が五月蠅く鳴きそうなのでキッチンに向かう。
レイラが座っているテーブルを抜け、キッチンに行く違和感を感じた。
違和感ではないです!! 亜麻色の髪の毛をした中学生ぐらいの女……もとい冒険者のルリがレイラの正前の椅子にちょこりと座っていた。
「おま、おま、おまえが何故ここにいる!?」
「おっちゃんがここに住んでると聞いて……部屋で待ってた」
彼女はそう言うと椅子から立ち上がり、俺の腰に小さな手を回して抱きついてきた。
パーティー内で虐められて、逃げてきたかと心配したがそうではなく安心した。彼女が前の住居に俺が居なくて探していたらしい。この世界で自分を探してくれる人がいたと思うと少し涙が出た。
「部屋には鍵が掛かってなかったか?」
「自分で開けた」
「ハァ!?」
彼女の言っていることが理解できずに困惑する……。
「仲間のドリスちゃんに解錠の仕方習った」
突っ込み満載の会話を隣で聞いていた雛鳥が。膝を叩きながら爆笑していた。
揚げ物を準備する気にもなれず、鍋にケチャップとソースと鶏ガラだしをベースに、刻んで叩いた挽肉とタマネギを入れて煮込んだ、なんちゃってミートソースを作る。ソースさえあれば、パスタを追加すればお代わりにもすぐに対応できるので、自分の中では簡単レシピ。麺をゆでながら、学生時代にお金が無くて、塩パスタばかり食べていたこと思い出す。
「このパスタうめえなぁ」
「う~美味しいです」
「秘密の調味料を加えているからな」
天才料理人気取りで答える。レイラは案の定、口の周りを真っ赤に汚しながらパスタを頬張る。それとは対照的に、フォークの先でクルクルとパスタを小さく巻き上げ上品に食べるルリ。どちらの皿も大盛りにしたにも拘らず、あっという間に消えてしまう。追加のパスタを茹でながら年の差を感じてしまう。
お腹が満たされたので冷蔵庫からデザートを取り出す。ルリには特別可愛いお皿の上にプリンを乗せて出してあげた。レイラには冷やした容器ごと出したらジト目で睨まれた。どうせお前は二口ぐらいで食べるから、皿を汚すだけ無駄という目で返事を返したらきちんと伝わった。
ルリは皿に乗っかったプリンを不思議そうに見ている。そして恐る恐るスプーンですくい取り一口たべた。目をつぶり首を左右に振り、喉から『ん~~ん♪』という声を出す。
そう、これだよこの反応だよ! ジジババに食べさしたときも、残念美人が食べたときも――俺はこういう反応を待ってたのよ!
ルリはプリンの甘さを噛みしめながらあっという間に完食し、無くなった皿をジッと見つめた。
「ほら、俺の分!」
俺のプリンをルリにあげた。隣でウーと唸る動物がいたので、冷蔵庫からアイスを出したら鳴きやんだ。
夜もだいぶ更けたのでルリを家に帰すことも出来ず、仕方なく隣の部屋に寝床を作ってやった。俺も疲れて直ぐにベッドに入る。天井を見ながら、彼女と元いたパーティーのメンバーことを懐かしく思い出す。布団の中で良い気分に浸っていると枕を顔に被せられた。
枕をどけるとニシシと笑うレイラが居た。彼女は俺に抱きつき顔を近づける……甘いキスを交わし、舌と舌が混じり合う。口元から唾液がこぼれ落ちる。彼女の豊満な胸をそっとなでながらスキンシップを楽しむ。最後までしないことがいつの間にか二人の中でルールになり、その枷が彼女を大胆にさせる。突然、彼女の動きが止まりそのままベットから転げ落ちた。あまりにもな出来事に唖然とすると、小さな身体が布団に潜り込んできた。
亜麻色の髪の毛が胸に埋もれてくすぐったい。頭を撫でながら優しく抱きしめる。上目遣いで俺を見つめ、小さな口で耳を甘噛みしてくる。法力で動けないレイラの前で、ルリが悪戯をしかけてくる背徳感が堪らない……。俺はムッチリとした太ももの内側をさすると「くん」と可愛い声が漏れる。ルリの法力がようやく解け、ヤレヤレという顔でレイラが俺の顔を覗き込み、もう一度ベッドに入ってきた。
若い二人の匂いに包まれ俺は目を閉じる……。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
俺、何しに異世界に来たんだっけ?
右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」
主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。
気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。
「あなたに、お願いがあります。どうか…」
そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。
「やべ…失敗した。」
女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる